GOMISTATION

足が絡まっても、踊り続けて

2018年07月

増尾昭一さんが亡くなってから、はや一年が経ちました。今回は一周忌の追悼として、増尾プラズマ(増尾電撃)について書こう。増尾プラズマとは、電気系のショック表現です(※よく考えたら、ニッチもいいところだコレ)。


◆月光のピアス ユメミと銀のバラ騎士団(1991/劇場)
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増尾プラズマについては、<枝分かれ>と<雷の重ね>が特徴的です。順次説明していきます。



同スロー
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まずは、枝分かれについて。雷が伸びていくに従って、小さい枝葉に分岐していきます。もう少し細かく言うならば、最初の方で、大きく2つに枝分かれします。


01


さて、リヒテンベルク図形という放電分岐パターンがあります。

そもそも、放電/雷とはなにか?空気は絶縁体(電気通さないマン)なので、これがクソ高い電圧によって破れて(絶縁破壊)、普段では発生しないはずの電流が流れてしまう。これが雷のメカニズムです。


その放電分岐パターンを検証した結果、出てきたのがリヒテンベルク図形です。こういうのです。

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絶縁破壊より引用)

樹形や葉脈と似ていますね


これを踏まえて次の増尾作画をみてもらおう




◆破邪大星ダンガイオー(1989/OVA/04話)
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リヒテンベルク図形のように枝分かれしているのがわかると思います。特に先端部分が顕著かな。ここで注目されたいのは、2つ目の<雷の重ね>です。中央部がわかりやすい。


02


同スロー
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このように、2つ程度のプラズマを配置することで、電気が暴走している感じを表現する。あと、増尾プラズマは、接触しているところで、「電気が這う」感じも特徴的ですね。ここは面白いです。

あとタイミングについてですが、上の方向に順番に電気が伝っていく。一番上までいくと、一番上と中央の間でピクピクと往復して動く。アトランダムに見えて、割と写実的な法則で動いているのかも。




◆トップをねらえ!(1989/OVA/04話)
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雷の重ねについては、こちらの方がわかりやすいか。中央部のプラズマに注目。中央部の主軸にからみつくように、他の電撃が存在している。このようにして、エネルギーの氾濫・暴走を表しているように思う。



以上より、次のgifを見て欲しい。


◆ふしぎの海のナディア(1989/TV/39話)

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エレクトラさんが電撃を受けるシーン。枝分かれしたプラズマが、彼女の身体を這い、ひどいダメージを与える。白コマも相まって、激しい電撃が表現されている。



現実のリアルな部分を押さえつつ、同時にアニメーションとして、デフォルメをする。この絶妙なバランスが、増尾昭一作画の根本であると僕は考えます。また、その絶妙さに多くの人が感嘆しました。このことは、昨年の溢れんばかりの追悼コメントによってわかると思います。稀有な才能が、あまりにも早く失われてしまった。そういうふうに1年経ってより感じます。



<参考文献>
導体・半導体・絶縁体の特徴


すっかり忘れていました。Twitter・コメントで指摘していただいた方、各位すいません。

あとは元記事の訂正をしても、さほど効果がなく、どういったやり方がいいかなと考えあぐねていました。まあ、こういったふうに新規で記事作っちゃう方がわかりやすいですね。今回から一応、<記事訂正>カテゴリを作りました。これで万全だ。



「咲-Saki-」における作画・CGの使い分けと、麻雀CG描写のアレコレ



あわあわバシーン
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【咲-Saki-阿知賀編(2012/16話)】

上記記事でも検討しましたが、もう一度。エフェクト(ダークなヤツ)は間違いなく作画です。
腕は正直ぶっちゃけどっちにも見える。カット終わりのあたりで、(作画であれば)二の腕のくびれとかあるような気がします。ただ手首~指はCGに見えないな、少し細かい動きですよね。

こりゃあ当時、撮影した人にしか分からんですね。腕が色トレスされてるのを見ると、作画カットを参考にCGでコンポジしたのかもしれない。もしくは単純に、作監さんが腕+オーラだけ作画で描いて、撮影の際に影を調整したのかも。そういうことはあるのだろうか。



終末のイゼッタ 06-10話 エフェクト整理

1. 名無しさん 2018年06月12日 23:18
この記事で挙げられているパートが担当箇所かは自信がないのですが、
亜細亜堂でエフェクトといえば中島裕一さんのイメージが強いです
https://www18.atwiki.jp/sakuga/pages/2022.html
アニメスタイルで特集されていたようで
作画wikiによると、船の爆発は中嶋祐一さんらしい。

船ドッカン
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この辺は確かに巻き込み方とかカゲの入れ方とか違うんですよ。内側に巻き込んでいく。カゲが少ない。あとは、透過光の部分が押しつぶされるように消えていくのも特徴ですねえ。ありがたい。中嶋祐一さんは、こういう感じで描くのか。

