GOMIstation

2025-1

2016年01月

頂いたコメントを少し整理

☆伊藤浩二(いとうこうじ)
80年代の代表的な作品としては「プラレス3四郎」「星銃士ビスマルク」「超獣機神ダンクーガ」辺りが挙げられると思います。

奇抜なタイミングのエフェクトと街の破壊シーンが見どころの
激闘!パワー ドアーマー」、

定規で描かれたようなフォルムの金田調のエフェクトの動きが特徴的な
夢次元ハンターファンドラ レム・ファイト編」でのファンドラとヨグソゴスの戦闘、

ミサイルの噴射やエフェクトのリピートの使い方が面白い
魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢の中の輪舞」のホテルをゼロ戦が飛び回るシーン、

テカテカのハイライトが印象に残る
プロジェクトA子2」でのクイーンマルガリータの合体シーン、

まさに暴走作画といった感じの
うる星やつら176話(153回)」終盤の飛鳥の暴走シーンがあります。

(「パワードアーマー」、「夢の中の輪舞」以外の担当 パートは憶測です)

「デジモンアドベンチャーtri.」を始め、伊藤さんは近年の作品でも金田系の動きやエフェクトを作画されることがあるようです。


・「A子」のパート[追記]
「A子」の伊藤浩二さんのパート(クモメカがビルを崩しながら登場する辺りからの街での戦闘シーン)の煙作画に関しては、増尾さんに似た丸煙のほか、立ち上る煙などにテレコム調?の煙も一部見られます。

テレコム作画回の「名探偵ホームズ」などに似た形の煙が見られるので、テレコム作画からの影響もあるのかもしれません。

また、伊藤さんの煙や爆発作画に関しては「無責任艦長タイラー」や「マクロス7」の作画を担当されていた90年代では、増尾さんの煙とは違ったスタイルの太いカギ爪のような影(花びらのような形状に見える?)が付いたクリーム状?の煙や爆発に変化しているので、こういった伊藤さんの作画のスタイルの変遷に関しても気になるところではあります。


・「激闘!パワー ドアーマー」E
TVアニメ「特装機兵ドルバック(1983)」のOVA。

・「夢次元ハンターファンドラ(1985)」E
カナメプロダクション制作のOVA。 レム・ファイト編はこのOVAの1本目。

・「魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢の中の輪舞(OVA/1985)」E
第一作の番外編OVA。

・「プロジェクトA子2(OVA/1987)」
紹介していただいた中で唯一見ている作品。なお記憶は欠損しているので、また見直さないといけないもよう。ただなんとなく件の合体シーンは覚えてる。

・「うる星やつら176話(153回)」
80年代を飾った高橋留美子作品。最後に見た「うる星」はお祭りの回だったかなあ。久しぶりのうる星なので楽しみ。


☆合田浩章(ごうだひろあき)
他のグラビトンのメンバーだと、80年代の合田浩章さんの作画と思われる煙、爆発作画には他では見られないような独特の形状が見られます。
合田さんが参加した「星銃士ビスマルク 5話」のビスマルクと敵との戦闘シーン(但し、ショックやビームのエフェクトに関しては金田調です)や、
「機動戦士Zガンダム 18話」でガンダムMk-Ⅱが最後のマリンハイザック(青いザク)をサーベルで撃破した後の爆発と、直後のフォウの背後の煙で、その特徴的な作画を見ることができます。
(上記の合田さんのパートに関しては、「ビスマルク5話」が大張正己さんのツイートからの推測、「Zガンダム18話」に関しては憶測ですので、ご注意ください)


・「星銃士ビスマルク」05話
グラビトンの伊藤浩二、合田浩章も参加したロボットアニメ。

・「機動戦士Zガンダム」18話
いわずもがなのガンダムシリーズ第2作目。

後は適当に有名どころ調べたりして、作画の特徴やらを掴んできます。記事にもしたいが、忙しい時期なので出来るかは分からん。まあ頑張ります。

2016-01-12追記その1(元請け訂正、実質的な参加作品追加)

■スタジオ・グラビトン整理

概要:フリースタジオ(※家賃とか光熱費とかを各自が負担して場所を維持するもの)
創設年:1984~85年あたり
(※「マクロス後参加(庵野公式サイト)」とあるので、「1984年7月21日」以降)
(※「GAINAXだけじゃなくグラビトンにもいた(TIFFで言及)」「1984年12月24日」以降)

創設メンバー:庵野秀明、増尾昭一、伊藤浩二、西島克彦
(※伊藤浩二さんの言及より:https://twitter.com/manakare_i/status/481417707951099904より)

☆庵野秀明、増尾昭一
もともと作画の方向性が似ている両者であったが、1987年から88年くらいまでのエフェクト作画は特に酷似している。両者の作画がなぜ当時似ていたのかという問題が、「87-88年問題」である(※当時の立体写実のムーブメントもこの問題を通して考えたい)。

[現在の仮説]
1987年~88年の増尾に限っては本谷作画の影響よりも、「王立宇宙軍」における庵野作画からの影響が強かったのではないのか?

