まあしょうもない記事です。
俺ツエー主人公が最近話題のようなので。
 
まず、俺ツエー主人公を定義付けするとします。

1、先天的な才能がある
2、その才能のおかげで、超強い
3、すごく普通な性格、普通な容姿


この3つの要件を満たしていれば、大体俺ツエー主人公です。
例えば、今話題の「魔法科高校の劣等生」とか、「IS」とか、「SAO」とか。 
「IS」以外見てないで言うのもアレですけど。

モテる、ハーレムのような状態は、二次的な現象にしか過ぎません。俺ツエーという前提条件のおかげで、そういったことが起きてるだけです。

で、何でこいつらに魅力が無いか。

1、視聴者と遠すぎる
2、非凡な才能なのに、言動は普通で面白くない
3、弱点がない


この3つに集約されます。

1つ目は、要するに視聴者にとっては身近な存在ではないということです。生まれたときから魔術が使えるとか、世界で唯一のISの男性搭乗者とか、近寄れんわけですよ。現実でいうと、数学オリンピックを3年連続金メダル取るような超天才とか、18歳で作監デビューしちゃうようなアニメーターとか、16歳で160キロ投げちゃう投手とか、そんな感じです。そういう非凡なキャラと僕達視聴者自身との距離がありすぎて、ナルシズムに入れないわけです。身も蓋もない言い方をすれば嫉妬なんでしょうけど、作品においては自己陶酔が大事ですから、それができないとなると、魅力を感じることが難しくなってしまうんですよ多分。

で、こいつら非凡な才能を持った俺ツエー主人公が、普通なのがまた魅力的でない要素なんです。僕達は、すごい才能を持った人を見た時に多分嫉妬して、「こいつの変なトコあんじゃねーの?」と無意識で探してしまいます。「東大生はガリ勉が多くて、仕事では使えない」とかそういうのですよ。でも、俺ツエー主人公にはそれが無い。というか性格とかは凡人と同じ。何でだよ!変人であれよ!と思うわけです。これが2つ目。

さらにですね、どんだけすごい能力を持った人でも弱点というのはあった方が魅力的なんです。

庵野秀明は、あんだけスゴイ爆発を描けるのに、風呂入るのはキライだし、肉や魚は食べない。
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「フルメタル・パニック!」の相良宗介は、小さい頃から傭兵で隙がありませんが、その性格のために、下駄箱を毎朝のように破壊したり、コッペパンのために拳銃を持ち出したりする。
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要するに、人間味が感じられるわけですね。
これは大事。作品に少しでもリアリティを持たせたり、血を通わせたいなら、人間味という要素は非常に重要です。


さっさと結論を言いますとね、俺ツエー主人公でも一向に構わないんです。いちいち取り上げないでも、たくさんいるだろうし。だけど次の3つを守れば、たいていスッキリして魅力的なキャラになる。 

1、視聴者に近づける(カップラーメンが好きとか何でもいい、身近に)
2、言動をおかしくする。つまり、変人に近い性格にする。
3、弱点は、あった方がいい。

非凡な才能を持っているのに、性格は普通というのは面白くないし、あり得ないというのがボクが思ってることです。