GOMISTATION

足が絡まっても、踊り続けて

2014年09月

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前回は、背景動画を中心に見てきました。
今回はデジタル&CGを利用した表現がメイン。やはり、表現の幅が広がります。

流れる時間は、回り込まれる(被回り込み)キャラのためにあるのか、それとも別の所にあるのか。ということを、意図的にやっていることに注目すべきです。前者は当然、主観的な時間、後者は、別のキャラであったり、視聴者であったり様々です。


 ■『戦姫絶唱シンフォギアG(2013)』
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カメラが右に動きながら、1人のキャラのところでTUしていくわけですが、もったいないですよね。完全に書いて欲しいカットは、この後なのに、と。これは、主観的な時間ですから、なおさら。

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これが2カット目。1カット目とこの間が主観的な時間を表現するベストポイントじゃないのかと思うんですが、キャラの顔に最後までTUしなかったのは、作画の関係なんでしょうか。


■『翠星のガルガンティア(2013)』 1話
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流れるのは男の子の主観的な時間。比較的分かりやすい多段構造での背景(BGとbook2個)で、ジオラマ的に遠近感を出している。男の子の動揺を表現してるのがよく分かる。


■『フォーチュン・アテリアル(2010)』
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当然、これは女の子の主観的な時間です。ところで、回り込みって、さっきのシンフォギアみたく「ああ!この肝心なところが作画されてない!」ってなることも、しばしばあるんですが。これは全部描いてますね。カメラがキャラの後ろから入ってきて、キャラの顔を細かく角度別に描いていく。


■『進撃の巨人(2012)』 22話
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これは、一見、被回り込みキャラの女型の巨人の時間っぽいが違う。リヴァイ兵長のスゴさを見つめる、ミサカの主観的な時間です。CG背景を利用した回り込み表現。女型の巨人のスケールさを表しつつ、リヴァイ兵長の俊敏で広範囲な攻撃を描写してる。透過光の入れ方がセクシー。


■11話 
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ミサカの主観的な時間が流れる。江原作画。ミサカがくるっと一回転する所に少しカメラが回り込む。CG背動だから、回り込みしようと思えば多分何処でも出来るけど、いい入れ方だし、作画も良いですよね。背動しつつも、少しエキセントリックな感じ。

■25話
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巨大エレンの高速パンチの回り込み。これだけカメラのスピードが速いのは、当然エレンの攻撃の速さを表現してるのもありますが、それとは別に女型巨人の主観の時間が入ってるという要素もある。つまり、これは第三者的な視点なんだけど、回り込んだ後に女型のカットを入れることで、その女型の主観的時間をシークエンス自体に含ませてる。


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これも同じく25話。第三者的(作品内の他の人)の時間に、巨人が割り込んでくる形。カメラは、(レール引いてんのかって思うぐらい)綺麗な弧を描いて動きます。大量の破片や人間、店を配置することで、ここで巨人との比較対象としてる。そのおかげで、より特撮的なアクションになる。


■『中二病でも恋がしたい!』 9話
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これは、もう2人のための主観的・独占的な時間です。ローアングルでパノラマ的なカメラ。360度全部入れようとしてるから、当然校舎は歪む。いやースゴく奇怪な画面です。意図はなんでしょうねえ。夕焼けをメインに見せたかったのかなあ。夕焼けのカットを挟んで、情景描写みたいなのは一杯ありますけど、1カットでは見ないですね。


【2014/09/08 追記】
そういえば、この中二病に似た、画面を広角で歪めてるやつの類似がありました。

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(『まいっちんぐマチコ先生』 75話)

あくまで、これは止め絵ですけど。右から光源が差し込んできてるのが分かりますよね。やっぱり、空の状況を画面に入れたいがために、広角にしたりパノラマにしたりすんでしょうか。


「回り込み」と簡単に言いますが、そのシーン・カットで流れている時間は誰のものなのか、ということは作品の理解においても重要で、例えば古典や現代評論で言えば、主語が分からないと文脈はメチャクチャになりますよね。それと同じで、主観的な時間なのか、それとも別キャラの視点なのか、はたまた別の目線なのかを考えるのは見方として楽しいかもしれない。とにかく、「このカットを何で回り込みにしたのか」という意図を探してみる意義はあります。まあ、これは回り込みに限った話ではありませんが、全部やろうとすると大変なので、「回り込み」のシーンだけ考えてみる、というのがいいのかもしれません。


