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足が絡まっても、踊り続けて

カテゴリ: 2014年アニメ


■四月は君の嘘OP:ブランコのカット
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このブランコのカット、カッコイイっすよね。
このカッコよさの要因は、おそらく「右方向への一貫性」です。

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白い鳥は、画面の左方向に向かって飛んでいますが、(カメラワークによって)相対的な位置は右方向に移動しています。ここでは、画面下に見える白い流線によって、風が左から右に向かって(つまり右方向)吹いていることも分かります。この2つの事象が、次カットでのブランコの急速的な運動の示唆・伏線になっているんですよ。



この後のカットも、「右方向への一貫性」は保たれたままで展開されます。

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さっきのブランコとは反対方向からのアングル。風は右方向へと吹いています、それに従う形で有馬のネクタイと髪の毛も右方向へとなびいている。後ろでは、さっきのブランコが余韻をもった動きを見せています。ここでは、動きの対比として、明らかに有馬のネクタイの挙動の方が大きくて、しかも速いです。だから結果的に、ブランコの左方向への動きよりも、右方向への方にアクションの比重がかかっています。つまり、ここでも「右方向への一貫性」が保たれていることが分かりますよね。

まあ言っちゃうと、これって実際にはあり得ないカットじゃないですか。さっきは右方向に風が吹いてて、ブランコがそれによって動いたのに、反対方向にカメラが動いた次のカットでも、右方向に風が吹いている。現実に即して考えると、有馬のネクタイは左方向に揺れるべきなんだけど、何でこういう風にしてるのかって言うと、「右方向への一貫性を保つため」だと僕は思うんですよ。

有馬は別の位置にいて風を受けてるんだよとか、そもそもOPにそんなことを言うのは野暮ったい、というのは当然あるわけなんですが、一連のシークエンスとして、何故違和感なく自然にカットが繋がっているのか、ということを見ていくと、やはりこういう「大切な矛盾」含んだカットが存在しているからではないかなあと思うわけです。


世間様から一週近く遅れていることは承知してます。

アバン:椿と有馬の過去
・2人で大車輪、椿が有馬をおんぶ

A:毎コンの練習 有馬と宮園パート
・モノローグとセリフの洪水
・徐々にピアノに実直に向き合う有馬

B:椿パート
・野球(ソフトボール) 
・影と光の対比(安直やな…) 

C:ライバル達パート
・何気に作画良かった(女の子の方ね)



脚本・作劇・構成

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おさらいしておきますと、このアニメは「セリフ」 が非常に大量にあります。特に「モノローグ」。「モノローグ」とは独白ともいい、相手を必要としないセリフのことです。独り言みたいなもん(心の中での呟きも)です。少女漫画系作品においては、恋愛対象の相手に対して抱く感情を本人に言う勇気が無かったり、その感情がよく分からないものであったりするために、モノローグが発生します。

このモノローグ・セリフの氾濫によって、「セリフに頼りすぎて、(アニメ本来の)絵で表現していない」「セリフが多すぎて、うっとうしい」という意見が多いようです。結局、「セリフの氾濫はアニメを駄目にする」という風な誤解をされがちですが、そうではないです。実際、庵野監督による、『彼氏彼女の事情(98)』では、大量のモノローグ、セリフを処理しているにも関わらず、アニメ本来の面白さを失わずに映像化できています。

だから、「セリフの氾濫はアニメを駄目にする」ではなく、正確には、「セリフの氾濫をきちんと演出できないと、アニメとしては破綻してしまう」ということです。この問題は、コンテ・演出に帰結します。どれほどのセリフの多さであっても、処理できているアニメは存在し、例えば出崎監督の『スペースコブラ』はその代表格といえるでしょう。コブラのつぶやき・セリフ、敵の焦燥を含め、全く飽きさせないような画面展開により、素晴らしい作品になっています。


では、『四月は君の嘘』はどうなのか。正直なところを言うと、ギャグ・コメディはとても上手い。ただ、シリアスな場面における、緩急の付け方があまり良くない。具体的に言うと、カット割りやコンテのテンポが良くない、と思うんです。シリアスな場面において、どうにも尺を大目にとって、シリアスな感じに展開させているシーンが多いですが、それはシリアスとギャグの緩急であり、シリアスなシーン内における緩急ではありません。それが必要だと僕は思うんですよ。

出崎・庵野監督は、どちらもカット割りが細かい監督です。繰り返しのショットとか、トラックアップの多用とかフラッシュカットとか。とにかく、バンクを活かしたカットも含めて、映像のテンポが良いです。こういうわけで、4話の有馬演奏回と、6話の石浜さんによる有馬の葛藤回は良いと思ったんですよ。ちゃんとシリアスにも緩急を持ち込んでいたから、セリフも浮かず、セルにしっかりと染み付いてた。接着剤でくっつけたかのように、しっかりと映像になってた。



