昨今、新型肺炎など政権責任問題の際に、「シン・ゴジラ」などのフィクション映画の内容を持ち出す人がいます。それは日本のネット上で見られる右翼左翼のように、どちらの陣営もです。まるで、自分の考えを代弁させるように、混紡などの武器として使うケースが多々見られます。「シン・ゴジラ」の作り手はネトウヨであるとか、ファンもそうであるとか、そういったくだらない次元のことは意味がありません。

これは「この世界の片隅に」でも同様でした。戦争映画としての解釈を否定しているのではありません。自分の思想的な意見や考えを補助するものとして、映画を使うべきではありません。自分の主張を成立させようと、もしくは戦争映画的な解釈において、最後の部落問題に対して争うことに意味はありません。些細な思想で争い、本質的なすずさんの心境を追わないことはまったくもって無粋・愚かという他ありません。少なくとも、うちのブログ読者にはそういった人々がいないことを願います。