GOMIstation

2025-1

2017年05月

繰り返し見ましたが、ぶっちゃけ分かんない。
ここ野中じゃねえぞゴラァほか指摘あったらコメントとかでドゾー

野中作画といえば、フォロースルーが強調されたものが多い。身体がよじれた後、髪の毛が遅れてついていく、走った後に急制動をかけると身体が前のめりになる。そういったフォロースルーを、強調して描くのが、野中作画の最大の特徴であり魅力です。細かい特徴は、関節の柔らかい感じとか、少し中を抜いた感じのタイミング、とかですかね、ココらへんもいい。


以下、野中作画(※推測)と解説


地団駄
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若干ゃおばけもあり。揺れる浴衣の袖のリアクションに注目

地団駄を踏むときに手も一緒に下ろし、それが、袖の動きへと繋がる。手が下に振り下ろされた後に、袖が遅れてついてくる、これがフォロースルー。



デコピーン
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デコピンされて、顔が一回後ろに倒れ込み、戻ってくる。この辺の流れ とあとは、デコピンされた額の部分を擦る際に、肩甲骨がグニッと浮き出ているのが面白い。野中作画なら、反動で戻ってくるときに、もうちょっと大げさに、顔面が沈み込んでも良さそうではある。




宣言
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「デレデレしません!」と宣言するところ、この辺は「偽物語08話」の野中作画とやや似ている。発声するときに、口だけじゃなく、それと連動して首や肩(あとは胸)も一緒に動く。顔や口だけではなく身体全体が揺れて描かれる。野中なら、もうちょい揺らすかも?ここはちょっと微妙ですが、「実際に喋ったらこうなるかも」というのが、野中作画の面白いところ。下記のgif参照。

参考)「偽物語」#08
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(これ何回も引用してんなあ)


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まとまらないなー。まあ、野中作画、久々にじっくりと見た気がします。彼の作画で素晴らしいのは、(喋るときに口単体だけが動くのではなく)身体が連動して動くことによって、キャラクターが活き活きとすること。過剰な点もあるかもしれないけれど、「現実でも、こうなるかもしれないなあ」と受け手側に感じさせるのが魅力的。今回は以上です。

割りかし前の記事が好評だったので、続きをば



・闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜 (2005/TV) ED02
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ツモ牌の強調、こういうのが入るだけで、グッとテンポが良くなる



・鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2期/2009/TV) OP03
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2回寄り、「手放したくないのは~」で示唆と強調

ポン寄りというのは、まあ見てもらうと分かる通り、対象(牌や花)の強調をします。普通のズームやTUと違い、一瞬で画面が(少しではあるけれど)変わるので、ちょっとしたインパクトがある。





で、近年の作品で、好きなOPがあるんですが、それが上手くポン寄りを使っていた。

★ガッチャマンクラウズ(2013/TV) OP



はじめクルッと
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ポン寄り+ACつなぎ、画面を退屈にしない


ルイくんクルッと
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ポン寄りの引くバージョン、ポンバックとでも呼ぶか
(※「ポン引き」は風俗客引きの意味合いが強いので…)

ここでは背景を大きく引いて、相対的にルイくんを小さく見せている


47]52]
59]01]

こういった小刻みなカット割りが「ガッチャマンクラウズOP」には多い。ラプスや、カット割りの細かさによって、情報量は増していく。結果、視聴者は、ちょうどいい感じで理解が追いつかない。


着地
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QTB+ポン寄り QTBで画面が引き締まった後に寄る。この2カット上手いなあ



そんで、このポン寄り祭りの後に、次紹介するカットが来ると、異質に感じる。もっと正確に言うと、興奮する。

★OD腕ばさあ
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うつつちゃん見上げティルトアップ→クロス光→TB

撮影でガヤや雷を入れている以外は、ODのカットはTBだけ。なのに、すごく盛り上がる。ODかっけえなあ、強そうだなってなる。それは、おそらく、ここまで多用してきたポン寄りのおかげで、普通の技法が特別なものへと変化しているからだ、と思うんですよね。ここ一週間カレーパンだったのに、今日はカレーライスだ、なんか嬉しいみたいなノリ。


