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カテゴリ:2014年アニメ > 天体のメソッド


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これは「読む」アニメということに気付きました。

アバン:シオネ(青髪ヘッドホン)の昔に対する描写

A:オリエンテーション前半
・柚季(リュック)と湊太(双子兄)の対抗
・シオネとノノカのすれ違い・勘違い
・ノノカとこはる(看板娘)とユズキが仲良しに

B:オリエンテーション後半 
・いなくなる汐音
・探すノノカ
・戻ってくる汐音
・追いかけるノエル
・円盤=ノエル

という感じ。 

この「天体のメソッド」という作品は、どうにも「読みにくい」「見にくい」アニメだと思っていたんですが、1話で人間が処理できる範疇を超えて、色々とやりすぎなことに気付きました。僕は、「円盤」というものを中心に展開されていくと思ったんですが、決してそうではなく、過去の回想を含めた青春群像をまばらに意図的に描いています。チャレンジャーですね。

「わかりにくさ」には、何点も起因するところがあるのですが、特にそう足らしめている部分を列挙すると次のようになります。

・ノノカに対する主要キャラクターの記憶の差異
・主要キャラクター5人の現在と過去(回想)での描写+ノエル
・1話数に様々な要素を詰め込みすぎている
・呼び方が安定せず、キャラクターの把握がしづらい

・ノノカ自身の記憶の不明瞭さ


まず1点目についてですが、ノノカに対する記憶の違いというのは、「ノノカがこの街に昔いたかを覚えているかどうか」という部分です。こはる、柚季、湊太に関しては、ノノカを「転校生」「観光客さんじゃなかったんだ」という風に捉え、回想で描写された過去に関してはすっかり忘れているようです。しかし、汐音ただ一人だけは、「ノノカはこの街に過去にいた」と確実に記憶しており、こういった部分で少し錯綜している感じがします。

そして2点目ですが、これは1話に関して。アニメ作品における1話というのは、登場人物の紹介とキャラ付けと認識しています。しかし、この「天体のメソッド」では、「ガキ6人+過去回想での5人+円盤」というてんこ盛り具合で、1度の視聴では全体的な把握は困難を極めます。これは、次の3点目にも言えることですが、要素を入れすぎていて、主眼・焦点への視線誘導ができていないように感じます。要素詰め込むので一杯一杯みたいな。

3点目。前述の2点目に付け加えて、各キャラの心理描写と円盤がこれに相当します。主要キャラクターのノノカへの感情をそれぞれ丁寧に描いているという印象はなく、3話で柚季・ノノカ・こはるがそこそこ親密になっていたりと、絶望的に描写が足りません(※最低でも、オリエンテーションに行く班決めのシーンは欲しかった)。「キャラクターが友好的になっていく」という描写が少なく、ノノカとこはるの仲睦まじい様子は素っ頓狂な感じがします。つまりは、必要不可欠な描写の絶望的な欠如がストーリーの把握を困難なものにしています。 昨晩Twitterで申し上げた「回想・伏線のレンジが狭い」というのは、「回想シークエンスの長さ・描写が足りていない」、ということです。それ故、短い描写・回想で理解をしていくしか無いのです。特に、汐音のノノカに対する否定的感情はどこから発現しているのかということは、描写されなければならないような気がします。

4点目。これは個人的な問題かもしれませんが、「呼称の違い」というのは、ただでさえ覚えにくいアニメキャラクターの名前というものをさらに複雑化しているように感じます。特に3話が顕著。ノノカが汐音を呼ぶときに、「トガワさん」「シオネさん」と使い分けています。名前の使い分け、というよりも、その後に対する敬称の付け方が同じなので、脳内で違和が生じているんだと思います。「シオネちゃん」「トガワさん」と分けてくれた方が個人的には良かった。

5点目。1~3話まで観直しましたが、ノノカの記憶に関する描写も少ないんですよね。ノノカはどこから何処まで覚えてるとか、セリフ・回想で出てこない。回想では思い出すんだけど、それも唐突さがすごくあって。「子どもの頃のことはね、ほとんど覚えてないの」っていう風なシーンを挟むだけで全然変わってくると思います。


3話は、どうだったかというと。

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2話からの時間経過が分からないオリエンテーション。もっと柚季やこはるとの親密さを増す回を入れても何とも思わないし、そうしてもらわないと「何でこいつらこんな仲がいいんだ」と腑に落ちない。


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汐音のノノカに対する累積した負の感情は、当然その原因は推測することができます。円盤を呼んだのに、その後いなくなったとか。円盤を呼んだ張本人のくせにとか。しかし、絶望的に描写が足りてない。アンジャッシュ的なすれ違いにもなってない。「勘違いしている」描写があるから、その怒りも分かるというもので。汐音のその描写が存在していないのは、何ともいただけないなあと。だから、回想で「何で引っ越しちゃったのよ!何も言わずに」とか、そういった感じの場面をインサートすれば全然問題なかったと思う。



対して、円盤に対する描写は良かった気がします。

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こういう角度まで決まった煽りの画面設計は上手い。特に、左は1話にも同じ画面があって、円盤が存在する以前・以後の画面作りは意図的にやっているだろうし、そこは思惑どおりに反映されてると思う。 


こんなとこです。(1h20m) 


お話的には、ノノカとユズキ、後バスの中の女の子との出会い。青髪すまし顔の女の拒絶。「円盤」というものの存在を認めたくない、ユズキ。過去に何かがあったであろうノノカの、友達を思いやってのユズキへの同意。ノエルを「反対派」に誘って終わり。

