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積み重ね

たぶん、今回の記事は大半の人には理解できないと思うので、読み飛ばしてもらって構いません。僕の趣味で書くだけなんで。


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(「小林さんちのメイドラゴン」08話)

まあ言うまでもなく、トールの人外的な動きを表現している。これを見て、思い出した、正確に言えば、ニコニコのコメントであったのが、「フォルテSPと似てる」というもの。フォルテSPなんて、誰も分からんでしょう。

「ロックマンエグゼ」というゲームがあったんですよ、遠い昔に。で、そん中に出てくる、裏ボス的なもんがフォルテSP。こいつが極悪に強くて、だけど、まあカッコイイんだわ。


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(「ロックマンエグゼ4」対フォルテSP戦)

化物みたいに強いキャラっていうのは、圧倒的じゃないといけない。目で追えるような速度じゃダメなんよ。このgifは遅くしてるからね、ゲーム本編だともっと速い。まあ、このフォルテSPは見て分かるとおり、残像が2つある。


25]

メイドラの残像は、OLの応用だと思う。こっちは残像が3つ。同じセル素材をダブラシて、タイミングを変えている。ただ、そのタイミングがうまいっすね。



残像は、あまり目に見えるような形、具体的な形となって、表現はされてこなかったように思う。そもそも、残像っていうのは、「キャラの移動がクソ速くて、前の状態が目に残る」ってこと。それは、もっぱら、ブレ線、ブラー、オバケ、流背なんかで再現されてきて、デフォルトになってた。

高速移動表現とsmears-ReadMe!Girls!の日記・雑記 
この記事は大変に興味深かった。自分が見落としていた表現もちらほら。
なるほど、確かに流線や土煙も、あとは流線背景なんかも使われますね。面白い。


そんで、メイドラみたいな方法では、あまり表現されてこなかったと思うわけ。で、なんで、こんなに執着しているか、というと、今までの残像、よく知られた残像とは違っていたから。ただそれだけ。

<参考文献>
高速移動表現

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もういいよ…もうどうせ…そう思う度、奮闘できるのは、「このすば」EDのダクネスの優しさに触れることができるからだ。


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(「この素晴らしい世界に祝福を!」1期ED)

子どもの目線に合わせて話を聞き、笑顔を浮かべる。今はクルセイダーである中で、領民への気遣いを忘れない。これを優しいと呼ばず、なんと呼ぶのだ。優しさの概念だ。


25]
 (「この素晴らしい世界に祝福を!2」ED)

他のキャラクターが日常を平穏に過ごす中、ダクネスは1人、領民を気遣っている。それが彼女のもつ領主としての矜持であり、優しさだ。優しさと強さは表裏一体だ。強さは、力ばかりではない。


「戦っても、どうせ、負けてしまう」そんな時に戦う、ヒーロー像がある。まさしく、ダクネスはそうではないか。このすばにおけるヒーローはダクネスである。攻撃が当たらずとも、負けようとも、領民を守るのだ。その気概こそが、ダクネスを形どっている。

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映像における”テンポ”という言葉は、たびたび物議を醸す。極端な人は使うなとまでも言う。しかし、実際にテンポはあると思う。


・アクアじゃんけん
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(「この素晴らしい世界に祝福を!2」 07話)

2期07話のこのシーンは、非常にテンポが良いと感じた。どうだろうか。

アクアがブレッシングで運を上げた後、カズマは卑怯だと言い、じゃんけんへと移る。じゃんけんへと移った後、アクアは負けている。そして、なんでよ~と理不尽さを嘆きカズマにすがる。


この内容だが、本編では、すさまじく省略されている。

このすばセリフ流れ07-01
じゃんけんをする時には2人の姿はなく、声のみ(OFF状態)の画面となっている。代わりに馬車のおっさんのあくびが映る。すなわち、彼らがどのようにじゃんけんをしたかは一切描写されていない。