前置きが長くなりました。6話はどうだったのかというと、惜しかった。
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Bにおける、椿のベーラン一周シーンとか、最後におんぶされながら泣くシーンとか、そういったところのシリアスは良かった。コンテ細かく割ってて、特におんぶされながらのシーンは良かった。同ポの多用とかもあって。


だけど、有馬と宮園の会話における、「ショパンが囁くんだ」の辺りのシーンが惜しい。

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ここ3カットぐらいしか無いんですよ。俯瞰と、テープレコーダーのアップと宮園ドーナツと。ポン寄りと、TU・TBの使用で倍のカット数にはできるし、テンポは確実に生み出せるのに何故か(※ベーラン一周とか、ラスト泣きシーンの存在があるから、出来ないのではない)やっていない。そうしない意図があるのかもしれない。中学生の内面描写をナルシズム的にやるために、わざとテンポを悪くしてる、とか。結局は分からんわけですが。





作画・画面構成

ラスト、椿の無くシーン。しがみつき方、泣き方、髪の毛のぐしゃっとした感じ。どれをとっても良かった。うめえ。誰が描いてんのかな。全く分からん。完全に適当なこと言うと、濱口さんかもしれない。
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後は、演出にもまたがることですが、こういった表現はいいですね。個人的に好みです。
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ああ、野球の描写はとても良かったです。(相手チームの)ブロック巧すぎて笑った。あんなこと中学生で出来るんかな。本当は、グラブに収めたままタッチするのが普通なんだけど、「ボールを見せる」ということで、ああいう感じになったのかなあと思う。後はクッションボールの処理ミスとかも自然で巧かった。



そんなところです。 


#1
けっこう唐突に始まる物語。アバンは伏線。そして、「未確認」たる要素。唐突さはいい感じに、見てる人を置いてきぼりにする。キャラ紹介、キャラの特徴描写がメイン。いきなりの許嫁ということで、驚く小紅(M字ピンク)。ばさあっと倒れる小紅を助けるシーンは笑った。何かおかしい。ちょっと詰め込みすぎてる感じはある。後々ネタがなくなって、すっかすかになってしまいそうな。

[野中]
マシロ作画言うまでもなく、グー。紅緒歩きもいい感じ。何か違ってる。


#2
小紅とマシロの絡みが中心。昔の回想はちょいちょい出るけど、まだギャグコメディ。3話ぐらいまでは、これが続きます。やっぱ最初は見てもらわんとあかんから、こういう感じになるんでしょうね。サービス過多。UMAとかそういうのは、隠喩ですね。クソメガネいらつくんですけど、僕だけですかね。

[野中]
FOに特徴があるような。けっこう早めに消える。


#3
マシロと白夜がAパート。で、マシロに説得されて小紅に白夜が積極的になる。少し。Bパート終盤で、姉の紅緒から真相(昔の大怪我について)を語られる。話すきっかけが微妙に分からなくて、やや強引か。しかし、まあ許嫁が来たからとかそういうのかもしれない。 

#4
真相を知らされて、体調を崩す小紅。小紅、白夜、お互いに勘違い、気遣いをして、まさに「アンジャッシュ漫才」状態。Aパートは、けっこう回想、語りによる心情描写も多く、シリアス感増す。その反動でBパートは、ややコメディ感を取り戻す。バランス感覚がいい。マシロ曰く「実家とか昔の環境とか、いろいろある」らしい。家のこととな。


小紅・紅緒サイドは洋室が中心で、マシロ・白夜サイドは和室が中心の生活環境。これは、それぞれを印象づけるのにおそらく効果的。そして、共有空間としての、登下校、学校、スーパーがある。

そして凄くカレカノイズムを感じる。


#5
「転」の回。びっくりした。人外とは思わなかった。これがUMAか。なるほど、#1の「未確認」たる要素はメインではなかったのか。こっちのほうが「未確認」ですね。いやー良いタイトルです。


#6
人外に対して少し疑惑を抱く、小紅。変身を求める、小紅。明らかに、白夜くんを意識し始める小紅ちゃん。クソメガネぶっとべや。日常系は、じわPAN、TU、TB多いですね。ところどころセリフにネットスラングを入れるのは、最近多いですね。これはアニメファンに迎合してるってこととは、また違うと思うんですけどね。まーたアンジャッシュ風ラブコメやってんよ。もっと突っ込んだ、実験的・積極的な演出欲しいなあ。どうも画面が均一的で面白味にかける。