■Qの作劇は、意図的な作劇

これを示す根拠は、「旧劇場版」です。一応はああいう風に作品としてはまとめられる人が、ミスるわけがない。東浩紀も、岡田斗司夫も誰も気が付いてないけど。「Q」の作劇は意図的、もしくは完結編をもっと面白いものにするためのツナギでしかありません。あれだけCG多用してるのを見たら、すぐ分かると思うけど。「色々と試してる」ってことには。

これは本当に、誰も根拠を持って言ってないと思うんですよ。意図的に面白くしてないとか、ダレ場っぽい部分が多いのは分かるけど、根拠がなくて意見を表明してない人が多いのかな。あの「旧劇場版」を作ってる人間が、作劇を破綻させるわけがない。そもそも庵野は、今回自分や摩砂雪たちの持っている世界観・価値観では「旧劇場版」と同じにしかならないだろうから、okamaや榎戸の持っている世界観も使うと全集で言及しています。仮にもプロの評論家を語るなら、参考文書くらい読んどけと思いますが。「インフィニティ」「ヒルムシュタルタワー」あたりの用語は、榎戸の提案でしょうね。

「トトロが見たけりゃトトロを見とけばいいんですよ」と同じく、庵野さんはおんなじもの作ろうとしてないですよ。だから、「破」で壊しきれなかったものを壊したんじゃないんかと思ってます。「破」って殆ど庵野の世界観から出てないじゃないですか。

そんなに「Q」も「破」も本質的には変わらないと思うんだけどなあ。圧倒的な映像美で押し切ってるのは、どっちも同じじゃないの。その分量の多少の差しかないと思ってる。


■TVタックルに出てた男の子は損をしてる

ツイッターのやり方次第で、その後の注目度とか評価はすごく変わったと思う。もったいない。個人情報をどこまで晒されたかとかは知らないけれど、TVに顔と本名を出して出演する以上、それは覚悟しなけりゃならないのは、今までのネットとか見てたら容易に想像できることだと思う。彼は、自己顕示欲か承認欲求か、はよく分かんないけど、リアルのアカウントを明かした。つまり、現実とネットを結んだ。ここまでは個人の自由なので、別段何の感想もない。でもこの後がそんな良くなかった。たとえ、個人情報を晒されてたとしても、オタク問題に関して真摯な意見を述べたら、それでさらに評価されたろうにと思って仕方ない。

「TVタックルの裏話」「オタクの話」とか、そういうのでUstreamなりで継続して(ここ大事)公開とかしていけば、また全然評価は違ったと思う(一部ツイキャスでやってたみたいだけど)。例え、それが売名行為なんかとみなされても、相手にせず(※もしくはきちんとした反論する)、真剣に「オタク問題」に取り組む姿を見せれば、「オタク問題の人」として、マネタイズなりできたのに。顔と本名を晒すって時点で、そういう意図だと僕は思ってたんですけどね。

で、個人情報が晒されるとか、そういったことが嫌なら、最初からアカウント晒す必要は全くない。彼自身がしなければ、明かされることはあり得ないことであるのは間違いないよね。他人から勝手に晒された、というのなら話は180度変わるんだけど。三日天下でありたかったんだろうか。もう少し長期的に物事を見て対応していけば、評価は格段に違ったと思うよ。たとえ本当に疲れてたとしても、そこは本音を隠して、「もっと規制派も反対派も一緒に、真剣に考えていくべきだと思います」とか適当なこと言って、色々やったらよかったのに。もったいない。これは、イラストが3,000円で買われた女の子が抗議した話に似てるね。



■TVタックル

20年前から議論が進歩していなかったので、特に言うこともなし。岡田が出ると聞いて、見てみたら、まともなこと言ってる人少ない。でも今回のは意図的にそうしてる。真剣にやるなら、バカ枠は2人ぐらいで、頭のいい論者を3人ぐらい据えて、意見交換すべきだよなあ。だから、今回のはプロレス。規制派でもなく、反対派でもなく、構成作家の勝ち。

でも司会の人ってめったにキレないのに、今回は面白いほど感情をあらわにしてたよね。お父さん絡みの問題だったから怒ったのかな。

僕が思うのは、規制派も反対派もどっちもの意見は認めようよということ。偏見と感情論は除いて。「オタクは、このままでいいのか(二次元を嫁にする)」という命題は、岡田が言ってた通り、曖昧なんですよ。オタクも、はいそうです、いいんです、と言えない。異常なのは分かってるんだから、そこを認めた上で色んな意見が出て、双方面白い主張を展開していくべき。人格に波及するのは、ホント駄目だよね。「勉強できる?仕事つける?」とかは、一切今回の問題に関係ないこと。社会不適合者が必ず犯罪を犯すという理屈・理論は全くない。議論の仕組みから整えるべきだけど、ワイドショー的にはつまらなくなるからヤンナイだろうね。