アバン:ノエルとの再会の続き(1話のC後)
A:バス、身支度、学校
B:ユズキに付き合って、「円盤反対」する。ノエルも参加。

ノノカって多分誰しもが気付いてるんだけど、偽善的だよね。仮面的というか。ユズキへの賛同は心からのことではなく、過去に何かあったから、「友達を失いたくない(もしくは、友達に嫌な思いをさせたくない)」という防衛原理で行動してる。

ノエルって女の子の立ち位置は巧妙に分からないよう設計されてるように感じる。ティンカー・ベル的な存在なのか、はたまた普通の女の子なのか(それはないか)。ノエル=円盤じゃないの、なんて思ってる。メンタルモデルとはちょっと違うような。もっと分からないのは、ノエルとノノカの関係なんだけど。あれかな、「火の鳥」の鳳凰編みたいなノリなのかな。

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後は、第一話にも出てきたと思うけど、こういったカット。「円盤」というものに対する、具体的な言及は相変わらず無い代わりに、最低限の想像はできるように「引き上げ」とか「円盤対策課」とかを挟んでくる。視聴者の目線に立ってる人間が作品にいないのは、新鮮な気がします。





作画。

野中パートはおそらく、Aのこの辺。

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「学校」「えっ!嘘」のカットは凄く野中っぽい。
その後の走りは違うと思う、野中ならもっと面白く動かす。

後は、ポツポツこのへんが良かった。

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Aの最初は、すごくぬるぬるしてましたね。何でだろう。何か官能的だった。
市役所はリアクションが面白かった。
荷物の引っ張り合いは、単純に作画良かったような気がします。
手とか反発とか全部含めて。


後は、エフェクトで気になったこと。

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この花火の描写(ノノカの回想シーン)は、タタキの技術を参考にしてる感じがすごくあった。
2枚で繰り返してやってたりした気がする。花火の点が小さいのと大きいのとで。
 


まあ1話なので、どうにも言えませんが、よく分からないアニメ。
なのに、何か面白そうに期待してしまうアニメ。
制作は、Studio 3Hz(IG派生)というところで、これが初元請け作品らしい。

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登場人物の紹介、というのが1話ではメインになることが多いですが、この「天体のメソッド」では、それが凄くスマートでいい。露骨な人物紹介じゃなくて、何というか実際にキャラが動いて物語が動いているという感じというか。作為的でなく、自然で衝動的な演出というか。まあよく分からん。


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ノノカとノエルの再会を中心にキャラがそれぞれ映されていきます。まあ、何というか「ノノカー」というのを聞くと、某麻雀漫画を思い出したり、青髪すましキャラを見ても某麻雀漫画を思い出したり、修一というダンボールを見ると、今季のチャンス✕クソデブ死体蹴りマンを思い出したりと、ちょっと他所に目が行っちゃいました。


脱線はここまでにして。
正直に言って、(いい意味で)掴みどころがない作品だなあと感じています。

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「円盤」というものが存在はすれども、それを象るのは第3者のリアクションのみで、しかも具体的な言及は無し。円盤によって、街は良くなったり悪くなったりしてると、何とも抽象的で曖昧な感じ。だけども、前述の通り、浮かんでいる「円盤」と少年少女たちがどう繋がってくるのか、ということがこれから描かれると思うとすごく期待できる。


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ノノカは、この街に戻ってきたようですね。それは、おそらくお母さんの病状悪化に関連があって、大病院で治療をしてもらうとか、もしくはあの「円盤」が何か悪さをしてるとか、色々な可能性が考えられますね。で、主人公の周りのキャラ(回想に出てきた子どもたち)も疎遠になっている描写もあったりして。約1名は覚えていたんだけど。まあ1話だけじゃ分かんないっすね。


繰り返しますが、他のキャラにしても、その映像における、「動かし方」がとてもナチュラルで違和が感じられない。1話という感じがせず2期目と言われても、違和感ないくらいにキャラが作品に馴染んでいる。対して、脚本は唐突さや理不尽さに溢れてはいるが、進行方向は真っ直ぐでキレイな構成になっている。

これは、1クールでしたっけ。
どういう風に展開していくのか楽しみですね。




そんで映像面。


OPは豪華メンツですね。
北川、野中、田中さんと。

野中パートは「グリザイアの果実」につづいて、よく分かりません。進化してんでしょうか。
ただ、ノエルの手に星が止まって、ブワアとなるエフェクトは野中っぽいです。その後の、ノエルが手を上げるあたりは田中作画だろうけど。北川さんについては、全く分からん(女の子上手いよねぐらいの認識しかない)ので、北川ファンに期待します。


で、本編ですが、これまた分からん。
多分いま世界で百番目くらいには野中作画の映像を見ていると思うんですが、全然ですね。

野中パートは、ノエルを追いかけようとする、玄関でのくだり辺りかなあと思います。

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4枚目の走りは、少し違う感じですけど、これまた上手いですね。
後、ノエルに会ってのラストは多分、田中作画であろうし。

まあ、そんなところですかね。
野中さんは働きますねえ。2013きんモザ~未確認くらい働くんじゃないのかな。

(※「fate」→「グリザイアの果実」→「天体のメソッド」ときて、段々感想が雑になってきてるのが、分かるだろう?まま、大目に見てやって下さい。こんなに気合入れるのも、1話だけだと思うんで。後は、気に入ったシーンのスクショとか本当に適当になりますので。)

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