GOMISTATION

足が絡まっても、踊り続けて

2014年12月

2014年に僕が見た中で、良かったエフェクト作画シーンをご紹介。
順不同。

1、「世界征服~謀略のズヴィズダー~」 01話 
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橋本作画。やはり透過光の使い方が最高に上手い。散っていく、触手煙が花火みたくゆっくりと落ちていくのもまた見どころ。後は左下の煙かなあ。ここがあるから、対比として、より画面上部の爆発が目立っているような気がする。



2、「キルラキル」 24話
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キルラキル内においては、ベストワークの吉成エフェクト。打ち上げられる時の真ん中の煙の広がり方も、じんわりとしていて良い。カゲも三段階に渡って付いており、立体的になっている。そして、前の煙がレイアウト的にいい効果を出している。遅れて動く前景の煙のおかげで、真ん中の煙はより強調される。



3、「ブラック・ブレッド」 01話
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黒田結花作画。エンジュが飛ばされて壁にぶち当たるシーン。中からぶくぶくと浮き出てくる流動性高い煙が素晴らしい。破片も細かく、ここでの現象の写実性を高めている。



4、「四月は君の嘘」 04話
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コンサートホールに入るときの、実際には目に見えないであろうホコリや空気圧の表現。新鮮な空気が流れ込み、それに押される形でエフェクトが発生している。リアルでは多分見えない描写だけど、リアリズムを感じる。大げさに言えば、誇張表現として、リアルを超える形となっている。



5、「異能バトルは日常系の中で」 OP
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吉成作画としては珍しく、タタキが使用されている。これはトリガーの撮影さんが勝手に入れたもんかもね。それにしても初めて見たと思うけど、意外と親和性も高い。吉成爆発の普及ったら今ないですね、みんなマネしたいけどなかなか出来ない吉成爆発。



6、「残響のテロル」 01話
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橋本作画。渾身のフル作画。本谷AKIRAの再現と見まごうぐらいに凄かった。落下する煙のふわあっとした感じ、落ちた後の重たそうに動く煙は本当に写実的。「アルドノア・ゼロ」とかも凄いけど、今年一番の橋本作画はこれじゃないかなあと。破片もまた上手いんですよね、煙とはまた違うタイミングで動いてる。



7、「ソードアート・オンラインⅡ」 19話
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黒田結花作画。先日色々と言ったので、改めていうことは殆どないが、タイミングがやはり好きだなあ。ここは早回しの映像だったので、それに伴ってタイミングも早くなっている。だから、普段のタイミングはもう少しタメ気味。今年発見して、一番好きになった煙。



8、「機動戦士ガンダムUC」 ep.7
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サーカスしながらの連続爆発3つ。金子秀一作画かも。爆発の描写は、表面に緻密なディテール(網のような)を敷いた上での透過光の使用。最後にバンシイが寄ってくるのが最高にカッコイイ。ゆっくりとしたタイミングながらも着実にスピードを感じるのが上手い。



9、「咲-Saki- 全国編」 07話
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はっちゃん登場シーン。こんなカッコいいエフェクトが麻雀アニメにいるのが、もう大変に豪華すぎて感動できます。「咲-Saki」-とか「Aチャンネル」とかやってる場合じゃねえよって佐々木政勝。もっとドンパチ作画やって欲しいんだよなあ。



10、「スペースダンディ」 08話
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青山作画。画質が酷すぎて青山さんのきれいな線が拾えてない気もしますが…とにかく描き込みのない写実エフェクトを描かしたら右に出る人はいないんじゃないのかと。ここも左にまずぶわあっと出てから右に行く、ランダム感がたまらない。この後の打ち上げも当然凄いんだけど、それはまた今度。



11、「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル」 04話
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唯一の水エフェクト。誰が作画したのはこの際どうでもいいとして、水が重たそうに持ち上がり、重力に従い落ちてそのしぶきがまた跳ねているのが上手い。手前の波も突っ込む時の衝撃をきちんと受けていて、引いて戻ってで上手いんですよねえ。

【追記 2015/01/02】
橋本敬史さんにブログを読んで頂いたようで(ありがとうございます)、

この上記のセシル04話は橋本敬史さんの作画とご本人から言及がありました(Twitterから引用)。水のしぶきの立ち方は橋本さんっぽいなあと思っていたんですが、まさか橋本さんご本人だとは。驚きです。いやあ改めて、素晴らしい水作画だと思います。



12、「キャプテンアース」 17話
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橋本系爆発が多い「キャプテンアース」の中、ここは板野系のかんじの丸いフォルムで押しててびっくりしたのとタイミングが巧かったので載せました。カッコイイ。白コマで閃光描写・衝撃描写をしてるんだけど、テレビではギリギリの範囲じゃないのかなと。いやあ上手いです。誰だろう。



