
うーん…DLEは何でアニメ化したのか分からない。
「オタクな話題をきちんと」って谷東が言ってましたが、そうじゃない。
そんなとこは求めてない。
原作のテイストが出てきません。
安野モヨコが描く「監督不行届」の面白さってのは、
決してオタク的な話題にあるわけではなくて、
オタクな人とそのヨメさんの日常生活を描くところにあるわけです。

だから生活感を出さなきゃいけないのに、そのカットがない。
例えば、原作1話で言うと、カントクくんが床で食玩を散らかしてるシーン。
それが、全くない。本当に。舞台の上で演技してるようにしか見えない。
まあフラッシュアニメに贅沢いうなと言われれば、それまでですけど。
でも、もうちょっと工夫できるだろうと。


後は、「嘘です」とロンパースが喋るシーン。
原作のコマでは、月を見上げるところで、哀愁ただよう笑いの構造になってるのに、
アニメでは、正面向いて笑いながら言う。

バラエティ番組のタレントかよと、何がしたいんだよと。
こんなんなら、アニメ化すんなよと。
「鷹の爪」は面白いのに、何故こちらは、ここまで面白くないのか。
もしかして、DLEは正面カット以外はダメなの?ご法度なの?
僕が知らないだけなの?
せっかくの原作の面白さが、台無しで何にも言えない。
配信もしないし、DLEの方針もわからないわけです。
省エネなら、それ以外で工夫しろよと。
「鷹の爪」で見られたような、キャラへのポン寄り等を多用して
カット数を増やす工夫も無いし、制作が手軽なフラッシュアニメの良さが活かされてない。
Frogmanが作ってたらなどうなったかなあと、少し妄想するわけですけど。
谷東に過剰な期待をしたようです。
原作が面白いと、やっぱ人間ですから期待せずにはいられないんですよ。
1話でここまでひどく言うのも、おかしな話ですけど、
それぐらい期待値は高かった、ということです。
制作の裏側が一番笑えた時点でおかしいんですよ。


ここは、「鷹の爪」ぽくって面白かった。
同じ正面カットだけにしても、全然違う。
まあ次回からは感想を描きません。趣味程度には見ますけど。