GOMISTATION

足が絡まっても、踊り続けて

カテゴリ:原画マン > 本谷利明


51]

調べ尽くしたい所存です。
(※念入りに調べましたが、各パートは推測です。)



■『まいっちんぐマチコ先生(1984)』 

おそらく本谷さんの初原画。(※初動画は『さすがの猿飛(1984)』)


75話

ガス爆発
20140919150824
(※多少ショックの表現が目に悪いと思ったので、消しているコマがあります。ご了承してね。実際に見たい方は、本編で確認して下さい。)

爆発・煙のアニメーター、という認識が『メガゾーン』等で出来上がってしまっているので、爆発シーンがあるときは無条件で本谷さんだと思ってしまう。推測ですが、おそらくこのガス(おなら)爆発周辺が本谷さんではないかなあと。他には、煙のカットとかもありましたね。


20140919150825

これは上記の一部切り抜きです。
これだけの物量。女の子も机も、破片もしっかり描いて動かしているのが分かります。
めっさ上手い。


突き破りドーン
20140919150826

ここだけ見ると、「なんぞこれ」という感じですが。
まあ、おならで加速して壁を突き破ってます。
破片の細かさがポイントですね。散らせ方が丁寧です。



79話

メガネ泣いてるところ
20140919150827

6枚リピート。
増尾さんもそうですが、エフェクト描かれる方は涙の作画もまた上手い気がします。
(※この辺りは、上野さんかもしれません。)


Bパート玄関
20140919150828

ちょっとショック表現については、知人から情報を得まして。
『北斗の拳』でも使っているかもということを参考に、ここ辺りかなあと。


…と色々推測立てて見ましたが、
「まいっちんぐマチコ先生」は、正直全然分かんないです。
特に79話は全然ですね。



■『メガゾーン23(1985)』

これは、『メガゾーン』の1作目です。パート2(秘密ください)の方は本谷パートがとても有名ですが、こちらはどちらかと言えば庵野・山下パートが有名な作品ですね。

クレジット
(※緑はパート判明してる人、赤はそうでない、かつエフェクトを描く人)

正直増尾パートもよく分かってないんですが、警察署前の戦闘あたりかなあと増尾配信のときにありまして。福島さんに限っては、全然分かってない。となると本谷さんパートは、2作目や『オーガス』と比べながら調べる他なく。これに絞り込んだんですが、正直微妙なところです。 


タンクローリー爆発、メカ落下
20140914125400


20140914125401

一面の透過光や、ショック表現が特定箇所。全体的なメカの重力感や、煙のじんわりとした感じで判断しました。そうそう忘れちゃいけない、後は破片ですね。コンクリ破片の崩れ方と落下の仕方が、すごくゆっくりで写実的になってる所も大きい。本谷パートは、この後に起き上がるとこのダブラシ煙ぐらいまでじゃないかと。

ここじゃなかったら、後はパトカー潰す所かなあ。あそこのガラス破片はよく似ている気がしますが…福島さんのような気もします。



■『大魔獣激闘 鋼の鬼(1987)』 


ケーブル暴れ
20140910060115

20140910060116

突如巻き上がるケーブル。無理やり引っこ抜かれたような格好で、周囲にはその破片が広がる。ケーブルの先に重そうな機械類がくっついているのは、その「無理やりさ」を演出するため。その機械類が崩壊していく様も、また作画密度の高さに圧巻される。一瞬ピンと張るケーブルは、伸長の限界を示していて、それを超えた後の開放感にも似たケーブルの暴れ方が素晴らしい。



ケーブルの落下と煙
20140910060113

20140910060114

立ち上がる化け物に引きずられる形で、ケーブルは穴へと吸い込まれる。重量感ある立ち上がりと同時に、煙も発生しているため、中の部分が削れて粉塵となっているという表現なのだろう。2コマの煙の上には、破片(ガラス+石)と電気のエフェクトが走り、情報量を増す。ここでは、ちっちゃい破片(ガラス)と大きな破片(削られた石の一部)を使い、画一的な画面にならないように設計されていると感じる。


本谷作画は、この辺りかなあと推測しました。ハルカが取り込まれて、ケーブル引っこ抜く辺りとか、ガラスが割れるところとかですね。ケーブルの挙動っていうのは、『王立宇宙軍』でも『AKIRA』でもあったけど、これだけ上手く描くにはやっぱ上手な人でないと描けないと思います。

また共通事項として、これらのgifで見られる破片は、『メガゾーン23』などで見られた破片とよく似ています。それも推測の根拠の一つですが…AKIRA以前は、「破片などで情報量を増やし、写実的にする」と前も述べましたが、それは変わらず、この「鋼の鬼」でも発揮されているように感じます。


今回は以上です。


「AKIRA」の後とは、意外と違うトコが多かったりします。

AKIRA以後、例えば「紅狼(1993)」とかでは、AKIRAドームのフルアニメーションの煙みたいな、ぷるぷる1kで動く煙など、色々とAKIRAっぽい写実作画であるんですけど、AKIRA以前は写実表現の方向性が違っています。

