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いいか、ダクネスは変態だ。それはまず認める。モノ扱いされるのも、物理的に縛られたりするのも、責められたりするのも、実際好きなんだろう。その変態さは否定しない。ただ、ダクネスの変態さは表面的、上っ面だ。ダクネスの本質ではない。本当のダクネス、アニメで描かれるダクネスは、彼女の一部にしか過ぎない。

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ダクネスは常に変態的な行動をとっているわけではない。真面目な夜戦のシーン、バニルの死を悼む時、彼女は変態ではなかった。むしろ、常識人ではなかったか。そこから、高貴な生まれ、お嬢様な一面が分かるだろう。と考えていくとだ、本当のダクネスは、変態ではない。

表面的な変態プレイを好んでいるように見えるが、実のところダクネスは変態ではない。いわば、ファッションだ。「キクリンかっこいい~♪」などとインスタグラムに自撮り写メを上げている、カープ女子が野球をファッションとして身に着けるように、ダクネスもまた変態を着ているのだ。まあその程度は、大分違ってるな。ドM変態羞恥的プレイガチ勢だけど、やはりファッションだ。


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本当のダクネスが顕著に現れたのは、1期09話でのシャワーシーンだ。いざそういった場面になるとキョドっていた。あのシーンには、「背中流し」「強引な男」「流されるままに」やらの、普段のダクネスならば、すぐさまに受け入れる羞恥的プレイがあった。しかし、実際は違った。キョドったまま、「今日のカズマは変だ」と言い続け、羞恥的プレイは拒み、「ぶっ殺してやるぅ!」と、サキュバスをぶっ潰す気マンマンで風呂から上がった。

では、本当のダクネスとは何か。ダクネスは何を求めているか。ダクネス・フォード・ララティーナは、世間知らずのお嬢様であり、人付き合いが苦手である。よって、羞恥的なプレイは彼女の表層にしかすぎない。あれはダクネス自身を守るための盾なのだ。彼女は純愛を求めている、おれには分かる。


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もう一度言うぞ、本当のダクネスは、純愛を求めている。少しずつ前進していく、恋愛を求めている。手をつなぐことさえ、ダクネスはきっと、段階を踏まねばなるまい。それくらい、ダクネスは固い。クルセイダーとしてだけではなく、異性に対しても固かったのだ。

そうして、カズマとベッドインするに至っても、きっとダクネスは頬を紅潮させ、ためらうだろう。同時にカズマも心臓をバクバクさせながら、二人一緒に抱き合ったところまではいいが、そのままお互いに眠れず、目も合わせられず、朝を迎えるのだ…

そして、目の下にできたクマを隠しつつ、「羞恥プレイでないと興奮できない」とかわいく言い訳をする。

これがダクネスだ。
お前らちょっとは学んでおけ。