■『シン・ゴジラ(2016)』 予告
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この辺はお馴染みの戦闘風景ですね
射出される弾丸、砲身の軌道、この辺は庵野さんめっちゃこだわります


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予告の中でいちばんお気に入りのカット
崩れゆくコンクリート擁壁(間知ブロック構造)に押し潰される家屋、倒れる電柱の細かいディテール
右下の瓦礫・破片ジャンプはウソっぽいのに、全体で見るとリアルになっちゃう不思議

割れるビルの窓ガラスはスローモーションっぽく描かれる
これガラスの材料はなにを使っているんだろう、砂糖?


とりあえず以上です

「シン・ゴジラ」は311の風景・ショックをどのように残すのか、311に対するアンサーがメインテーマになりそうです。この作品の意義というのをいろいろ考えてみたけれど、いちばんは自分のような特撮をあまり知らない人たちに、庵野作品ということで、より広く知ってもらえる、興味を持ってもらえるということじゃないかなと思います。元からどっちも好きな人もいるだろうけど、もっと多くの人と自分の好きなことを共有できる。


岩明均の漫画、「ヒストリエ」の中でこんなシーンがあります。

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(「ヒストリエ」第三巻:161頁)

という感じ。ぼくら受け手側だけでなく、きっと作っている人たちにも得というか、なにか掴めるものはある。それが、特撮の本来的な楽しさだと思うんですね。前々から作っている人たちは楽しんではいただろうけど、特撮の楽しさというのを今さらに享受している、と思います。それで、庵野さんの心が少しづつ癒えていくといいなと思っています。