競馬とは、まあ単に馬が強い・カワイイというのもありますが、馬券が取れないと苦しむときもあります。もっと正確に言うと、「予想」がまったく的確ではなかったときに、「もういいよ!わたし、競馬やめる!(*)」となります。
(*)ツイッターのダイワという人がやっているアイマス競馬ネタ。本人が勝っているときにもするので、ぼくはあまり好きではない。



まさしく苦しんでますねえ…( ^ω^)
まあ連敗が重なるとネガティブにもなり、自分の予想に自信もなくなっていくものです。ですが、重要なのは結果の良し悪しよりも、そこに行き着く思考の過程の振り返りなのです。

つまり、
「競馬とは、反省がいかにうまくできるかのゲーム

といっても過言ではありません。


競馬に少し慣れてきたけれど、馬券がうまくいかないときに、ぼくはとりあえず反省会をしようと思い立ちブログに書きました。これが俗に言う、「教訓戦(*)」です。
(*)将棋の感想戦から思いつきました


・どうしてこの馬を選べなかったのか?
・あの馬を過大評価してしまったのはどうしてか?
・この馬は距離が長かった/馬場が合わなかった
・次に出てきたときには、どういう評価をすればいいのか?


…というふうに原因を探ります。そして、教訓戦「なにをどう考えても選べない馬」に対しては、いっさいこれからの予想の考慮に入れません。大事なのは、「印を打てる可能性が少しでもあった馬」です。この可能性に対して予想精度を上げていくことが最も重要なのです。


一例
2018年:日本ダービー(東京・芝2400m)

iaki予想
◎:15ステルヴィオ(C・ルメール)
○:05キタノコマンドール(M・デムーロ)
▲:06ゴーフォザサミット(蛯名)
✕:12エポカドーロ(戸崎)

注:10ステイフーリッシュ、02タイムフライヤー、13グレイル

74予想
10ステイフーリッシュ
15ステルヴィオ
12エポカドーロ
05キタノコマンドール

まず結果です。

1着:17ワグネリアン(福永j)
2着:12エポカドーロ(戸崎)
3着:コズミックフォース(石橋脩)
4着:エタリオウ(ボウマン)※進路妨害でペナあり
5着:ブラストワンピース(池添)

悲惨な結果に。(1*)これだけの前残り馬場にもかかわらず、全競馬ファンが開始2ハロンで思ったのは、「えっジェネラーレウーノ逃げないの?」「えっ戸崎先行していくの?」「えっワグネリアン好位にいるんだけど?」という気持ちじゃないでしょうか。

今回は福永jがうまく競馬を運び、最後で差し切りました。ぶっちゃけ壁とかよくわかんない。ただいつもの(馬群に)詰まってあたふたは池添だったね。うまく馬群を捌いて、やや内側に出し1着。20年の挑戦が実を結んだ結果となりました。まずは、福永祐一騎手おめでとう。サラブレッドの家系に生まれ、コネ永だの散々に揶揄されてきましたが、いえば長嶋一茂と同じポジションにいたわけで。そのプレッシャーは僕たちが思うものよりも大きいものがあったと思います。死の8枠に入りつつ、この結果は誰しもが驚くものではないでしょうか。

ただ、レース自体の主導権を握ったのは、まぎれもなく戸崎圭太です。展開で勝ったと鼻で笑われた皐月賞勝ち馬をきちんと先行させて、積極的な競馬を見せた。ダノンを完全に封じ込めたのは、エポカドーロがいたからです。ネットではネタにされがちな二人ですが、その二人がダービーでこれだけの展開を見せつけたのはすごい。

一方で、(2*)クソ騎乗を見せつけたのは、一番は田辺だね。ジェネラーレウーノであれば、この前残り高速馬場において、大逃げで十二分に勝ち負けできた。2番目あたりには、川田池添が上がるのではないでしょうか。まあでもブラストワンピースはややマークされてた感じもあります。もう一度見直さないと駄目ですけど。ダノンに乗った川田はなぜ先行しなかったのか?それが理解不能、というか多分できなかったんですよ。(3*)足首の故障でそこまで走れる状態じゃなかったのに無理やり出走させた感じがある。

この辺は日本競馬の良くないところだと思いますけどね、ヤリヤラズっていう言葉がありますが、そもそも出られない状態であれば、出走は取り消したほうが馬のためにも予想のためにもなる。この前のオークスではリリーノーブルは軽い骨折で済みましたが、これだけの高速馬場でトップスピードに乗った馬が少しバランスを崩しただけでも故障は発生する。JRAがスーパーホース、野球でいえば、大谷翔平のような存在を作ろうとしているのは、もはや明確で、そのためによくここまで危ない馬場を作れるなと思う。地方競馬の締め出しもきついし、4*)調教をきちんと測定しないし、まあきわめてパチンコなんかよりも不明瞭ですよ。


(5*)自分の予想では、ワグネリアン以下8枠は完全に無視していました。本命でなくとも、△ぐらいでは抑えておくべき。買い目が増えたとしても。コズミックフォースは無理です。何度馬柱を見ても、買い目に追加できない。印を打てない。ゴーフォザサミットは伸びに欠けました、もう少し先行して欲しかった。

