GOMISTATION-α

せいいっぱい

2019年07月

今日はアニメーター増尾昭一さんの御命日です。亡くなってもう2年経つのか。三回忌。とりあえず、こういう機会になるべく増尾さんの作画・デザインの素晴らしさを紹介できたらいいなと。



まずは、メカ関係について少し

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エヴァ弐号機については、コピック仕上げ(※セルの上から蛍光ペンのように塗るハイライト加工技術)で触れているていど、これはTVシリーズ通しての傾向。戦艦は大部分やっているのでは、と思う。Aパート前半の戦艦群、甲板の戦闘機ほかは少し?ごめん、これは識者を求ム。



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004エヴァ8話.mp4_snapshot_09.43_[2019.07.24_16.02.09]

増尾作画、仕上げ(※推測)

継ぎ目でコピックが十字に膨らんでいるのが増尾メカ作画の特徴の一つ。右はBOOK背景にディテールアップしたものと考えている。




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白コマショック

この戦艦二隻カチコミ爆発は、このカットのみ増尾作画(※推測)。発射の時の砲塔ビームもいいですね。これだけ近くで光ると、ゼロ距離砲撃が見事に分かるよね。





今回取り上げるのは、ついにあの「誘惑 COUNTDOWN(1995)」です。ちょうどTV版エヴァと同時期、実はですね、エヴァの頃の増尾さんの作画って僕もよく分かってないんです。「新海底軍艦」とか。TV版のウェザリング(※メカニック機体の汚し作業)の話や、今回のコピック仕上げ見てもそうだけど、画面全体のディテールアップを務めていたように思う。

だから、割とエフェクトを書く機会がなかったんじゃないかなあと。「YAMATO2520」はガッツリやってますけど。遍歴を見ると、このくらいなんですよね。つまり、TV版エヴァ、劇場版エヴァでは(思いもよらず)多忙だったはず。

そんな多忙な状況において同じ時期に、関わった、というか監督したのが「誘惑 COUNTDOWN」です。18禁OVAで本谷利明さんなども参加されています。オムニバス形式で全6話(全3巻)。再編集時には、DVD2つに3話ずつ再整理された。


いかんなく増尾作画が発揮されていたのは、「SEEK」と「暴れん坊少年(※改題後「からくり評判記」)」です。



「SEEK」(原画NC;ノンクレジット)
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黒系ショックコマを入れてから半球ドーム状の爆発が広がり、同時にその周囲に爆煙が広がっていく。ちらほら見える透過光が効果的でいいアクセントになっている。高温な表現も伝わってきますね。




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丸と直線を浸かった融合系のショックコマ

ショックコマの時間がだいぶ長い。
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ショックコマから変化するように、爆発と煙になっていく。面白いポイントは、ショックでいろんな色が透過光として使われている点ですね。これは試したんだろうなあ。





「暴れん坊少年(からくり評判記)」
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致しているところに上から猫型ロボットが降ってきたシーンです、深くは考えなくていい

ああ、この煙の流れ方ですよ。カゲ色2つ使って、ボコボコなフォルムで、それぞれ違うスピードで波のように流れていく。2000年代で増尾さん、こういうのをたくさんやります。だから、そういう煙の基礎をこの辺で作っていたんだなあと今分かってしみじみとなる。



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城塞都市と化した江戸城が砲撃しているシーンです、深くは考えなくていい

いや、やっぱね、このビームの描き方、すごいですよ。膨らんでから鋭くなるまでのタイミングめちゃくちゃ良いですもん。先日、シン・エヴァ冒頭10分絡みで橋本敬史さんがおっしゃっていたことは、こういうことです。まあ、もっというと「ナディア」のビームを参考にしたのではと考えている。



☆☆☆
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ニトロが詰まっている容器をこぼして爆発させてしまうシーン、深くは(ry

ひさびさにマイ・増尾ベストワークきたなあ、これすごいわ

バリアの球面にプラズマが走り、それをなぞるようにニトロがこぼれていく。そして着火、爆発、一瞬にして爆煙に。ここすごいのが衝撃波を透過光で表現しているところですね、あんまり見られない。というか、僕は初めて見た。しかも、衝撃波は2回あって、時間差がある。これはニトロと、ロボ自体の爆発の時間差ってことなんでしょうね。だから、衝撃波の高さも違う。すげえや。




こうして見てみると、エフェクトもけっこうバラバラですよね。実験的なこともたくさんしている。「なにか新しいものはないか」というのを探している。そういった点で、常に新しいものを描きたいと発言し、作ってきた、庵野秀明とは作品づくりの面でも素晴らしいパートナーであった。だからこそ、一緒に「エヴァ序」を作った。シン・エヴァは一緒に作れません。一緒には作れませんが、スタジオカラーの方々がその思いを、増尾イズムを継いでくれると心より願い期待しています。

