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カテゴリ:原画マン > 庵野秀明


エフェクトひさびさ

現在YouTubeにおいて、新劇序・破・Q3作すべて無料配信中、ということで、ひさびさのエフェクト記事にあわせて、ひさびさのエヴァのエフェクトについて触れたい。


エヴァを象徴するクロス光とは言わずもがな
eva1.0.mp4_snapshot_00.00_[2020.04.24_04.19.47]eva.mp4_snapshot_00.04_[2020.04.24_04.20.01]
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こういうヤツ

「トップをねらえ!」「エヴァシリーズ」を見て分かるとおり、「風の谷のナウシカ」に参加してからずっと庵野秀明はクロス光を多用してきた。エヴァが攻撃する際はもちろん、使徒の攻撃の結果もクロス光になってたりしますよね。破の水柱とか、序のサキエルが攻撃した後のジオフロント内に広がるものだったり。

なにが言いたいかというと、庵野さんはずっと作品内でこれを使ってきていた、それも大変な愛着をもって。敵味方の攻撃など関係なく使ってきたわけですが、「シン・エヴァ冒頭10分」ではそのクロス光に大きな変化がありました。衝撃的だったのに誰も触れていないので、驚きました。


変化したクロス光;マリ殲滅シーン
20200424043636

特報からあったカット。ここまでの流れを踏まえると、割と分かりやすいかと思う
なんじゃとわからない?それでは、以下の図を見てください、すべてまるっと理解できます

説明

そうです。中心の「球体」の有無が大きな変化だったのです。Qまでのクロス光は、ほぼ直線だけで構成されていました。刺々しさやビームの強さを表現したかったのかどうかは分かりませんが、とにかく直線だけでクロス光は形どられていた。それがこんなに変化してるんですよ!衝撃を受けない方がおかしい。


マリ殲滅その2
20200424043622

美しい・・・マズルフラッシュと交じるように、球体ありのクロス光が連続して発生している。


それで、これをどこから使おうかと思ったのか、つまり着想については、おそらく「エヴァQ」の庵野爆発からじゃないかなあと。あ、Q冒頭の改2号機が回転する爆発全原画のところじゃないですよ。改2VSマーク9の戦闘シーンのラスト、自爆シーン。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q|庵野パート
20200424043614

これ過去に言及したんですが、やはり庵野作画だと思う。決め手はディテールの少ない球形爆発であること。こんな板野調を現代アニメでやるのは、故・増尾昭一か庵野秀明しかいない。増尾昭一のディテールやショックコマとはわずかに異なっている。よって、庵野秀明作画だろうと。

直線ばっていた他のクロス光に比べて、このシーンのクロス光はややなめらかになっていますよね。そこから、なんやかんやあり(マズルフラッシュを真似たとか)中心に球体を足したんじゃないかなあと。その辺は微妙ですが、どうでもいいことだ。とにかく、この「球体ありクロス光」は衝撃も衝撃。いやあ、カッコいい。もう進歩はないと思われたクロス光が、まだ進化していく。そこが凄い。


レイトで見てきたぞ
CpWhUnLUEAE0SrG


感想(ネタバレ避けつつ)

[レイアウト]
レイアウトだけで語れるっていうのは嘘じゃないくらいバシバシ決まってた。素晴らしい。レイアウトに関しては、最初からクライマックス。タイヤなめてのとことか好き。あと、カット割りのテンポめっちゃいい。ジェットコースターみたい。

[CG]
ちょっとアレだな~と思ったビークルは何個かあったけど、気にならない。ゴジラと自衛隊関係はすごい良かった。破片・エフェクトは、ずば抜けてよく出来てた。

[お話]
(中略)は2回だろ!おい庵野!
ノンフィクション以上にリアルに感じた。恐ろしい。二度と見たくないと思うくらいヤバイ。

[音楽]
あの音楽があそこで流れて、当時の記憶を思い出しました。庵野ファンは大喜びすると思う。


なんか語彙力ないから抽象的になってるけど、大体こんな感じ。すごい面白かったし楽しめた。ただ、精神はごっそり削れたなあ。あれで心抉られない人は精神強いわ。個人的には、2回も3回も何度も見て楽しむ映画ではないと思う。1回見て、心が締め付けられて終わる感じ。(ゴジラ映画ってそういうものかもしれないけれど)。二度は見れないかなあ後半は特に。



パンフ買えなかったから、もう一度見に行くと思います。 


つかれた…あくまで今回は庵野増尾の判定ということで。
(※当然ながら、全部推測なので参考程度に)

トップをねらえ!04話 原画
35]

合田浩章 西島克彦 増尾昭一 吉田英俊 鈴木俊二
牧野竜一 二村秀樹 橋本浩一 橋本晋治 北久保弘之
貞本義行 前田真宏 松原秀典 本田雄

この中でエフェクト・メカ描きの人は、
北久保、合田、増尾さんくらい?
(※橋本兄弟に関してはわからぬ…すまんこ、本田さんはキャリア初期なので多分キャラ)


