カテゴリ:2014年アニメ > グリザイアの果実


※パートは全て推測です。
※とりあえず、原画回のみ。後から追記で作監回の部分を記載します。


OP
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この走り作画だと思う。後は、バスケしてる後のモブの所とか。でも正直分からない。ゲームの方のグリザイアOP見ましたが、原画は渡辺、フミオさんだけでクレジットは不明瞭。橋本敬史も参加してるんですが、どこで明らかになったのか…(※ゲームクリア後のスタッフロールに載ってんのかなあ)。



#01
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1話に関しては完全に推測。引きのカットでは、細かい仕草に合わせた関節の動きが上手い。教科書しまうときの腕の感じとか、椅子から立つ時の頭の動きとか。アップのカットでは、喋る動きに連動して肩や首が動いているのが素晴らしく上手い。そこらへんが、野中っぽいかなあと。



#02
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2話に関しては、アバン。走りながらカッターを出す、このシーンは走りと共に作画される肩の動きが良いばかりでなく、振られる腕の関節が柔らかい感じもまた素晴らしい。転んでしまいかけた後に、2回体全体が下に落ちるのが良い。頭の部分が落ちる重力に引っ張られて、他の部分(上半身・足)が連動しているのがいいんですよ。特に2回目の体の沈み込みが素晴らしい。ここは野中作画で確定だと思う。後は、Bパート明けてからの最初のカッターサカキ(gif3つ目)。ここも少し野中作画っぽくて、何でかというと、野中がキャラをフェード・アウトさせるときの作画は、こんな風にスッと消えるから。まあ大島作画の可能性も十分あります。


#03
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3話は、アバンのあのシーン。ベッドでくんずほぐれつをする前のそろーり歩きもやってますね。ここが上手い。肩に力が入ってる(※驚かせようと思って)のを表現してて、ユウジの部屋を物色する作画もキョロキョロ感が出てて良い。枕に顔を埋めて身悶えるカットは、顔の動き方が凄まじく良い。押し付けて少し離れて、匂いを嗅いでが伝わってくる。画面外の上半身も動いている感じがして良いんですよ。この後の足を組み替えたりするカットがベッドシーンでは一番だと思うんですが、エロは消されるような気がして載せてません。あそこ上手い。



#06
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6話もアバン。野中、アバンばっかすね。1個目はグリザイア野中のベストカットだと思う。右肩から出て行く自然な歩きのスタート、そして下半身しか見えてないのにビシバシ感じる重心移動。すげえ上手い。プリーツスカートの揺れ方もまた凄く柔らかくていいですね。2個目は同級生の小走り作画。一歩目の少し大きくストライドを取って、その後は歩幅を狭めて歩み寄っていくのがめっちゃ良い。ここも一歩目の時に、少し上半身が沈み込んでる。俯瞰アングルでも分かるのは凄いですね。

後はお墓参り後の、サカキの笑ってる作画もやってるかも。ここは別記事でも触れたとおり、大島縁さんの可能性も大有り。ちょっと話逸れますが、大島作画って少しコミカルなんだけど、やっぱ上手いですね。#01の大島パートもめっちゃいい。


という感じですね。
作監回に関してはまた後日、この記事に追記します。


学園設立の理由とサカキの重たい過去。
12]


アバン:サカキカッター痛そう

A:サカキ
・黒服とユウジ
・サカキの過去
・ミクロイドS

B:立て篭もりサカキ
・スナイパーユウジ
・これからどうなってくのか


脚本・作劇・全体構成
11]51]
38]14]

まずタイトルの「レーゾン・デートル」とは、存在意義・存在価値の意味です。多分エヴァで知ってる人も多いんじゃないのかな。跡取りが欲しかった榊家としては男の子ではないことを蔑まれ、精神を病んだ母親からも存在(男でないこと)を疎まれ、果ては弟が死んだら自分に跡継ぎの役目を任されるというサカキの人生は自分の存在価値がないと考えるのも当然と言えます。

サカキは他人からも好奇の目を向けられ、自分の存在に疑問を持っていきます。サカキにとって、一番の葛藤とはなにか。それは、「女である自分」であり、カッターで髪を切るという事態に至りました。だからこそ、そのカッターをいつまでも持ち続けています。「女である自分」を否定するためにカッターを持ち、カッターで他人に襲いかかる。カッターはサカキの女性を否定するための要素であると思います。

