■はてな民という民族

そういう括りで色々というとまた語弊があると思うけど、でもやっぱ賢くない人が多い集団。賢い人は、やっぱつまんなくないのよ。面白い。はてな民は、ウイットに富んだ自分たちっていう偶像に溺れてて(酔ってすらいない)、一部は文章の技術だけ達者で、やってることはしょうもないのに。で、それにリンク貼って、カウンター記事の繰り返しだから、何がいったい面白いのか分からない。後、彼らは「皮肉」とか「風刺」ということをきちんと理解していないと思う、残念ながら。カウンター記事とか、話題になってることのみを頻繁に取り上げるいやらしさっていうのは、マスコミのワイドショーと同じで。どのチャンネルに変えても同じことしかやってないから面白くない。まだ意見に差があれば面白いのに、差がない。というか皆自分の主張を通そうと必死で、他人の意見が闇の中。そんな感じ。

「はてブ」というシステム自体は素晴らしいものなのに、使うユーザーに賢い奴が殆どいないという何とも阿呆みたいな現実が、そこには横たわってる。いや、バカはどんなコミュニティでも一定数いるべきなんだよ、そこは否定してない。働き蟻の理論と同じく、2chにもミクシイにもニフティにも、ツイッターでもバカはいるけど、はてブは多すぎる。結果的にヤフコメと同じくらいの酷さ。それぐらい、自分では賢いと思って、そういうポーズをしてる人が多い。どんな人かは言うまでもない。

はてな民が真っ先にやるべきことは、「はてな運営にもっと辛辣になる」こと。このサービスクソ、もっと直せ、使いやすくしろ、UI変えろと毎日駄々っ子のように騒ぎまくる。何かずっと仲良しこよし(※正確には無関心、無接触)でやってる様子で、つまんない印象しかない。ニコニコや2chユーザーは日々文句言ってんぞ。はてな民が、それをできない理由は容易に分かる。自分の浸かってるサービスに対して、みっともなく反抗すると、必死で阿呆っぽく見えるから(笑)

ということは、至極まともに反抗できる能力がないと言える。だから、賢いヤツが少ないっていう結論に繋がる。でも、みっともない反抗って能力なくても多分出来るよね。それを邪魔してるのは、自尊心か矜持か何かそこら辺のクソみたいなもんで、結局、阿呆に見られたくないから、文句が言えない。

駄々っ子になる人が増えない(もっと言うと、いい子ちゃんぶってる奴が多い)から、FBも同じようにコンテンツとして成熟しない。だから、見た目は「はてな」とか「FB」の方が大人に見えるんだけど、中身を見ると「2ch」の方が大人なんだよね。「おっぱい飲みたい」って叫ぶことは、立派な自己主張で然るべき要求だから。コンテンツを家庭とすると、よく分かると思う。

で、これを書いたのが2日前なんだけど、今再考してみると、賢い人がいないんじゃなくて、ただ単に2ちゃんねると同じなんだなって。つまりロム専の方にいるということなんだ、多分。2006-8頃の2ちゃんねるのロム専は、どっちもいたと思うけど、はてブの場合は賢い人ほどコメント等残さないんじゃないのかな。なんとなくだけど。



■批評性

多分、何人かの賢い人は気付いてると思うし、「それをしないで、ただ今は逃げてるだけだ」、とも考えてると思う。僕の批評について。canaan記事を最後に、僕は批評をしていない。というか満足に批評・批判をしたのは、「エヴァQのカヲル君耳」記事とか「キルラキルの脚本」記事とかで、それ以外は多分批評のレベルにもない。「寄生獣」記事は少し頑張ったけど、あれもまだ全力じゃない。「おたくのビデオ」記事は、たまたま流れ的に(アオイホノオがドラマ化したとこに乗っかって)ウケただけ。

歯に衣着せない意見を表に出すのを恐れすぎてるきらいがあると自覚してる。それは、どっかに晒されたとか、はてブで的外れな事をボロクソに言われたとか、色々と外的な要因もあるんだろうけど、一番の原因は分かってるけど言えない。それは最低で、批評・批判・論評という事においては何の役にも立たないモノ。治したいとも思ってるけど、これは僕の人格的な問題にも波及する。 それを引きちぎって治せば、色々と悪いことが起きるのは間違いない。でも、多分良いことも起きる。正しく批評するということは、もっと正確に分析することに繋がるから。

結局、この場合だと防衛本能に帰結してしまう。そういう意味で、僕に必要なのは、多岐にわたる語彙と建前と本音の使い分けなんだろうか。建前は建前と分かった上で、使うことにより初めて効果がある。建前と本音の境界線が滲むと、曖昧になる。だから、物事が正確に見えなくなる。「僕の意見」というのは、たとえ似ている意見があってもオリジナリティの塊であるはず。バイアスがあるからこそ、意見は面白いと思う。他人と趣味や嗜好、価値観が一部共有して異なって、衝突するから、2chは未だに栄えてるわけで(ほぼ死に体だけども)、そこに根拠や論理があれば素晴らしいものになる。と思う。



■著作権は、これから必修科目かもしれない

軽く押さえるのであれば、誰でも出来るだろうし、著作権の中身と著作者人格権ぐらいも知っとくべき。後は、商標、特許、意匠をそれぞれ軽く押さえとけばいい。著作権の中身が重要というよりは、具体的な場面・状況での効果と権利を知る方が重要。「店内での音楽の使用は何にあたって、違法でないか否か」みたいな。 そういうのをいちいち考える方が楽しいし。

権利と義務の分野はやはり、真面目に教えるべきかもしれない。年間1単位でいいからね、保険とか源泉徴収とかそういう社会の基礎を考えてさせてね(知識としてではなく)、色々とやった方がいい。これは間違いなく。