例えばこれとか。

■『メガゾーン23(1986)』

本谷煙
20140418181253

これは、あっちの記事にもある『メガゾーン』における本谷作画ですが、AKIRAとは大分違っています。まず第一に、ぷるぷる煙は存在してません。これは見て分かると思う。さらには、リミテッド調なのとカゲの付け方が違うこと。後は、意図的なセル消しみたいなモンが見られたり、作画リピートによる労力の簡略化、その分画面の情報量を破片等で増やす手法で写実性を表現してると思うんですよ、この時代の本谷さんは。


もっと振り返ると、ここらへん。(※パートは僕の推測なので、参考程度に)

■『超時空世紀オーガス(1984)』 2話 7話

爆発詰め合わせ
2014081900030920140819233901

2014081900031120140819000310

この頃は、まだ本谷さんのキャリアが始まったばかりとも言える時期で、エフェクトの方向性を探っているようにも感じますが、一端にAKIRA以後の本谷作画も見え隠れしてる。「ヘルタゲ」などで見られる、透過光の使い方が若干特定箇所かも。後は、細い煙の触手。これが本谷さんっぽい。後はですね、オーガスにおけるエフェクト作画という意味では、(特定とまではいかないけど)増尾と同じくらい目立ってる。


水中から出現するシーン
20140819000307

球体にまとわり付く水と、それが飛び散る作画。特に飛び散る水のビチャビチャした感じとかスゴイいいっすよね。こんな密度の高い作画は、オーガスでは中々見られない。だから、まあ本谷さんかなあと思ったわけです。(※もしかしたら、古川さんの可能性もある。)
【2014/08/23 追記】偶然ブログ記事を本谷さんご本人に確認していただいて、このカット群については本谷さんのお仕事で確定のようです。

敵メカが墜落するシーン
20140819000306

戦闘機の墜落による水柱と、その周辺の飛び上がった水が自然に消え行く描写。多分これタタキ(粉塵エフェクト表現手法の一つ)使ってないですよね、全部原画で細かい散水の動きとか描いてる。庵野や増尾さんは色々原画以外(タタキとかコピック等)も使って爆発描いたりしますが、本谷さんは原画で全部表現する人ですね。

本谷利明の水作画、というものを見た記憶が無いですが、多分「新魔神伝バトルロイヤルスクール」などでは、細かい人体の構成作画みたいなものもしてるので(※リンク先ちょいグロ)、相当に水作画も上手いのではと思う。これまた完全なる推測ですが。まあ、増尾さんも「うる星劇場版」でめっちゃスゴイ水作画描いてますし、上手い人は何描いても多分上手い。


『AKIRA』では、匙屋さんの言及があった通り、チャレンジャー事故の落とし込みのような気がするし(※生クリームという喩えは非常にグッときた)、王立庵野の再現とも思える。何に本谷利明が影響されたかは定かでは無いけど、とにかく『AKIRA』の周辺時期に「写実表現の方向性」が変わったのは事実だと思います。


「老人Z」の監督などで、有名な北久保さんのaskで興味深い発言がありました。

 2014y04m21d_002238889
http://ask.fm/LawofGreen/answer/108172670159 


王立が1987で、AKIRAが1988なので可能性としてはある。

けど、庵野さんと本谷さんの交流って聞いたことないなあと。
ここで少し整理してみます。
 

■庵野サイド
ダイコンフィルム(1981-1984)→ガイナックス(1984-2006)→カラー(2006-)
          →グラビトン(?)

■本谷サイド
日アニ(1982-1984?)→アートランドⅢ(-1986?)→AIC(1987-1989)→GONZO(-1991?)
                      →D.A.S.T(?) →ゲーム業界

■両者参加作品
・「メガゾーン23(OVA/1985)」
・「真魔神伝バトルロイヤルハイスクール(OVA/1987)」 
・「王立宇宙軍 オネアミスの翼(劇場/1987)」
・「紅狼 HONG LANG(OVA/1993)」

これぐらい。
あんまり接点がないように感じます。しかし、「遺言」や「のーてんき通信」を読まれた人だとご存知だと思いますが、ガイナックスは一時期パソゲーの方に力を入れていたこともあるのです。(トップ以後とか)
まあ、これも両者の交流を証明するものではないので、なんとも言えませんが…
(※というか、そもそも交流が無くても、技法を確かめることはできるか…)

とりあえずは、「王立宇宙軍」の本谷パートでも探してみようかなあとか思ってます。
シロツグのバイクシーンだとか、列車の煙だとか色々候補はありますが、どれも確定には至ってないです。もうちょっと、特徴と照らし合わせてみます。



実際問題、Twitter始めてるんだし、本人に聞けば一番早いんでしょうけどね。
ナイーブな問題のような気がして、失礼じゃねえのかなあと。 
後、ボク超小心者なので… 

↑このページのトップヘ

©GOMISTATION 2012-2017 All rights reversed