ちょっと今回からタイトルも追加してみました。 


作劇・脚本・展開。

アバン:コンサート会場へ急ぐ一同
A:宮園かをり演奏
B:演奏終わり、後日談

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今回は宮園かをりの演奏の素晴らしさと聴衆への訴求性。同時にその演奏によって心揺さぶられる有馬公生。この2つを中心に描かれていました。ラブアンドコメディとボーイ・ミーツ・ガールの中間的作品ですが、今回(前回も)はどちらかというとラブコメ調ですね。

全体的には、良かったけれども、演奏終わりの有馬・渡・宮園の三人の演出はいただけないような気がします。Aは素晴らしかった。Bはね、作画も含めて、あんまり良くなかった。

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どう具体的に良くなかったかというと、「有馬の宮園を迎えに行くような動き」ですね。これは、原作読んでるからかもしれませんが、誤解を生みますよ。そもそも、原作では有馬は本当に蚊帳の外という感じで、迎えに行こうとすらしていない。それなのに、アニメでは一歩踏み出してしまって、何か宮園に声をかけにいくような様を描いてる。違うんですよ、ここでは有馬はそんな意識すらなく、自分から蚊帳の外に行ってると思うんですよ。

「映画のワンシーンのようだ」と有馬が再三言っていたように、有馬はこのシーン(宮園かをりと渡が再会するシーン)を客観視してるんですよ。ああ、すごいなって。でも僕は脇役でしかないっていう卑屈・陰鬱さを持って。それなのに、何故か一歩踏み出して行っちゃってる。ここはねえ、有馬にそういう希望(好かれてるかも)とかいう感情は多分一切無いし、関わりを持とうとも思ってない。それは前述したとおり、この場面・状況を客観視してるから。だからこの2話は惜しい。





作画。


アバンの歩き、Aの演奏、CGピアノ。良かったですね。
Bはちょっとヘタった感じがありましたけど、あれは作画配分の問題でしょう。

で、海外サイト(国内もかな)では、このシーンに対する酷評が多く。

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あんまり酷いとは思わないんですけどね。
「拡大作画にして」とまでは思わない、大変だろうし「これぐらい別に」と思う。
ただ、譜面が消えてしまってるのは、もったいないですね。
これはおそらく演出・作監・動検のミスですが、しょーもないミスを責めるのは酷でしょう。
ラッシュの段階で制作側もわかってるだろうし。そこら辺は、寛大にいきたい。


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対して、Aの演奏は良かったですねえ。
後ろのピアノ伴奏の戸惑ってる感じも素晴らしかった。基本2コマで。
(2枚目は、1コマでしたが、ここも譜面めくる等芝居が細かく描かれてた)

4枚目のピアノ・手CGは素晴らしかった。
サンジゲンに追いつくような勢いのCGですね。良かった。
これ音合せも相当頑張ったんじゃないのかなあ、すごかったですよ。

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後は、コンサートホールに入る瞬間のエフェクトが素晴らしかった。
閉塞的な空間に新鮮な空気が入っていくと同時に、その空間内との温度差とかそういったモンを表現してる気がします。後、ホコリの感じとか。すんごい上手くないすか。エフェクト好きなので、特に良かったです。


こんなとこです。(17m58s)