俺にも時間がない。すんごい簡素にまとめる。


14話「足跡」
絵コンテ・演出:柴山智隆

逃避を続けてきた、椿が向き合う話数。ちょっとダイレクトな演出、モノローグの処理があって、中々没入できなかった。もうちょっとざっくばらんでいい。この話数の有馬は、やけに色っぽい作画なんだけど、これは多分、椿から見た有馬の感じを出しているんだろうな、そう思う。有馬の着てるベストもいい味出してる。



15話「うそつき」
絵コンテ:神戸守 演出:矢嶋武

椿の引きずりと宮園の病気描写回。椿はやっとこさ前の話数で気づいたわけだけど、なかなか素直になれない。でも逃避することは辞めたので、彼女は同じ土俵に立てた。サンキュー柏木。宮園の病気、自分の足が動かない部分の直接的な絶望・自棄の描写、これは素晴らしかった。もっと踏み込んでも演出してもいいと思う(例えば、エゴな部分を画面で出す)けど、大分出していたので良かったと思う。それから、バンクが増えてきてええ感じです。



16話「似たもの同士」
絵コンテ・演出:黒木美幸

相座妹、ナギとの出会い。なぜ弟子を認めたかについては、瀬戸さん曰く、「悲しさではないものを公正にもたらしてくれると思ったから」と。正直ナギは何を有馬にもたらしたか分かってない。有馬が教えるところに意味があるのだろうか。後、Bパートのギャグ演出はキレッキレだった。これ素晴らしい。伊藤智仁のスライダー並。



17話「トワイライト」
絵コンテ:神戸守 演出:河野亜矢子

「あたしと心中しない?」の話数。[有馬母-公正]という構図が、[宮園-有馬]という形に置き換わっている。有馬は、母親の「何も残してあげられない」を踏襲するかのように、「君に何も与えられてない」と宮園に話す。そうして絶望に至る。有馬は一旦再び逃避しようとするんだけど、渡や13話で到達したリフレーミング(考え方の変化)によって、「何かを与えよう」と考え始める。



18話「心重ねる」
絵コンテ・演出:石井俊匡

ナギとの連弾と、宮園へのメッセージ。演奏家、有馬公正の人生はとても残酷と13話で言及したけど、有馬自身もとても一見非情に見える行動をしてる。けど、残酷とか非情だから間違ってるというわけではなくて、自分のピアノを聞かせて、未練をもたらすことこそ宮園にとっては必要なことであり、有馬にとっては与えたいもの。有馬母との記憶が楽しいものだけでは構築されないように、辛いことも多分必要なんだと思う。



19話「さよならヒーロー」
絵コンテ:井端義秀 演出:こさや

相座兄と井川、有馬の三人のライバル回。メインは相座兄。これまで自分が信じてきた、超合金で正確無比の有馬公正は存在していないけど、自分の理想を上回って、より魅力的になった有馬の存在に気付く。そうして、今まで自分を突き動かしてきた、蜃気楼のような超合金有馬に感謝を伝え、別れを告げ、また新たな道を歩み出す。ピアノ演奏を画面に映す際に、真俯瞰からグルーッと周るようなカメラワークが印象的でとてもよかった。(※これはこれまでもあったけど)。ショパンの革命もハマってたね。



以上ざっと14-19話までの感想を。スクショとか画像は後で追加しまう多分