★高谷浩利(たかやひろとし)
メカ作画バリバリの上に、キャラデもこなすガチ両刀。
タイミングは大張ライクで、けっこうガシガシな感じ。
「機動戦士ガンダムUC EP07」では、UC+バンシイVSネオジオングの戦闘を描いた。
キャラデ(最近では「サンダーボルト」)はディテール大目で濃い目の絵を書く。

メカ+キャラデバリバリな人としては、合田浩章(「アマガミ」キャラデ、「トップをねらえ!」メカ原画)がパット浮かんだけど、なんと同期という。どちらも65年生まれ。


★後藤雅巳(ごとうまさみ)
サーカスで有名、爆発・煙の作画もすごく良い。密度が高い。
にも関わらず、あまり触れられないので、取り上げる機会があったら取り上げたい。
(村木と同じく、サーカスばかりが目立ってしまい、煙や爆発が話題にならない)
「∀ガンダム」ではやや佐々木政勝の煙と似てる部分もあった。
これは新たな発見だった。ありがたい。

煙の表面に線を入れ動かして、立体感を出す。
一枚一枚の密度が高く、情報量が多い。
「銀色の髪のアギト」ではOPで、轟く龍の作画を担当。


★大張正己(おおばりまさみ)
金田系フォロワーの一人。後続のロボ作画のタイミングに大きな影響を与えた。
「バリッてる」というのは、「急に寄る、急に離れる」の繰り返しによって、決めポーズ演出をする感じ。ロボの顔に寄って、少し経った後に、全体を映すのにキュッと離れる。そこに、タメツメを極端に入れて、緩急を出すのが痺れる(※ぼくの認識です)。

あまりここらへんは言語化しない方がいいのかも。見て感じる方が分かりやすい。長嶋茂雄的なフィーリングでよし。最近は大張さんのタイミングで描いてる人が多数いる印象。金田系よりも大張系。個人的には、「戦えイクサー1」とかの怪物みたいなメカを書いてる時代が好き。あれカッコイイのになあ。


★大島縁(おおしまえにし?)
動画工房、最後の遺伝子。
「ごちうさ」04話の一人原画で一躍話題になる。「三者三様」でも同じく一人原画回があったが、こちらは何ともいえない結果に。

艶っぽい画が印象的。コミカルな動きとタイミング。ピュッガッパーンみたいな感じ。顔でリアクションするときには、一瞬髪の毛がブワッと浮くのが特徴的。タイミングについては、「グリザイア」02話、Aパート最後のサカキが倒れるところ、「ごちうさ」04話が分かりやすい。


★吉岡毅(よしおかつよし?)
ぴえろ出身?「楽園追放」では、重厚な煙(ミサイルが煙を突き抜けるシーン)を描いた。
多分本業はメカの人。エフェクトも緻密、濃厚。


★中鶴勝祥(なかつるかつよし)
この人も「楽園追放」で知りました。東映動画出身。
ケレン味のあるエフェクトを描く。
タイミングはじんわりな感じ。けっこう重たそうにぐわあっと動かす。
おそらく、「ワンパンマン」01話冒頭の煙もこの人。
最近では、「双星の陰陽師」OPで原画参加。


★桝田浩史(ますだひろし)
自他共に認める、エフェクトメーター。
モフモフ煙、中心をへこまして、カゲをつけてという感じ。カゲの移動で、煙の動きを表現。破片の散り方も特徴的で、近景の破片は大胆に落下させる。遠景の破片は、空中に漂わせる。理論的。正直、掴みきれてないなあ。なんか桝田さんムズイっす。


★木上益治(きがみよしじ)
京アニの重鎮。シンエイ動画出身。
初期は金田系フォロワー。その後はバリバリの金田系というよりも、中なし、中抜きによって、アクションや芝居をコミカルに描いているイメージ。小気味いいタイミングが印象強いけど、丁寧なタイミングでも芝居を描く。オールマイティーな印象。野球で例えると、パワプロ10の松井稼頭央な感じ。エフェクトはあんま見ない。


★佐々木啓悟(ささきけいご)
岡村天斎作品によく参加する。キャラデかわいい、ズヴィズダー大好き。
最近では「僕だけがいない街」でキャラデ・総作監を務めた。