GOMIstation

2025-1

2018年08月

新・シーズン到来
本編ブログ休眠期にやることはふだんやらないような事です。おのおの覚悟せよ。


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敏感ピュアボーイであった自分も、幾多の試練を乗り越えたことにより、成年漫画に対しきちんと向き合えるようになってきました。さいきん良いなあと思った作家さんを何名か。局部修正はバターズくんに頼みました。



桃月すず/「明るいエッチ」(失楽天 2018.04)
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ピロートークから始まる作品というのは、ずいぶんと珍しく面白いものです。ちょうど事が終わったあとの温もり・残り香がありつつも現実に戻る感じがあり良い雰囲気ですね。で、女の子は、夫婦生活3年目であっても、おっぱいや局部を晒しだすのが恥ずかしいときた。



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今作では、そういった羞恥・はじらいを全面に押し出します。印象的なのが、女の子がいつもより気持ちよかったのを誤魔化して終わるんですよ。それで、最初と同じピロートークの場面へと展開する。これは構成が上手いですよね。



はるゆきこ/「園じょいパパ」(失楽天 2017.12)
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ストレスフルな生活から倒錯した赤ちゃんプレイを行う、女医・怜ちゃんの迫真の演技が見どころ。途中から、羞恥プレイに変貌していくのもまたよい。


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はるゆきこさんの絵は、おっぱいと肋骨あたりの描き方が好き。アンダーバストあたりにある空気感がいいですよね。


「年上彼女はネクラな女王(失楽天 2018.04)」もおすすめ(※というか、ここから知って「園じょいパパ」の人だったんだ!ってなりました)。



江戸川浪漫/「嘘つきポニーテール」(失楽天 2018.09)
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この作品の特筆すべきポイントは、胸に秘めた情念を交合うことで表現している点です。全体的にセリフも独白も少なく、それなのに、嫌という程ヒロインの主人公に対する情念の強さが伝わってくる。いや、言葉が少ないからこそ伝わるのかもしれない。

他作品に比べて、キラキラとしたスクリーントーン多め。




ロケットモンキー/「侵略者」(HOTMILK 2018.05)
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いたずら系女子と地味男子の甘酸っぱいやり取り。おじさんにはきついぞ。いや、そんなことはない。特に、パンツをパカッとするところは最近見たマンガの中でもっとも良く映えていたコマでありました。

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あれですね、靴だけ履いたまんま書いてるところが、あーフォトリアルだなあと。こういった局面にいたって、興奮は抑えきれず脱ぎ忘れた(脱ぐどころではなかった)みたいな。そういうところが、リアルで心をくすぐってきますよね。



こうやって並べてみると、けっこう羞恥系の作品が多いですね。周りに我が強い・性格がキツイ女しかいないから、こういった優しい女の子が出てくる作品を読むんだなあと思いました。なるほどなるほど。恥じらいとか大事なんですよ。

■8月と同窓会

ぼくは地元を出てから、まったく、いっさい、地元の交友関係を断っていたのですが、さいきん同窓会がありまして、それに出席してきた次第です。10年ぶりに会う友達は、いわゆる「変貌した組」と「さほど変化ない組」に別れていました。会いたかった友達とは会えて、久々に懐かしい話もしました。ただ、もう三十路ちかくともなると、現状や将来のことが絡んでくるのも致し方ないことで。ああ、こんな学生時代にクソ地味だった人ですら、同級生と結婚して子供を養っているのに、ぼくときたらとだいぶ嫉妬と自己嫌悪にかられたような気がします。幸せなカップルを見ると、心が和やかになる一方で、やや寂しい心が出てきてしまう、そういったアンビバレンツな心情でありました。

ブログ書いて、シレンやってニコ生やってキレて、コントローラー投げているという状況は冷静に考えてもおかしなものですが、まあこれはこれで、いろいろある人生だしいいかなとか思っています。結婚して子供ができている人は2割くらい?だったかな。そういったリアルなものを摂取すると、さすがの天の邪鬼の自分といえど、そろそろ必死にならねばとか思ったりもしますが、まあ1日も続きません。まあ、しょせん他人は他人、比べても仕方のないことであります。ぶっちゃけ、結婚以上のイベントがぼくにはあったので、その幸せに対して、ネタ的な振る舞いができる境界線に立っているという感じでしょう。こういうリアルすぎる近況は流石にアレですかね。



■ブログについて

ブログを辞めることはありませんが、今まで以上に不定期になり、更新頻度も減ると思います。書きたいことがなくなったわけではありません。「婚期を逃すな!掴み取れ!」という感じでもありません。書きたいことはたくさんあるけれど、単純にそれだけの気力がない。もうそれだけです。もっと面白い記事書いて、もっと「あーこういうことが言いたかったんよ!この人最高!」とか言われて、バズらせてドヤ顔したい気持ちはたくさんありますが、気力と余力がない。

2年ほど前にいったん、こういった内容をもっと正確に書こうと思っていたのですが、あまりにもポエムになったので公開しませんでした。今回のもちょっとポエムっぽいですけど、それはシャイと思ってください。

一部コメントでもいただきましたが、99、9%ブログじたいは消しません。もしも、何らかのトラブルが重なりやむを得ずということも想定しましたが、まあ、ほぼほぼないでしょう。ぶっちゃけ友人に見つかったところで消すものでもありません。嫁さん候補に見つけられそうになったら全力で消します。それが0、1%の可能性です。冗談はさておき、書きたくなったら書く方向性は捨てずにいくということです。たかがブログですから。多忙になれば、更新はできなくなるし、それはみんな察してくれるはずです。まあグダグダ言ってますけど、まだまだブログに未練があるということで、ご理解していただけるとこれ幸いでございます。