「AKB」は「アニメ」とどれぐらいの差異があるんだろう、という問いは多分タブーなんだろうね。「AKB」というのは、今や人気アイドルグループだから、触れちゃいけないんでしょう。つまんない。後は、こういう討論番組は、生でやった方がよりプロレスになってオススメですよ。



■著作権絡みのはてな

カエルの人とイケハヤが何かやってたのを遠巻きに見てた。「コンテンツをパクるのは何がだめなの」っていう問いは、そんな悪くもない。著作権の存在意義を問う質問だろうから、意図的であろうが、まあよし。その後のシッチャカメッチャカなのは見てられなかった。ここで言うのもなんですけど、もっとコメント欄使ったらいいのにね。そんで、もっと問題点をちいさくして、「お前はこれどう思うの?オレはこう思うけど」ってやっていけばよかった。

長文のブログでは、国会答弁と同じく、争点・論点が見えにくくなってしまって、結果破綻してしまう。もっと小さく問題を切って、色々とやり取りすべきだと思いました。それこそ、場所は何処でもよくて、チャットでも良かった。2chで安価付けるようにやっても良かった。長文は、問題点と会話が雲散霧消しやすいです。

後は、後々揉めないように、最初から、今回で言うと「著作権というテーマにおいては、何が争点か」をお互いに了承しておくことや、何度も使用する言葉の定義は決めておくべきですね。意見の食い違いは当然あるわけで、最初にズレが発生したままやるのは、崖に家を建築するがごとく非常に危険です。

まあ高知県出身の立場から言わせてもらえば、高知県のイメージダウンが進んでしまうことだけは常々危惧しておりますが。



■四月は君の嘘

9月の記事は、これ絡みが多くなるような気がします。去年の秋ごろ買ったのかなあ。すんごい面白い。そんでアニメ化するということで、PVも出てたりして。愛敬さんのキャラデ素晴らしいですね。アニメ映えしてる。PVは、オサレアニメというのを意図的に過剰演出しててグー。

後々、少女漫画的な部分をどうやって演出していくのか非常に興味あります。音楽の方もどうやってやんのか楽しみ。真剣にやったら、多分けっこういいところまでいくと思います。難しいと思いますけど。



■野球

やっぱり、この9月頭がキーだったでしょ(自慢気)ここはね、勝負どころだと思った。次の正念場は、ラスト阪神戦と、予測がつきにくい横浜・ヤクルト戦ぐらいかなあ。で、僕は栄冠ナイン(パワプロ15)というゲームをやりたいんだけど、なかなか中古にもない!あっても値段高いんだこれが。人気作ってのが伝わってきます。

一応、現時点で考えうる最高のスタメンを。
1長野2橋本3坂本4阿部5亀井6ロペス7村田8片岡

もうこれ以外はないでしょうな。アンダーソンが打ちまくれば、ファースト交代するぐらい。由伸ファーストも戦略的にはあり。今年のドラフトに関しては、本買ってから、色々と言及します。 


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「四月は君の嘘」は、音楽をモチーフにボーイ・ミーツ・ガールを描いてる作品です。少女漫画チックな感じ。でまあ、アニメ化もされるし、これを機にクラシック音楽に興味を持つ人も多いだろうと思って作成した次第。

公式(講談社)の楽曲のまとめ方が、クソすぎたので作ったわけでは決してない。決して。


1巻

■「ハトと少年」 久石譲


「天空の城ラピュタ」で、パズーがトランペットで演奏するシーンで登場する劇中曲。作曲は久石譲。「四月は君の嘘」劇中では、宮園かをりが、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)で演奏している。


■「ヴァイオリンソナタ第9番 クロイツェル 第1楽章」ベートーヴェン


東和音楽コンクールでの課題曲。穏やかな導入から、するどく尖ったテンポの速い主部へと移動するソナタ形式の楽曲ですんごい長い曲。ベートーヴェンの中期傑作らしい。元々、ベートヴェンが付けた題目は、「ヴァイオリンとピアノが台頭で競い合う」という主旨のもので、どちらも対等なのが特徴としてある。