やっぱ、素晴らしいカットは何度見ても良いすね。このOPの印象が強く残っているから、12話のカッツェとのバトルも盛り上がり、カタルシスがある。ついに、変身するかODみたいな。

やっと、今期アニメをいくつか視聴、流行からは程遠い場所にいます。ダンチで面白いのは、進撃の巨人2ですね、これほど、すんなりと2期に入っていけるとは思っていなかった(ほとんど内容覚えていなかったので)。#26冒頭5分程度の簡潔なあらすじは、もっと評価されてもいいなあ。

でまあ、ちょいちょい気になった作画をPickupしていこう。お話はこの上なく面白いから、ほとんど言うこともない。悲しかったのは(こいつええキャラやなと感じた)ミケさんの即死。それだけや。

★OP 布
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個人的にOPは布が良かった。

両方に共通しているのは、布の質感、柔らかい感じが良い。リヴァイ兵長のクラバット(スカーフみてえなやつ)は素直に首元に着地する一方で、ミカサのマフラーは跳ね返っており、それぞれのリアクションが丁寧。

荒木監督作品は二号影がデフォになってますね、立体感がきちんと出る。カバネリほどの過剰さは感じないけど、これでも大変そう。


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あとエレンの革靴も。グッと伸びているのが芸コマ。


布といえば、#27のサシャのスカート

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馬に乗って風を受けて、なびくスカート

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落下後に踏ん張って、脚の形どおりにスカートの形が変わる、それを影で表現する



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これ布要素は無いんですけど、ローアングルから俯角へと回り込むのが良かったんで、ついでに




ああそうだった、#32の煙だったメインは

#32 超大型巨人の煙
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セルルックな煙 上手いなあコレ

CG煙は色数が多くなってしまうことが、画面から浮いてしまう原因の一つだと思っていたんですが、これは上手く色数を抑えて(3~4色程度)いるので、それを克服している。煙の動きやタイミングが、均一じゃなくて良いなあ、へしゃげたり、膨らんだり、それぞれがアトランダムに動いている。

バレバレだけど、もはや記事のネタは尽きている



そうだ、カメラワークでごまかしていこう
撮影とか用語とか、間違ってたらすまんの指摘してくれ


★COPPELION 04話(2013/TV)
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TB+雲book密着マルチ+車Follow+建物密着

この1カットはスゴイ。紹介しよう~と思ってて一年漬けてた

カメラが戦闘機から引いて、主人公たちの乗る車まで寄っていくわけですけど、実写では困難なカメラワーク(電線を通過してるんで)だと思う。で、車に合わせてカメラがFollowしていく、BGと2つの建物bookの速度がそれぞれ異なっていて、ズレている。それが心地よい。

この雲(と空)、立体的なんですよね。そこがお気に入り。雲が空に漂っている感じ、多層的な感じがとても上手くて、何ともCGっぽい。だから、密着マルチだけではないかもしれない。密着だけだったら、どうやってんだろうか(上下左右にSLさせているからかな)。

いい作品でしたが、いかんせん時期が悪かったコッペリオン




・コードギアス 反逆のルルーシR2 21話(2007/TV)
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TB 
C.Cの目からTBする場面。ただのTBですけど、ややスローモーションで、その瞬間のC.Cの処理しきれない感情を表している。TB+スロモで、髪の毛がゆっくりと揺れていくのもまた良い。



・Memories 彼女の想いで(1995/劇場)
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TU
多分ただのTUなんですが、カメラの手前の花瓶がええんすわ。花の変化に気が取られていたら、もうキャラクターが目前に迫っている。そんで、引き込まれる。これテーブルはセル作画でやってんのかなスゲエな。




★Fate/stay night [Unlimited Blade Works] OP(2014/TV)
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TU(+PAN)→TBかな?微妙

ぶっちゃけ、どうなってんのかよく分からんけど、こういう立体的なカメラワークが大好き。ちょっと、右にもバインってなってますね、これはなんだろう(付けPANか、ただのPANか)。TBしていく時の、ピントが合っていく感じもとても良い。これはufotableですけど、ゴーハンズ作品にはこういうのが多いので好き。ぐるぐる回り込んだりもして、臨場感たっぷりのカメラワークがめっちゃ多い。

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