GOMISTATION

足が絡まっても、踊り続けて

2016年01月

■こういう姿勢でええんやないか
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ブログに限らず意見とは、これに尽きるのではなかろうか。「1人に届ける」という意志はその個人に依存してしまい、その人物がいなくなれば(もしくは何かあれば)儚くも意味が無くなってしまう。これに陥ってしまうと、駄目な有馬コーセイ状態になってしまう(いや基本はこれでいいのだけれど)。もっと間違えて、そのたびに謝っていこうぞよ。


■見本市とはなんだったのか/パクリの思想

見本市とはそもそもの意義・目的として「自由な創作の場の提供」がメインであったはずだ。しかし、蓋を開けてみれば、何が自由なのかというくらい過去作品のオマージュ・パロディが相次いだ。作品制作はいかようにしても過去作品の影響なしには作れないので、どこかで「元ネタ」のモチーフやデザインを使うことはある。対して、見本市の作品は、まず「どこから元ネタを引っ張ってこようか」という点からスタートしているものが多い印象を受けた。これは先の雑記の新海誠評とも被る部分が多い。この点において、何とも言えない作品が多く制作されてしまったと思われる。だからこそ、オリジナルのストーリーをやりきった「ヤマデロイド」はすごく優れているのだ。

もっと監督やってない人にやって欲しかった思いもある。「マッキーの金曜日」「ハンマーヘッド」は面白かったけれど、どちらもベテランで経験豊富だ。堀内江本ペアみたく監督経験がない人に振ってこそ、見本市ではないんだろうか。企画タイトルに引っ張られてしまった感じも少しするな。これしきのことでカラーは経営悪化しないというのは、遊興や版権収入にやはり強みがあるんだなと感じる。出資比率は分からないが。


うますぎてビビった

■あたしンちOP01「さらば(2002-05)」



・バスに向かって走るみかん
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・同アップ
OP01-Z

こういう奥行きある広角カットでは中々芝居させづらい。
みかんが友達かだれかと話してサヨナラする、その芝居を一つも欠けることなく描き切っている。手を振りながら友達の顔を最後まで見てサヨナラをするまでは笑顔でいるんだけど、バスに乗り込む段階になると途端に切り替わり真顔になる。乗り込む寸前にバスの乗降口に視線を向けている様なども細かい。なんという感情表現のリアルさ。


・バスに乗ろうとするみかん
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ここは、バスの階段を慎重に上がるみかんに注目だ。
バスというのは段差を上がったら、(次の乗降客がいるので)すぐにスイカなりICカード・定期を出さねばならない。ある種少しプレッシャーのかかる場面である。その上段差は意外と高く、気をつけなくては転けてしまう。

このみかんは、その段差に注意を払いながらも、スイカを出すことも念頭に置いているのが分かる。段差を上がったと同時にリュックの背の部分のポケットに手をかけてスイカを取り出そうとしているので、一段上の左足に重心がかかっているのが分かる。やや慌てていたために、スイカの取り出しが遅れこのような「ぎこちない体勢」になっている。この表現力は異常だ。



・ベンチに座って携帯を取り出す人
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このベンチ作画は、左手に注目してもらいたい。
携帯を鞄の中から取り出し不安そうな面持ちで見るというだけの一見地味な芝居だが、この不安さを押し出しているのは実は表情よりも左手である。このカットでは一貫して左手はだらんとしており、弱々しさを感じさせる。

また、鞄の中でゴソゴソするという腕と手を描くのも上手い。鞄からただ単に携帯を出すだけではなく、どこにあるか分からない携帯を手の感覚と目で探し当て、底の方から他のモノを押しのける形で引っ張りだしているのが分かる。鞄の変形と元の形に戻っていく動きも見事の一言だ。



各話の情報は綿密に記載されていたが、OP作画については自分が調べた範囲では情報がなく誰が描いたかは不明。長濱さんが絵コンテ・演出(但しWikipediaに記載されているのみ)でらしいのだけれど、作画まで担当されたかどうかは定かではない。情報求ム。

