ID: INVADED 公式サイト

NAZによる制作。数少ないオリジナルアニメ。監督にあおきえいを据え、キャラデザには碇谷敦(板垣敦)を採用。衆目を引いたのは、なんといっても脚本:舞城王太郎でしょう。「龍の歯医者」「ハンマーヘッド」以来のアニメ作品参加。なによりテレビシリーズにがっつりと参加するのはこれが初めて。


碇谷キャラデが目を引きますねえ
07

リアルなお話に、すごくリアルなキャラデというのはそれだけで辛くなってしまう。碇谷キャラデぐらいデフォルメされているくらいが、少し遠目から作品を見れるんですよ。リアルなキャラデだと自己投影しすぎてしまう。それが分かってないから、「没個性リーマン主人公」みたいなキャラデが氾濫しているわけです。これはけっこう良い判断材料ですよ。お話はどっちにせよ、ダメなデザインだなってすぐに分かる。


1話のテーマは「欠損」だったので、ダイレクトに犯罪者の無意識って感じがして良いですよね。絵として良かったのは、圧倒的にAパート前半。

02
03
04

三回ポンバック
同ポジから三回それぞれ引いた絵を作る。
レイアウトはこういうふうに連続して良いものが作られるときもあります。ラストカットはそれ以外も中央に枠が作られるように、物が配置されていて良い




やっぱり1話はここだなと
Bパートのぐるぐるパズル組み立てや、カエルちゃんから外れていく犯人のシーンも爽快感があっていいけれど、酒井戸が起き上がるところのシーン。ここが個人的には最も良かった。

10
09
05

戸惑いや混乱だけならば絵で表現するのは大して難しくないですが、そこから落ち着くまでを描こうとすると一気に難易度が上がる。酒井戸の混乱~落ち着きまでの描写はそうとうに良かった。酒井戸がイラついて壁を殴る。当たらないはずの手が壁に当たっている、それに酒井戸が気付く。


11
12

同じように足を救出する。バネの感じがいいんだろうなあコレ。足元がバラバラで不安定な世界に安心を与えてくれる。この一連の流れはスゴク良かった。