2019年01月

#1
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連続2カット
(積分公式と微分定義で天才なのかあ、まあこれはイチャモンかあ)

かぐや様01-03かぐや様01-04
連続2カット


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[藤原書紀の飯テロ省き、連続8カット]

ここまで来ると、わざとやってんのか?って思えてきますよね。
ナレーションなんかよりこのコンテどうなってんだ。



#2
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kaguya02-06
連続3カット

この画面よく通したなと思う。鏡見ながらコンテ切ったのかな。
なんだろう、僕はふだん上手下手とかさほど気にしないんですよ。
画面だけでイライラさせるのって凄いことですよ。普通はできない。


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kaguya02-03
連続3カット

かぐや様の画面に違和感を抱いている人がいれば、それは正しい。
こういった画面を見ると、ふだんのコンテマンがどれだけ高度か分かる。


頭脳戦というのは独白が多くなる上、お互いに口論し合うわけですからキャラの位置はよりいっそう重要になる。いやまあこんなのは、なんというか説明することじゃない。コンテやレイアウトの基礎の基礎、今からでも遅くないんでガイナックスの鶴巻講座でも見てきた方がいい。このつなぎに誰も違和感を抱かなかったのか、それはそれですげえなと思います。

科学部部長の上野さんが部員である田中に、さまざまなトラップを仕掛けていく、というのが一連の流れのようです。オムニバス形式。

公式サイト 上野さんは不器用


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科学的実験を行うという名目の元、部長が恋愛の駆け引きを行う。思春期の男子が女子のスカートの中身を見る。その覗く行為自体を意識させることで、田中の恥じらう様子を見ようと試みますが、田中は一向に恥じる様子なく敗れてしまいます。


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普段はぼけっとしている田中ですが、変なところで勘が鋭く、デリカシーのなさも相まって思春期女子を完全に圧倒。


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#2においても部長は画策します。衝撃吸収パッドである「一七六防護服」を服に忍び込ませ、それがいったいどの位置であるかを当てさせるという実験を行う。ぼけっとしている田中も思春期男子。否が応でもエッチなこと、特に胸には関心があるという風に想定し、自分の胸の小ささを活かし、明らかにサイズが異なる防護型ブラを装着します。

つまり、普段から見ていれば、部長の胸の大きさは明らかに異なっていることに気付くけれど、それを指摘することは「部長のバストに興味がある/部長のバストサイズを把握している」と言っていることと同義となる。そのため、思春期男子としては、指摘することも触れることもできず、ただひたすらモンモンと部長上野のバストを想像するしかない。

このように部長上野は想定しますが、田中はパッドが装着された部分を「尻」と断定しスパンキング。散々尻を叩いたあげく、「当てたら防護服をプレゼント」という文言を忘れることなく防護服ではないパンツ回収します。いや、デザインセンスのなさに部長に返しましたね。またもや部長の負け。


相手に対しての想定はしっかりしているが、アドリブや単純な接触にきわめて弱く、上野さんは何度も何度も敗北を喫します。相手に意識をしてもらいたい、告白したい、このような感情をただそのまま放出するのではなく、科学技術という文明の利器を使い合理的な方法で、「科学的実験」という大義名分の上に試みます。これほどの方法を取らなければ、田中に対する部長の愛は溢れんばかりのものになってしまう。いわば、科学技術をもって自分の感情を制御しようとしているのですね。それでもなお、溢れてしまい、恥ずかしさに悶える上野さんの姿を見て我々は回顧します。ああ、自分にもこういうときがあったなと。そういう回顧体験的アニメです。


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芹沢優の声は、やや中性的な感じで素晴らしい。擬音とか「ぐぬぬ」みたいな滲み出る感じの声も巧いですよね。自分の中では中原麻衣以来のヒットです。以前、配信で大匙屋さんからオススメされたようなのですが、記憶からすっかり抜け落ちていました失敬。



あと良かったカメラワーク

#1
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TB(上野と田中で異なる速さ)

こういうアニメでこそのカメラショットいいですよね。タイミングに妙あり。

上野さんのスカートから田中の頭をすり抜けて手前まで引いてくる。TBの速さは異なっており、田中の方が遅く上野の方が速い。田中と上野の頭の大きさは異なっていますが、上野ヘッドが入ってからのカットでは同じか上野ヘッドがやや大きいくらいになります。これにより、田中の頭が上野さんを邪魔することなく、恥じらう上野さんをしっかりと映すことができるんですね。



