GOMISTATION

足が絡まっても、踊り続けて

さて、今回は劇場版マクロス「愛・おぼえていますか」の増尾作画です。なお御礼記事も兼ねています。私信ですが、いろいろとありがとうございました。

増尾昭一はこの作品で、作画監督補として参加されました。「超時空世紀オーガス」のメカとエフェクトについては一人原画でした。ですので、「愛・おぼ」に関しても、同じような役職、すなわち、メカニック・エフェクト作画の修正補助だったろうと思います。だいたい飯田史雄さん(「王立宇宙軍」作監、「ヤダモン」漫画)と一緒にやったんじゃないかな。


ちょっと調べてみるとこんなツイートがありまして(辻壮一さんは、元アニメ雑誌編集者で現在はKADOKAWA勤務)


まあ全て劇マクのことかは分かんないですけど



今回もすべてパートは推測です。1984年といえば、増尾キャリアにおいては初期です。ですので、金田調のタイミングを残しつつ板野調のフォルムへと変換されていった時代と捉えてもらえれば、おおよそ問題ありません。白コマとディテールの少ないフォルムが特徴です。

前後作品は
「超時空世紀オーガス」「幻夢戦記レダ」「メガゾーン23」「POPCHASER」あたり


総攻撃の直前
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球形フォルムと、ショックコマ。ただ破片とディテールが少し増尾昭一っぽくない。
この時期は、まあキャリア初期なので、破片が多目ではありますが。
ややディテール多いので、微妙ですね。




ラスト付近ミンメイと1
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この形状、白コマの入り、ディテールの入り方。増尾作画っぽい。
爆発表面上にほぼ模様なく、ブラシを輪郭に沿って使う。
で、下記のような(赤部分)、こういうディテールが多いです。
タイトルなし
爆発と爆発の間、おそらくそれが重なった際に発生するカゲを表現したものかな



あとはこの辺も気になる
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ちょうどオーガスのときにも、「独立した球形で作る煙」「球形が合わさって結果的にデコボコに見える煙」の2つがありました。まあ黎明期なんで、試行錯誤されていたことは間違いないですが。




ラスト付近ミンメイと2
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これも同様に。爆発表面は、透過光がほとんどですよね。
ちなみに序盤でもこのカットはありますが、その際は白コマが入っている



ミンメイデート
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白コマ入ってないのが微妙ですが、タイミングはこの時期の増尾昭一
オーガスの時と広がる速度が同じですねえ
しかし微妙です。修正がかかったのかも



以上です。作監補なので、あまり原画パートを断定するほどの材料はないのですが気になっていたので取り上げました。この時期はキャリア初期なので難しいですねえ。

ヒナまつりとは、まあヒナが可愛いだけのアニメです。嘘です、アンズちゃんが一番可愛いです。今回は、爆発サイコー人間としては、珍しくアクションや芝居作画を取り上げます。


アバン格闘1:荒木涼作画
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バシバシと相手の攻撃をいなし、スキができたら即座に突く。全体的に、動きは速く目で追えないところもありますが、キレイに捌いているな、ということは伝わる。ここは、要するに、マオの強さが分かればいいわけですから。

アバンは主に荒木涼さん。名前は知っているていどの認識でしたが上手い。

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突き飛ばされた後に体勢を立て直し、反撃に移るまで。服のしわに注目。服のしわカゲの移動によって、重心の動きや、予備動作(※殴る前の振りかぶりみたいなもんです)を示す。これがひとつ、竹内調の特徴的なところかなと。


アバン格闘2:荒木涼作画
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マオが殴るとき、オバケ・ブレ線が見られますね。この辺も特徴かなー。んで、吹き飛ばされるシーンがありますよね。このやわらかく吹き飛ばされるところもけっこう大事。すぐにフェードアウトせずに割と画面に残る時間が長い。よって、目に残る。飛び散る汁もいいアクセントになってますね。

汁は打ち上がっているんで、倒れる人より後に落下するはず。ですので、これは理に適ったシーンかなと思います。あとは、まあ、この辺のしわにも注目されたい。

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蹴り上げられた膝下の服が上に寄り、しわが大きく動く。


ワタシノスマートフォンガー:竹内(哲也)作画
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竹内作画です。特徴である、しわの多さ・大きさは、スマホ達人の服を見るとよく分かりますよね。ときどき、ミシュランみたいになる。荒木さんと違うのは、中割りの多さですかね。スマホ達人が、慌てるときに首を小刻みに振るわけですが、ここの枚数が多い。荒木はシーン全体重視かな、一方で竹内はカット単位で芝居重視な感じ。



竹内調の特徴はだいたい分かったと思います、整理しとくぞい。

竹内調(竹内哲也作画)の特徴
1、大きめのしわのカゲで体の動きを示す
2、小刻みな動きが多いため中割りが多くなる
3、ビクビクんみたいな動きでランダムさ
4、ブレ線の多用


あと、ヒナまつり全体に言えることですけど、しわが目立ちですねえ。

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さいきん気付きましたが、しわって、服と体の密着具合の表現ですね。もしくは、服と服の間です。その間に、どれだけ空気が入っているかで、しわ作画(しわの大きさ・多さ)って決まるのかな。じっさい、ヒナを見ると服のサイズが合ってないんで全体的にしわが入っている。新田のパンツはあまりしわないですが、背広は割としわが入っていますよね。





アバン以外の良い作画も見ていきましょうかね。


ヨッコラセ:?作画 ★
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新田がイモムシ収納みたいなのに足をかけて裏返す。裏返す時に、腕・肩甲骨に力を入れて、腰で持ち上げていることが分かる。あとは、裏返した後に、よろけてんのが良いんですよ。重心崩しそうなところ、わずかだけど崩した。それが分かるように作画しているのが写実的で良いですよね。



暴力団カチコミ1
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新田の転び、ここはタイミングが上手い。急いだために足がもつれて、画面左に倒れ込む。


暴力団カチコミ2:?
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物量オンパレード。倒れ込んだ構成員が、ちょっとバウンドしているところに注目。落下した・倒れ込んだ後に、ベタッと地面に着かない。きちんとリアクションを考えて作画する。そんなところも竹内さんの特徴かなあと。いや、ここ竹内さんかどうか分からんけどね。


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破片フェチとしては、手前に大きなガラスがあって、奥に小さな破片があるのが良いです。電話コードが伸びてバウンドしていくの良いなあ。欲を言えば、地面に着いたときには割れて粉々になって欲しいですけど、それは要求しすぎかな。


指ピッ
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ここ割とタイミングがおもしろかったので。けっこうパッキリしてますよね。間の枚数が少ないのもありますけど、反動的な絵があるからパッキリとなっている。

総決算として作る予定、時期未定。

増尾MAD3(未完成版)


方向性がまったく決まっていない状況なんで、まあゆっくりと粘土こねこねしていきます。バソダイチャネルによって消された(正しくは閲覧不可とされた)増尾MAD1の作画を見てもらいたいので、あっちと被る部分もあるよ。というか、「MADOX」「ナディア」あたりはガッツリ入れようかなと。まあ、ほんとまったく決まってない。どうしようかね。

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