とりあえずエフェクトは大体gif化したので、他の人が入ってたらすまんこ
(※GIF12個ぐらいあるので、重かったらこのページのみ開いてくれ)
他の人が入ってたら指摘してくれンゴ


1,奥からの爆発
20160119012713

白コマの入り方といい、増尾の可能性高し
こういう押し寄せる系を描く時は最後の数コマが特徴的で、
左から突然爆発が広がる。


2,施設(体育館?)の爆発
20160119012714 20160119012715

うーん分からんなあ。増尾さんっぽくない感じが。
手前と奥の爆発で2個に分かれている。
そんで、右手側(手前)の爆発が画面に押し寄せてる。
増尾さんにしてはカットの終わりが綺麗すぎかなあ。しかしこれ上手い。



3,エクセリオン外部爆発
20160119012716 

完全に増尾。ムーンラインはハイライトで入っている。
白コマの入れ方もそうだけど、展開のタイミングがこの時代の増尾らしい。
この頃はけっこう後ヅメ意識が強いというか、じんわりさせるというか。
お尻の方は全体的なL/Oの時、けっこうぶわあっとさせる。


4,ミサイル発射 ☆
20160119012717

この時代の増尾にしては、これはディテール不足感がある。
ムーンラインは入ってないし、カゲ付けも確かに膜みたいで違うような
何より立体的な煙のフォルムで、平面的な増尾フォルムとは異なっている気がする
だから庵野さんかも?

射出に至るまでに展開される速い煙のタイミングと、
その後滞留する煙のじんわりしたタイミングと2個ありますね



6,宇宙怪獣が攻撃される閃光
20160119012718 

これは全面透過光処理なんだけど、フォルムは球形なので、もしかしたら庵野かも?
などと思ってみただけで載っけただけ。これはすっごい適当、分かんないです。


7,エクセリオン攻撃その2

20160119012719

これは増尾ですね、白コマはやっぱり判定するときに重要な要素です。
広がり方はさっき言ったとおり、じんわり感強く。
後ヅメというよりは、中割り多めといった方が正確でしょうか。


8,ガンバスター出陣
20160119012720 

ここのリピート煙少し気になっていたので。
この時代の増尾フォルムは平面的だから、増尾ではないなあ
庵野さんってこんな全面のカゲやりますっけ…?

【追記2016/01/28】
ガンバスター登場シークエンスの原画は、西島克彦さんが担当
(この記事のgifだと、8~10あたり)
ただ、煙については庵野が作監との言及あり
(※リマスター版 トップをねらえ!  より)

※この時代の庵野作画の資料はあまりに欠けているため、
この煙部分のみ(実質的に)庵野作画といったん断定して前提とします


9,ガンバスター出陣その2
20160119012722

これだれだろう分かんねえ。しかし煽りアングルで難しいカットだなあ。
煙見る限り増尾さんではないっぽい。ちょっと庵野っぽい?


10、ガンバスター出陣その3
20160119012721 

このリピート煙も分からんなー上手いんだけども


11、味方巡洋艦撃墜
20160119012723

なんか「ヤマト」っぽいですね。それぐらいしか分からん。
ただタコ足煙の伸び方は少し気になる。


12,宇宙怪獣撃破
20160119012724 

これは流石に増尾だろう。白コマ+お尻のカオス感がまさに増尾作画
しかし、これを見ると意外と線のディテール少なめでブラシ多用な感じだなあ
余計ワカワカメになってきたぞ…


<トップ04話整理-全体>
・ガンバスター登場、発進あたりの煙がいちばん気になるが分からん
・ここらへんはパート割れてないようだ
・合田さんが(合体バンク以外で)どんな煙をやっているかが鍵かも
・しかし難しい

<トップ04話整理-増尾作画>
・爆発時には白コマをほぼ必ず多用する
・煙のフォルムは平面的なものである
・カゲ、ハイライトなどのディテールは、爆発内部に使用する
(ただし、その際に立体性をもたらすようには付けない)
・意外とブラシも多用している
・ディテールは殆どない。意図的にシンプルな球形を目指している?

