前々回、セシルの波について少し言及したんですけど、そういや橋本さんのエフェクトについて整理したような記事を書いてないなあと思い出しまして、今回ご紹介をしようと思います。タイトル通り、今回は水エフェクトについてのみ触れます。(※爆発・煙も素晴らしいんですが、それはまた次の機会に)
■「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル(2014)」 04話
まずは前回のおさらいから。セシルの波作画は前回言及したように、橋本敬史作画っぽいと少し感じていました。その要因は、水柱のフォルム(形)にあります。上記の「セシル04話」においては、水柱自体はそれぞれが独立せずに、全体で波を構成していますよね。そうした水柱が立ち、丸まって重力に従い落ちていく。これが基本的な橋本水エフェクトの要素だと考えています。付け加えて言うならば、衝撃波の作画にとても特徴があります。それはこれから説明していきたいと思います。
■「犬夜叉 紅蓮の蓬莱島(2004)」 劇場
まずは水柱の作画を一つ。最初に龍が倒れてから、まず水柱が立つ。そうして重力に従い(画面には映っていませんが)、ゆっくりと落ちていく。衝撃波についてですが、波が一回ぶわっとこちらに押し寄せた後、放射状に尖ったものが画面に迫ってくるように作画されていることが分かると思います。僕はこれを、「橋本衝撃波」とかそんな感じに勝手に呼んでます。
■「宇宙戦艦ヤマト2199(2012)」 01話
ここは波よりも、衝撃波の表現に注目してもらいたい。これも橋本作画なんですが、微妙な違いはあれど橋本衝撃波はどの作品においても似ている点があります。押し寄せてくる波は、やはり鋭く放射状に尖り、画面に迫ってくる。最後は、その衝撃波の真ん中が画面となり、まるで吸い込まれるようにカットが終わる。
■「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012)」 劇場
これも同じく、衝撃波がメインで描写されているシーン。1カット目は分かりやすいと思う。どっひゃーんという感じで迫ってきてますよね。2カット目に関しては、色が被って少しみにくいと思いますが、レイヤーを2つ重ねて作画されています。波が尖って丸まっていく描写と、衝撃波の描写と2つある。少しスローで見てみましょう。
大体、こんな感じ。手前側に衝撃波が存在しているのが分かると思います。橋本衝撃波は(水に限らず、爆発でも)ラストに4~6枚ほど使って、衝撃波のカオス感(ごちゃごちゃ感)を出しているんですが、これ増尾昭一の作画から来てんじゃねーのかなあなんてふと考えとります。まあ、それもまた今度。
で、セシルの波のフォルム自体にクリソツなのは、実は爆煙作画で一つあるんです。
■「サマーウォーズ(2009)」 劇場
サマヲのラストシーン。橋本作画、特に爆煙、爆発、煙の作画は、あんまり尖らせることなく、全体的には丸いフォルムで作画されることが多いと思うんですが、サマヲだけは異なっていて、むしろ水エフェクト(特に衝撃波)に近い描写になっている。小惑星探査機が物凄いスピードで落ちてくるのは、やはり普通の爆煙描写ではダメで、衝撃波でないと橋本さんは納得できなかったと思うんですよね。だから、こういうフォルムになっている。
普段はこういう煙なんですよね。
■「キルミーベイベー(2012)」 OP
こういう「煙全体が繋がっている」感じの柔らかいフォルムで普段は描くことが多いです。というか爆発や煙に関しては殆どこういった作画だと思う。爆発の基点として最初に尖ることも少なく、最初から丸いフォルムでどーんと爆発することが多い。後、キルミーベイベーは神。
次(橋本作画に触れる時)は、橋本さんの爆発や煙作画についても少し触れたいかなあと思ってます。そういや、橋本敬史作画触れてこなかったなあと。まあ、やっぱりエフェクトっていいもんですね。
■「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル(2014)」 04話
まずは前回のおさらいから。セシルの波作画は前回言及したように、橋本敬史作画っぽいと少し感じていました。その要因は、水柱のフォルム(形)にあります。上記の「セシル04話」においては、水柱自体はそれぞれが独立せずに、全体で波を構成していますよね。そうした水柱が立ち、丸まって重力に従い落ちていく。これが基本的な橋本水エフェクトの要素だと考えています。付け加えて言うならば、衝撃波の作画にとても特徴があります。それはこれから説明していきたいと思います。
■「犬夜叉 紅蓮の蓬莱島(2004)」 劇場
まずは水柱の作画を一つ。最初に龍が倒れてから、まず水柱が立つ。そうして重力に従い(画面には映っていませんが)、ゆっくりと落ちていく。衝撃波についてですが、波が一回ぶわっとこちらに押し寄せた後、放射状に尖ったものが画面に迫ってくるように作画されていることが分かると思います。僕はこれを、「橋本衝撃波」とかそんな感じに勝手に呼んでます。
■「宇宙戦艦ヤマト2199(2012)」 01話
ここは波よりも、衝撃波の表現に注目してもらいたい。これも橋本作画なんですが、微妙な違いはあれど橋本衝撃波はどの作品においても似ている点があります。押し寄せてくる波は、やはり鋭く放射状に尖り、画面に迫ってくる。最後は、その衝撃波の真ん中が画面となり、まるで吸い込まれるようにカットが終わる。
■「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012)」 劇場
これも同じく、衝撃波がメインで描写されているシーン。1カット目は分かりやすいと思う。どっひゃーんという感じで迫ってきてますよね。2カット目に関しては、色が被って少しみにくいと思いますが、レイヤーを2つ重ねて作画されています。波が尖って丸まっていく描写と、衝撃波の描写と2つある。少しスローで見てみましょう。
大体、こんな感じ。手前側に衝撃波が存在しているのが分かると思います。橋本衝撃波は(水に限らず、爆発でも)ラストに4~6枚ほど使って、衝撃波のカオス感(ごちゃごちゃ感)を出しているんですが、これ増尾昭一の作画から来てんじゃねーのかなあなんてふと考えとります。まあ、それもまた今度。
で、セシルの波のフォルム自体にクリソツなのは、実は爆煙作画で一つあるんです。
■「サマーウォーズ(2009)」 劇場
サマヲのラストシーン。橋本作画、特に爆煙、爆発、煙の作画は、あんまり尖らせることなく、全体的には丸いフォルムで作画されることが多いと思うんですが、サマヲだけは異なっていて、むしろ水エフェクト(特に衝撃波)に近い描写になっている。小惑星探査機が物凄いスピードで落ちてくるのは、やはり普通の爆煙描写ではダメで、衝撃波でないと橋本さんは納得できなかったと思うんですよね。だから、こういうフォルムになっている。
普段はこういう煙なんですよね。
■「キルミーベイベー(2012)」 OP
こういう「煙全体が繋がっている」感じの柔らかいフォルムで普段は描くことが多いです。というか爆発や煙に関しては殆どこういった作画だと思う。爆発の基点として最初に尖ることも少なく、最初から丸いフォルムでどーんと爆発することが多い。後、キルミーベイベーは神。
次(橋本作画に触れる時)は、橋本さんの爆発や煙作画についても少し触れたいかなあと思ってます。そういや、橋本敬史作画触れてこなかったなあと。まあ、やっぱりエフェクトっていいもんですね。