<参考文献>
『あたしンち』OP舞台探訪(ヒパイストの探訪メモ)
長濱博史-Wikipedia 
あたしンち-D2STATION



頂いたコメントを少し整理

☆伊藤浩二(いとうこうじ)
80年代の代表的な作品としては「プラレス3四郎」「星銃士ビスマルク」「超獣機神ダンクーガ」辺りが挙げられると思います。

奇抜なタイミングのエフェクトと街の破壊シーンが見どころの
激闘!パワー ドアーマー」、

定規で描かれたようなフォルムの金田調のエフェクトの動きが特徴的な
夢次元ハンターファンドラ レム・ファイト編」でのファンドラとヨグソゴスの戦闘、

ミサイルの噴射やエフェクトのリピートの使い方が面白い
魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢の中の輪舞」のホテルをゼロ戦が飛び回るシーン、

テカテカのハイライトが印象に残る
プロジェクトA子2」でのクイーンマルガリータの合体シーン、

まさに暴走作画といった感じの
うる星やつら176話(153回)」終盤の飛鳥の暴走シーンがあります。

(「パワードアーマー」、「夢の中の輪舞」以外の担当 パートは憶測です)

「デジモンアドベンチャーtri.」を始め、伊藤さんは近年の作品でも金田系の動きやエフェクトを作画されることがあるようです。


・「A子」のパート[追記]
「A子」の伊藤浩二さんのパート(クモメカがビルを崩しながら登場する辺りからの街での戦闘シーン)の煙作画に関しては、増尾さんに似た丸煙のほか、立ち上る煙などにテレコム調?の煙も一部見られます。

テレコム作画回の「名探偵ホームズ」などに似た形の煙が見られるので、テレコム作画からの影響もあるのかもしれません。

また、伊藤さんの煙や爆発作画に関しては「無責任艦長タイラー」や「マクロス7」の作画を担当されていた90年代では、増尾さんの煙とは違ったスタイルの太いカギ爪のような影(花びらのような形状に見える?)が付いたクリーム状?の煙や爆発に変化しているので、こういった伊藤さんの作画のスタイルの変遷に関しても気になるところではあります。


・「激闘!パワー ドアーマー」E
TVアニメ「特装機兵ドルバック(1983)」のOVA。

・「夢次元ハンターファンドラ(1985)」E
カナメプロダクション制作のOVA。 レム・ファイト編はこのOVAの1本目。

・「魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢の中の輪舞(OVA/1985)」E
第一作の番外編OVA。

・「プロジェクトA子2(OVA/1987)」
紹介していただいた中で唯一見ている作品。なお記憶は欠損しているので、また見直さないといけないもよう。ただなんとなく件の合体シーンは覚えてる。

・「うる星やつら176話(153回)」
80年代を飾った高橋留美子作品。最後に見た「うる星」はお祭りの回だったかなあ。久しぶりのうる星なので楽しみ。


☆合田浩章(ごうだひろあき)
他のグラビトンのメンバーだと、80年代の合田浩章さんの作画と思われる煙、爆発作画には他では見られないような独特の形状が見られます。
合田さんが参加した「星銃士ビスマルク 5話」のビスマルクと敵との戦闘シーン(但し、ショックやビームのエフェクトに関しては金田調です)や、
「機動戦士Zガンダム 18話」でガンダムMk-Ⅱが最後のマリンハイザック(青いザク)をサーベルで撃破した後の爆発と、直後のフォウの背後の煙で、その特徴的な作画を見ることができます。
(上記の合田さんのパートに関しては、「ビスマルク5話」が大張正己さんのツイートからの推測、「Zガンダム18話」に関しては憶測ですので、ご注意ください)


・「星銃士ビスマルク」05話
グラビトンの伊藤浩二、合田浩章も参加したロボットアニメ。

・「機動戦士Zガンダム」18話
いわずもがなのガンダムシリーズ第2作目。

後は適当に有名どころ調べたりして、作画の特徴やらを掴んできます。記事にもしたいが、忙しい時期なので出来るかは分からん。まあ頑張ります。


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