フリッカーの追加参照例です。
(※俺しか興味ない感少しあるな!)

前記事では、フリッカー・ブレ作画って希少価値が高いかなあと思っていたけれど、よくよく考えればコマ数操作なので、頻出してますね。よく見るのはやはり鍔迫り合いとか、悶えるシーンだったり、怒りを堪えるシーンだったりなので、「拮抗」って言葉がフリッカーにとっては重要な気もする。笑いブレなんかはちょっとまた違いますけどね。あれは多分(他のブレに比べると)レア度高い。



■「HELLSING」 13話 (2001/TV) 
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セラスが攻撃された後のところ。アーカードに弾丸を渡そうと必死に手を伸ばしている。
ここのフリッカーなんかはすごく上手い使い方だと思う。腕がピクピクと震えるところは、画としては3枚だけなんだけど、これだけで画面にすごい緊張感が走る。


■「それが声優!」 OP (2015/TV)
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佐々木政勝作監OP。これは上手い笑いブレ。
こういったブレ作画の一番のいいところは、肩の動きが小気味よくなるんですよね。「ハッハッハッ」と強く笑うと、肺が膨らんで胸が押し出されて、結果的に肩が動く。そういった部分がすごくリアルで、笑いブレのベストなところと思う。


■「幽玄会社」 02話 (1994-95/OVA) 
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妖魔が暴走して、クククッとした怖い動きで少女(奈々美ちゃん)を襲おうとしている所。
何かクモみたいで気味悪く、ホラーチックな動きになってますよね。不気味さという点でもフリッカーが効果的なのは、前回述べた通り。滑らかにあえてしないことで、不気味になる。


■「サマーウォーズ」 (2009/劇場)
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栄おばあちゃんに斬ってかかられるシーン。ユパさま並に痛そう。
グググッと、両者が拮抗してますよね。ここの拮抗は力というよりは、思い。侘助はこの前のシーンでギャグみたいにすっ転んでるわけですが、このシーンを堺に一挙にシリアスになる。一番大切に思ってる人に、自分のして来た行いが認められないことの苦痛な思いのぶつかりみたいな。そんなものが表されているように感じる。


後はTwitterでぼちぼち見かけたのが、キャラが驚いてる時に起こる瞳孔の動きとかがフリッカー(ブレ)の一種かもなあということで。言われてみれば確かに…という感じで。このサマヲとかが分かりやすいと思うんですけど、これはいろんなとこで見かけますね。

瞳孔ブレ
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これは物語ラストの方で、OZの暗号を暗算で解いてるところ。
まあこれはフリッカーというよりは、単純なブレ作画なのかなあと。瞳孔の他には、影とかでブレさせるヤツもありますけど、あれも多分フリッカーよりはもっと単純。フリッカーっていうと、もっとこうグググッとした感じで、ジグザグに中割り(そこそこ複雑なシート操作を)してる気がする。広義だと、こういうブレも全部含むのかもしれないけれど。