以下2つ、おっこの祖母ミネコの小さい頃の回想シーンです。回想シーンの特にここがヤバい。
1,足滑らし瓦突き破り
ミネコはウリ坊と会話しているときに、体の重心を下げて覗き込む。気が大きくなり、すっと脚を伸ばして上がろうとして、重心が端にかかり瓦を踏み抜いてしまう、というワンシーンなんですが、すげえいいですよねコレ。
重心移動の中心についてはあまり考えたことがなかったので、考えてみよう。
中心ってなんだ?
<重心移動の中心>
ミネコの体、たとえば、頭や腕、脚はめっちゃ動きますが、腰回りはそんなに動いていない。つまり、映像におけるキャラクターの重心とは、おそらく「あまり動かないところ」にある、と言って良いのではないか。だから、だいたいが現実と同じく腰付近になる。あとはアニメーターそれぞれの考え方によって、それがお腹に近くなったり、脚に近くなったりするのでしょう。
と重心を抑えつつ、このシーンでいちばんすごいのはタイミングです。
2→3カット目に注目
1カット目は体を揺らしながら割とリアルに重心移動するんですが、2、3カット目はデフォルメなタイミングなんですよ。ミネコの顔のバウンドとか、デフォルメ絵を使いつつ後ヅメしている。「後ヅメ」と言うのは、まあ1カットの後ろの方に多くの絵がある、という認識でいいです。
思い出せば、本田雄は意外と後ヅメっぽいタイミング(動きの終いを多くの絵で描く;一言で言えば、フォロースルー)を重視しているのかも?
2、受け止め吸収→転び
シチュエーションとしても多いんだろうけれど、ウリ坊がくたっとなるところとか、アクセントになっている気がする。
参照例
手すりに覆いかぶさる部分、壁に手をつく部分。動きのスタートよりも終いを枚数多く表現(「東京ゴッドファーザーズ」)
階段から転げ落ちた後の足先のリアクション(「パーフェクト・ブルー」)
両方の脚にそれぞれ重心が完全に乗ってから次の動きへ(「劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」)
体勢を崩したナオコを、二郎がぐっと強く抱き上げる(「風立ちぬ」)
──────────────────────────────────────────────────
おっこは、まだまだ甘えたがりで幼かった感じが事故のときにありました。その年相応の雰囲気が、いっぺんしたのは気丈に振る舞っていたからです。ときどきインサートされる、おっこの両親の描写は、亡くなったことを受け止めきれずに、幻を作った、おっこの心です。そうでなければ、おっこは耐えられなかった。車に乗ったら事故を思い出してしまい苦しくなるように。立派な子どもになった、というよりは、気丈に、若女将の仕事に夢中になることによって、亡くなった辛さをどうにかしようとしているように映りました。
だから、最後に同じ境遇の、同じ子ども、が来たのです。ここで、ついに「亡くなったこと」に面と向き合います。旅館にきた最後の男の子はもうひとりのおっこであるので、車に乗らないことや、若おかみの仕事に夢中になることでは、他の場所に逃げることができないのです。そして、自分の境遇を話すことによって、その辛さを消化できた。初めてだれかに自分の胸の内を話すことができた。周りが思いやるがあまりに、おっこは話すことができなかった。誰が悪いという話ではいっさいありません。ただ、いろいろな経験をしないと、ここには至れなかったんだろうなと。
監督・高坂希太郎にとっては、初めての長編映画でしたが、難しいテーマに挑みました。ラストに訪ねてきた客が、事故の加害者であるという部分は必要だったかなと思うとちょっと微妙ですが、そこは結果論でしょう。いい作品でした。次回作にも、とても期待したいです。
1,足滑らし瓦突き破り
ミネコはウリ坊と会話しているときに、体の重心を下げて覗き込む。気が大きくなり、すっと脚を伸ばして上がろうとして、重心が端にかかり瓦を踏み抜いてしまう、というワンシーンなんですが、すげえいいですよねコレ。
重心移動の中心についてはあまり考えたことがなかったので、考えてみよう。
中心ってなんだ?