( ^ω^)・・・
( ^ω^)えっタイトル間違えてないかって?
( ^ω^)・・・原作ファンでしたから、かぐや様見ましたけど、1話の記憶がまったくない。どんなカットだったかすら思い出せないってことは価値がないんですよ。レイアウトが特にひどかったなあ。これ以上言うと、よりもい記事のときみたいに、バカなオタクが集まるんでやめときます。まあ、メディアミックスで原作漫画売れたらいいやっていう態度なんでしょうね。だから、ヤンジャンアニメって失敗続きなんだろうなあ。


たまたま見た上野さんの方がしっかり出来ている。少なくとも頭脳戦を仕掛けている。けっしてすごい作画やすごいキャラ絵があるわけではなく、総力戦で演出している。前述のカメラワークをとってもそうですよね、一つ一つが丁寧に作られている。集中線の使い方も、間の作り方も上手い。感服しましたよ、上野さんは真面目に良く出来ている。同じようなホンでも演出次第でこうも変わると、釣りたくなりますよねタイトルで。そのうち直します。

諸事情あり、今年最大の話題作・名作(らしい)「宇宙よりも遠い場所」を見ました。

公式サイト


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まず最初に、自分には合わなかった(※ここ重要)です。だけれど、人気作である理由はなんとなく分かる。この作品はファンタジーに近いかなあ、というのが最初の印象でした。



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『宇宙よりも遠い場所』は、「南極に行くのは大変・きわめて困難」(=「勇気をもった挑戦」)を軸にお話が進んでいきます。周りの大人たちは、同伴する民間の観測隊も含め、「危険な航路」「(連れていくなら)他の隊員と同じ扱いをする」「お遊びじゃない」と言い、彼女たちもそれを了解していたはず。それこそ、物語の序盤では、南極探査の過酷さは、シラセの100万や彼女の視野狭窄(※JKビジネスバイトの下りなど)によって間接的に体現されてたわけです。

困難な物事の表現には、それ相応のストイックさ・本気さが説得力として必要なんですよ。アンパンマンって、バイキンマンに水かけられて力が出なくなるでしょ?バイキンマンも毎回本気でやってくる。アンパンマンを倒そうとやってくる。だから、バイキンマンの強さ・本気っぷりが分かるし、そこから復活して相手を倒すアンパンマンに対して僕らはカタルシスを感じるわけです。もし、バイキンマンが弱腰でちょいちょい攻撃してくるだけだったら、何の面白みもないですよね。



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そういう視点で、「よりもい」前半は、なるほどな~と見ていたんですが、後半になるにつれ、このストイックさが欠けていく。というか、お遊びになっていく。彼女たちの船内における行動は浮足立ったもので、たとえば、8話では猛烈な嵐に襲われて、船内はきわめて危険な状態になりますよね。こんな中で嵐の波を浴びて「友情サイコー!青春サイコー!」とかやってるの頭おかしいんですよ。ありえない。シラセの執心であった南極に付くこともなく、しょうもない原因で死ぬかもしれなかった。もちろん、これがユヅキのとき(※梯子でユヅキを迎えに来る)みたく夢オチであるかもしれませんが、夢の中でも止めなきゃ友達なら。キマリの言うことに周囲がノリノリでパリピすること、それが本当の友達なのか?それを疑問に思わない時点でバカなオタクがいるんだろうなと。


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せめて大人に怒られるまでがセットだろうと思ったら、シェフのおばさんも誰も怒らない。それで、だいたいこのあたりで確信したことが一つあります。それはですね、この物語の中で、彼女たちは「困難な夢」に向かって歩んでますよね。大部分はそれで承認・称賛されちゃう世界なんですよ。失敗を重ねず、夢に向かって自由気ままに挑戦できるような、挑戦それだけで称賛されるような世界を望んでいるじゃないんですかね、バカなオタクは。



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何度も言いますけれど、僕には合わなかったでも、絶賛される内容・絶賛している人も理解できる。よりもい好きな人もいて当然だなと思う。ただそれだけの話ですよね。彼女たちの勇気や挑戦も理解はできる。周りのひどい言葉を歯牙にもかけず、足を進めた彼女たちには共感・尊敬を覚え、拍手を送りたい人が山ほどいるのも分かる。それぞれ違った背景をもった4人が、それぞれの「引っかかった思い」を消化して前に進むために、南極にいくわけですから、その場所が重要でないことも分かる。



