科学部部長の上野さんが部員である田中に、さまざまなトラップを仕掛けていく、というのが一連の流れのようです。オムニバス形式。

公式サイト 上野さんは不器用


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科学的実験を行うという名目の元、部長が恋愛の駆け引きを行う。思春期の男子が女子のスカートの中身を見る。その覗く行為自体を意識させることで、田中の恥じらう様子を見ようと試みますが、田中は一向に恥じる様子なく敗れてしまいます。


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普段はぼけっとしている田中ですが、変なところで勘が鋭く、デリカシーのなさも相まって思春期女子を完全に圧倒。


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#2においても部長は画策します。衝撃吸収パッドである「一七六防護服」を服に忍び込ませ、それがいったいどの位置であるかを当てさせるという実験を行う。ぼけっとしている田中も思春期男子。否が応でもエッチなこと、特に胸には関心があるという風に想定し、自分の胸の小ささを活かし、明らかにサイズが異なる防護型ブラを装着します。

つまり、普段から見ていれば、部長の胸の大きさは明らかに異なっていることに気付くけれど、それを指摘することは「部長のバストに興味がある/部長のバストサイズを把握している」と言っていることと同義となる。そのため、思春期男子としては、指摘することも触れることもできず、ただひたすらモンモンと部長上野のバストを想像するしかない。

このように部長上野は想定しますが、田中はパッドが装着された部分を「尻」と断定しスパンキング。散々尻を叩いたあげく、「当てたら防護服をプレゼント」という文言を忘れることなく防護服ではないパンツ回収します。いや、デザインセンスのなさに部長に返しましたね。またもや部長の負け。


相手に対しての想定はしっかりしているが、アドリブや単純な接触にきわめて弱く、上野さんは何度も何度も敗北を喫します。相手に意識をしてもらいたい、告白したい、このような感情をただそのまま放出するのではなく、科学技術という文明の利器を使い合理的な方法で、「科学的実験」という大義名分の上に試みます。これほどの方法を取らなければ、田中に対する部長の愛は溢れんばかりのものになってしまう。いわば、科学技術をもって自分の感情を制御しようとしているのですね。それでもなお、溢れてしまい、恥ずかしさに悶える上野さんの姿を見て我々は回顧します。ああ、自分にもこういうときがあったなと。そういう回顧体験的アニメです。


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芹沢優の声は、やや中性的な感じで素晴らしい。擬音とか「ぐぬぬ」みたいな滲み出る感じの声も巧いですよね。自分の中では中原麻衣以来のヒットです。以前、配信で大匙屋さんからオススメされたようなのですが、記憶からすっかり抜け落ちていました失敬。



あと良かったカメラワーク

#1
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TB(上野と田中で異なる速さ)

こういうアニメでこそのカメラショットいいですよね。タイミングに妙あり。

上野さんのスカートから田中の頭をすり抜けて手前まで引いてくる。TBの速さは異なっており、田中の方が遅く上野の方が速い。田中と上野の頭の大きさは異なっていますが、上野ヘッドが入ってからのカットでは同じか上野ヘッドがやや大きいくらいになります。これにより、田中の頭が上野さんを邪魔することなく、恥じらう上野さんをしっかりと映すことができるんですね。



( ^ω^)・・・
( ^ω^)えっタイトル間違えてないかって?
( ^ω^)・・・原作ファンでしたから、かぐや様見ましたけど、1話の記憶がまったくない。どんなカットだったかすら思い出せないってことは価値がないんですよ。レイアウトが特にひどかったなあ。これ以上言うと、よりもい記事のときみたいに、バカなオタクが集まるんでやめときます。まあ、メディアミックスで原作漫画売れたらいいやっていう態度なんでしょうね。だから、ヤンジャンアニメって失敗続きなんだろうなあ。


たまたま見た上野さんの方がしっかり出来ている。少なくとも頭脳戦を仕掛けている。けっしてすごい作画やすごいキャラ絵があるわけではなく、総力戦で演出している。前述のカメラワークをとってもそうですよね、一つ一つが丁寧に作られている。集中線の使い方も、間の作り方も上手い。感服しましたよ、上野さんは真面目に良く出来ている。同じようなホンでも演出次第でこうも変わると、釣りたくなりますよねタイトルで。そのうち直します。