<重心移動の中心>
ミネコの体、たとえば、頭や腕、脚はめっちゃ動きますが、腰回りはそんなに動いていない。つまり、映像におけるキャラクターの重心とは、おそらく「あまり動かないところ」にある、と言って良いのではないか。だから、だいたいが現実と同じく腰付近になる。あとはアニメーターそれぞれの考え方によって、それがお腹に近くなったり、脚に近くなったりするのでしょう。
と重心を抑えつつ、このシーンでいちばんすごいのはタイミングです。
2→3カット目に注目
1カット目は体を揺らしながら割とリアルに重心移動するんですが、2、3カット目はデフォルメなタイミングなんですよ。ミネコの顔のバウンドとか、デフォルメ絵を使いつつ後ヅメしている。「後ヅメ」と言うのは、まあ1カットの後ろの方に多くの絵がある、という認識でいいです。
思い出せば、本田雄は意外と後ヅメっぽいタイミング(動きの終いを多くの絵で描く;一言で言えば、フォロースルー)を重視しているのかも?
2、受け止め吸収→転び
シチュエーションとしても多いんだろうけれど、ウリ坊がくたっとなるところとか、アクセントになっている気がする。
参照例
手すりに覆いかぶさる部分、壁に手をつく部分。動きのスタートよりも終いを枚数多く表現(「東京ゴッドファーザーズ」)
階段から転げ落ちた後の足先のリアクション(「パーフェクト・ブルー」)
両方の脚にそれぞれ重心が完全に乗ってから次の動きへ(「劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」)
体勢を崩したナオコを、二郎がぐっと強く抱き上げる(「風立ちぬ」)
──────────────────────────────────────────────────
おっこは、まだまだ甘えたがりで幼かった感じが事故のときにありました。その年相応の雰囲気が、いっぺんしたのは気丈に振る舞っていたからです。ときどきインサートされる、おっこの両親の描写は、亡くなったことを受け止めきれずに、幻を作った、おっこの心です。そうでなければ、おっこは耐えられなかった。車に乗ったら事故を思い出してしまい苦しくなるように。立派な子どもになった、というよりは、気丈に、若女将の仕事に夢中になることによって、亡くなった辛さをどうにかしようとしているように映りました。
だから、最後に同じ境遇の、同じ子ども、が来たのです。ここで、ついに「亡くなったこと」に面と向き合います。旅館にきた最後の男の子はもうひとりのおっこであるので、車に乗らないことや、若おかみの仕事に夢中になることでは、他の場所に逃げることができないのです。そして、自分の境遇を話すことによって、その辛さを消化できた。初めてだれかに自分の胸の内を話すことができた。周りが思いやるがあまりに、おっこは話すことができなかった。誰が悪いという話ではいっさいありません。ただ、いろいろな経験をしないと、ここには至れなかったんだろうなと。
監督・高坂希太郎にとっては、初めての長編映画でしたが、難しいテーマに挑みました。ラストに訪ねてきた客が、事故の加害者であるという部分は必要だったかなと思うとちょっと微妙ですが、そこは結果論でしょう。いい作品でした。次回作にも、とても期待したいです。
エヴァ8話のついで;村木、鴨川作画(90年代編)
エヴァ8話の増尾作画記事のときに、エフェクトアニメーターの村木靖、鴨川浩の特徴をそこそこ調べたので、ついでに載せておこう。
<村木靖の煙>
(※参照画像はすべて「劇場版パトレイバー2」より)
村木煙の特徴は一言でいえば、「ミルフィーユ」のような層です。簡略図で描いているように、基本的にたくさんの円が微妙にずれて全体のフォルムを形どる。その結果、まるでミルフィーユのように、何重にも層が映る。これが大きな特徴、今も変わらない特徴です。もう一つの特徴として、「光源重視のカゲ」です。光源をとても重視されていて望遠だとほとんどカゲは下側なのですが、近い爆煙・広角カメラのシーンだと、左画像のように上側にカゲがつくこともある。まあきわめて写実的ですね。
