うちの親父がカリスマであった、塾講師として、とてもハイレベルなところにいた、というのは何度もお話をしていると思います(※知らない方に簡潔に説明すると、3つの塾を、それぞれ、違う地域で、違う年代で作り、そして、すべての塾を成功させました)。

今回は、合否、つまり「受験の結果」についての、言及という点で、ぼくは塾と講師を語りたい。

言い切りますが──
塾・予備校・講師は、結果を出すことがすべてです。保護者・ご父兄はそれなりのお金を払い、子供を預けているのですから、「合否は悲しいけれど、人生には左右しない」なんてことを言ってしまうヤツは、もう塾講でも講師でも先生でもありません、ただの教えてる風なヤツ。指導員って名前にすればいい。講師を名乗ってはいけない。



いや、じっさい、ぼくは親父の塾を閉めるさいに、やってしまったことがあるのです。こんな事態になってしまって申し訳ない、しかし、(岡山の県立)高校のレベルには大して差がないよ。そのようなニュアンス、つまり、「落ちても大丈夫だよ」ということを言ってしまったのです。

この不遇な事態において、かれらには、どうしても幸せになって欲しかった。さいごには、「いや、直前期に言うことではありませんでした。ごめんなさい、すべてを出し切り受かるのが最も良いです」と言いましたが、中途半端なことを言ってしまったことに変わりはありません。

「落ちても大丈夫だよ」というのは詭弁です。塾に通う必要性がなくなるからです。結果を出す、志望校・目標校に受からせる、そういったことを目的として、塾に通ったり先生に教えを乞うわけでしょう。落ちても大丈夫であれば、最初から塾なんて必要ないではないですか。ダメですよ、なにがあっても言っちゃダメです。


迫田っていうバカがYouTubeにいましてね
sakota

まあこういうのは、もうあふれてるバカ、いろんなところにいるバカ


・合否で人生は決まらない
・ぼくも失敗したから気持ちがわかる
・でもいまの人生はハッピーです^^→だから、合否は気にしても仕方ない


といういキレイゴトを並べるわけです。この3つは必ずクズが言うセリフです。覚えておいてください。「講師は、その名の通り、お師匠さまたれ」、と以前から言っておりますが、やはりそうです。合否で人生は変わりますよ。それを最も端的に示した、講師・玉置全人(たまおき まさと)先生のお話がこちら。




素晴らしいですよ、お師匠さまです。これが師です。
これと教えることが重なって、「講師」になるのです。
(※学歴ではない、というところもミソです)

もしくは、「接点t」で有名な…
接点n
(※「接点」の検索候補、面白すぎる)



代ゼミ講師・荻野暢也(のぶや)先生の今年のブログでもわかります
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とくに好きな部分だけ引用させていただきますが─

私はよく「ひとりでご飯が食べられるようになればいい」と生徒には言うようにしています。

正直なところそれが本音です。

だから人それぞれですが、悔いのないように限界まで頑張ってあとはなるようになると受け入れたらいいのです。人生の成功の仕方とは人の数だけあって少なくともたった一つではありませんから。

ノブヤの個室 - もう一年頑張る受験生へ
引用元:https://ameblo.jp/nobuyavader/entry-12731415878.html
これはぼくの恩師の先生もおっしゃっていて、とても突き刺さりました。自分の親父もそうでした。とかく、カリスマと謳われたり、名講師と呼ばれる方は、このような考えをもっています。優しさをもって、厳しいことを言うのです。

「令和の虎 受験生編」で、あの中身がバカばっかりだったの分かったでしょ?賭け麻雀してたんだから、かれらのことなんて、センセイなんて呼んじゃいけないんですよ。賭け麻雀じたいが問題というよりも、そんな時間があるんだったら、荻野センセイやうちの親父みたいに、プリントの改善をしたり、生徒の質問に付き合うわけです。

だから、かれらは、いいとこ指導員、わるいとこマアただのバカです。
年間200万~1000万の授業料を請求する、医進系予備校・塾も同じたぐいです。どうしても医者にならなくてならない生徒を引き受けている聖人のような感じでしょう。別に医者じゃなくてもいい、と荻野先生は上段でおっしゃっているけれど、かれら(医進系)はもう詐欺みたいなもんじゃないですか。そもそも、「令和の虎」なんてクソみたいな番組には、出る時間がないんです、本当の「講師」ならね。だからかれらのことは、繰り返しますが、いいとこ指導員です。お師匠さまの文字をもった、師ということばをつけて呼ぶに値しません。


慮りと優しさをもち、人生単位で物事を考えて、率直に生徒に言葉を投げかけてくれる人、それが講師です。