[歩行時の作画]
頭部が上下するだけでは物足りない。野中は、少し違うような気がする。肩の作画がいいというか。
 
[イメージBGと流線背景]
こればっかは飽きる。冒険してない。EDぐらい冒険してもいい。


#7
未確認≠マシロたち、という主張。スエツギさん(コノハちゃん)。なんか110mハードルしそうな名前ですね。紅緒信者。 新キャラ2名追加。もうちょい早めの投入でも良かった。未確認で進行形というタイトルにも沿うし、ちょっとした混乱は理解をしようと頭を働かせるし。

[FOの仕方]
AパートFO。ちょっと野中と比較してみよう。frameで多分違いがある。新聞部ニコちゃんのダッシュ時エフェクトいいっすね。

数学なんかノリでできるだろ。ちょいちょいちょいやろ。科目別の詳細な描写がないのは寂しい。ちょっとした関数とか図形が出てくるだけでも、「学生」というのをもっと象徴化できるのに。

新キャラ2名も人外。これもうわかんねえな。未確認が増える!


#8
一番演出的には良かったと思う。AパートはグダグダしてるけどBはいい。人外、の者たちのお話。スエツギちゃん中心回。OPだけずっと見ていたい。12話野中いるので、ちゃんと本編見なきゃあれなんですけど。

[野中]
判明していませんが、候補としては次のあたりかなと。

・キッチンでの小紅(「胸が~」の後)
・跳び箱スエツギ
・体育館裏スエツギ(「ずるいじゃないの!」あたり)



#9
アバンすんごい上手い。なんだこれ。小紅の1人問答。1人アンジャッシュ。B明け、マシロが紅緒から逃げるシーン上手い。ここもまた作品の転換点かなあ。小紅の今までの曖昧にしておいた「感情」にしっかり直面する話数。しっかりマシロが小姑してていいと思う。何かね、昭和のお見合いみたいだよね(笑)


#10
1ヶ月ぶりの視聴で何も覚えていない。嘘です。大体覚えてる。ラブラブチュッチュしようとするができない。ホワイトデーのお返しとして、ペアルックを買おうとする白夜。しかし、小紅に先を越される。もう妨害するものなんてないと思うんだけどなあ。まあ紅緒は除いて。小紅の心の整理がついてないのか、もしくは白夜が悩んでいるのか。それが伝わってこない。

前者なんだろうけども、何かもう少しね、描写が欲しいよね。橋口さん共同作監回。動画工房は基本的に絵がまとまってるんだけど、橋口作監(スタジオ五組)はやっぱいいですね。安定してる。


#11
デート回(大嘘)。真白も一緒に3人で遊びましたとさ。なげーよ。これ1話いるんか。10話とまとめても何らおかしくならんと思うんだけど。で、帰りに白夜の昔のケガを発見してしまう小紅。また自責感にさいなまれる小紅と、そういうことを思って欲しくないと何度も言ってる白夜。もうこれさ、小紅が全面的に悪いって分かるよね。昔の話題が全ての問題となるのは、あんま良くなくないと感じる。


#12
ああ、なるほど。ボクが見抜けていなかったのは、小紅のコンプレックスでした。小紅は悪くありません。ごめんなさい。つまり、小さいころからずば抜けて優秀だった紅緒と母親に囲まれて、自分の存在価値を家事に見出したと。(家事以外)何もできない自分は、1人になってしまうのではないのかと。だからこそ、我儘を言わないし、目立つことは苦手で、1人で問題を抱え込み、自分の心情に対しても素直になれないと。

どうなんだろうか。ボクが勝手に解釈すると、これスゴイ紅緒と母親が悪い話になってしまうと思うんだけど。フィクションにしろ、ラブコメにしろ、紅緒という存在がコンプレックスの一端になったのは間違いないのに、そういった描写(※つまり、紅緒にキレろということ)をしないで、キレイな小紅しか映さないのはなにか間違っている気がする。

UMAについての示唆は面白かった。未確認生物は、「恋心」という小紅が経験のしたことのない感情だと思っていたのに、こんなに直接的な人外キャラクターが出てくるとは思わなかった。そして、ラストに向けては、「これからどうなるか分からない=未確認で進行形」というキレイな回収の仕方。白夜との恋愛とか、紅緒とのつきあいかたとか、真白たちの民族とか、スエツギとニコちゃんとか、それぞれが進行形で、視聴者にとっては(最終話を終えたので)未確認にならざるを得ない。 

[野中]
・熱を出す小紅
・洞窟前にジャンプして降りてくる白夜
・洗濯物干す小紅

とかだと思う。正直分からん。

 
またまとまったら整理して感想出します。これはあくまで、大ラフな感想(笑) 

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