さて、次は鴨川浩へといこう(※ちなみに、かもがわ「ゆたか」である。そこそこファンなのに、ずっと「ひろし」と読んでいた)。
「コードギアス」で一躍有名になったエフェクトアニメーター。「舞い上がる破片(※爆発した瞬間に、破片が上に飛んでいく)」が有名だが、煙にも特徴があるので見ていこう。
<鴨川浩の煙>
(※参照画像はすべて「新世紀エヴァンゲリオン」より)
簡略図1のように、「クルミ・ディテール(※模様を指して)」を使うことが多い。全体のフォルムがあって、そこにディテールを入れ込んでいく感じ。膨張面の表現でしょうね。これじたいは多くの人が使う。次の方が大きな特徴です。もうひとつは、彼の煙には「トゲトゲ煙」があります。簡略図1、2ともに、オレンジ部分がありますがこれです。丸っぽい煙のそばに生やされることも多い、どちらかというと付随的な煙。画像だと右ですね。これは衝撃の表現だろう。この衝撃表現は使う人が少ないなあという感じ、爆発でもよく使います。
お二人ともに、もうベテランの域ですが、まとまった文章や記事が本当に少ない。特徴や構造の整理として、自分も上げていなかったので少しまとめておく。
そしてスローイング。右腕ひねりこみの力をそのまま、左腕に移す。このような(全体を通して、「力がどのように移動していくのか」という)流れがあるから、奇抜なポーズの連続であっても、やわらかく繋がって見えるのではないか、そう考えました。
・木の倒壊その2
木の倒壊その3★
<村木靖の煙>
(※参照画像はすべて「劇場版パトレイバー2」より)
村木煙の特徴は一言でいえば、「ミルフィーユ」のような層です。簡略図で描いているように、基本的にたくさんの円が微妙にずれて全体のフォルムを形どる。その結果、まるでミルフィーユのように、何重にも層が映る。これが大きな特徴、今も変わらない特徴です。もう一つの特徴として、「光源重視のカゲ」です。光源をとても重視されていて望遠だとほとんどカゲは下側なのですが、近い爆煙・広角カメラのシーンだと、左画像のように上側にカゲがつくこともある。まあきわめて写実的ですね。
さて、次は鴨川浩へといこう(※ちなみに、かもがわ「ゆたか」である。そこそこファンなのに、ずっと「ひろし」と読んでいた)。
「コードギアス」で一躍有名になったエフェクトアニメーター。「舞い上がる破片(※爆発した瞬間に、破片が上に飛んでいく)」が有名だが、煙にも特徴があるので見ていこう。
<鴨川浩の煙>
(※参照画像はすべて「新世紀エヴァンゲリオン」より)
簡略図1のように、「クルミ・ディテール(※模様を指して)」を使うことが多い。全体のフォルムがあって、そこにディテールを入れ込んでいく感じ。膨張面の表現でしょうね。これじたいは多くの人が使う。次の方が大きな特徴です。もうひとつは、彼の煙には「トゲトゲ煙」があります。簡略図1、2ともに、オレンジ部分がありますがこれです。丸っぽい煙のそばに生やされることも多い、どちらかというと付随的な煙。画像だと右ですね。これは衝撃の表現だろう。この衝撃表現は使う人が少ないなあという感じ、爆発でもよく使います。
お二人ともに、もうベテランの域ですが、まとまった文章や記事が本当に少ない。特徴や構造の整理として、自分も上げていなかったので少しまとめておく。
「エヴァ」08話と「誘惑COUNTDOWN」/1995年周辺の増尾昭一作画
今日はアニメーター増尾昭一さんの御命日です。亡くなってもう2年経つのか。三回忌。とりあえず、こういう機会になるべく増尾さんの作画・デザインの素晴らしさを紹介できたらいいなと。
まずは、メカ関係について少し
エヴァ弐号機については、コピック仕上げ(※セルの上から蛍光ペンのように塗るハイライト加工技術)で触れているていど、これはTVシリーズ通しての傾向。戦艦は大部分やっているのでは、と思う。Aパート前半の戦艦群、甲板の戦闘機ほかは少し?ごめん、これは識者を求ム。
増尾作画、仕上げ(※推測)
継ぎ目でコピックが十字に膨らんでいるのが増尾メカ作画の特徴の一つ。右はBOOK背景にディテールアップしたものと考えている。
白コマショック
