
(コミックメガストアα 2016年03月号 「トイボックス2箱目」神楽もろみ)
変態おねえちゃんが「これがええんか!これがええんか!」と妹をローターで責めまくり潮吹きさせまくったせいで、妹のサトミは風邪を引いてしまう。学校の同級生がお見舞いがてらプリントを届けに来たところ、プリントに紛れて、ラブレターらしきものが入っていた。そういう状況です。
<ポン寄り>


(右から左へ)
こういうのが僕はすごい好きなんですよ。ほぼ同じ画面なんですけど、ちょっと寄ってますよね。こういうのを「ポン寄り」というんですが、まあ珍しい技法でもなんでもないです。野球で言えば、バント。麻雀で言えば、喰いタン(
定義はというと
こんな感じ。アングルやポーズを変えずに、ちょっとアップするという認識で大丈夫です。ポン寄り(ポンより)現在撮影している位置や角度を変えずに、そのまま前に移動したりズームレンズを操作して、画角の狭い映像を撮影する事。(反対語:ポン引き)映像業界用語辞典03様から引用 http://www.geocities.jp/amukoris/dictionary03naha.htm
何でこれが好きかっていうと、大して画面は変わらないのに、その持つ意味は変わるからです。なんというか、ちょっとしか変わってないのに、まるで違うってすごく面白くない?

ここでは男の子の焦りや「しまった」という混乱を強調している。すなわち、手前の男の子の感情の方が大きい。やべえ!しまった!どうしよう!みたいな感じのを伝えておいて、

変態お姉ちゃんにアップすることで、画面の主導権が姉に移り変わる。男の子の混乱した感情などは、もはや画面外に弾き出され、お姉ちゃんの感情や考えが全面に出る。場面転換(画面の主人公の転換)も兼ねていて、それがすごく面白い。