わたモテというと、さいきんはなにかと百合百合しい話題が多いです。「ゆりちゃ」には自分も驚きを隠せませんでしたが。あれはね、あそこでゆりちゃんの反応を見せないのが良いんですよ。反応を見せたら、その段階・レベルまでしか読者は想像ができないんです。見せないことで、想像を膨らませる。ホラーやサイコ映画だと、この表現手法は頻出しますよね。直接お化けやサイコキラーを描いても恐怖は引き立ちにくい。「そこになにかいる/なにか起きるかも」、という曖昧な感じが視聴者の想像を掻き立て、その結果、大きな恐怖・不安に繋がるわけです。



なんのはなしだっけ。そうそう、ぼくはゆりちゃんが出てくる回も好きですが、雰囲気がもっとも好きな回は、喪109「モテないし雪の日の学校」です。あらましを言うと、大雪のため、午後休校になる回です。もこっちは朝出かけるのを面倒くさがり、学校についても「午後は休校になれ」と思っている。つまるところ、めっちゃネガティブですよね。流石に2年もぼっちやってない。

学校に来た人数が少ないので、1限目は図書館で自習になります。ここでおすすめの本をゆりちゃんが聞いたことで、もこっちに本を勧めてもらう流れに。ガチレズさんが来た後はおのおのの時間を過ごしますが、その後も少しだけ共通した流れがあります。それは、おすすめされた本を読む(吉田さんに読める本はなかった、ヤンキーは寝ているのが似合う)部分です。

大雪の中でたまたま学校に来れた生徒の中だけで少し繋がりがありますよね。その中で、おのおのの時間がわずかに共通した部分をもって流れていくのが自然でいいなあと。最後は、加藤さんから本のお礼を言われマニキュアを塗ってもらう。

もこっちの感想が、曖昧なのがすげえ良いんですよ。少なくとも、行かなきゃ良かった・最悪だとはなってない。「大雪の中でイヤなことしか待っていないはず」と、もこっちは感じていたけれど、行ってみると思ったよりも楽しかった。ふだんあまり接点のない加藤さんと話して、やったこともないマニキュアを塗ってみたりした。それがもこっちにとって、素敵だったかどうかはどうでもいいことなんですよ。大事なのは、思ったよりも楽しかったということです。

もこっちにとって楽しかったことに間違いはない。けれど、マニキュアを塗ってもらった指を映して終わるのがいいんですよ。結果的に、ああ良い雰囲気だよなあと想像できるので。もしも漫画内でもこっちの感情の機微を描いてしまうと、その段階でイメージは終わってしまうんです。もこっちは、「これぐらい楽しんだんだな」と終わってしまう。そうさせないところがわたモテの作者は上手いですね。描かない表現をよくよく理解している。

爆発疲れを起こしているので、とりあえず最新アニメに。

配信で「はねバド!」というアニメが面白いと聞きまして、少し見ています。アヤノという天才バドミントン少女と、凡人の努力家ナギサを中心に描かれていく、王道のスポコンアニメ(かな?)。OPはさわやかでいいですね、アニメを見ているみなさんが過ごせなかった青春といった感じがします。心を掴んだのは、1話のアバンです。よくできている。



<1話アバン>
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ラリーの応酬の中で響くはバドミントンの打音のみ。こういう彼女たちの狭い世界、当事者である彼女たちにしか理解できない世界が描かれているのが好み。すごくいい。短いショットを繋げていくことで、バドミントンというスポーツの慌ただしさを伝えている。シャトルが瞬間的にぐしゃあとなることは、一見軽そうに見えるラリーに複数の意味を付与していますよね。この試合じたいもそうですが、ナギサの絶望感、なにをやっても返されてしまう重たい雰囲気。それらを表現している。



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ナギサとアヤノの打ち合いをローポジションで回り込み。3話まで見た中だと、このカットが攻防の魅せ方ではいちばん良かった。おそらく、短いカットの連続は小気味良いリズムを生むのですが、それと同時に打ち合いのすべてを見ることができない。彼女たちが、シャトルを拾いに行くまでに、スマッシュを打つまでに、どういった動きや判断があるのか、そういった過程がスポーツの醍醐味ですので、このカットは光っている。


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スランプから抜け出せず半ば八つ当たりのようなスパルタを課すナギサに対し、ユカがキレるシーン。ここギズギスしてて良かったです。2カット目でユカが煽った後に、3、4カット目でナギサが無言でユカの元へ。ネットをくぐって一直線というのがいいですよね、激しい怒りが伝わる。5カット目ではリコが2人の仲裁に入りますが、やや引きの絵に。この後、ナギサに一度寄ってから、傍観者の男子部員と、ユカ派閥女子部員、微妙なラインの女子部員を一周して映すので、そのための準備だったのかな。周りが見えてないナギサに対して、こんだけやべえ状況だと示す。



<3話の風邪移うつしクソレズ/テンポ>
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カオルコちゃんとの回想シーン。カオルコPOV(2カット目)から次のカットまで大胆に省略していますね。ここは要するに、無理やりクソレズから風邪をうつされた結果だけわかりゃいいんで。お見事でした。



ストーリーは特に言うことないかなあ。僕は最初イライラして、ビンタしたれや親友ならとか思ったんですが。リコやエレナがそれぞれの親友に対して、ビンタして正論を言えばいい、というのは理想論でしかないんですよ。彼女たちは誰よりもナギサとアヤノの辛さを知っているはず。であるならば、なおさら言えない。正論では人は動かないことが多いし、問題も解決しない。2話で金髪コーチがやったように、本人が自覚しないと問題は解決しない。

気になるのは、「フィクションにおける天才はなぜ主体性に欠けるのか」ということです。誰か書いてくだぱい。

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