この戦艦二隻カチコミ爆発は、このカットのみ増尾作画(※推測)。発射の時の砲塔ビームもいいですね。これだけ近くで光ると、ゼロ距離砲撃が見事に分かるよね。
今回取り上げるのは、ついにあの「誘惑 COUNTDOWN(1995)」です。ちょうどTV版エヴァと同時期、実はですね、エヴァの頃の増尾さんの作画って僕もよく分かってないんです。「新海底軍艦」とか。TV版のウェザリング(※メカニック機体の汚し作業)の話や、今回のコピック仕上げ見てもそうだけど、画面全体のディテールアップを務めていたように思う。
だから、割とエフェクトを書く機会がなかったんじゃないかなあと。「YAMATO2520」はガッツリやってますけど。遍歴を見ると、このくらいなんですよね。つまり、TV版エヴァ、劇場版エヴァでは(思いもよらず)多忙だったはず。
そんな多忙な状況において同じ時期に、関わった、というか監督したのが「誘惑 COUNTDOWN」です。18禁OVAで本谷利明さんなども参加されています。オムニバス形式で全6話(全3巻)。再編集時には、DVD2つに3話ずつ再整理された。
いかんなく増尾作画が発揮されていたのは、「SEEK」と「暴れん坊少年(※改題後「からくり評判記」)」です。
「SEEK」(原画NC;ノンクレジット)
黒系ショックコマを入れてから半球ドーム状の爆発が広がり、同時にその周囲に爆煙が広がっていく。ちらほら見える透過光が効果的でいいアクセントになっている。高温な表現も伝わってきますね。
丸と直線を浸かった融合系のショックコマ
ショックコマの時間がだいぶ長い。
ショックコマから変化するように、爆発と煙になっていく。面白いポイントは、ショックでいろんな色が透過光として使われている点ですね。これは試したんだろうなあ。
「暴れん坊少年(からくり評判記)」
致しているところに上から猫型ロボットが降ってきたシーンです、深くは考えなくていい
ああ、この煙の流れ方ですよ。カゲ色2つ使って、ボコボコなフォルムで、それぞれ違うスピードで波のように流れていく。2000年代で増尾さん、こういうのをたくさんやります。だから、そういう煙の基礎をこの辺で作っていたんだなあと今分かってしみじみとなる。
城塞都市と化した江戸城が砲撃しているシーンです、深くは考えなくていい
いや、やっぱね、このビームの描き方、すごいですよ。膨らんでから鋭くなるまでのタイミングめちゃくちゃ良いですもん。先日、シン・エヴァ冒頭10分絡みで橋本敬史さんがおっしゃっていたことは、こういうことです。まあ、もっというと「ナディア」のビームを参考にしたのではと考えている。
☆☆☆
ニトロが詰まっている容器をこぼして爆発させてしまうシーン、深くは(ry
ひさびさにマイ・増尾ベストワークきたなあ、これすごいわ
バリアの球面にプラズマが走り、それをなぞるようにニトロがこぼれていく。そして着火、爆発、一瞬にして爆煙に。ここすごいのが衝撃波を透過光で表現しているところですね、あんまり見られない。というか、僕は初めて見た。しかも、衝撃波は2回あって、時間差がある。これはニトロと、ロボ自体の爆発の時間差ってことなんでしょうね。だから、衝撃波の高さも違う。すげえや。
こうして見てみると、エフェクトもけっこうバラバラですよね。実験的なこともたくさんしている。「なにか新しいものはないか」というのを探している。そういった点で、常に新しいものを描きたいと発言し、作ってきた、庵野秀明とは作品づくりの面でも素晴らしいパートナーであった。だからこそ、一緒に「エヴァ序」を作った。シン・エヴァは一緒に作れません。一緒には作れませんが、スタジオカラーの方々がその思いを、増尾イズムを継いでくれると心より願い期待しています。
<参考資料>
「僕のヒーローアカデミア」3期OPの高橋しんや作画について
『僕のヒーローアカデミア』ヒロアカ3期第1クールノンクレジットOPムービー
原画:高橋しんや
奇抜なポーズの連続が、なぜか繋がって見えてしまう。やわこい間接の運びと重心の動き。それが高橋しんやの魅力らしいが、よくわからないので、これがどうして起きているかを考えていくぞ!