<トップ04話整理-庵野作画>
・たぶん煙や爆発は立体的だと思う
・カゲの付け方は増尾と対照的で、立体的に付けている
・「膜のようなカゲ」に感じられるのはおそらく爆発と爆発の間に付けているから?
・すいませんわかりません助けて




とある所で議題に上がっていて、知らない人も多かったので。

「劇場版新世紀エヴァンゲリオン(デスリバ)」の途中まで出来上がったヤツ(※量産型が宙を舞いつつ終わるカット)、つまり「春エヴァ」のエンドクレジットに流れる明朝がいいんですよ。これです、これ。

■「春エヴァ(DEATH編途中まで)(1996)」EDクレジット
46]52]
58]17]



極めつけがこれです。これが大好き。

06]

このマティスUBを使い、縦に圧縮した極太明朝!カッコイイ以外の言葉が見つからない。もうあと少し油断をすれば、線と線がくっついて字が潰れてしまう限界まで行ってますよね。これが凄まじく好きなんです。

ちなみに、テレビ版のマティスよりも太字のフォントを使用しているらしいです(※テレビ版はマティスEB)。詳しいフォント考察をしていらっしゃる方がいたので、詳細はこちらのサイト様もご覧ください。素晴らしい内容です。どちらも、「市川崑のタイポグラフィ」の書評なのですが、見方が三者三様あり、面白いです。

2010-07-26 小谷充『市川崑のタイポグラフィ』と「エヴァ明朝」(uakira様)
エヴァ、鬱くしき明朝体 - 書評 - 市川崑のタイポグラフィ (PSYCHEDELEDGE様)


こういうクダラナイことばっかりやってるから、他の記事の更新が遅れる。

先日の、TIFF(東京国際映画祭)の「庵野秀明の世界(監督他・短編)」において、以下のように庵野さんから言及された。

氷川:「(巨神兵の)光学作画については…」

庵野:「まあ、光線の作画をやりました。なぎ払いビームと光線ですね。実は、最初に打つ膨らむビームは『エヴァQ』からの流用なんですよ。」 

氷川:「作品を超えたバンクですか(笑)。」 
引用元:http://royal2627.ldblog.jp/archives/41627044.html 

この光線作画については、言われてみるまでは、まさか実写とアニメを行き来するバンクなんて想定もしていなかったので、両者の関係については全く分かっていなかった。そうして、事実を聞かされた時は、あの日において一番驚いた。それから少し考えると、これはさらに昔に見たことがあるような気がしてならず、少し資料を漁っているうちに、「元となったモノ」を推察した。おそらく、「エヴァQ」「巨神兵東京に現わる」、どちらについても、これを元にしているように思う。

まずは、その光線作画をそれぞれ見ていこう。



■『巨神兵東京に現わる 劇場版(2012)』

20141104040558

同カットスロー
20141104040559



■『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012)』
20141104040554

同カットスロー
20141104040555

まずこの2つに関しては、大きさの違い(コマ数等のディテール的な違いも)はあれども、同じ作画であることが分かると思う。なぜそう言えるかというと、①最初に膨らむ②ビームが尖る③反動的に再度少し膨らむ。この3つの工程が存在しているからだ。以下に具体的な画像で説明する。


①最初に膨らむ
17]
18]16]
00]19]
01]20]
04]24]

「巨神兵」の方は、強い光のエフェクト表現も入り混じって少し見難い上、光線作画の上半分は画面外なので、一見すると別物にも見える。「エヴァQ」の方も見切れてしまっている部分もあり、少々分かりにくいかもしれないが、(おそらく)使った場所・大きさ・コマ数等の違いだけであるので、同じものといえるだろう。


②ビームが尖る

07]24]
08]
09]26]

「巨神兵」の方では、若干動画が増えている部分もあるが、基本的には同じとみなせるだろう。シチュエーションの違いもあるので、完全なバンクではないようだ。


③反動的に再度少し(※特に先の方が)膨らむ


09]26]
10]29]

ここらへんの微妙な差異は動画の関係と思う。


本題に入っていくが、これらの元になったのは一体どの作画なのかというと、僕は「ふしぎの海のナディア」の36話における増尾昭一によるヤマトオマージュの光線作画と推測しました。典拠の理由というのは、やはり見てもらった方が早いと思うのでご覧あれ。


■『ふしぎの海のナディア(1989)』 36話
 20141104040556 

同カットスロー
20141104040557 

膨らみ加減も酷似してる。先程、「巨神兵」と「エヴァQ」の光線作画を比較した時に、③反動的に少しビームが膨らむ、というのがあったんだけど、これは「ナディア」においても顕在してる。(※同カットスローを見てもらうと、わかると思う。)当然、この元になった「宇宙戦艦ヤマト」の主砲ビームもあるわけだろうと。

だから、何が言いたいかというと。この一連の流れを見ていくと、庵野秀明の宮﨑駿(ナウシカ)と「宇宙戦艦ヤマト」への愛情がいかんなく溢れている。それはこれまでも確かにあったんだが、本人の口からこういった形で言及したというのは、「ヤマトとナウシカへの愛」を(隠喩的に)伝えたかったからではないのか、と結論付けました。毎度口に出しても、多分マスコミは食いつかないで、ピースしてる庵野さんをアホみたいに記事にするだろうし。


なんて感じの典拠推測記事でした。ちゃんちゃん。

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