2018年11月

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アイドルを志していた、さくらは玄関先でトラックとぶつかり死亡した後、巽によって、ゾンビとして復活する。巽の目的は「佐賀を盛り上げる、アイドルとして活躍してもらう」というものであった。5話まで見ましたが、よくできていたのは1~2話ですね。


とくに1話のさくらと巽の掛け合いが良かった、終始笑いっぱなしでしたよ。

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「なんで私ゾンビに…?」→「(ゾンビ映画の)あんな感じです」
「なんでアイドルに…?」→「佐賀を救うためじゃあん
「(たえちゃんに)なんかもっとこうないんですか」→「伝説の中身なきゃいかんのかーい!」

即答キッパリというのがいいんですよ。

自分がゾンビとして蘇った経緯や、アイドルになる目的を巽から聞かされるわけですが、主人公さくらは素直に受け入れているわけではない。自分がゾンビになってしまったこと、そして、警官に撃たれてしまったこと。この2点による動揺で、否応なく巽に丸め込まれる。


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さくらが巽に従ったのは、警官の発砲に因るところが大きい。発砲にビビって屋敷に戻る構造は2話の(愛・純子ちゃんコンビ)でもありましたよね。


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それに加え、意識があるゾンビは自分のみ、話せる相手は巽一人だけとあっては他に選択肢がなく。「アイドルしないといけないこと」に対する説得力が上手く出てる。このシーンのレイアウトは圧迫的なものが多くていいですね。さくらの不安さがにじみ出る。


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練習もせず、意思疎通もできない他ゾンビといきなり初ライブという状況に。ここがとくに良かったなあ、はっきりと「無理」と言い切るさくら。そうだよね~普通ゾンビになったばっかりなのにアイドルなんてできないよね。威勢よく発破をかけるだけの巽が面白い。宮野真守の熱演も光る。




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1話ラストで山田たえちゃんを除き、みんな復活しました。3話で元アイドルが参加した時点で、この物語は終わった感じがします。だってたぶん、どうやっても「アイドル」は上手くいくじゃないですか。みんな意識が戻って、元最強アイドルもいちおう参加をした。失敗する方が難しい。

山田たえちゃんが何者なのか、というのがキーなんでしょう。巽が濁した2点(「どうやってさくらはゾンビになったのか」「たえちゃんだけ二つ名がないこと」)に大きく関わるキャラクター。この子がいちばん最初に意識が戻ってても、(誰にも分からないので)おかしくないですよね。もしかしたら、ゾンビじゃないかもしれない。もしかしたら、みんなをゾンビにした張本人かもしれない。みたいな。



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きわめて良かったのは、アバン~Aパート。日常シーンはすごく良かったです。さっぱり記憶を失ってしまったユウタ、そして店の前で倒れていたユウタを助けたクラスメイトの六花ちゃん、そして「使命を果たせ」と繰り返すグリッドマンというパソコンの中のメカ。

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どういう状況なのかは誰にも分からず、かといって過度な置いてきぼりにもされずに、ユウタと同じ目線で歩める。これがいいですね。六花ちゃんは「(ユウタとは)知り合ったばっかり~」と言ってますけど、これは嘘で150%ミスリード。親密でなければ、倒れていたクラスメイトなんてのは救急車呼んで、はい終わりじゃなかろうか。自分の家のソファーや洗面所をクラスメイトの男子にそう簡単に使わせるほど、思春期の女子は脇が甘くないと考える。おそらく告白して振られたんだろうな。で、都合よく関係をリセットしてしまえと思ったんじゃないか。そうでもないと、こんな嘘はつかない。


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電柱、最初はCGかと思ってみていたんですが、作画ですね。緻密にケーブルの複雑さが描かれているのはぐっときますね。


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バレーボール事件の後、凍りつくクラス内。気まずい時間をそのまま流している。このへんの演出がすごく良かった。Aパートは相当にワクワクしましたよ。


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連続してダッチアングル。なにか良からぬことが起きようとしている。




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Bパート。電線の揺れによって、ダッチアングルと同じく、不安・不吉なことが起きそう。


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ユウタはよく分からないまま怪獣との戦闘へ。この辺から付いていけなかったかなあ正直。「使命だから」という理由だけで、なにも思い出せないけど戦う。もう少し葛藤するんじゃねえのかなあという気持ちが。いや、もちろん、そこらへんを吹き飛ばすほど、グリッドマンのデザインや戦闘がかっこよかったらいいんですけど、そうでもないので。


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ここは気づかれた方もいると思いますが、完全に増尾作画(もしくは特撮爆発)を踏襲している。白コマの入り方や爆発のタイミングがまったく同じですよね。爆発が左右に分かれて、最後にドカン。


