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2025+1.0

2014年09月

32]
まあ知ってる人がいるか分かんない作品ですが、これは僕の昔からのお気に入りでして、今回改めて観直してみると、そのすさまじい映像は変わらずでした。

ドラミちゃん ミニドラSOS!!! Wikipedia



まずはあらすじから。

時は2011年。子どもの頃の、のび太が勝手に未来デパートに注文した「ミニドラ」が間違って、のび太の子どもの「のびスケ」に届く。それからミニドラとのびスケたちは遊ぶが、ドラミちゃんに返還を求められる。パパ(のび太)がよく話す「冒険」をしたい3人はドラミちゃんから逃げて、ミニドラの力を使おうとするが…


そうなんです、2011年なんですね。ドラえもんが誕生する100年前。だから、ドラえもんがいる時代の便利な道具というのはまだできていないわけですが、確実に未来は進歩しているわけです。今作では、その未来感が的確かつ程よい感じに、随所に盛り込まれていて、とてもいいSFアニメになっています。いやあ完璧です。これは原作漫画がないオリジナル作品なわけですが、本当にすごい。

監督は、「おねがいマイメロディ」などで知られる、森脇真琴さん。最近だと、「ミルキィホームズ」で知っている方が一杯いるのではないでしょうか。ちなみに、2014秋アニメでも「デンキ街の本屋さん」で監修を務めます。久しぶりのシンエイ関連のお仕事ですかね。

原画は木上さんの他にも、林・東海林・藤田さんなど、シンエイ実力者揃いの作品です。




木上作画として有名なのは、のびスケのビー玉シーン。
(※これはソースなんでしょうか。当時のアニメ雑誌とかですかね)

ビー玉
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で、まああんだけ上手い木上さんが他に描いてないわけもなく。
ここらへんが木上作画じゃないかなあと。



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ラスト2個は純粋に良いと思ったので、違う可能性大ですが。上から2つは、エフェクトのあのスッと消える感じとかが根拠っぽい根拠です。木上作画(エフェクト)はまだまだ少ししか見てませんが、破片の多さが目に留まりました。なので、この辺もかなあと。



ガラス破壊
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破片だけでなく、割れた本体のガラス部分の描き方も非常に上手い。重力には沿っていない(と思う)が、のびスケたちから見た「重さ・怖さ」を上手く表現してる。おもたい動きはそのため。後は水のエフェクトが、地味にこれまた上手い。この水エフェクトは、水圧で耐え切れなくなってきての水なんですが、シャシャっとした感じが木上さんっぽいですよね。

木上さんといえば、芝居メーターの感じが非常に強いのではないでしょうか。「けいおん」「涼宮ハルヒの憂鬱」「Canon」とかそういう感じですもんね。特に、手の芝居がすげえ上手い。グッと押し出す手のひらの表現とか、手首の動きとかいいですね。





その他、ちょっと回りこみにも関係するお話を少し。

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ここでは、「迷宮プラネタリウム」という道具を使っているので、スーパーが迷路のように巨大になっています。 原作コミックで言うと、「ホームメイロ」と同じ(※ただしホームメイロの場合は、その迷路内部で道具が使用できません)。まあ、とてつもなく広くなっちゃってるわけですよ。広大に。それを描写するための、180度回転回り込み背景動画の使用だと思います。

これによって、のびスケたちの目線で、僕らも、スーパーの変貌ぶりを感じることができる。これが、のびスケたちが困っている様子を俯瞰でTBをやるだけでは、多分僕らは彼らを可哀想としか思えない。子どもは、もっとダイレクトに映像を享受するので、これはすごくいい表現手法だと思います。



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この180度回り込み前面背景動画はこれもありますが、それは上と同じような使い方です。のびスケたちが理解できる範疇を超えた、未知なるものに大しての驚きとか呆然とした感じを表現してる。 



後、面白かったのは、これ。

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1カット目では、「のびスケに見つかった」という部分を強調するために、スネ樹がのびスケに付けた「ミニ雷雲」に焦点が行ってるわけですが、2カット目では、瞬く間にのびスケに対するジャイチビ・スネ樹の恐怖心を演出するために、少し俯瞰のアングルになってるんですね(のびスケを大きくみせるため)。しかも、TBしながら、カットを割ってるので面白い。



これぐらいかなあ。後は、ドラえもん作品だけど、絶対ドラえもんが出てこないとか、そこは分かってる。今だと、「ドラ泣き(笑)」だから、こんな作品だと最後にドラえもん出しちゃいますよ多分。出てこないで、「想像に任せる」、ということの重要性は分かっている人は少ないので。


まあ総合すると、とても面白い作品なので、未見の方は是非に視聴してみてください。



■野球 戦力外通告・引退・配置転換

◎セドン、石井、加治前
○野間口、星野、阿南
△矢野、隠善、セペダ

こんな感じ。セドンについては、ラストチャンスだった登板で結果を残せなかったので。石井は年齢的な問題と守備的な問題、そして横川の台頭ですね。お疲れ様です。加治前は、打撃で結果を残せていない。


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ちょっと自分の脳みそ整理に。
特に繰り返し見てたもの、印象に残ってるものには、★つけてる。

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51]

調べ尽くしたい所存です。
(※念入りに調べましたが、各パートは推測です。)



