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カテゴリ: エフェクト作画


「なびき」というのは、アニメーションの作画工程において、最も基本的なものの一つです。なびくものって、例えば、髪の毛だったり、服だったり、いろいろあります。アニメにおいて、風の動き/方向/強さは間接的に表現します。そのため、基本的な作画練習の題材として出されます。


直近の例として一つ


◆「3月のライオン(2017/TV)ED」
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髪の毛、マフラー、コートと、すべて違う動き方ですね。髪の毛は上下にじんわりと動きますが、マフラーはバタバタと激しめに動き、コートの首元は小刻みに動く。これは素材を考慮している意図があるために、タイミングや動きの大きさがそれぞれ異なっているんだと思う。

これは、「天使のたまご」なんかで有名な、名倉靖博による作画なんですが、やっぱ上手いなあ。三月のライオンのEDは、TV付けて適当に目に入ったんですけど、画面の前で釘付けになった。さて、そんな名倉さん繋がりでもう一つ。



◆「メトロポリス(2001/劇場)」
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(名倉靖博はキャラデ・総作監)

ティマの白衣は薄くボロボロなために、小刻みに激しく動く。一方、シンイチのジャケットはボロボロではないし、ジャケットなのでそこそこ頑丈な作り。だから、ティマの白衣ほどは、なびかない。素材の違い、損傷の程度によって、なびき方を変えている。




◆「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜(2015/TV)21話」
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中村豊作画

2カット目のなびきに注目。瞬間移動した後なので、最初はその移動の影響によって激しくなびくけれど、その後は段々と静まっていく。マントのなびきが大胆でカッコイイ、画面左でマントが大きく揺れて、手前では、首元や肩~腕が僅かになびく。



そうなんですよ、「なびき」作画といえば、マントとか丈の長いパーカーとかが多い。マントって布の面積が広いんで、画面映えしやすい。上手い人が書けば、それ相応のかっこよさは担保されると思う。それでも、なびきって基本中の基本ですから、これ見ると、基本の大事さが身に染みて分かりますね。閑話休題、特にスゴイんが、次のヤツなんですよ。




★「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2009/TV)OP1」
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いやあ、このカットはヤバイ。外側のなびきもそうですけど、エドのパーカーの内側から空気が入って、フードが右によれて暴れる。そんで、一瞬だけ、左に大きくバウンドして風のアトランダムさも描写する。繰り返しますが、内側から空気が入ってパーカーが暴れているのが自然と伝わる。それがすげえなあと。後、ここは質感の表現もいいんですよ。エドのパーカーの厚さと柔らかさを表現している。特に、フード部分が柔らかそうだなあ、と感じられるほどに描写しきっている。

ちなみに、これは川元利浩による作画。「カウボーイビバップ」とか、直近だと「血界戦線」のキャラデをやった人ですね。川元さんはキャラクターデザイン方面で有名ですかね、僕は最近知りました。




基本的に、なびきとは、風や気流を表現するためにある。どのように風が吹き、どのくらいの強さで、どういった風なのか、そういったものを表現します。表面的には、ただ、なびいているだけですが、根本には様々な意図があります。

例えば、革のジャケットと、薄いカーディガンがあったとして、それらが同じ風でなびくだけでも、その様相は異なる。つまり、異なっている時は、素材や質感を考慮して描写している。素材も違えば、質感も違うし、柔らかさや硬さ、長さも異なる。それらの根本の原理を考慮しているかどうかによって、なびき一つとっても画面に差が出る。唸るような/釘付けになるような作画は、原理が堅固であることが多いので、その部分が重要だと僕は思う。これはよく練られていると思い膝を叩くわけです。


・超獣機神ダンクーガ(1985/TV)01.02話

爆発1
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[01.02話の回想に使われていた(5話以降もあるかも)]

爆発2★
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このシーンが圧巻。高温、強光の中心部において、画面がモノクロになる。ビームがその場全体を押しつぶしていく、戦車がぐしゃあと壊れていく。ミサイル打つ所は上に剥がれていくし、タイヤはわずかに地面にめり込む。緻密だなあ。そして球形の爆発へと繋がる。いやあ、このカットはマジでスゴイ。


