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タンゴを続けて─脚が絡まっても

カテゴリ:原画マン > 野中正幸


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原作はエロゲということで、エロス・ポルノも存在して当たり前という感じ。制作は、8bit。シネスコ(画面サイズ)での作画ということで、珍しいですね。まあパンチラ、パンモロ、エロスの嵐。

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序盤から頻繁に出てくる、パンモロ、パンチラ、ツンデレ、メイドなどは、「主人公の周りに存在する女の子は、それぞれ既存的な萌えキャラである」ということを念入りに描写するための要素である。これによって、「転校生の風見だけが、(アニメの作品において)普通の高校生ではない」ということをより明確にし、ハーレム系作品の匂いを醸し出すことになる。


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しかし、その実は、Cパートで明かされてたように、全員アブノーマルの可能性があり、既存的な萌えキャラ描写はミスリードであったことが分かる。執拗なまでのエロス描写は、あくまでも、このCパートのためのものであり、見返してみると、エッチな感じ(性的に興奮を覚えるよう)には全く描いていない。


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そして、もう一つミスリードがある。それは、「主人公以外では、サカキだけが普通ではない」という描写。主人公や学園長が「普通」というキーワードの連呼は、「普通ではありません」と言っているようなもので、「主人公の他にもアブノーマルなキャラが存在すること」は、誰しもが薄々感じていたことだろう。そこに、Bパートでサカキというアブノーマルなキャラが入り込んでくる。ここで一旦、伏線回収(「主人公の他にも~」)の安心・安堵をするが、それもつかの間。そのすぐ後、Cパートでは、「キャラ全員アブノーマルかもしれない」という状況になり、それを瞬時に理解し驚くことになる。サカキ以外は、「既存的な萌え要素」を目眩ましにして、アブノーマルを隠していたにすぎないのであった。

この構成は、感心するほど上手い。

すなわち、1話で目指したところは、「普通」「既存」「陳腐」の刷り込みによってのミスリードと、伏線回収(サカキ)という安心感を利用したミスリードの2本によって作られた、Cパートでの「全員アブノーマルの可能性」であろう。そこに至るまでの、描写の精度は高く、これは非常に評価できるだろうと思う。



映像的には、(緩急という点において)カット割りが凄くいい。レイアウトがいいかどうかはよく分かりませんが、コンテは普通のアニメよりも推敲してる印象を受けました。後は、ちょいちょいある3DCG表現もさほど違和なく。


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総作監、総作監補佐、作監、作監補佐が約20名にもなってしまったのは、前述の「シネスコ」での作画にまだ慣れていないと見るのが妥当でしょう。だから、あり得ないスケジュールとかそういうわけではないと思う。絵はキレイで良かったと思いますよ。デフォルメキャラの動きも良かった。


飛び込みバレットタイム
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45度回転バレットタイム。
1話からメンドイことやりますね。でも面白くて良かったです。



野中パートはイマイチ分かりませんが、おそらくミチルと風見の会話シーン辺り。
(【追記2014/11/07】※大島縁さんかも…?)

慌てるミチル

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手のワキワキ感とか、それに引っ張られて動く体全体のアクションがいいですね。gif2つ目の最後の手首たまらないっすよね。上手い。この後デフォルメのミチルが机をなぎ倒していくところは、また別の人だと思いますが、あそこもいいです。



後は、最後のこの辺かも。

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gifはメンドイので割愛ですが、まあブラブレの方を見てもらえれば多分分かる。
エンジュちゃんのアレね。 



という感じです。
まあ野中目的で見たんですが、意外と面白そうだなあというのが今感じてるところです。


こちらの記事の続きです。

野中記事を見にきてもらっている人がそこそこ多いのに、流石にあれだけでは申し訳ない気持ちがあるので作り置きしといたgifと少しの説明をしようと思いまして急遽作りました。『きんいろモザイク』とか『未確認で進行形』は一部しか見れてない(※というか野中参加でまともに見れてるのが無い・・・ors)ので、また主要な作品をそれなりに見てから色々と野中の魅力というのを考えたいと思います。まあ、ド素人の解釈なので、ごゆっくりとそんなに期待せず待ってもらえればと思います。8月頃には記事ができればなと考えてます。


