エフェクトには興味を持つ人が少ないようなので、アクションの方を取り上げる作戦。

最近すごく話題なアニメーターの一人。

「ゆるゆり」 「きんいろモザイク」で、脚光を浴びる。
動画工房かと思ったら、JC出身で現在は不明という(フリーランスかも)。
基本的に、アクションアニメーター。 

中割が少ないのに、何故かぬるっとリアルな感じを表現したり、
ツメ方をきつくすることで、タイミングを誇張したり、画全体にダイナミックさを出したりしてる。

…と色々特徴を探しましたが、よく分かってない。
独特のタイミングを持っていて、どんなアニメーターか掴むのが難しいです。

完璧に金田系というタイミングの作画でもないし、どうだろうなあ。


後、野中正幸を調べる中で、この方のブログ記事が非常に興味深かったです。
スカスカした感じ - Mal d’archive 

作画に直接関係するわけではないですが、こういう見方もできるんだなあと。
アニメ作画と、全く違う他の文化を比べるってのは面白いもんですね。


■「問題児たちが異世界から来るそうですよ?(2013)」 #6

カメラを追い越していく、大胆な登場シーン
20140415024744

中割り自体も少なく、ツメ方が効いている作画。
このツメによって、大胆に登場シーンを演出する。


待ちきれない様子と首振り
20140415024743

髪の毛と、スカートの振れ方で慣性を表現。
ツメ方普通、もしくは若干後のような気が。
髪の毛の行って帰ってが、すごく上手い。


ぶん投げるぜ
20140415024745

そこそこきつめのツメ方。
投げられる人が、どーんといきなり来る感じで画面に迫力が増す。



■「未確認で進行形(TV/2014)」 OP

黒板シーン1
20140423191139

ここも中割り少なく。
その代わりに、行動が終わった後の動き(慣性による動き)を上手く描いてる。
特に後半のこの2枚が、上手い。

スナップショット - 77スナップショット - 79




黒板シーン2
20140426005403

ふるふる手首の動きが上手い。
この2枚が、画面全体をまとめている感じ。

スナップショット - 168スナップショット - 169




今回はこれまで。
野中さんは、髪のリアクションとか、微細な表情の変化とか、服の揺れ方で、慣性を表現してるんじゃないのかなあと今は思ってます。だから、実は枚数を使わずリアルにやるという点では、うつのみやさんに近かったりするのかもしれない。 

まあ、アクション作画に関しては、個人的にまだまだ不勉強なところが多いので、誰か突っ込んでくれたら嬉しいなあと思ったりしとります。アクションムズイ。