ドラ映画35周年記念作品。お話が残念極まりなかったが、画は素晴らしいので紹介。
(作画パートは全て推測)


・のび太ふっ飛ばされ後の煙
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桝田浩史作画。最近、ようやく桝田煙が分かってきました。桝田煙は、線の動かし方(「瓦」みたいな線のディテールを動かしたりするの)が特徴的かな。あとは、楕円を何個もくっつけた感じの影を動かして、煙の膨張や展開を表したりするのもよくやる。ただ、試行錯誤される方なので、影の入れ方とかは変わることが多い印象です。

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立方体の破片を大小さまざまに入れるのも特徴。この破片が重力を受けて落ちていくんのがめっちゃリアル。これほど良いと思った破片は、本当に久しぶりじゃないかなあ。村木以来と言っても過言ではない。良くも悪くも、「方形破片を描く」という文化はシルエットの流行と撮影(コンポジット)の発達で廃れてしまったので、描く人が少なくなった。ああ悲しい。



・しずかちゃんの水ビーム
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弾ける感じの水作画。ここはレイアウトがいいっすねえ。弾ける水が全方向に。



・のび太落下後の波★★
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桝田作画(※推測)。いやあ圧巻です。

落水した後、水の流れが2つに分けて描かれてますね。その場で打ち上がる水と、手前に押し寄せる波の2つ。波が伝わるスピードとか、遅れてついてくるのび太たちに合わせて動く波とか、すごく良く出来ている。のび太が水に落下してから、地下の秘密施設に辿り着くまでの一連は桝田さんかなーと思います。


[橋本作画との比較]
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(セシル04話:橋本敬史パート)

個人的には橋本作画と迷ったんですが、その迷ったポイントは

(1)持ち上がった水が再度落水する時のタイミング
(2)水内部のカゲの付け方

この2つが似ているので、大分悩みました。今でもよく分かってない。ただ、違うなあと感じた部分は、「落水するときのフォルム」ですね。橋本さんはまとまった塊で落下させるんですが、桝田さんは何個かの部分に分けて落下させていると思う。後は、桝田さんの方がややデフォルメ寄りなのもある。



・敵キャラドッスン
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割りかしハッキリとしたエフェクトが多いドラ映画では、珍しく粘土みたいな煙。破片の広がり方は空気の流れに合わせた感じで、意外と計算されている。青山浩行さんみたいな煙だなあ。


知らない方のために補足としてカッコイイMADを。

・青山浩行 爆発作画集


有名ドコロでは、「時をかける少女」「サマーウォーズ」なんかの作監をしています。アクションも上手いらしい、そこはよく知らん。日本でリアルな炎と煙を書かせたら、この人の右に出る人はいない、そういう私見がある。



・ビーム発射
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バシュンとビーム。広がる輪っかのタイミングも上手いなあ。タイミングと内部のディテールは政勝さんっぽい、後は全セルの中での、流線のディテールとか。うまく言えねー、もうちょい具体的に言えると思う。




新ドラになってから必ずと言っていいほどエフェクトの見せ場があったんだけど、今回は爆発や煙が少なく個人的には残念。政勝爆発や橋本煙が好きなんだけどなあ、あまり見れなかった。まあ、そんなとこです。そろそろ、「新・日本誕生」もレンタルできるので、そっちも見たいと思う。