まあ、これから安田記念がありますが、ちょっと
(6*)本格的に馬券の買い方、買い目を改善しないといけない。ここからは気持ちで買っちゃうと負けるので、抑える馬は抑えて広く買うのか、それとも買い目を絞ってやるのか。個人的には、馬連+3連複に魅力を感じてますけど、そこは地方競馬で練習しないと無理ですね。馬券はセンスがいる。
今回はエポカ、ワグネリアン、まあなんでもいいんですが、単複で勝負をかけるべきだった。それがいちばん悔いの残らない賭けになったと思います。

なにこの真面目さ…( ^ω^)
競馬はじめて2ヶ月ですよ、これ。本人がいちばん驚いとるわ

1*
展開予想の反省と感想ですね
ジェネラーレウーノ田辺はマジでなんで逃げなかったんだろう…今でも思うけど、田辺ェは追い込みのときに頼りになりますね。逃げはロゴタイプぐらいか。いや、コパノリッキーもいるからなあ…下手なわけじゃないんだろうけど。中長距離の逃げがちょっと感覚的に難しいのかな。


2*
この頃からちゃんとクソ騎乗はクソ騎乗扱いしてますね、ぼくはいっさい容赦しません
その代わり、好騎乗には逆の反応になります
当たり前だよなあ?


3*
「無理やり出走させたのでは?」というか、「そもそも走れる状態にはなかったのでは?」というところですね。皐月賞を回避したんですよ、ダノンプレミアムは。弥生賞を圧勝した後に、蹄(ひづめ)の状態が悪さが分かって、皐月賞パスしてダービーに専念ということだったんですけど。だから、ばっさりと切ってますね。すごい。今のぼくだと多分、切れないw


4*
2022年、ようやく栗東・美浦ともにCW(Cコース・ウッドチップ)、坂路(すごい坂のコース)、自動計測が設置されました。手計測なんてありえないよなあ。過去のおれよ、お前は間違えてはいないぞ。


5*
印を打てたなあという馬と、「こんなもん打てへんわ!」っていう馬をきちんと分けてますね


6*
おまえそれ、本気で思ってなかっただろ(※たぶん、馬の選択に全力でした)。だから、すぐには解決しないからな
(なんで二頭軸3連単おじさんになってたんだ…)
4年後ぐらいにようやく他人を見て改善しだすからな、覚悟をしておけ

でも、やっぱり馬券にはセンスがいる…と今でも思います
センスある人って、馬連とか馬単とかキレイな買い方でバシッと仕留めるんですよ。あれはすごい



閑話休題、教訓戦は夏競馬でとくにやりました。2018年は基本的にほとんどのレースでやったはず。そこで、教訓戦でもっとも振り返るときに大事なことはなにか。

ぼくは「もっとも自分が重要に感じた、3つの大きなミスだけを教訓とすること」にしました


キーンランドC+新潟2歳S/教訓戦;接戦2(2019)
教訓戦
苦手なレースでは無理をしない
印を馬券を買うときに思いつきで変えない
★2歳は、最初の(ちょっと気になる馬の)直感を信じる
基本的、当たり前の事柄から


札幌記念+北九州記念/教訓戦;接戦(2019)
教訓
★軸馬に困ったら、最も「自分が」評価している馬にする
安易に人気馬に逃げない、自分を信じること
★大穴を狙いすぎない、絞ることを優先
周りに流されない、自分でした評価を信じるメンタルのこと



関屋記念+エルムS/教訓戦;猛追(2019)
今回の教訓
★当たったからといって燃え尽きない
展開予想をしたら鞍上が嫌でも、印は優先
★夏ダートは過去実績を重視?
鞍上(乗るジョッキー)に苦手な感じがあっても、印の評価には入れない



…という感じです。参考になるだろうか、なれば幸い


教訓戦/振り返りをたくさんこなしてきました。もっとも重要なことは2つあります。

1つ目は、「(まったく思考せずに)軽んじた馬(※いっけん、ほぼノーチャンスであろう馬)」に対する認識と評価であると感じます。2018年の日本ダービー、8枠・福永のワグネリアン、同年の宝塚記念のノーブルマーズ。2020年の鳴尾記念のパフォーマプロミス。

考え終わった後に、2、3度、本当に見落としはないのか?ペーパーテストのように、繰り返し、見直しをすることがきわめて重要に思います。競走馬たちが、次走に向けて、距離を変えてみたりするように試行錯誤の連続です。ピタッとはまれば、ぐんぐんと伸びていく。ぼくたちは馬と同じなのです。

2つ目は、「次走に対しての馬の評価を定めておく」ことです。今回はうまく走れなかったけれど、距離が短く/長くなれば印を打つ。逆に着内には来たけれど、実力を安易に決めつけない。つまり、馬の本質を見抜くことが大切です。ぼくはアーモンドアイに対して「マイルではなく、2000~2400mで最も力を発揮できる」と評価をしていました。そういう感じ。


競馬でもっとも大事なのは、信じる気持ちと、それを実行することです。連敗はメンタルに来ますが、トータル収支が大切です。中日ドラゴンズの監督・落合博満は「『1-10』で負けてもただの1敗、落とさない試合をしっかりと落とさないことでペナントレースは勝ち抜ける」と述べていました。



けっして自分の考えを押し付けるわけではありませんが、今はなによりも信じる気持ちを取り戻して欲しい。そういう風に思います。