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しかし、これらは映像の説得力にはあんまり関係がないんですよ。原作・ホンが良くても、クソみたいな邦画だらけなのと同じ。それは置いといて、説得力の構造的な話をしましょう。構造的には2つの要素があります。彼女たちが引っかかりを乗り越え・消化して前に進む、これが「精神的な成長・歩み」の描写ですよね。一方で、同じように、砕氷船・ペンギン饅頭号も、3年ぶりの南極探査に向けて地道に準備を進めていました。これが「物理的な進歩・前進」の描写ですよね。同じ構造の2つを両輪にして、「よりもい」という作品は展開されていきます。



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精神的な成長の描写は十分にされていましたが、物理的な面の描写が良くなかった。そもそも、成長とか前進とか、どういう要素があるのかなと考えてみたんですが一概には言えない。この作品でいうと、ユヅキちゃんの友達契約書であったり、また砕氷船が南極への氷道を砕いていくことを指すと考えます。



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それで、精神的な描写については、繰り返しになりますが、4人それぞれの深いところ、また隊長を筆頭とする観測隊の後悔(※シラセ母に対する)もきっちり拾って解決している。一方で、物理的な描写ですが、これは船本体、南極への旅路、南極自体などですね。一言でいえば、「本当に宇宙よりも遠い場所(=過酷)なのか?」という描写に絞られる。毛利衛が語ったように、南極の昭和基地には何日もかかる。「本当に南極に行くのは大変なのか?」というところが物理的な描写においては重要なんです。アンパンマンの例を思い返してください。

実際どうだったかというと、巡航はきわめて良好だった。砕氷船が氷を砕いていくのもさほど労力を要した様には見えない。絶叫する60度の南極海においての嵐は、砕氷船や彼女たち4人を殺しにきていたか。波・氷の作画も含めて、そのあたりの描写がダメダメだった。(※付け加えるならば、「南極は過酷なのか?」という部分は割と良くできていた。吹雪の中の旗バタバタは良かったです)




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つまり、「成長や前進」というのは、「自分の苦手なこと・目を背けていることに対して、正面から向き合うこと」です。そういう点で、物理的な前進、すなわち簡明にいえば、「船の苦労」の描写がダメダメであり、彼女たち4人の精神的な成長ペースと合わず、2つの要素の間でズレが生じてしまった。結果として、脚本がそこそこよくできているだけの歪な作品になってしまった。というのがぼくの「よりもい」に対する考えであり評価です。


よりもいの中で良かったのは、主人公の絶妙なモブ顔さのデザインと、花澤さんの演技です。この2つがなかったら多分最後まで見なかった。ざーさん、監獄学園の花さんといい、ポンコツ美少女役をやらせたら天下一品ですね。

■情熱
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去年は、みなさま御察しの通り、情熱が奈落の底まで暴落しました。それは記事にも現れていると思います。そのかわり、なんとアニメをわりと見れている。自分でも驚くばかりです。ゴブスレ、ゾンサガ、よりもい(※メイウザはどこへ…)、同時進行で3つも全部視聴したという快挙。おどろき桃の木山椒の木。


■考え深くを捨て、決断はやく
考えに浸ること多く、記事を作っては消し作っては消し、アイデアが浮かんだはいいが気力がない。ということで、今年は、考えを外しはしませんが、深さを水たまりレベルまでにはもっていきたいなと思います。決断はやく、作る記事を絞っていこうかなと。絞ったら、とことんやろうかなと。去年は、あまりブログ記事受けず、まああんまり面白い記事ないなあと見返してもおもう。テンポ関係ぐらいですね。


■企画とか
あとは、配信とかで面白い映画とかアニメを教えてもらうことが多いんですよ。だから、これをブログに逆輸入して、読者の方からおススメを教えてもらおうかな!と。メールかなんかのシステムで募集して、とりあえず送られてきたオススメ作品には反応します。コンセプトは「これならイアキを倒せる!」という感じでお願いします。150%納得できたら、いくら天邪鬼の自分といえど、ああこれは素晴らしいナアと感嘆に浸り記事を作るであろう。ということで、最高の、オールタイム・ベスト、惚れた作品、そういったものを、聖水のようにですね、私に投げつけて浄化していただければと思います。


あとは、どうにも悪いところ探しちゃうクセが付いてるかなあと思うので、良いとこドリップな考えにしていきたいですね。まあ、年始で変なテンションですから、これら半分でもできたら御の字も御の字です。昨年も、たくさんの方に見てもらい感謝でございます。今年もよろしくお願いします。

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