<参考資料>



■たまには政治の話もしよう



7月21日の参議院選挙の投票はどこにするか決まっているだろうか。ぼくは期日前ですでに投票した。はっきりというと、立憲である。選挙区も比例も、立憲に入れた。当日の浮動票は、比例れいわに動くと読んで、比例も立憲にした。自分としてはやや保守的な選挙となった。

自分の周辺には、びっくりするぐらい保守しかいない。というか、やや中立~左派といえるのが、競馬民の一人くらいであり、あとは現実もネットも保守一色である。まあ保守のことはあとにして、とにかく、不安定なこの情勢において、もはやノンポリは恥であると主張しておきたいと思います。ぼくは30代前後ですが、あと20年もすれば、自分たちが責任世代となります。そんなときに、「20年もあったのになんでここまでひどい国になったんだ」と下の世代からの叱責が自分には手に取るように見えます。タピオカなんて飲む前にやることがあったんじゃないのか、そう言われないように、せめて自分に行える選択はやっていこうという思いです。

アニメ系ブロガーで左派的な(というか政治的な)発信をされている方は、ほっけさんぐらいしか知りません。現実においても、数人です。それぐらい、日本において、政治と性と宗教の話はタブーになっている、もしくは白い目で見られるような状況です。ぼくは違う角度からいきたいと思います。日本人の政治に対するそっけなさは、やはり、「わからないものは怖いもの症候群」だと思うんですよ。

何度言ったかわかりませんが、「こんなことも知らないのか」というクソみたいな問答は空に放り投げて、「こんなこともあるぞ!」と気楽にお互いが質問できるような世の中になって欲しいんですよ。少なくとも自分のブログや現実の周辺では。ほとんどアニメを見ていない状態で、自分はブログをはじめました。それはエヴァQの感想を書くためだったからです。で、少なくともブログを書いていく上で、少しでも多くの人に見てもらうには既存の領域では戦えず、ニッチ産業を見つけるしかない。そこで、エフェクト作画、という一つのジャンルを見つけ、なるたけわかりやすく楽しく紹介してきたつもりです。たくさんの記事をとても評価をしてもらいました。右も左も分からない作画というジャンルの中で、教えてもらったことは「情熱さえあればいい」という勇気がこもった言葉でした。ぼくはこの勇気を伝播したいのです。

ぼくは未だにわからないアニメやアニメーター、技術だらけです。それでもいいじゃないか。もっと楽しみが残っている。これからも、新しいクリエイターや新しい技術は出てきます。素晴らしいアニメや映像やクリエイターに出会える可能性がまだいくつも残っている。そうポジティブに捉えれば、知識が少ないことは罪ではありません。政治も同じことです。ぼくらは年金問題や、いろいろ難しい問題を考え選択しなければいけません。ただ、知識が少ないとまるで主権者でないかのように扱われる状況はありえません。国民主権が前提である世の中では、そんなことはあってはなりません。政治参加に知識はいりません。必要だとしても、基本的なものだけです。で、参加していく中で、いろいろなことを知っていけばよい。そのいろいろなことが残っているとなると、まだまだ政治を楽しめるチャンスがあるのと同じです。

政治参加は生活の何に役立つのか・・・と問われると、個人的には「いろいろな仕組みやデータが分かって楽しい」ということを挙げたいのですが、まずは選挙制度を知り投票することで自分たちの生活が変わる可能性があります。選挙や投票は自分たちの未来に直結しています。


保守の方では、「現在の自民党の独裁的・強権的な政治を肯定しているわけではないが、野党(たとえば、野党第一党:立憲)の政策は現実的ではない」と言う方が多いです。

ほかには、
・反対しかしない、対案を出さない
・立憲や野党の政策、ビジョンは理想論で達成できない
・いまの野党は政権担当能力がない


これらはほとんど、根拠がないか違うんですよ。

1つ目は確たるデータがあります。印象論です。

「野党は賛成ばかりして対案を出し続けている」が客観的な事実
http://agora-web.jp/archives/2040283.html

2つ目のビジョンは理想論なのかの判断は難しいところですが、提言していること(立憲ビジョン)でとてもとてもユートピアなところはありますかね。まじで頭おかしいことは言ってないと思います。

3つ目に、政権担当能力がないとはよく言われることですが、そりゃ5年くらいは長い目で見ないと駄目ですよ。いいですか、自民党以外の野党が単独で政権を担ったのは、2009年~2012年のたった3年ですよ。もういちど、与党となり内閣を組閣したのはたった3年(村山富市は省きます、連立与党ですから。入れてもいいけど、これでも5、6年)。しかも、リーマンショックの尻拭いと東日本大震災のWコンボ。これでどうやって政権担当能力を評価するんですか。できないですよ。育てないと。