13、「Under the Dog」 ティザー映像
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伊藤秀次作画。内部から浮き出る温度表現と、破片の散らばり方・浮遊感。そして最後の熱風表現、奥から手前へと波及する爆発の連鎖性。レイアウト。どれをとっても、このカットは素晴らしいです。上手い。



14、「世界征服~謀略のズヴィズダー~」 01話
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後、エフェクト作画を振り返っていたら、こんなすげえのあった(笑)。生クリームみたいに残る感じだけど、そこまで枚数使っていないという、上手いっすなあ。煙の膨らみ方(立ち方)が上手いんですよね、 違和感ないスピードでなおかつマンガっぽく膨らんでいってる。うめえ。



こんなとこですかね。もうちょっと触れたい爆発もあったけど、時間が無かった。爆発に始まり、爆発に終わる1年でした。それでは皆さん、よいお年を。


※それから、日本アニメ(ーター)見本市のOPアニメーションを集団制作しました。
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(画像クリックで、動画へと飛べます。)

もしくは、こちらのリンクから、まだご覧になっていない人は是非見て頂ければと思います(良いエフェクトもありますので)。 というか見ないと損します。それだけは確実に言えます。


勝手気ままに集団制作しました。制作期間は約1ヶ月半。
尺は1分30秒ぐらいです。


以下の埋め込み動画、もしくはこちらのリンク先で視聴できます。

■「7 BALL(ななぼーる)」: アニメーター見本市OP



【企画・原案・監督】伊秋秀治 
【絵コンテ・作画】アイラン 伊秋秀治 エルザ Kyogo ゴッソ 堀矢田朗 ルクス
【管理・編集】伊秋秀治





(※ここからは制作の経緯を色々と記載していますので、まず作品をご覧になってから読んで頂ければと思います。変な先入観が出来てしまうと、良くないと思いますので。) 


以下、制作の経緯をつらつらと。 

<制作の流れ>

約一ヶ月前の11月中旬に、自分が見本市のコンテを遊びで書いてまして。この段階では、複数人で作ろうとは夢にも思ってなかったし、自分で作ろうとも半分ぐらいしか思ってなかったんですが、とある方から「本当にやるんなら作画さんを集めた方がいいよ」とアドバイスを受けまして、そこから今のメンバーの方を中心に参加の打診をさせてもらいました。それでオッケイをもらったのが上記の方々です。いやあ本当にありがとうございます。ここまでの作品になるとは想定してなかったです。 

制作の経緯ですが、基本的にはSkypeとDMで打ち合わせを重ねていきました。大体な流れとしては、12月頭に全体の構成が決まり、その後一週間後ぐらいでコンテも決まって本格的に作画作業に入っていったという感じです。いやあ大変でした。自分は4本ほどコンテを描いたんですが、どれも陳腐な感じでして(笑)。それならいっそ、テーマは「自由」なんだし、それぞれが欲望を剥き出しに描いてもらった方がいいと思って今の形になりました。コンセプトとして想定していたのは、テーマでもある「自由」ということで、作画方法も、BGの有無も問わず、フルカラーでも白黒でも、線画のみでもという感じで、作画する内容等も全て作画さんにお任せしました。企画者として頼んだのは、「ボールを渡していく」というカットの繋ぎだけでしたので、自由度は高かったと思うんですが、反面いざ「自由にやっていいよ」と言う時に、具体的なことを言えなかったために、作画さんの負担は大きかったと思います。その部分は、自分の力及ばずという感じで、申し訳なかった。 

上記ではトントン拍子で事が運んだかのように描いてますが、実際の打ち合わせ・議論は流石にすらすらとは進行しませんでした。紆余曲折ありましたね。最初は、「きまぐれオレンジロード」の3つ目のOPみたいにやろうかと提案したんですが、流石に作業期間が足りないだろうということで没に。次に、「バッカーノ」「デュラララ」OPのように、各パートの継ぎ目がシチュエーション的に繋がる案と、「アニメーター見本市」の文字でそれぞれ繋いでいく(※「ア」に画面が寄って次の人、みたいな)案の2つが出ました。これらについては自分も色々と考えたんですが、後者は、全体のまとまりに欠けてしまうという可能性がありました。前者は、作画スケジュール的にキツイなと思った部分と、それぞれのシチュエーションで繋いでいくなら、後者ほどでは無いにせよ、やはり作品全体の構成的な繋がりが弱くなってしまうのではと感じていました。せっかく集団制作をしているんだから、もっと「1つの作品」にしたいなあと思っていた時に、ちょうどゴッソさんとお話をしていまして、「ボールを渡していってもいいですね」というのにピンと来たんですね。これならいけるんじゃないのかと。作画さんは自分のパートで好きなことをやってもらいつつも、全体としては「1つの作品」になるんじゃないのかと感じたんです。 