■「きらきら星変奏曲」モーツァルト
 

カフェで初登場。「四月は君の嘘」においては、頻繁に出てくる楽曲。この作品の象徴的楽曲とも言える。原曲は18世紀のシャンソンであり、その後イギリスの詩人による替え歌が童謡として世界中に広まり、今に至る。ちなみに、原曲タイトルの邦訳は「あのね、お母さん」。原曲歌詞には、「四月は君の嘘」を彷彿とさせる部分が多く見られる。

また、ケッヘル番号は265である。ケッヘル番号とは、モーツァルトの作品を時系列順に並べた時の認識番号であり、世界で作品を示すときには書かせない番号。いえば、数学のような共通言語の感じですね。


2巻

■「序奏とロンド・カプリチオーソ」サン=サーンス


第6回東和音楽コンクールで登場。ヴァイオリンと管弦楽の協奏的作品(※独奏者とオーケストラが、共に演奏する種類の楽曲)。楽曲はゆったりと始まるが、「クロイツェル」と同じく、ヴァイオリンは鋭く速くなり、複雑な演奏になる。中盤ぐらいからは、聞いたこともある人が多いんじゃないのかな。終盤からは、再び複雑で速いヴァイオリンの演奏が畳み掛ける。



3巻

■J・Sバッハ 平均律 1巻13番


毎報コンクールで相座兄の選択課題曲。「バッハの平均律」とは、バッハが弟子の勉強・練習のために作った曲集です。1巻に24曲あり、2巻作られました。この後、出てくる「ショパンのエチュード」は、これに触発されて作られたものです。(※毎報コンでは、それぞれ選択課題曲を平均律とエチュードから1曲ずつ選択する設定になっています。そのため、この後もバッハとショパンの楽曲が相次いで登場します。)


■ショパン エチュード Op.10-4
 

こちらも相座兄の選択課題曲。出だしから超絶に速い。指がつりそうな楽曲ですが、終盤に至るまで、そのテンポは減速することなく、展開されます。なるほど、技術が確かめられそうな難しい曲なのが分かりますね。



4巻

■J・S・バッハ 平均律 1巻3番


井川の選択課題曲。本当に練習のための曲という感じの楽曲。明るい調子から始まるけど、鍵盤を叩くには相当に技術が求められると思う。なにせテンポは速いし、それでいて複雑。井川が有馬に対抗して、選んだのも納得ができる。


■ショパン エチュード Op.25-11「木枯らし」
 

井川の選択課題曲。井川の選択したバッハの楽曲もさることながら、こちらも非常に難度が高そうな楽曲。聞けば分かるとはこのこと。序盤こそ、ゆったりとして始まるが、その後はさながらジェットコースターのような譜面がこれでもかというぐらいに畳み掛けてくる。最後に至るまで、そのジェットコースターの勢いは衰えることなく、駆け抜ける。



4、5巻

■バッハ 平均律 1巻13番(左が前奏曲、右がフーガ)


毎報コンの有馬の選択課題曲。フーガは、井沢・相座兄と比べると、難易度は落ちるが、それでも素人目にはテンポをしっかりと保つのがムズカシそうに感じる楽曲。腕がひねり返って、終わっていく感じ。前奏曲の方は、コミカルなリズムと鍵盤の弾み方で面白い。 


■ショパン  エチュード Op.25-5


これも有馬の選択課題曲。序盤から悩みと葛藤が感じられるこの楽曲は、まさしく作品内において、もがき苦しむ有馬に重ね合わせてしまう。この選曲は、そういう意味で非常に素晴らしいと思う。



5~7巻

■「愛の悲しみ」クライスラー
 

ガラ・コンサートにおける、宮園と有馬の演奏曲。非常にヴァイオリンが響きわたる楽曲で、イ短調によって切なく別れのような楽曲となっている。一部、虚勢とも思えるような、高音が響く部分があるのがまた美しい。これも選曲が上手い。


■「薔薇のアダージョ+ワルツ(「眠れる森の美女」)」チャイコフスキー
 

(※上がアダージョ、下がワルツ)

くるみ学祭における、相座妹と有馬の連弾曲。元々、これはバレエ音楽です。お芝居のための伴奏曲なので、そういった雰囲気が、抑揚やテンポに非常によく出ている。連弾というと、『エヴァQ』が話題になりましたが、相当な難易度の高さで有名なものですね。終盤は、バレエ音楽らしくすっきりと終わる。 


音楽は赤点近かったんですが、何とか踏ん張ってまとめました。もしも「ここ違うよ」という場所がありましたら出来る限り速くに直すので、遠慮なく言ってやってください。

「四月は君の嘘」、アニメ楽しみです。 


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