GOMISTATION

足が絡まっても、踊り続けて

2017年10月

とりあえず、最近判明した増尾作画を


■「月光のピアス ユメミと銀のバラ騎士団(1991/劇場)」
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燃えるときの炎と白コマがかっこいい。電撃もめっさ上手いですねえ。
(※そのうち、プラズマ・電撃系作画も整理したいNE)




■「新海底軍艦(1995/OVA)01話」※推測
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「新海底軍艦」の増尾作画はまったく分からんわけですが、自分の見立てだと、ここしかないんですよね。2回目の爆発の後、煙の表面ディテールが少なくなっていることが分かると思う。この特徴は、「ダンガイオー」以降「アギト」まで続きますので。



■「紅狼(ホンラン/1993/劇場)」★★
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この紅狼における爆発は、たぶん90年代で一番ではないかなあ。広がっていく際にカゲが2色あるのって珍しいんですよ、この時期では。



追加(2017/10/22)

■「スケバン刑事(1991/OVA)02話」
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大匙屋さん提供。ディテール少なめの平面煙を重ねていくことで、奥行や立体感を出している。



■真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝(2008/OVA)
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横からの爆発では透過光を全面に出し、タタキも入れている。爆発の臨場感/カタルシスを描写。



■銀色の髪のアギト(2006/OVA)
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これMADに入れ忘れた分。レイアウトが上手いから、遠近がよく出る。


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90~00年代はこんな感じのタイミング。一旦爆発する時に白コマがあり、画面手前に押し寄せてくる時に再度白コマを入れる。


あと、下の記事における、「AKIRA」の増尾作画もほぼ確定しました。
(※→仲さんのツイート
AKIRAにおける増尾作画の推測と、王立庵野の影響について
http://royal2627.ldblog.jp/archives/47360550.html

戦車のとこですね、ヘリのカットは不明。




この時期は、やはり難しい。AKIRA・王立以降の90年台は増尾作画の過渡期で、まあ3種類ぐらい使い分けてると思うんですよね。すごく遠くの爆発は半球ドーム型で、近いとこだとお団子型/立体フォルム型になる。で、眼前ぐらいの距離だと、平面の煙を重ねる感じ。ディテールだけでも相当の試行錯誤が見られる。

「距離別にエフェクトを変えたい意志」が明確に伝わってくるのは、だいたいトップぐらいから。起因するのは、以前言ったとおり、王立とAKIRAだと思いますが。平面エフェクトは、どういった意図があるのか。それが気になる。焦点が合ってない感じとかを表現したいのかもしれない。



テレビをぼけーっと眺めてたら、良い爆発に出会えた。


・爆煙その1
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クロス光→爆煙(カゲ1色)

丸型フォルムが放射状に広がっていく。ああ、これは美しいです。どの辺がより膨張しているのか、勢いよく展開しているのか、そこに対して明確な意図を感じる。たとえば、中央部の煙の広がるスピードが遅いのに対し、下部の煙はそれよりもはるかに速く広がっていく。一見地味に見えますが。


同スロー
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細かいこと言うと、若干ですが、下部の煙の方が上部よりも速い。これってどういうことかというと、下方に強く煙が進んでいくこと、を描写している。もっと踏み込めば、地面を考慮して、潰れて広がっていく」煙を描いていると思うんですよ。だから、これは凄いと思う。

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衝撃波はブラシかなにかですかね、欲を言えば、画面外に出るくらいでも良かった。贅沢ですね。あと、注目してもらいたいのは、中央部の膨張です。グッと煙が内側から押し出されているのが分かる。てか、ど真ん中に透過光入れてますね。ボカしたりしてるのかな。




・爆煙その2
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これは終わりの方の爆発。モコモコ感がいいですね。
「爆煙その1」と、同じ人によるものではないかなということで一応触れておこう。

カゲは2色ですね。1カット目は、5個ぐらいの塊に分けて動かしている感じかなあ。それぞれ別個に動いている。あとは、煙の尻尾(触手煙:飛んでいく細いやつ)の消え方も写実的で良い。




最初に紹介した煙は本当にスゴイ。直感だけど。直感的に良いなと思うものには、何かしら理屈があると思う。黄金比とかあるじゃないですか、ああいう感じ。いやあ、こういう煙ってやっぱいいな。


映画の話でもしようぞ



■ゲーム (デヴィッド・フィンチャー)

誕生日プレゼントに弟から、CSVというサービスを勧められる。それから、ジェットコースターのように、二転三転していく物語は、同時に視聴者も疑心暗鬼にさせる。オチがいまいち。どうにも、腑に落ちない感じがした。


■キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(スティーブン・スピルバーグ)

実話を元にした映画である。詐欺師役を演じたのはレオナルド・ディカプリオ。詐欺師の巧妙な手法や、刑事とのやり取りが面白い。特に素晴らしかったカットは、カールとフランクが二人で空港の通路を通りながら、会話をする長い1カットだ。お互いのことを思いつつ、それでも、やはりそのことについては触れることができない切なさがにじみ出ていた。本作品で特に重要なテーマは、「家族のあり方」だろう。それがしみじみと伝わるのが、毎年のクリスマスにおけるフランクの行動であった。


■オデッセイ(リドリー・スコット)

火星に取り残された植物学者が、生き残るために最善を尽くす話。見るのは二度目だったので、やや見方も変わった。ワトニーが畑を耕し、地球と交信を取ろうと試みる辺りまでは、素晴らしく面白い。だけれど、サプライの打ち上げが失敗して、仲間が助けに行くという展開になった辺りからは、ワトニーがやるべきことは殆ど残っておらず、彼以外の人物を多く映す。結果的に、モンタージュと音楽を多用する羽目になっている。この点で、後半は単調気味になっていた。

ただ、初見でも二回目でも同じ感想だったのは、その音楽の選定の巧さだった。音楽という要素は、船長のダサいディスコミュージックから始まって、最後まで付いて回るもので、特に「Starman」はカッコイイので音楽に聞き入ってしまう。結果、映像にも釘付けだった。謎中華資本の登場は、まあ、これだけ多くの人が国を超えて協力し合う必要がある、ということを示すものだろう。


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