上下2シーンは、ダンクーガにおいて特殊・異質だと思う。なぜかというと、本編や回想の他のシーンでは、もっぱらに爆発は金田系エフェクト中心だったから。ここまで球形爆発を全面に持ち込んだものは、この時代ではあまり見られないと思う。球形爆発は、マクロスに代表される、板野一郎がおそらく生み出したもので、その他は庵野秀明、増尾昭一がこういった作画をした。他にもいるかも。


金田系、金田調(もしくは山下系)っていうのは下記のような作画(同01話)
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「へ」の字型のような煙や、直線ばった形の煙が多くある。あとは、まあタイミングが、球形爆発のようにじんわりとした感じではない。ガッガッがという感じで、止まっては進んでを繰り返す感じ。



爆発3
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戦闘機が壊れて爆発と上がっていく。写実的


回想以外だと1話では他にも。


爆発4★
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こういった作画も見受けられた。ひしゃげていく戦闘機、ビームによって分解されるパーツの破片描写が美しい。そして、ここでも爆発は球形。


53]

2話以降も金田系じゃないエフェクトは見受けられますが、だいたいが劇画タッチなエフェクトで、1話のような写実カットは少ないと思う。1話クレジットでは、福島喜晴らが参加。ぶっちゃけ、福島さんしか分からん。福島さんも名前知っている程度だしで、知人に尋ねたところ、この時期の福島さんはバリバリの金田系らしい。なんでか聞くまでは根拠もないのに、「これが福島作画か!」って勝手に思い込んでたんご。

[追記]
01話の敵の奇襲シーンは羽原信義さんらしい(情報いだたきました)、失礼しました。羽原さんって金田エフェクト描くイメージだった。(誤解を招くといけないんで、福島喜晴さんの年表は別記事に移動じゃー)。とにかく、ここの爆発めっちゃ良くない?カッチョええ。

思い込みには気をつけよう!


知人から「良いエフェクトあるんご」と情報をいただきました

5話

煙1
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※クライマックスは三輪、三木さん2人で描き分けたらしいです。情報いただきました
[追記]三木作画(※推測)

背動カットの一つ目のエフェクトは急激な爆煙なのか、透過光を一瞬入れている。ここは煙も上手いですけど、破片に愛情を感じるなあ。こんだけ立法破片を巧みに動かす、というのはすなわち、破片が好きじゃないとやらないだろうし。間々のビームもいい感じに画面にショックを与える。

ラストの遠景カットは、カゲは一つ、ハイライト(もしくは透過光)は一つで、立体感を強調するために、煙の下方にカゲを置いていてる。あとは後ろの煙を止めて、前の煙だけ動かしていることで、奥行きが出ている。その前までは、単純に温度表現なんだろうけど。これエフェクトもさることながら、アクションも上手い(後ヅメっぽいのが良い)。しかし、誰かは分からないw


煙2
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[追記]三輪作画(※推測)

これは一つ目のやつと全然タイミングが違っていて、また別の人なのかなと。こっちも面白いですよね。最初にショックコマがあって、クロス光と球形の衝撃波に発展して、最後に爆煙と二度目の衝撃波が広がっていく。画面に迫る、伸びてくる煙のタイミングがそれまでよりも速いスピードで、臨場感を与えている。大胆なタイミング。



煙3
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これなんかはハイライトなしで、四層に分けて、煙を展開、規模の大きさを示す。ハイライトがない理由はなんだろう、遠景だから高温度の部分が目立たないとかそういう感じかなあ。中野フラッシュはちょくちょく点在している。遠景だけど、破片は細かく動いてて、またこれが、たぶん破壊力の大きさとかを感じさせるのに効果的だと思います。



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原画クレジット見ると、小澤三輪三木とエフェクトアニメーターが参加されてました。ちょいちょい調べたり動画見たりしましたが、ぶっちゃけ三輪さんは、うーん分からんなあ助けてくれえという感じ。直近だと「傷物語Ⅱ」に参加されているようなので、また見て、判断したいと思う。現時点では、三輪さんは破片にこだわりある方なのかなあという印象。

あと、グラブル全体的に見てですけど、色彩の淡い感じが良いですね。
かすれた線も世界観に合っていると思う(適当

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