この問題を考える上で避けては通れないのが、おそらくスタジオ・グラビトンの存在である。このスタジオは1984.85年頃作られたフリースタジオであり、庵野増尾の他に伊藤浩二、西島克彦が創立時のメンバーにいる。


☆西島克彦
「プロジェクトA子(1986)」で初監督。「トップをねらえ!(1989)」以降は監督業をメインに活躍されている。

☆伊藤浩二
山下系メカアニメーター。(※調べます) 
(※参考資料:http://togetter.com/li/135728;新井淳さんによる作画談義)


後続参加メンバー:合田浩章、摩砂雪、窪岡俊之、平田智浩、高木弘樹

☆合田浩章
メカアニメーター。破片・エフェクトにやや特徴あり(※「イクサーACTⅡ」とか)。最近では「アマガミ」のキャラデで有名。

☆摩砂雪
金田系アニメーター(※厳密には少し違う。エフェクト作画は、テレコムからの影響が大きい)。「さすがの猿飛(1984)」のジャイアンツ回などで活躍。

☆窪岡俊之
「王立宇宙軍(作画監督)」。一般的には「アイドルマスター」のキャラデで有名。

☆平田智浩
キャラクターデザイナー。「無責任艦長タイラー」「メルティーランサー」などのキャラデが有名か。(増尾と同じ作品に多く参加しているのは、このグラビトンでの出会いが契機となったからかも)

☆高木弘樹:「機動警察パトレイバー(原画、作監)」など。
(※アニメーター金井誠さんの言及より:https://twitter.com/kanaman7/status/605490412699029504

 
<関連事項>
・スタジオMIN(スタジオ・ミン)
もりやまゆうじ、北久保弘之、田村英樹らで作ったフリーアニメーター集団(wikiより)

・「ドリームハンター麗夢(OVA/1985)」
制作協力に記載あり。原画としても、増尾昭一、伊藤浩二が参加(公式サイトより)

・「天地無用(PCエンジン/1995)」
ゲストメカデザインに伊藤浩二が参加(有志ゲームwikiより)
(※ソース確定ではないため、再確認します)

・APPP
アニメ制作会社。「プロジェクトA子」を元請けした後はグロス参加が多い。
増尾監督作品「紅狼」も元請け制作している。

・「星銃士ビスマルク(TV/1984-85)」
原画で伊藤浩二、合田浩章が参加(あんていなふあんていダイアリー様より)。
(※要確認)

・「ピチューとピカチュウ(劇場/2000)」
動画にグラビトンのクレジットあり
(※要確認)


■グラビトン年表(暫定、簡易的なもの)
()で囲ってあるのは、グラビトンに所属するアニメーターの参加作品。

1984-85年:グラビトン設立
(1984年:「超時空騎団サザンクロス」18話に増尾、伊藤)

1985年:「魔法の妖精ペルシャ」35話に参加(グラビトン名義での初仕事?)
(「うる星やつら(1985)」の156話に庵野、増尾)
(「メガゾーン23(1985)」に庵野、増尾、伊藤)
(「くりいむレモンPOPCHASER(1985)」に庵野、増尾、西島、伊藤はNC?)

1985年:「ドリームハンター麗夢」に制作協力、原画として参加

1986年:「プロジェクトA子」に、メカニックデザイン及び原画として参加

1987年:「夢幻戦士ヴァリス」PV制作(唯一の元請け?サンライズが元請け)


1995年:「天地無用」にグラビトン名義で参加(ここまでは存在していた?)