演出として、Aパート中盤からAパートラストにかけてのサカキの回想は素晴らしかった。サカキが自分の存在価値に思い悩むプロセスを順々に丁寧に描くことで、視聴者は感情移入が自然とできる。段々とサカキと自分を同一化させ、同じ葛藤を共有できます。自分の存在価値への葛藤というのは、大小あれども、人間の成長過程において確実に存在します。ですので、今回の話は多感な中高生にも刺さるでしょう。

「母親に関係するトラウマ」は、よく見られますね。これは全部が全部、母親が悪いというわけではなくて、様々な要因があるわけですが。『四月は君の嘘』や『彼氏彼女の事情』もそうした物語です。母親というのは作品において、ユースフルな要素なのでしょうか。父親だとあまり上手くいきませんが、母親の場合は母性と出生を握っていますので、効果的なのかもしれません。





作画・画面設計・レイアウト

大島、野中、後藤、越後さんと新旧入り乱れている作画陣。

29]55]

大島さんは人気も高いようですが、イマイチパートは分かりません。ただ、1話における、コミカルなミチルの芝居を見ると、人気の理由も分かります。なんでしょうね、大島さんは体全体がビクビク震えるようなアクションというか、ちょっと漫画的な要素を感じます。


09]11]
18]02]

野中さんについてですが、おそらくアバンもしくは、後半の墓参りの後のサカキでしょう。アバンは何と言っても、重心移動の巧さが野中っぽいです。下半身しか画面にはないのに、それでも伝わる重心の移動。上手いですね。4枚目もメチャウマなんですよね、肩の揺らし方とか本当に上手い(※ここは大島さんかもしれない)。


そんなところです。


ミチル過去回。
28]
(※今回から、少しタイトルに一言副題を追加。)


アバン:寝てるミチル

A:2人のミチル(上)
・死にたいと懇願するミチル
・埋められるミチル

B:2人のミチル(下)
・過去回想
・ホラーだった



作劇・脚本・構成
 
14]26]

ミチルの過去についてですが、展開早い割に上手い構成でした。最後のミチルの親友の自殺理由は、まあボロボロの服装で察してくれということでしょう。言うまでもなく、ミチルという親友ができたのに、それでも自殺を選ぶということは、レイプ・暴行をされたから。これは少し脚本的に巧かった。だって普通は、一度自殺から逃れた人が死ぬとなると、外部要因による病死とかでしょう。自殺を選ぶに至った人間が、再びちゃんと生きるというのは難しいという現実感があります。


13]13]

またツンデレ・ミチルが何故ツンデレの振る舞いをするようになったのか。それについての原因は分かりやすく描写されており、やはりただのツンデレではないことが分かってよかった。露骨な既存的・陳腐的なキャラ付けの裏には必ず意図があります。ツンデレに至った理由も説得力があり、納得できます。ここはバンクの使い方も効果的だった。


41]23]

ユウジの対応とミチルの葛藤の描写も良かったです。「お前の望みは叶えてやる」と言い、それを必ず遂行しつつも、素晴らしい先見性によって苦しんでいるミチルをようやく解放したことは、ユウジというキャラ付け(※それこそ「HAL9000」のような完全無欠な性質)にとって良かった。しかも、ここまでは弱点(※ギャップ)も見せていないのに、そこそこ魅力的な人物に見えているのは、素直だからでしょうか。いいですよね、素直さって。 




作画・画面設計・レイアウト

野中作監回。(ノット原画)ですが、さほど野中っぽさは無かったと思います。病院のシーンとかは少しそうだったかもしれないけど、一回の視聴では限界がありますね。また見直します。


・キャラ絵
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16]25]

キャラ絵に関しては桂・渡辺コンビで今までの話数で一番良かったんじゃないでしょうか。アップも多かったけど、いい絵が多かった。後は4枚目のちょくちょくインサートされるデフォルメシークエンス。これ好きです。


・ホラーな三途の川
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これ怖くなかったですか。イメージBGと2枚セル(ぐしゃぐしゃのやつ)を重ねるだけでなのに。近年だと、こんなにアニメで怖く感じたのは久しぶりですよ。真面目に、これはホラーというかサイコしてる。アニメーションで、ヒッチコックに追いつけますよ。


後は、全体的に作画に負担がかかってないのに、面白いということはきちんとした演出がなされているからなんでしょうね。棺の中のミチルとか上記のホラー描写とか、本当上手い。こういうことはあんまり言うべきではないかもしれないけれど、少し「エヴァ」の香りがしました。残酷な描写(※悲しさ・エゴ)はきちんと演出し、想像力に任せる所もあるという部分がそう思わせるのかもしれません。


そんなとこです。 


後、野中目当てで見出したグリザイアですが、これ面白いです。けっこう楽しんで毎週待ってます。天鐘監督はいい演出家ですねえ。「きんいろモザイク」も早く見たいです。(※今はそんな余裕が全くない!)