このすばセリフ流れ07-02
そして結果すら示されない。示されるのは「アクアの泣き顔」であり、アクアの理不尽な訴えである。これだけだが、「アクアが負けた」と素直に分かる。

1~4カット目の流れと省略(カッコ赤文字部分)をまとめると以下のようになる。


じゃんけんするぞ!準備中:1カット目

じゃんけんの合図:2カット目

(じゃんけんの様子)

(じゃんけんの結果、負けた手など)

アクアの泣き顔:3カット目

アクアの嘆き、カズマのドヤ顔:4カット目


こういう感じである。つまり、なんと、じゃんけんがメインのシーンなのに、それについては一切描写されていない。どんな手を出したかの結果すら(カズマはチョキっぽいが)描写せずに、「アクアの泣き顔」でじゃんけんの全てを語る。まあ言ってしまえば、単純な省略コンテかもしれない。しかし、この「省略」にこそ、テンポは隠れていると思う。



「このすば」の中で、テンポと関連して際立っていたのが次のシーン

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(「この素晴らしい世界に祝福を!」1期04話)

マッチカット+Lカット
これは少し特殊なつなぎ方

マッチカット(似たものでカットをつなぐ、ここではアクアの髪の輪っか)で場面をつないだ上に、音声がそのまま次のカットに続く。後者の繋ぎ方を「Lカット」と呼んだりする。詳しくは下記参照。
スプリット編集とは何か-大匙屋) 

このすばセリフ流れ07-03

このすばセリフ流れ07-04
このように、馬小屋からギルドへと、ある場所からまったく別の場所へと、スムーズに場面転換を行う。ああ、ここの流れは何度見ても美しいです。「アクアじゃんけん」では時間が省略されたが、ここでは、時間(夜から昼へ)と場所(馬小屋からギルドへ)の移動が省略されている。


つまり、

穀潰しが!

アクア泣く:1カット目

カズマ「回復魔法はよ」、アクア「それだけはイヤ!」:2カット目

(馬小屋でのすったもんだ) 

(とりあえず寝て起きて、ギルドへ到着)

存在意義を奪わないでくれとアクア懇願:3カット目

ダクネスめぐみんに、回復魔法の件を再び説明:4カット目


という感じ。4カット目も、やや省略気味。「ダクネスめぐみんの2人に、アクアが再び説明している状況」を省略している。仮定だけど、わざわざ、めぐみんダクネスを呼んだり、状況を示唆するカットを挟むと、やや冗長になってしまうかもしれない。

ここのカット割りは天才的、というか天才


1つ目の例では、「時間」を省略し、2つ目の例では、「時間」と「場所の移動」と「状況」の3つを省略している。映像における”省略”といえば、何かと「時間」ですが、それ以外にも色々とあることが分かると思う。


さて、

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(SDダクネスもカワイイ)


「省略するとテンポがよくなる」では、あまりに飛躍した結論です
そこで、「そもそも、何かしらを省略すると、映像はどうなるのか?」という事を考えたい

省略をすることによって、何が生まれるかですが、まず、予測できる状況の説明を省いて、映像の流れがスムーズになる。アクアじゃんけんでは、「まあ、アクアは負けるだろう」、と視聴者は既に予測をしていて、この分かりきった状況を、わざわざ長ったらしく演出すると冗長になる。これがまずあるだろうと。そんで、もう一つあるのは、見てる側が情報の速度に付いていこう、とする点だ。2つ目の例で、僕らに映像の意味が分かるのは、最終カットに来てから。つまり、展開を予測できずに、僕らは遅れを取り、映像に追いつこうと努力する。それゆえ、没入感が生まれる。

この2つから探るに、大事なキーワードは、「予測」と「省略」で、
これらの関係が、テンポの良さ・悪さを生み出している主な原因だろうと、僕は推測する。



<参考文献>
『四月は君の嘘』20話の演出を語る - OTACTURE 
・スプリット編集とは何か-大匙屋

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