2000年:「ピチューとピカチュウ」に動画クレジットあり


私的メモであり不明瞭・不正確な点が多いので、留意されたい。ここは違うぞという点があったら、教えていただきたいです。

■最近読んだ記事

・同人活動をやめた
http://anond.hatelabo.jp/20160107215647

すごくよく分かる。やっぱ問題はすべて人間関係に行き着く。アドラーは正しい。


・たかせん@Wiki - 柳田悠岐 
http://www37.atwiki.jp/sh_takasen/pages/28.html
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(森本との対談で牽制来てるのにシャッフル踏んだことについて聞かれ)
柳田「あれは代走で出て、このピッチャー、牽制かホームか特徴があって、『あーはぁ、こんな感じね』みたいな。『こういう時はホーム投げるんじゃ~』みたいに思って。『はい、こん時はホーム~!』って、ちょ得意げにシャッフルしたら、『ひぇええええ!!ホーム(のはず)がぁぁぁ』ってなってぇ~(笑)」 
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笑った、映像付きで見たい。


・天文・天体系アニメに外れ無し
http://www.logsoku.com/r/2ch.sc/livejupiter/1452134005/
類似アニメ検索(http://ruijianime.com/main/tag_search_easy.php?tag%5B%5D=202、※これ便利かも)

金星探査機「あかつき」の軌道失敗から5年ごしの再突入と、JAXAの苦闘も報道され確かに「宇宙・天体ブーム」といっていい。この中だと「プラネテス」「ふたつのスピカ」ぐらいしか見てないんだけど、やっぱロマンあるよね宇宙は。JAXAの苦闘をアニメっぽくやるだけでも面白いんじゃないんかと思う。エヴァQアバンも似たようなもんだし、「なんだかよく分からないけどヤバそうな事態」が進行するのは緊張感あって好み。制作はサンジゲンでお願いしたい。


・[コメント] 星を追う子ども(2011/日)先生は性欲が強い
https://t.co/AWzwg0mhPA
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新海誠先生は、庵野秀明が「ぼくたちにはコピーしかない」と言いきった後にノコノコ出てきた世代である。先生が描けるものは半径5メートルの世界、夕日差す放課後の教室、ガードレールと電信柱、蛍光灯の明滅、舞い散る桜、夕闇に灯る水銀灯、トンボ消しゴム、JR埼京線などであって、半径5メートルを超えるモチーフはすべて他のアニメや小説から安易にパクッてきた。
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これすごく面白かった。「言の葉の庭」でようやく主体性をもたせらしたのは大きいと思っていたけれど、なるほどそもそも主体性を付けるに至らないと。



■3月のライオンの件

今の新房さんってマクロスの河森みたいな立場じゃん。総監督(※正確には監修という方が語弊ない)でやってんだから。そんで、この「3月のライオン」についても僕は端から新房が監督やるとは思ってないし、いつものごとく宮本龍輪さんたちにチーフディレクター振るのだから、そもそも新房がどうのこうのの問題ではないと思ってる。こういう風な立場から、シャフト(not新房)がやるんだなという面持ちでいたんだけれど、拡散されたタイトルが良くなくて、似て非なる物言いが続発してしまった。「新房監督!制作会社はシャフト!」みたいな感じに煽ってしまったせいで、制作会社によって合う、合わないを言い出してしまって、もうしっちゃかめっちゃか。合うかどうかは疑問だけれど、シャフト単位で見るのもまあガイナしかりもう仕方ないことかもなあ。

シャフトの問題点は、そのシャフトっぽい演出という抽象的な部分にあるのではなくて、コントロールが不安定なデザインや技術・リソース不足だと俺は思う。何が原因かは分からんけど、作りこもうとしすぎと思う。全体の世界観を否定して、カット単位で構築するのが意図的であるなら、俺は何も言えないんだけど。簡単にいえば、ディレクターズカットがしばしば批判されるように、「過剰すぎる(やりすぎる)デザイン」が良くない。よく「シャフトの背景は手抜きだ」という意見が見られるんだけど、むしろ過剰でやりすぎと思う。当然背景とイメージBGは分けて考えなきゃいけないけど、それすら手抜きと思ってそうな人が多い。実験的な演出は良いし好み。やっぱ演出というよりはデザインや技術の問題ではないかなと思う。ちなみに、別に新房さんが好きなわけではない。

「3月」っていうのがまた良くなかった、記憶に新しい「四月は君の嘘」を想起させるようなタイトルで、間が悪い。君嘘はアホほど丁寧な作りだったから、3月にもそれを期待してた人が多いんじゃないのかな。僕は「カレカノ」スタッフぐらいしか、このドロドロなエゴは描けないと思っちゃう(※完全なる身内びいき)。庵野はゴジラ作ってるし、そもそも分散しちゃってる悲しい。 

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