まずマップ兵器表現とは、なんぞやという方のために少し。
・「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日(1992-98)」
今川監督作。アルベルトのビーム。このように、「狙い撃つぜ!」というよりは、「全方位に向けてミサイル発射!」みたいな感じですね。網羅的に敵を殲滅する描写の表現です。これは光球爆発同士がつながることで、攻撃範囲の大きさを描写してる。後、放射状のラインは光のピカっとする感じを表してますね。かっちょいい。
今回は、深夜アニメ3本に何ともタイムリーに「マップ兵器表現」が使用されていたので、ちょっと取り上げます。それぞれの工夫に注目されたし。
・「アルドノアゼロ(2015)」 21話
ゼブリンによる雷撃。これはマップ兵器表現の光球爆発ではないバージョン。記号化されずに、煙の柱がドドドンと展開されていく。アトランダムな爆発の発生も魅力的。
・「ローリング☆ガールズ(2015)」 08話
これカッコ良かった。ショックコマ(全面黒とか全面白)をはさみながらの、マップ兵器表現。その上、光球爆発は板野一郎発明の円→三日月→円のリピート光球。表現をいくつも使って、挑戦してる感じが出てていいですね。
こちらは円周的に展開されていく、マップ兵器表現。「エヴァ序」とも似てるけど、こちらのほうはやや展開されていくスピードが早い。ここに光球爆発の縮小・拡大や光球の大小さが追加されると。さらに気持ちいいものになると思う。ちょっと惜しい。
・「蒼穹のファフナー EXODUS(2015)」 09話
実にオーソドックスなマップ兵器表現。クロス光から球体が生成されていく過程が美しい。gif2個目はPANの感じがいいです。ばばーんと敵を倒していく爽快感みたいなのが描写されてるなあと。厳密には光球じゃないんですけど、形は球体ですので、これもマップ兵器表現でいいかなと思います。
定義に関しては、前回も言ったとおり曖昧なままです。言葉の選び方がどうのこうのとか、用語(マップ兵器)の使い方が正しくないとかいろんな所で散見されて言いたいことは分かるんだけど、そこは的外れというか。本質ではないというか。まあ上手く言えないので、ちょっととある方のツイートを引用。
まさしくこの人の仰るとおりで。ある1つの映像表現に対して、一対一で対応する用語ができると理解や認識がすごく深まるんですよ。それこそ、バレットタイムが代表的な例ですよね。ネオが弾を避けるというシーンをみんな知ってる。けれど、バレットタイムという用語を当てはめることで、さらに表現についての考えや理解が深まる。スチルカメラいっぱい使って取ってるんだ、とか。これは高速度撮影の一種なんだ、とか。つまり、共通の認識ができることで、その表現に対しての理解や考え方が深まるということなんですね。
ということが言いたかった。定義とかどうでもいいってことはないんですけど、そこを目的化しちゃうと、表現に関する理解は広がらないので、みんなで楽しく「マップ兵器表現」について話をすることができない。そうなると、何かどうでもいいことにばっかりお話が発展していっちゃう。結果、どうでもいいお話に終始してしまいます。これって、すごく意味ないですよね。
・「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日(1992-98)」
今川監督作。アルベルトのビーム。このように、「狙い撃つぜ!」というよりは、「全方位に向けてミサイル発射!」みたいな感じですね。網羅的に敵を殲滅する描写の表現です。これは光球爆発同士がつながることで、攻撃範囲の大きさを描写してる。後、放射状のラインは光のピカっとする感じを表してますね。かっちょいい。
今回は、深夜アニメ3本に何ともタイムリーに「マップ兵器表現」が使用されていたので、ちょっと取り上げます。それぞれの工夫に注目されたし。
・「アルドノアゼロ(2015)」 21話
ゼブリンによる雷撃。これはマップ兵器表現の光球爆発ではないバージョン。記号化されずに、煙の柱がドドドンと展開されていく。アトランダムな爆発の発生も魅力的。
・「ローリング☆ガールズ(2015)」 08話
これカッコ良かった。ショックコマ(全面黒とか全面白)をはさみながらの、マップ兵器表現。その上、光球爆発は板野一郎発明の円→三日月→円のリピート光球。表現をいくつも使って、挑戦してる感じが出てていいですね。
こちらは円周的に展開されていく、マップ兵器表現。「エヴァ序」とも似てるけど、こちらのほうはやや展開されていくスピードが早い。ここに光球爆発の縮小・拡大や光球の大小さが追加されると。さらに気持ちいいものになると思う。ちょっと惜しい。
・「蒼穹のファフナー EXODUS(2015)」 09話
実にオーソドックスなマップ兵器表現。クロス光から球体が生成されていく過程が美しい。gif2個目はPANの感じがいいです。ばばーんと敵を倒していく爽快感みたいなのが描写されてるなあと。厳密には光球じゃないんですけど、形は球体ですので、これもマップ兵器表現でいいかなと思います。
定義に関しては、前回も言ったとおり曖昧なままです。言葉の選び方がどうのこうのとか、用語(マップ兵器)の使い方が正しくないとかいろんな所で散見されて言いたいことは分かるんだけど、そこは的外れというか。本質ではないというか。まあ上手く言えないので、ちょっととある方のツイートを引用。
「マップ兵器」でまとめたアニメ記事、名づけの強さをすごく感じて好き。この名づけがアニメ界では標準なのかな?名づけによって、その技法が深化しやすくなると思う。すばらしい。
— ネコプロトコル (@nekoprotocol) 2015, 2月 26
まさしくこの人の仰るとおりで。ある1つの映像表現に対して、一対一で対応する用語ができると理解や認識がすごく深まるんですよ。それこそ、バレットタイムが代表的な例ですよね。ネオが弾を避けるというシーンをみんな知ってる。けれど、バレットタイムという用語を当てはめることで、さらに表現についての考えや理解が深まる。スチルカメラいっぱい使って取ってるんだ、とか。これは高速度撮影の一種なんだ、とか。つまり、共通の認識ができることで、その表現に対しての理解や考え方が深まるということなんですね。
ということが言いたかった。定義とかどうでもいいってことはないんですけど、そこを目的化しちゃうと、表現に関する理解は広がらないので、みんなで楽しく「マップ兵器表現」について話をすることができない。そうなると、何かどうでもいいことにばっかりお話が発展していっちゃう。結果、どうでもいいお話に終始してしまいます。これって、すごく意味ないですよね。