■GATEはいまだ正確に論評されていない

GATEの感想といえば、政治思想がどうのこうの、描写の正確性・精緻性がどうのこうの、これは正しくないのではないかいやこっちが正しいのだどうのこうの、すったもんだの言葉(思想)遊びをしている状況と思う。

僕としては、描写の正確性、整合性にこだわるべきではなく、むしろその描写によって何を伝えたいのか、何を視聴者に分かって欲しいのかという点をまず第一に考えるべきだと思う。これは再三言ってきた、「画面を純粋に、実直に、素直に受け取る」ことであり、たやすい。画面にバイアス(個人的な政治思想、嗜好、その他諸々の不純物)なるものを入れるのを出来うる限り避け、その体験をなるべく純粋にしてやるべきだ(どうやったってバイアスは「筆者」が存在するの時点で入るものだけれど)。

政治的なお話とか、自衛隊の描写の真偽とか、そういった「作品外」の話はその体験の後でようやっと考えるべきことである。そういった行いを、映像の初体験に含ませてしまう事は、その作品・事象に対して侮辱的な行為になりうる(特に未見の人々に向けて必要でないバイアスを生む)、と今回のGATEを取り巻く状況を鑑みるに僕は改めて思う。

体験はいつも出来うる限り純粋であるべきだ、と思う。その後で、しかるべき解釈をすればいい。