■『恋愛ラボ(2013)』 OP
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このスカイダイビング感がたまらない。オレンジ髪の女の子ネクタイの挙動や髪のリアクション、空中でそれぞれが必死に体勢をとろうとしている描写、それによるキャラの性格表現(これはコンテがどのレベルにまで踏み込んでるかにもよるけど)とか、色々とすごいです。 


後は、 この表現。
スッと画面からキャラがいなくなることで、体に当たる空気の強さ・流れを上手く描写してる。 

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特に、青い髪の女の子が消えるカットですね。この点に注目して見てもらうと、スッと空気に押し出されている感じが分かると思います。ここで空流も同時に分かる。画面右上、空間だったら右奥の方に吸い込まれていく感じで消えていく。

だから、ここはただ単に曖昧な空中を女の子たちが飛んでいるのではなくて、スカイダイビングのような具体的な場面を想定して描いているように感じます。その時点で、すごく優秀なアニメーターなんだろうということが分かります。何故かというと、「考えて描く」ということは、写実性の向上や受け手側の違和感の減少に繋がるからです。頭空っぽで描くと、いいカットって多分生まれません。


短いですが、今回はこんなところで・・・

次回はもっと野中作画の魅力を構成している要素へと迫りたいと思います。野中作画はすごいんだけど、何処がすごいのかはっきりしてない。どんなところに僕らは魅力を感じているのかが分かるように紹介できればなあと。1つ確かなのは、タイミングの人であるということ。後は何となくですが、野中作画の魅力は肩とか肘の関節の動きに詰まってる気がします。



エフェクトには興味を持つ人が少ないようなので、アクションの方を取り上げる作戦。

最近すごく話題なアニメーターの一人。

「ゆるゆり」 「きんいろモザイク」で、脚光を浴びる。
動画工房かと思ったら、JC出身で現在は不明という(フリーランスかも)。
基本的に、アクションアニメーター。 

中割が少ないのに、何故かぬるっとリアルな感じを表現したり、
ツメ方をきつくすることで、タイミングを誇張したり、画全体にダイナミックさを出したりしてる。

…と色々特徴を探しましたが、よく分かってない。
独特のタイミングを持っていて、どんなアニメーターか掴むのが難しいです。

完璧に金田系というタイミングの作画でもないし、どうだろうなあ。


後、野中正幸を調べる中で、この方のブログ記事が非常に興味深かったです。
スカスカした感じ - Mal d’archive 

作画に直接関係するわけではないですが、こういう見方もできるんだなあと。
アニメ作画と、全く違う他の文化を比べるってのは面白いもんですね。


■「問題児たちが異世界から来るそうですよ?(2013)」 #6

カメラを追い越していく、大胆な登場シーン
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中割り自体も少なく、ツメ方が効いている作画。
このツメによって、大胆に登場シーンを演出する。


待ちきれない様子と首振り
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髪の毛と、スカートの振れ方で慣性を表現。
ツメ方普通、もしくは若干後のような気が。
髪の毛の行って帰ってが、すごく上手い。


ぶん投げるぜ
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そこそこきつめのツメ方。
投げられる人が、どーんといきなり来る感じで画面に迫力が増す。



■「未確認で進行形(TV/2014)」 OP

黒板シーン1
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ここも中割り少なく。
その代わりに、行動が終わった後の動き(慣性による動き)を上手く描いてる。
特に後半のこの2枚が、上手い。

スナップショット - 77スナップショット - 79




黒板シーン2
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ふるふる手首の動きが上手い。
この2枚が、画面全体をまとめている感じ。

スナップショット - 168スナップショット - 169




今回はこれまで。
野中さんは、髪のリアクションとか、微細な表情の変化とか、服の揺れ方で、慣性を表現してるんじゃないのかなあと今は思ってます。だから、実は枚数を使わずリアルにやるという点では、うつのみやさんに近かったりするのかもしれない。 

まあ、アクション作画に関しては、個人的にまだまだ不勉強なところが多いので、誰か突っ込んでくれたら嬉しいなあと思ったりしとります。アクションムズイ。

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