GOMIstation

2025-1

2018年10月

たとえば、ゲームをやるとき。一心不乱にパラメータを上げていく、とにかく早く倒す、面白い遊び方をする、ということしか頭になかった。ストーリーがいいね、このセリフがいいね、みたいなことは、ほとんど考えつかなかった。音とグラフィックが好みならば、それで満足だった。

それはゲームに限った話ではない。映像においてもそうだった。ドラえもんとジブリとディズニーを繰り返し見ていくだけだったので、飽き飽きしていたのかもしれない。「夢幻三剣士」が大好きなのは、現実と夢を行ったりきたりする──というところではなく、劇伴がとても良く、面白い画面が続き、作中のアイデアにわくわくしたからだ。



大人になってもその傾向は変わらないけれど、さいきんはやや変化が訪れたような気もする。昔なら笑って済んだ展開に泣きそうになってしまう。

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たとえば、恋愛ラボ3話の保健室のシーン。嫌がらせにマキは悩み過労で倒れ、それに気付いてあげられなかった(マキの能力に甘えていた)と自責するリコ。ぼくは最後の委員会よりも、ここが好きなんですよ。あーお互いに無理してんなー、でもそれが相手に伝わって良かったなあとか思って泣きそうになる。マキにとっては、生徒会の仕事は大したことないんだけど。リコにとっては大問題なわけ。「気付けなかった、見て見ぬふりをしていた」という点で。



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9話も同じ。サヨとエノの関係のことなんだけれど、小学生時代のエノの友達アンケートとかきっとサヨにとってはどうでもいいことじゃん。でも、エノはすげえ気にするわけ。気にするってことは、やっぱ心のどこかで「こいつ変だけど仲良くしたいな」みたいな願望がある。図書館で「こうやって話すのは榎本さんだけ」って言われたのがエノにとっては、相手を裏切った感覚になった。だから、職員室に行ってわざわざ訂正までした。エノは、自分の心に嘘を吐きたくないわけよ。友達アンケートの結果なんてサヨにバレるわけでもない、でも相手が自分を友達と思って書いてくれたんだったら、たとえただのアンケートとはいえ、紙切れとはいえ、裏切ったとなってしまう。だから、先生に訂正を求めた。

つまるところ、相手が大変か・重要かどうか、なんてのは関係ないんですよ。自分が相手をどう思って、大変かどうか判断するのが彼女たちにとっては大事なんです。それが、おそらく良心と呼ばれるものなんだろうけれど。そういった繊細さにさいきんは泣きそうになることが多い。

春アニメのグランクレスト戦記のエフェクトについて少し。

というか、これgif作ってから半年ほど放置していました。自分でもなんでここまで記事にしなかったのかよくわかりません。完全なる二度手間。完全なる疲労困憊。完全なる自堕落。原画クレジットはこんな感じ。

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野中/徳丸/三木/中澤

エフェクトメーターな印象は、徳丸、三木さんあたり。野中さんも書くけれど、まあそれはアクションカットに含まれて、みたいなついでのカットが多い。エフェクトオンリーは書かないイメージ。中澤さんはわかんない。どうなんだ、教えてクレメンス。


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わりとCGの炎のゆらめきがいいなって話を半年前にしようと思ってました。イゼッタといい、さいきんはそこまでセルルックじゃないので、たぶん方針転換してるんかもしれん。半年前のアニメだけど。



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魔法でドラゴンに対抗するところですね。ダブラシ水蒸気が地味ウマで、画面に湿度が出ている。地面に落ちる水も書いてますね、水魔法の勢いが強いのがわかる。徳丸さんかなあ。


そういえば、水をぐるぐる井戸から巻き上げるところも上手い。
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ここタイミングは体感、三木さんっぽいです。
ぎゅーっときて、バンって感じなんで。



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お水ぶくぶく。なんかすげえ勘違いしてて、これ小澤さんやな~と思っていたら、クレジットにまったくいなかった。最初見たときはクレジットにいた気がして、ああ納得~とか一人で頷いてました。だれぞこれ。



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ドラゴン自爆シーン。1カット目は、はじけ飛ぶ感じを表している、のかな。けっこうタイミング早め。爆発前後にキャラのカットが入るので、ちょっとわかりにくい。こういうカットがちょい前にある。

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素直につなげた方がいいと思うけど、まあいろいろあるんでしょう。



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金田系っぽい爆発メタモル。ここまで直線が多いのは珍しいなあ。

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でもキレイなエフェクトとしてまとまってますよね。よくできている。
当時触れようと思っていたのですが、たしか2話にもこんな感じな作画あったんですよね。



11話の田中作画はまた次の機会にでも

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