初見時には、ミチルとユウジの会話シーン辺りと野中パートを推察したんだけど、どうにもしっくりこなくて、調べてみると(あのシーンは)大島縁の可能性も大きくあるので、考えなおすことにした。よく見てみると、確かに2話3話の野中作画とは違う。(※上手いのは、相変わらずある。大島さんも気になりますね。)

グリザイア1話野中に関しては、記事でも取り上げた通り、「ラストの周防天音」を他の候補として挙げていたんだけど、これも何かしっくりこない。だから、再度1話の作画シーンで候補的に挙げられるところは、何度も見て確認したんだけど、やはりピンとくる作画がない。ここら辺は他の人の意見も伺いたいところ。

再考して見た結果、「Bパートのサカキの唇が動くシーン」が一番それっぽい(としか言えなくて申し訳ないが)ので、今のところの結論はそうなった。後は、何本か野中っぽいところを乗せたが、どうだろうか。 


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とりあえず、gifだけ載っけて後でいろいろな考えを説明したいと思う。
天メソ1話もよく分からんし、本当に描いてんのってなる。 


今までの話数の中では演出的には一番よくできてる、と思う。すごい。

08]

アバン:死についての会話(ミチルとユウジ)

A:宿舎でのそれぞれ、ミチル中心
・マグロマンでお腹痛い
・ミチル回
・雷と停電
・時々変なことをするミチル

B:ミチルの人格
・丘でミチルとユウジの会話
・二重人格ミチル
・キス
・その後ツンデレ・ミチルと接吻未遂
・口へのアプローチでの差異

C:黒猫の死
・アバン、Bからの伏線回収
・血のエフェクト上手い


脚本・作劇・構成

30]

グリザイアもとうとう4話。今回はミチル回。
そして、ミチルは二重人格者ということが判明したわけなんですけど、そこにおける描写の精密さが心地いい。「二重人格者」というキャラクターに必要な「パーツ」とか「要素」といったものは昔から存在していて、それが明らかな「静」と「動」によるものだったり、『妄想代理人』だと、外面的な姿見に依拠している。ミチルも、そういった基本的な二重人格のテンプレートは抑えつつも、「注目すべきポイント」を小粋に演出してるのが素晴らしかった。
 
00]30]
46]39]

ミチルを見分ける方法は(確実性に欠けるが)「口元」であり、これはおそらく意識的に作画も描画してる。ツンデレ・ミチルの時は、口元に色気がない。対して、悟った・ミチルの方は、口元にやけに艶があり、ツンデレ・ミチルとの比較対象となっている。 これ自体はなんてことは無いんだけど、この思考へ持ってくる演出がうまい。序盤から、「紙パックジュース」「フレーバー」という要素や、「キス」というシチュエーションによる、口元への視線・思考誘導が至妙だった。

後は、構成が巧いですね。1話で全体像を紹介し、2話はサカキ、3話は天音、4話でミチルと。それぞれのキャラに焦点を当てることで、「このキャラを掘り下げる」という考えが明確で分かりやすく、自然と画面へと没入しやすい。これと対極にあるのが、『天体のメソッド』ですね。





作画・画面設計

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クレジットを見るまでは、まさか全員3文字原画とは分かりませんでした。レベル上がってますね、驚きました。「ぎこちない動き」というのは強いていうならば挙げられる程度で、そこまで違和のある動き・キャラ絵というのは存在しなかったように思います。総作監・作監のおかげも当然あるでしょうけど、すごいですね。特に、Bのミチルの接吻未遂シーンあたりが上手かった。3コマ作画(非金田系)的なノリで。Aのツンデレ・ミチルが帰ってきた後の作画も良かった、ぬるんとしてた。



後、シネスコについてですが―

26]36]
57]54]

こういった画面を監督がやりたい為に、もしくはエロゲー画面の意識からシネスコを採用したのではないでしょうか、と思っています。ビスタだと2枚目みたいなのは、どうしても画面が詰まってしまうし、「隙間としての空間(余白的な空間)」というのを演出したいように感じます。


という感じでしょうか。
ちなみにエイトビットはサテライトからの派生スタジオで、今年5年目の新規スタジオです。 

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