■『まいっちんぐマチコ先生(1984)』 

おそらく本谷さんの初原画。(※初動画は『さすがの猿飛(1984)』)


75話

ガス爆発
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(※多少ショックの表現が目に悪いと思ったので、消しているコマがあります。ご了承してね。実際に見たい方は、本編で確認して下さい。)

爆発・煙のアニメーター、という認識が『メガゾーン』等で出来上がってしまっているので、爆発シーンがあるときは無条件で本谷さんだと思ってしまう。推測ですが、おそらくこのガス(おなら)爆発周辺が本谷さんではないかなあと。他には、煙のカットとかもありましたね。


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これは上記の一部切り抜きです。
これだけの物量。女の子も机も、破片もしっかり描いて動かしているのが分かります。
めっさ上手い。


突き破りドーン
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ここだけ見ると、「なんぞこれ」という感じですが。
まあ、おならで加速して壁を突き破ってます。
破片の細かさがポイントですね。散らせ方が丁寧です。



79話

メガネ泣いてるところ
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6枚リピート。
増尾さんもそうですが、エフェクト描かれる方は涙の作画もまた上手い気がします。
(※この辺りは、上野さんかもしれません。)


Bパート玄関
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ちょっとショック表現については、知人から情報を得まして。
『北斗の拳』でも使っているかもということを参考に、ここ辺りかなあと。


…と色々推測立てて見ましたが、
「まいっちんぐマチコ先生」は、正直全然分かんないです。
特に79話は全然ですね。



■『メガゾーン23(1985)』

これは、『メガゾーン』の1作目です。パート2(秘密ください)の方は本谷パートがとても有名ですが、こちらはどちらかと言えば庵野・山下パートが有名な作品ですね。

クレジット
(※緑はパート判明してる人、赤はそうでない、かつエフェクトを描く人)

正直増尾パートもよく分かってないんですが、警察署前の戦闘あたりかなあと増尾配信のときにありまして。福島さんに限っては、全然分かってない。となると本谷さんパートは、2作目や『オーガス』と比べながら調べる他なく。これに絞り込んだんですが、正直微妙なところです。 


タンクローリー爆発、メカ落下
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一面の透過光や、ショック表現が特定箇所。全体的なメカの重力感や、煙のじんわりとした感じで判断しました。そうそう忘れちゃいけない、後は破片ですね。コンクリ破片の崩れ方と落下の仕方が、すごくゆっくりで写実的になってる所も大きい。本谷パートは、この後に起き上がるとこのダブラシ煙ぐらいまでじゃないかと。

ここじゃなかったら、後はパトカー潰す所かなあ。あそこのガラス破片はよく似ている気がしますが…福島さんのような気もします。



■『大魔獣激闘 鋼の鬼(1987)』 


ケーブル暴れ
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突如巻き上がるケーブル。無理やり引っこ抜かれたような格好で、周囲にはその破片が広がる。ケーブルの先に重そうな機械類がくっついているのは、その「無理やりさ」を演出するため。その機械類が崩壊していく様も、また作画密度の高さに圧巻される。一瞬ピンと張るケーブルは、伸長の限界を示していて、それを超えた後の開放感にも似たケーブルの暴れ方が素晴らしい。



ケーブルの落下と煙
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立ち上がる化け物に引きずられる形で、ケーブルは穴へと吸い込まれる。重量感ある立ち上がりと同時に、煙も発生しているため、中の部分が削れて粉塵となっているという表現なのだろう。2コマの煙の上には、破片(ガラス+石)と電気のエフェクトが走り、情報量を増す。ここでは、ちっちゃい破片(ガラス)と大きな破片(削られた石の一部)を使い、画一的な画面にならないように設計されていると感じる。


本谷作画は、この辺りかなあと推測しました。ハルカが取り込まれて、ケーブル引っこ抜く辺りとか、ガラスが割れるところとかですね。ケーブルの挙動っていうのは、『王立宇宙軍』でも『AKIRA』でもあったけど、これだけ上手く描くにはやっぱ上手な人でないと描けないと思います。

また共通事項として、これらのgifで見られる破片は、『メガゾーン23』などで見られた破片とよく似ています。それも推測の根拠の一つですが…AKIRA以前は、「破片などで情報量を増やし、写実的にする」と前も述べましたが、それは変わらず、この「鋼の鬼」でも発揮されているように感じます。


今回は以上です。

01]

そういえば、没にしたヤツもあったり。
何かもったいないので紹介。

■『中二病でも恋がしたい!戀(2014)』 OP

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これは後半部分のロングバージョン。
回転台座のタイプ。
パラパラと光るエフェクトがいい味出してる。


■『蟲師 続章(2014)』 

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紹介し忘れ。
大パノラマ!ローアングルを保つカメラがいい。
一部背動で、砂浜を細かく描く。
大群の鳥と合わさって、画面密度が濃くなってます。


■『言の葉の庭(2013)』 

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記憶からすっぽり抜けてた。ラストシーン。
新海ならではの、情景描写。後は想像にお任せ、というとこがいい。
ロングに引きながら回り込むのは、何か独特な感じがしますね。



また思い出したら記事にすると思います。

まあこういうね、慣れ親しみすぎて意識しないと気づけ無い表現だと思いますが。
そこそこに、アニメ見るときに意識するのは損ではないと感じますよ。

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