■バカに見つかった「鉄腕DASH」

ご長寿番組として知られてはいたと思うんだけど、「まな板騒動」とか「TOKIOメンバーの非アイドル性」みたいな部分に、多くのバカがネタにしてることに憤慨を感じざるを得ない。そもそも、TOKIOの「アイドルなのに、こんなことやるの。面白え」ってのは、昔からあった(キムチ鍋で体温維持とか知らんやろな)のに、今になってようやっと大衆が見つけて遊んでんのがすげえ腹立つ。率直に言うと、こんな感じ。自分が好きだったマイナーバンドが脚光を浴びて、ゴールデンタイムのテレビで活躍する複雑な(嬉し寂し)気持ちとは全然違ってて、やっぱり一番はネタにして偶像を作ってるのが嫌悪の対象なんだよなあ。山口くんといったら、大工みたいな。そういったレッテル貼りをして、ネタで楽しんでいる人たちは山ほどいて、もううぜえったりゃありゃしない。彼らはTOKIOが好きなんじゃなくて、「偶像化されたTOKIO」や「ネタにして楽しんでいる自分たち」に陶酔してるんだよね。もうそれが、カップリングに執着する腐女子のような感じで、ああバカに見つかってしまったなあってずっとこの2年ぐらい思ってた。

深夜帯でやらないとバカが寄って、ネタにするっていうのは分かったから悲しいわな。「世界まる見え」も司会交代の波を受けてるし、つまらなくなってしまった。後は、「ケータイ大喜利」とか「東野と藤井がやってたお笑い番組」とかも、何か面白くなくなってしまった。これはバカに見つかったというよりは、進行の形骸化だと思うんだけど。とにもかくにも、深夜→ゴールデン進出はここ5年での自分の目線では本当良いことがないと思ってるので、今は深夜帯を殆ど見てないんだけど、面白い番組があったらやっぱ20時とかにやるのは止めて欲しいなあと。

で、今見てる中で最も面白い番組は何かっていうと、これは月一なんだけど、「生さだ」なんだよね(笑)。ただ、さだまさしが葉書読んだり、適当に歌ったりするだけなんだけど、本当面白いのね。予算の無い企画の感じは、多分色んな所で触れられてる通りだと思うんだけど、これって意外にも視聴者参加型なんですよ。葉書でさだまさしの言うだろうことを予測して、やり返すとかね(笑)。視聴者のレベルが高い番組は比較的、面白くなりやすいと思う。大晦日、年の瀬に見る番組が無ければオススメ。




■IGの件

まず確認しておきたいのは情報自体と、その真偽の判明が、今回の事件に関しては少ないということ。Twitterアカウントは消されたし、スクショのみで判断するのは何とも微妙なんだけど。作品に関しての批判、と断言できるまでの程の確実な批判ではなく、「愚痴」と分類してもいいぐらい、情報が不足しすぎてる。

だから、そういった点ではIGの対応自体は何ら間違ってない。自社のコンプライアンスに適わない社員がいたら締め出すのは別に、どうぞお好きにという感じであって。だけど、企業の対応としてはバカだよねと。「大企業」VS「アニメーター」っていう構図なら、判官贔屓あたりまえで、アニメーターの方に肩入れしちゃう(同情しちゃう)人が多いのは目に見えてる上に、「今後一切発注いたしません」なんて子どもの強がりみたいな文言を載せてしまった時点で、ますます判官贔屓の感情は高まってしまう。とすると、「IGは社員のプライベートにまで入ってくる会社」「やっぱり落ち目だな」だとか、そういうレッテル貼りをされても仕方がないと考えて「クリーンなアピール」をやったならいいけど、そうじゃないと思うんだよね。

この事を予測できなかったわけはないと、基本的には僕は思ってる。だから、前からこういった事が相次いでいて、ハインリッヒの法則じゃないけども、そういった危ない爆弾が何個かあったための、見せしめかなあと僕は感じるわけです。もっとシャキッしろよという意味で。でも、それだったら内部でお話通すだけで、業界内にはまたたく間に広がっていくんだから、外部に出す必要性がない。だから、真面目に予測できずに、ああいう文面になった可能性も多いにあるという感じです。外部にあれだけの内輪事情を晒すということは、何かあると思うんだけど、その何かは全く分かりません。もしかしたら、内部で謀反が起きてるのかもしれない(笑)。 

でもこれやって、作画も含めて人はIGに来たいと思うのかなあ。アニメーターの多くに反感買う、この対応は結局ボーンヘッドだと思う。すんげえ馬鹿。版権関係の問題だけに触れて、処罰・注意しました。という文言と、内部であいつに仕事発注出さないでねっていう不文律作ればいいだけのお話と思うんだけど。