俯瞰ロングショットの爆発はきわめて異物な感じなんですけど、それもアニスタに載ってんのかなあ。まあ買わないんですけど。






久々に見たアニメがこれでした。オカンの方がようアニメ見とるわ。まあ1期はそこそこ面白いのはみんな知ってそうなんで、さほど述べることはないかなと思いますが。まずは物語を構造的に見てみようか。

<1期の構造>
序盤~中盤:防人の葛藤
・ビッキーの献身さ、奏との思い出
防人が過去を清算して響と和解

中盤~後半:クリスちゃんの葛藤
・ビッキーの真っ直ぐさ
・弦十郎の根気強さ
クリスちゃんと和解

中盤と併行:ビッキーと未来さんの愛憎
・二段ベッドを正しく使わないほどの仲良しっぷり(初見時の衝撃ポイント)

戦姫絶唱シンフォギア07.mkv_snapshot_12.00_[2018.06.29_14.25.27]
・未来さん激おこ(シンフォギアのことを教えなかったため)
・未来さん反省してビッキーと仲直り

こうやって順番に仲間を増やしていく王道な物語、戦隊モノな感じですよね。それ以上あまり言うことがない。奏の破片がビッキーの心臓近くに入り、それが奏者としての力をもたらした点はとても理屈的ですよね。ほうほうなるほどとスムーズに入っていける。フィーネと杉田博士についてはまあ、こっちもお約束な感じなんで、さほど言うことはない。

戦姫絶唱シンフォギア08.mkv_snapshot_04.43_[2018.06.29_14.26.55]
(クリスちゃんが一番かわいい)

二期はあれだねー、「ガングニールが響を侵食していっている」というのを散々やったのに、マリアさんから剥ぎ取るのは興ざめ。三期でもそうですが、時限式奏者はリンカーを打ちまくり。作品内で<わざわざ制約を課したもの>。それを取っ払ってしまうことは緊張感の欠如に繋がる。緊張感が欠如すると、攻防がおままごとみたいに見えてくる。まあ死んでも生き返るんやろなあ、みたいな。ドラえもんのポケットと同じなんですよ、こういうのはだいたい。




レイアウトは良いカットが多かった。

戦姫絶唱シンフォギア01.mkv_snapshot_11.52_[2018.06.29_13.53.57]

「レイアウトは、何をもって良いものなのか?」についてですが、まあ<画面意図が否応なしに伝わってくる>という感じかなあと。ここだと、壊れたライブ会場のボロボロな感じを、ダッチアングルと逆光で表現してますよね。作中において、言葉で説明するまでもない。



戦姫絶唱シンフォギア02.mkv_snapshot_02.56_[2018.06.29_13.59.08]

作中におけるエフェクト作画は、こういった背景で活躍していたイメージです。べらべら喋らないアニメ好きなんですよ。いいですよね。


戦姫絶唱シンフォギア04.mkv_snapshot_09.56_[2018.06.29_14.13.02]

ケツアングルは、まあこれこそ個人的な嗜好ですが、戦場ではやめてもらいたいです。よそでやれ。真剣に戦闘しているであろうところで、こういうの来ると萎える。


戦姫絶唱シンフォギア09.mkv_snapshot_11.14_[2018.06.29_14.29.56]

あと、1期は少しだけ先の未来的なSF要素を随所に盛り込んで、丁寧に作っていた。2012年は、まだまだこういう時代ではなかったでしょう。お財布ケイタイとかあったけど、まあでもスマホは普及してたかなあ。





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シンフォギアの人気を支えたのは、こういった変形ギミックでしょう。二期でもマリアさんのドライブギアが合体して槍になったりしますよね。開いた後の反動が地味ウマです。



エフェクト作画は衝撃波・爆風系の出来が良く、


クリスちゃん腹パン
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ベイパーコーンっぽい腹パンエフェクト、タイミングが良い



弦十郎パンチ
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モーションブラーと透過光で爆風を表現



絶唱後の防人☆☆
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このカメラワーク面白かった。左にクイックPAN
画面奥にいるはずの防人がいつの間にか目の前に瞬間移動してくる。
力がまったく違うという描写は難しいもんですが、これはスゴイNE。


クリスちゃん舞う☆
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ガトリング→爆発→(クリスちゃんが体勢を変えながら)ミサイル→爆発

シンフォギアの作画で光ったのはこういうやつ。直接アクションを描く、というよりかは、それぞれの組み合わせで曲芸じみた動きを見せる。


防人VSクリスちゃん☆☆
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相手に捕まった直後、千の落涙を打ち即座に左へ逃げる防人。それをさっと上空にジャンプして避けて、逃げた防人を追うクリスちゃん。このカットはレイアウトも含めて、空間をうまく使っている。



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