作画担当の方々には、「ボールを大事に次の人へ渡していく、バトンリレーのような感じ」と最初にお伝えしました。そうすると、やはり『DAICONⅢっぽいですね』という指摘をされまして(笑)。後は、りょーちもさんの『トラボルタ。』とかも類似例として挙がっていました。実はですね、僕としては、『課外授業 ようこそ先輩(庵野回)』の方が頭に浮かんでました。あの番組の中では、庵野さんが小学生の子どもたちに向かって、「1人ずつ丸から始まって丸で終わるアニメーションの制作」を課題として出してるんですね。作画に関わってもらった方々には言ってなかったんですが、実はこれを強く意識していました(※結局、一部の方にはバレてしまいましたが(笑))。「丸から始まり、丸に終わる」というのは、アニメーションの基礎的・原始的な部分でもあるし、これが僕にとっての「自由なアニメーション」という思いが強かったので、最終的にはこれでと決断しました。 



<「自由」の追求と、その理由>

そもそも、アニメーションにおける「自由」というのをここまで強く追い求めたのは、作画さんからの、「(今回の投稿作品にかぎらず)ウェブでの作画gif・動画は、似たり寄ったりのものが多い」という意見を聞いてからでした。みんな自由にやっているとはいうけれど、ちょっと何かに縛られてるんじゃないのかと。『DAICON』の権威とか様式に引っ張られてるんじゃないのかと(※つまり、あれが絶対的な基準になっているのではないのかと)。僕の最初のコンテも、とんでもなくテンプレート的で、陳腐でしたね。最初は、ターくんとTORくんが戦うストーリーだったんです(笑)。もう何処にでも転がってて、見ている人も食傷状態になるコンテでした。だから、今回は本当に複数人でやって良かったと思います。1人だと、こういった考え方は出てこないと思うので(※仮に出てきても自分で黙殺する)。とにかく複数人でやれたのは良かった。

いやしかし、最初の打ち合わせでは正直「これちゃんと固まるんだろうか。難しくないだろうか。」という焦燥感を覚えるぐらい、方向性がふわふわしていましたね。最初の打ち合わせから1~2週間ぐらいは心労が凄かったです。2回目でようやっと形が見えてきて、3回目でやや固まった(※映像が見えてきた)という感じですね。僕個人としては、3回目で固まると思ってなかったです。もうちょっと打合せを重ねないと固まらないと感じていたので、その点では良い作画さんの方々に恵まれたのだと思います。初対面にもかかわらず、積極的に意見を発言してもらって、幸運でした。 その後もSkypeでの打ち合わせを重ねまして、雑談も交えながら、カット繋ぎや色々な意見を発言してもらったり、作画の違う見方を教えていただいたのも自分にとってはすごくいい経験になりました。



<制作期間の話と、謝意>

制作期間自体は、1ヶ月半という短くも長くも捉えられる期間でしたが、仕事やリアルとの兼ね合いもある中で、作画担当の方にはとても頑張って頂きました。本当にもう語彙が少なくて、申し訳ないんですが、感無量です。自分でも作画を描いてたり何かしてた時期はあったんですが、あまりにセンスないなと思うことが多かったのでアニメーションの制作に携わることは諦めていました。それが、今回こういった企画で集まって頂いて、映像作品の中に少しでも自分のやりたいことを落とし込めたのは、作画担当の方を筆頭に今回ご協力頂いた方々のおかげです。おそらく自分の最初で最後の監督作品ですが、自分の思いが作品に少しばかりでも反映されていれば、幸いです。 


ここまでお読み頂きありがとうございます。ルクスさん、Kyogoさん、堀矢田さん、アイランさん、エルザさん、ゴッソさん、この1ヶ月半は大変なこともありましたが僕としては楽しかったです。本当に1ヶ月半、Skypeや作画作業お疲れ様でした。こんなに濃いメンバーで集まって作ることは、そうそう無いと思いますので、とても良かったと思います。本当に、参加して頂いた方には、感謝の言葉以外ありません。ありがとうございました。そして作品を見て頂いた方、相談に乗ってもらった方、皆々様、ありがとうございます。 


伊秋秀治(イアキ)


近日中に、とある企画による映像作品の発表をします。

ご期待ください。 



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井秋秀治 


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