重要なのは、体勢の崩しと、右腕のひねりこみ。
ここで注射器の女の子が体勢を崩すのがいいんですよ。右手を大きく広げて注射器を投げる準備をする。だから、体勢が崩れてしまうし体が沈み込む。
そしてスローイング。右腕ひねりこみの力をそのまま、左腕に移す。このような(全体を通して、「力がどのように移動していくのか」という)流れがあるから、奇抜なポーズの連続であっても、やわらかく繋がって見えるのではないか、そう考えました。
スローでもう一度
とりわけ表情もエロい。ハートマークのショックコマのあたりで、ジト目で見つめられる。その後に、元気いっぱいに口を大きく開けて注射器を投げる。小悪魔的。というか、記事書いているこのあたりで、「あ、この子レフティや!」って気付きました。なんという。
復習として再掲
高橋しんや、うめえなあ。
盾の勇者/黒田結花のエフェクト作画(7話まで)
参考・特徴記事:第三勢力、黒田結花のエフェクトについて少し
http://royal2627.ldblog.jp/archives/43928746.html黒田結花、アニメーターをやめていたと残念に思っていたんですが、そんなことはなく。しかし、シリーズ通しての参加は久しぶりで「ブラック・ブレット(2014)」以来、5年ぶり。嬉しい限りです。ハレルヤ!彼女は不世出のエフェクトアニメーターですから。
#1 盾覚醒
盾の勇者がキレて覚醒する脳内イメージ
おどろおどろしい雲と直線的な雷でダークな面に堕ちていく
奥の雲の配置、すなわちレイアウトが光る
#4 戦闘その1
重たい斬撃を与えて受けてなので、地面に強く踏ん張った脚の衝撃が残る。そんなのを示した砂埃のエフェクト。少ないディテールながら、煙の立体と流動を表現する。
戦闘その2
吹き飛ばされた後のレイアウトの素晴らしさ。着地したときの衝撃がエフェクトとなって画面に迫る
闇落ちその1
ブラシあり煙
ブラシが使われているエフェクト作画。さいきんはあんま見ないなあ、ブラシありのエフェクト。庵野さんとかよくやってましたが。これだけで暗黒面に堕ちた感じがわかるよね
#7
紫エフェクトの立体感やブクブクとした膨張感がいいですねえ。なぜローディテールにもかかわらず、こんな風にできるんだろう。まあ球体っぽく煙が動いているので、そういうのが関係しているのかもしれません。
ここらへんから木が倒れるあたりまでは黒田結花でしょうね
・木の倒壊その2
木の一部が落ちた後、それを包み込むように煙が左方向にひしゃげて押し出される。
木の倒壊その3★
密度が高いエフェクト。じんわりとしたタイミングとフォルムで周囲の空間を圧迫していく
[追記]
ここ2つ目の木が倒れる直前がすごい。倒れていくときの風圧が煙の動きに影響している。右の煙見ると分かりやすいんですが、持ち上げられるかのようにふわっとなってますよね。だから、周囲の空間を圧迫していくように見えたのか。
とりわけすごかったのが次の2つ
4話は必見
#4戦闘その3★★
重たそうな煙。主人公に覆いかぶさるぐらいの勢いなのは、第2王女に反則された後なんで、そういうきつめ・辛い立場にあるのダメージ表現なんでしょうね。
闇落ちその2★★★
煙の動きだけで闇落ちが表現できるアニメーターってなかなかいないですよ。じわっと動きながら沈んでいくので、盾の感情を代理してるんですよ煙が、エフェクトが。つまり、感情や情緒をエフェクトで表現しているんです。コンテはとうぜんあるだろうけど、それを完遂できる黒田結花ってとんでもない
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