GOMIstation

2025-1

カテゴリ:アダルト関連 > 成人向け漫画

新・シーズン到来
本編ブログ休眠期にやることはふだんやらないような事です。おのおの覚悟せよ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

敏感ピュアボーイであった自分も、幾多の試練を乗り越えたことにより、成年漫画に対しきちんと向き合えるようになってきました。さいきん良いなあと思った作家さんを何名か。局部修正はバターズくんに頼みました。



桃月すず/「明るいエッチ」(失楽天 2018.04)
akarui01

ピロートークから始まる作品というのは、ずいぶんと珍しく面白いものです。ちょうど事が終わったあとの温もり・残り香がありつつも現実に戻る感じがあり良い雰囲気ですね。で、女の子は、夫婦生活3年目であっても、おっぱいや局部を晒しだすのが恥ずかしいときた。



akarui02

今作では、そういった羞恥・はじらいを全面に押し出します。印象的なのが、女の子がいつもより気持ちよかったのを誤魔化して終わるんですよ。それで、最初と同じピロートークの場面へと展開する。これは構成が上手いですよね。



はるゆきこ/「園じょいパパ」(失楽天 2017.12)
003

ストレスフルな生活から倒錯した赤ちゃんプレイを行う、女医・怜ちゃんの迫真の演技が見どころ。途中から、羞恥プレイに変貌していくのもまたよい。


004

はるゆきこさんの絵は、おっぱいと肋骨あたりの描き方が好き。アンダーバストあたりにある空気感がいいですよね。


「年上彼女はネクラな女王(失楽天 2018.04)」もおすすめ(※というか、ここから知って「園じょいパパ」の人だったんだ!ってなりました)。



江戸川浪漫/「嘘つきポニーテール」(失楽天 2018.09)
DjfD3CnUUAEy2a1


この作品の特筆すべきポイントは、胸に秘めた情念を交合うことで表現している点です。全体的にセリフも独白も少なく、それなのに、嫌という程ヒロインの主人公に対する情念の強さが伝わってくる。いや、言葉が少ないからこそ伝わるのかもしれない。

他作品に比べて、キラキラとしたスクリーントーン多め。




ロケットモンキー/「侵略者」(HOTMILK 2018.05)
rokemon01

いたずら系女子と地味男子の甘酸っぱいやり取り。おじさんにはきついぞ。いや、そんなことはない。特に、パンツをパカッとするところは最近見たマンガの中でもっとも良く映えていたコマでありました。

rokemono02

あれですね、靴だけ履いたまんま書いてるところが、あーフォトリアルだなあと。こういった局面にいたって、興奮は抑えきれず脱ぎ忘れた(脱ぐどころではなかった)みたいな。そういうところが、リアルで心をくすぐってきますよね。



こうやって並べてみると、けっこう羞恥系の作品が多いですね。周りに我が強い・性格がキツイ女しかいないから、こういった優しい女の子が出てくる作品を読むんだなあと思いました。なるほどなるほど。恥じらいとか大事なんですよ。

「きい」さんは漫画家で、主に成人向けに書いている方です。僕の世代だと、北乃きいを思い浮かべる人が多いと思うんですが、そっちではない。最近、個人単行本の2本目が出たそうです。「群青ノイズ」というらしい。

んで、今回の記事では、きいさんのキャラクターの描写がやべえな/これはすげえなってことを紹介したい。なにがすごいかというと、一言で言うならば「萌え絵とリアルのバランス」です。

keycontinue001419-40--1_png-2

キャラ絵からものっそいんですよ。この辺までは「現実にあり得そう」なラインで、14~16才の中高生を萌え絵にデフォルメしてエロく描いている。萌え絵として記号化しているわけでもなく、かといってビシバシ写実的にデッサンされているわけでもない。成人向けってどうしても、リアルかデフォルメかの二極化になりやすいんですが、その中で、難しい(と思われるところ)を良く描いている。



keycontinue000519-40--1_png-3

お話は、女の子主導ですね。よく「同年代の女の子は進んでる」っていうじゃないですか。あれをですね、エロ漫画に取り込んでいる。表面上は普通の落ち着いている女の子が、じっさいそういう場面になったときに、知識も積極性も段違いでエッチを進める。この女の子の方が進んでいる感、普通に見える女の子もエロイこと考えている。この前提がリアルでエロくていいなと思うわけです。わかりますかね、わかって欲しい。

フィクションにおいて、「まったくありえないこと」の中に読者は入っていけない。たとえば、ペットボトルがいきなり爆発して美少女が現れたりすると、その世界にはなかなか入れないですよね。でも、自分たちの現実に「あり得そうだな」と思うことがスタート地点にあると、そこから凄まじいフィクションになっていっても、没入することができるんですよ。この辺のフィクションと現実のライン、「あり得そうな」ラインを描くのことが極めて上手い。それが、きいさんに対する僕の印象です。


あと、この辺も自然だけど上手い
19-40--1_png-1

いいカットですよね




<参考文献>
かぎばんごう023+
作品「コンティニュー」「布団の中の宇宙」(※画像引用はこちらから)
2016年12月 近況 

↑このページのトップヘ

©GOMISTATION 2012-2023 All rights reversed