で、ぼくはそんなことよりも、保守の方は理想論よりもエセ現実論になっているのが恐ろしいんです。ぼくら国民はどうなりたいんですか。みんな幸せになりたいのではないですか。現実的な経済政策がアベノミクスで、雇用は非正規だらけになって、物価は上がり、実質賃金はマイナス、GDPの下げ幅はリーマンショック並。しかし、仕方がない、これが「現実的な政策」なんだからと、受け入れている。これが「自己責任論」に結びつくわけなんですよ。

自民党はせいいっぱい現実的な政策を行った。だから、いま貧しい・辛いのは自分の責任だとなるわけ。で、野党には期待できないから、諦めるしかないよね。自民党支持者はこうなっているとおもう。そんな希望もクソもない社会を求めているのは現実主義者でもなんでもありません。ただの諦念者です。希望や期待を政治に抱いてはダメってもう過半数以上の国民が思い込んでいるんですよ。なんでだよ、政府じゃないとできないことって山ほどあるでしょ。もっと希望をもってわがままになろうよ、と思う。

ただ、椅子取りゲームに必死になっている政治家を見ればそうならざるを得ない。

ですから、実は「選挙で議席を失った人のバックアップ」が非常に大事と考えます。金持ってる世襲の政治家はいいとしても、コネもなにもない政治家は次の選挙(最低3、4年)までどうやって食っていくのか。この仕組みがないから、いつまで経っても「裕福な生活が保証される」椅子取りゲームをやっちゃう。政治家ひとりひとりのオブサーブと、国会における定期的な成果アナウンスと、議席喪失者のバックアップ。この3つをきわめて透明度をたかく情報公開することで、いったいまずなにが国会で行われているのか、政治家がなにをしているのかが分かると思います。ここがスタート地点。分かるとだんだんと楽しくなってきます、それは勉強でもエフェクト作画でも政治でも同じ。

印象から、データと合理をもとに楽しく政治参加しましょう



TVアニメ「政宗くんのリベンジ」公式サイト


幼少期に、自分を守ってくれた幼馴染に告白したら「豚足」と蔑まれ振られた政宗くん。そんな幼馴染の安達垣愛姫に対して復讐するために、完全なイケメンになって彼女と再会を果たす。策を講じて彼女に自分と同じ絶望を味わせようとするのだが、事態は七転八倒していく。

そんな話、ラブコメディ&敵勢力スパイと協力モノです。


別ヒロインとか主人公のライバルとかいろいろ転がってますが、見るべきところは2つです。一つは、安達垣愛姫のパンストのデニール良さ。もう一つは、小岩井吉乃、安達垣愛姫の使用人である、通称「師匠」と政宗くんのやり取りと。これだけ。

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政宗くんは「復讐する」ために、師匠は「愛姫サマが振られて謙虚にさせる」ために、お互いが協力します。その師匠と政宗くんのやり取りはとても良かった。互いに素が出ているところが魅力的なシーケンス。普段はオドオドしている師匠が、女心を分からない政宗に気だるそうに呆れながらも、愛姫を陥落させるために最高の対応をする。そういった二人だけの、秘密基地チックなところが良かったです。


まああとは、水瀬いのりの演技ですよね。主人公に呆れている感じとか、ちょっと拗ねた感じ、自然体で相手を罵る感じ、すごく上手かった。


ニセコイとか五等分の花嫁もそうですけど、複数ヒロインがいる(もしくは後から登場する)ラブコメディって後半は「誰を選ぶのか」ということに終始しがちです。読者も「誰が選ばれるのか」ということを予想するので、ラブコメディというよりライアーゲームっぽくなっていきますよね。そのギスギスな泥沼な展開がリアルでいいのかもしれないですけど、競馬じゃないんだから。勝ち馬予想みたいになっちゃうことが多くて、これラブコメか?と思うことも多い。ときどき、ギャンブル漫画に見えることがある。いや頻繁にか・・・

まあ水瀬いのりの演技はとても良かった。小岩井吉乃はめっちゃ可愛かった。愛姫のパンストのデニールは良かった。これらだけでも一見の価値はあるかなあと思います。



七夕から竹の表現特集(あるのか?)、もしくは「アニメにおいて天の川はどのように描かれてきたのか」とかやったらウケるかもなと思いますが、いかんせん多忙でした

シン・エヴァのアバン1良かったですね。自分は新宿の会場で見ました。もう本当に2時間立たされてヘトヘトだったけど、そんなの気にならないくらいの良さがありました。真摯さがありました。完結へ向けて動き出しているんだなあという感想がある一方で、やはり奥底では「もっともっと」を求めてしまう。「Q」はアバンも壁面上映も出来すぎでした、というか2012年はいろいろとすごく出来すぎだった。



久しぶりに短冊も飾った。

「Q」やシン・エヴァでは、破まで特技監督を務めた増尾さんの偉大さが伝わる画面になっている箇所がいくつかあったような気がします。多すぎるような、少なすぎるような、その微妙なディテールの塩梅を、全員で埋めようとしている。序の画面の精緻さは早く記事にしたいなと思います。



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