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批判多めのBパートですが、メカニックや戦闘に対して、破片はグレイト&マーベラス。これは文句なしです、素晴らしい。いちいち貼るまでもないですが、ガラスの落下や、グリッドマン登場時の肩からこぼれる地面の破片など、細かに描写されてました。このカットでいうと、信号機の揺れとかもいいですよね、すごくフォトリアル。まあそういった、ディテールは言い出すとキリがないくらい素晴らしい。



ラストはちょっとびっくりした。壊れたはずの学校が元通りになり、そのことを覚えているのは3人だけ。この引きは上手い。4話まで見る羽目になりました。やっぱり日常シーンの方がいいなあ。すっと入っていける。戦闘シーンはどうにもなんか自分の中で盛り上がらない。



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そうだそうだ、ここアホみたいにうまかった。面倒くさそうにあぐらの体勢から、脚で上体を起こし、前に手をついて、立ち上がる。誰だ書いたのは!濱口明しか分からん。ちょっと名前知ってるのは中村楓。まあ、ともかく、ここは抜けている。


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ここ好き。ディテール満載の戦闘機を、やや俯瞰で横から描写するとやっぱり映えますね。

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タイミングうまかった。後述しますが、ここもクイックPAN。

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荒々しいタッチで。この辺は髪の毛がわっしゃわっしゃ動いてた。




☆縄跳び
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大きな弧を描くように、必死に腕を回すミーシャ。つばめと比較すると、無駄な動きが多い。着地した際の反動で、だんだんと前に重心が移動していく。ぎこちない着地のために、バッサバサと揺れる髪の毛のリアクションも見事。

クレジットを見る限りでは、山本ゆうすけさんという方が書かれたのかな?「ヤマノススメ」の山本祐介とは別ですよね。1話の原画見ると同じなのか。よくわかんねえな。


あと前回の記事で、こういうコメントいただきまして。
原作の漫画と比べると面白いんですが、漫画の方は普通のコマ割りで特に変わったことはやってなくてセリフの掛け合いで笑わせる感じなんですが、アニメの方はこのように凝ったことをやってるんでなんか意図があるっぽいのですが…
何かの映画を意識してるのかなと…思ったり…
つまり、イアキお前どうせ暇だろ!ギャンブルや配信に明け暮れている暇があったら、もっと太田監督作品(アニメ)を見て、原作と比較して記事にしろや!ということです。でも、意図がありそうだなあ、と感じていたのは確かなことで。上手いコメントです。やられました。



原作は面白くてついつい4巻まで読んじゃいました。コメントでいただきました、「言葉の掛け合いコメディ」というのは指摘どおりで、コマを使った変わった表現はさほど見られなかった。1、2戦目は、けっこう少女漫画テイストというか、直接的に好き好きって感じですね。それ以降は、ギャグよりになっている。まあこれは、単純に百合専門雑誌からの移動、ということに起因するのかな。



画面の比較に入っていこう。

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左右にクイックPAN

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POVゆらゆらカメラ


1話を見直しただけですが、主にミーシャがビビる場面では、カメラワークを工夫している。クイックPANもそうですけど、気になるのは、ゆらゆらカメラですね。これはCG背景との組み合わせで実験しているのかな。あとは、やっぱりティルトアップですね。やたらめったら出てくる。縦方向で画面を作ろうとしているという感じが。ティルトアップは「恋愛ラボ」でも散々に見られたので。


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「恋愛ラボ(2013/TV):2話」

少し下にズレながらクイックPAN

ただ、ティルト、クイックPANを使わないアニメがあるかと言われれば、もちろんそんなわけはないので。でも、なんか引っかかる感じがするんだよなあ、こんなに使うかなみたいな。この前、他の方から聞いて知ったんですけど、漫画に「4段ブチ抜き」というものがある。これと関係があったりするのかなーとか思ったりしてます。

4段ブチ抜きの変遷?

4段ブチ抜きをアニメーションに置き換えると、単純にティルトアップ+ポン寄りですよね。そして、当然これはどのアニメでも見られるはず。でも、だいたいが初キャラ登場の紹介で使う印象が強い。印象だから、どうにも根拠が薄いですけど。大田ティルトアップは、それ以外でも多く見られるんですよね。もう少し分析しないと分からんですが。ここまで書いて考えたのは、縦方向は漫画的に(つまり静止画)、横方向は映画的に(つまり激しく動くぞみたいな)することによって、画面に緩急を出してテンポを生み出しているのかもしれません。要検証。




ところで、頭がおかしいキャラクター(つばめ)が主人公のそばにいて、さらに頭がおかしいキャラクター(みどりん)をそのそばに据える、というのはコントロールが難しいような気がします。それぞれ、自分のことになると我を失い、その一方で他人のことは冷静に見る。これで、ツッコミ役が順々に回って安定するんだろうと思います。キャラクターをそれぞれ見ていくと、この作者は常識人を作る気がない。人間は、それぞれ、どこか変なこだわりがある、という強い主張をしている。

