今までの話数の中では演出的には一番よくできてる、と思う。すごい。
![08]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/f/e/fedb6cec-s.jpg)
アバン:死についての会話(ミチルとユウジ)
A:宿舎でのそれぞれ、ミチル中心
・マグロマンでお腹痛い
・ミチル回
・雷と停電
・時々変なことをするミチル
B:ミチルの人格
・丘でミチルとユウジの会話
・二重人格ミチル
・キス
・その後ツンデレ・ミチルと接吻未遂
・口へのアプローチでの差異
C:黒猫の死
・アバン、Bからの伏線回収
・血のエフェクト上手い
脚本・作劇・構成
![30]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/2/920590e2-s.jpg)
グリザイアもとうとう4話。今回はミチル回。
そして、ミチルは二重人格者ということが判明したわけなんですけど、そこにおける描写の精密さが心地いい。「二重人格者」というキャラクターに必要な「パーツ」とか「要素」といったものは昔から存在していて、それが明らかな「静」と「動」によるものだったり、『妄想代理人』だと、外面的な姿見に依拠している。ミチルも、そういった基本的な二重人格のテンプレートは抑えつつも、「注目すべきポイント」を小粋に演出してるのが素晴らしかった。
![00]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/f/6/f68a1176-s.jpg)
![30]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/c/dce38b55-s.jpg)
![46]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/a/4/a49eb471-s.jpg)
![39]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/1/1111b714-s.jpg)
ミチルを見分ける方法は(確実性に欠けるが)「口元」であり、これはおそらく意識的に作画も描画してる。ツンデレ・ミチルの時は、口元に色気がない。対して、悟った・ミチルの方は、口元にやけに艶があり、ツンデレ・ミチルとの比較対象となっている。 これ自体はなんてことは無いんだけど、この思考へ持ってくる演出がうまい。序盤から、「紙パックジュース」「フレーバー」という要素や、「キス」というシチュエーションによる、口元への視線・思考誘導が至妙だった。
後は、構成が巧いですね。1話で全体像を紹介し、2話はサカキ、3話は天音、4話でミチルと。それぞれのキャラに焦点を当てることで、「このキャラを掘り下げる」という考えが明確で分かりやすく、自然と画面へと没入しやすい。これと対極にあるのが、『天体のメソッド』ですね。
作画・画面設計
![11]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/e/6edb3013-s.jpg)
![32]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/a/3/a3cb9684-s.jpg)
クレジットを見るまでは、まさか全員3文字原画とは分かりませんでした。レベル上がってますね、驚きました。「ぎこちない動き」というのは強いていうならば挙げられる程度で、そこまで違和のある動き・キャラ絵というのは存在しなかったように思います。総作監・作監のおかげも当然あるでしょうけど、すごいですね。特に、Bのミチルの接吻未遂シーンあたりが上手かった。3コマ作画(非金田系)的なノリで。Aのツンデレ・ミチルが帰ってきた後の作画も良かった、ぬるんとしてた。
後、シネスコについてですが―
![26]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/8/1/81b650f6-s.jpg)
![36]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/b/2b716fa7-s.jpg)
![57]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/8/686ee9f6-s.jpg)
![54]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/7/47c53b6d-s.jpg)
こういった画面を監督がやりたい為に、もしくはエロゲー画面の意識からシネスコを採用したのではないでしょうか、と思っています。ビスタだと2枚目みたいなのは、どうしても画面が詰まってしまうし、「隙間としての空間(余白的な空間)」というのを演出したいように感じます。
という感じでしょうか。
ちなみにエイトビットはサテライトからの派生スタジオで、今年5年目の新規スタジオです。
![08]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/f/e/fedb6cec-s.jpg)
アバン:死についての会話(ミチルとユウジ)
A:宿舎でのそれぞれ、ミチル中心
・マグロマンでお腹痛い
・ミチル回
・雷と停電
・時々変なことをするミチル
B:ミチルの人格
・丘でミチルとユウジの会話
・二重人格ミチル
・キス
・その後ツンデレ・ミチルと接吻未遂
・口へのアプローチでの差異
C:黒猫の死
・アバン、Bからの伏線回収
・血のエフェクト上手い
脚本・作劇・構成
![30]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/2/920590e2-s.jpg)
グリザイアもとうとう4話。今回はミチル回。
そして、ミチルは二重人格者ということが判明したわけなんですけど、そこにおける描写の精密さが心地いい。「二重人格者」というキャラクターに必要な「パーツ」とか「要素」といったものは昔から存在していて、それが明らかな「静」と「動」によるものだったり、『妄想代理人』だと、外面的な姿見に依拠している。ミチルも、そういった基本的な二重人格のテンプレートは抑えつつも、「注目すべきポイント」を小粋に演出してるのが素晴らしかった。
![00]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/f/6/f68a1176-s.jpg)
![30]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/c/dce38b55-s.jpg)
![46]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/a/4/a49eb471-s.jpg)
![39]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/1/1111b714-s.jpg)
ミチルを見分ける方法は(確実性に欠けるが)「口元」であり、これはおそらく意識的に作画も描画してる。ツンデレ・ミチルの時は、口元に色気がない。対して、悟った・ミチルの方は、口元にやけに艶があり、ツンデレ・ミチルとの比較対象となっている。 これ自体はなんてことは無いんだけど、この思考へ持ってくる演出がうまい。序盤から、「紙パックジュース」「フレーバー」という要素や、「キス」というシチュエーションによる、口元への視線・思考誘導が至妙だった。
後は、構成が巧いですね。1話で全体像を紹介し、2話はサカキ、3話は天音、4話でミチルと。それぞれのキャラに焦点を当てることで、「このキャラを掘り下げる」という考えが明確で分かりやすく、自然と画面へと没入しやすい。これと対極にあるのが、『天体のメソッド』ですね。
作画・画面設計
![11]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/e/6edb3013-s.jpg)
![32]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/a/3/a3cb9684-s.jpg)
クレジットを見るまでは、まさか全員3文字原画とは分かりませんでした。レベル上がってますね、驚きました。「ぎこちない動き」というのは強いていうならば挙げられる程度で、そこまで違和のある動き・キャラ絵というのは存在しなかったように思います。総作監・作監のおかげも当然あるでしょうけど、すごいですね。特に、Bのミチルの接吻未遂シーンあたりが上手かった。3コマ作画(非金田系)的なノリで。Aのツンデレ・ミチルが帰ってきた後の作画も良かった、ぬるんとしてた。
後、シネスコについてですが―
![26]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/8/1/81b650f6-s.jpg)
![36]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/b/2b716fa7-s.jpg)
![57]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/8/686ee9f6-s.jpg)
![54]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/7/47c53b6d-s.jpg)
こういった画面を監督がやりたい為に、もしくはエロゲー画面の意識からシネスコを採用したのではないでしょうか、と思っています。ビスタだと2枚目みたいなのは、どうしても画面が詰まってしまうし、「隙間としての空間(余白的な空間)」というのを演出したいように感じます。
という感じでしょうか。
ちなみにエイトビットはサテライトからの派生スタジオで、今年5年目の新規スタジオです。