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2025-1

2016年10月

「終末のイゼッタ」3話のエフェクト作画(爆発・煙)☆ 

この記事の中で最後に述べた、「ドラえもんのび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)」の似ている煙をキャプではあるけど、取り急ぎ載せておく。

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3話のエフェクトは見せ場しかなかった。話題になっていないのが不思議です。

 
・迫りくる爆発
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画面奥で、2つの煙作画(白と灰色)を交互に使って多層感を出す。
中央の爆発から終わりまでは、タイミングが特に素晴らしい。

少し間を置いて左から爆発させた後、間髪入れずに右から閃光と破片を描写する。
このように、タイミングは遠近感を上手く利用したものになっている。
(※参考として「ジャイアントロボ」の増尾作画が手触りとして最も近いと思う)



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地面に着弾した後に起こる、煙の発生と消滅。消え方が面白い動きですね。



・立ち上る黒煙CG ☆
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ここはCGかな。3コマで動かしてました。
高音部(オレンジ色)の動きが良い。あとは火花のパーティクルもいい味出してる

イゼッタでのCGはオレンジ
エフェクトCGアニメーターは、飯沼卓也さんという人



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砲撃の際の煙。膨らみ方とカゲの落とし方が良い。


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初見でギョッとしました。砲弾に貫かれた煙は、輪っか状に。



・爆弾の狙撃+戦闘機の爆発 ☆☆
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前回記事から何度も言ってるんで耳タコだと思いますが、
爆発表面の線の動かし方が良いんすよ!


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爆煙の回転と膨張の表現の仕方がポイントです。
細いカゲ(赤で囲った部分)と太いカゲ(青で囲った部分)の2つで表現する。
特に注目されたいのは、細いカゲです。これで煙の回転する様子や大きさを描く。




・戦闘機墜落と爆発
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戦闘機が墜落する前に、画面手前にダブラシ煙が迫りくる。

墜落後は、戦車が地面に突っ込むんで、いったん煙が発生する。その後、戦闘機が爆発。
内側から湧き出るように爆発するのは、墜落の衝撃と強い爆風を表現するためかな
手前の煙もかき消しているんで、相当強い爆風なんだなあというのが分かる。



・クロワッサン煙 ☆☆
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こういう立体感あふれる煙ほんと好き。
右下に伸びる煙がクロワッサンみたいだったんで、そう命名しました。
地味にカゲ2色ですね、カメラから遠い部分は濃灰色にしてる。



・戦車持ち上げてドン
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滞留煙+浮かぶ立法破片
(キャラのアクションも上手い)


とりあえず、急いで記事にしました。爆発や戦闘シーンがなかった2話メンツと比較すると、3話では(1話と同じく)亜細亜堂の人が参加されていましたので、おそらくその内の誰かだと思います。個人的な最有力候補は、永田亜美さん(「ドラえもんのび太の宇宙英雄記」で似たような煙を見ましたので、薄い根拠ですが)。もちろん、このエフェクト全部ではないですが。

また、追記すると思います。

久しぶりにグイグイ引き込まれるアニメでした。こういうギャグアニメ好き。


01話 脚本:横手美智子 絵コンテ/演出:石踊宏

内容は単純ですが、カット割りやタイミングに相当気を使っている。そういう印象を受けました。そんで、これほどシンプルな内容でもダレないのは、イメージBGのおかげだと僕は思った。

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こういったイメージBGが入ることで、それまであった普通の画面は一度リセットされる。イケメンやカエちゃんのノーマル顔を、ずっとディテールが多いまま描くと、どうしても映像は平坦になります。「カバネリ」 なんかが典型例だと思うんですけど、あれはどこが強調したい部分なのか分かりにくいんですよ。クオリティは高いんですが、画面に抑揚はなく平坦になってしまった。



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「私モテ」は、イメージBGやSDキャラのシーンを入れることで、映像に緩急をつけ、伝えたい部分を強調するのが上手い。野球で言えば、杉内俊哉みたいな緩急の付け方ですね。

あと、個人的に、小林ゆうはけっこう好きなんですよ、横島先生とか咲の加治木先輩とか。シリアスからギャグまで、芝居が上手いですよね。あと、ルカ子もいいよなあ。

・塹壕戦その1(対空機関砲) ☆
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塹壕戦での1カット、すごく独特なタイミング

二個目の煙は特にそれが顕著で、ちょっと引っかかりを残しておきながら広がっていく。
ここまで増尾煙(金田系)ライクなタイミングの煙は久しぶりに見ました。大胆。
煙と煙の間に一枚入れる、ショックコマのように透過光を使うのも独特で面白い。



・塹壕戦その2 ☆☆
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滞留する煙、内側から湧き出るように広がる。
内部の線を動かして煙の膨張を表現するのは、僕らが思っているより相当難易度が高い。
煙の影には、少しボカシもかかってるかな。これ相当に苦労したと思う。



・塹壕戦その3
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奥からドカンドカンと二個の煙が立った後に、その勢いのまま、煙が押し寄せてくる。
途中でドカンと建物で爆発しますが、透過光は一瞬のみ。これは爆発の勢いを表しているんだと思う。
ラストは、画面右下から円状の爆発が広がり大きい破片が乱舞する。



あと、これらのシーンに共通しているのは、破片へのこだわり

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言わずもがなですが、立体的な破片は動かそうとすると、爆風によって、向きがコロコロ変わるので描くのは少し難しい。難しいというか、少々めんどうくさい。それをきちんと描写しているので、破片に対しての情熱があるように思う。あと、けっこう鋭角的な破片が多いですね。



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この一連のシーンは、同じ人が描かれたと思う。最初に見たときには、鴨川浩や黒田結花なんかが思い浮かびましたが、クレジットにはおらず。誰だろうか。まあ、2話見て判断ですね。すごい上手いと僕は思うんで、イゼッタちょいちょい見ます。

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