まあ、「頭おかしいキャラ」ってそれだけで得なんですよ。現実では、それが当然なんですから。だいたい、みなさんも頭おかしいでしょ。他人から指摘されて初めて気づく変な部分っていうのは誰しもあり、それを具体的に誇張して描いているだけなんですよ。だいたいの娯楽作品は、これが基本なんでしょうけど、これがコントロールできるかどうかにかかってる。

あと、「ところで」って言葉が強すぎる。ミーシャのパンツが無くなったときに、写真付きのパンツ整理書みたいなのを変態メイド(つばめ)が出すんですが、ツッコミが終わらないうちに、パンツ整理書を「ところで」で放るんですよ。すごくないですか。



略称に困っている。メイウザとかうちウザでいいのかな。こういうギャグ・コメディは見飽きた人もいると思いますが、筋肉にはまったのかなあ。今期はこれ見てます。で、1話はわりとおもしろいアクションがありました。



■うちのメイドがウザすぎる!01話
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1カット目からオバケ+ブレ線多用

驚きと焦りのあまり、転んで本が飛ぶ。ドアを通り過ぎてしまう。2カット目が、アオリになっているのは、このアングルじゃないと筋肉自衛官が映らないからですね。ただ、このために3カット目とのつなぎが弱くなってしまっている。



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CG背景+作画+つけPAN

ブレーキが効かず、壁に衝突。ロリの焦燥感を示すかのように、カメラもつけPANでダイナミックに動く。いちばん気になったのは階段の部分。ここまで焦っていて、転ばないのか。いや、「転びそうだ」「こけそうだ」と思わせている時点で、表現としては成功しているのかも。




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1コマのエフェクト

漂いながら、ロリの元へと向かうカレーのにおい。包み込んでいくのがいいですね。ロリがにおいを嗅ぐと、エフェクトとカメラがすっと右に移動するのが、このカットのポイントです。この瞬間で、ロリはカレーのにおいに支配されてしまう。いいPANと作画ですね。

こういった「漂う」類のエフェクトは、どちらかというと嫌なイメージに使われがちな印象です。タバコとか、毒ガスとか。まあ、これも罠っちゃ罠か。



その他の作画ほか




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こういうアスリートみたいな走り方はどうかと思っちゃうけど、見ている人はそのへんはどうなんですかね。この子小2ですよ。こんな走り方すっかなあ。





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広角背景動画

あーめんどくせえことやるなあと思ってみてました。このカットは、肩に力が入る描写で、映らない手元の動きを関節的に表現している。手元でゴシゴシパンツ洗うのを肩で示す、それが良かった。フリルとかメンドウだろうに。



まさかの二回目

3冊も書籍をいただきました。ありがたい。


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なんだったかな、便移植のニュースが飛び出したときに、目に留まり欲しかった本。いっけんすると思ったよりも難しそうで、こいつぁ厄介だぜと思ったんですが、ていねいな注釈がついていて安心した。ミクロな世界ってどうしてこうも惹かれるんでしょうかね。



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アニメーション表現史、とくに、アニメの誕生~アメリカンアニメーション黄金期に重点を置いて解説した本。以前から、配信などでおすすめされていた。ものぐさなもので・・・カートゥーンといえば、音楽との合わせ方も非常に重要なポイントです。本書においては、そのポイントにもけっこうページ数を割いているような感じ。ロジカルな書き方がいいですね。


閑話休題、自分でさいきん買った本も。

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はい、どちらも競馬の本です。ぼくはどうにも、馬にハマってしまったようで。もちろん予想は楽しいんですが、競走馬のそれぞれの生い立ちや、いろんなレースの名勝負に惚れ惚れとします。そういった、なんだろう、馬や騎手をもっと知りたくなった。あとは、現代競馬では、昔のような、たとえばウマ娘であったような名勝負は見られる可能性が低いですので・・・それならば、昔を参照してみようという気持ちです。


さて、いただいた本の紹介に戻ろう。

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これはええっと、デフォルメ調のデザインがどんどん流行るぞ!って話とか、メシ漫画ってなんであんなアヘ顔ばっかなの的な話を配信でしたときに、それならこれはどうですか、とおすすめされた本。メッセージには、「ずっとまえに勧めたのに、そのままじゃねーか」という、何も言い返せない言葉がありまして、いやもうすぐに読みました。


こういうデザインがいいですよね。

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それぞれあごとか汗とか角ばってるのに、全体的には丸く柔らかく見える、みたいな。

これは、どっちかという日常系ホラー漫画ですね。神経質な自分には、きわめて、主人公の気持ちがよくわかる。アイスクリームの葛藤とかまさに。なんだっけ、共感性周知だっけ?みたいな気持ちになりました。ふだんのかれの日常に、どういった場面で食事がある、というところに重きが置かれているような感じがします。彼自身がぐるぐると混乱してしまっているのが面白い。


以上、いただいたもの2でした。送ってくださった方、ありがとうございます!


もっと面白い記事を・・・よりかは、なるべく多くの記事を出せるように、それなりに更新していきたいとおもいます。


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