割りかし前の記事が好評だったので、続きをば



・闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜 (2005/TV) ED02
20170524165449
ツモ牌の強調、こういうのが入るだけで、グッとテンポが良くなる



・鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2期/2009/TV) OP03
20170524165759
2回寄り、「手放したくないのは~」で示唆と強調

ポン寄りというのは、まあ見てもらうと分かる通り、対象(牌や花)の強調をします。普通のズームやTUと違い、一瞬で画面が(少しではあるけれど)変わるので、ちょっとしたインパクトがある。





で、近年の作品で、好きなOPがあるんですが、それが上手くポン寄りを使っていた。

★ガッチャマンクラウズ(2013/TV) OP



はじめクルッと
20170524165638
ポン寄り+ACつなぎ、画面を退屈にしない


ルイくんクルッと
20170524165604
ポン寄りの引くバージョン、ポンバックとでも呼ぶか
(※「ポン引き」は風俗客引きの意味合いが強いので…)

ここでは背景を大きく引いて、相対的にルイくんを小さく見せている


47]52]
59]01]

こういった小刻みなカット割りが「ガッチャマンクラウズOP」には多い。ラプスや、カット割りの細かさによって、情報量は増していく。結果、視聴者は、ちょうどいい感じで理解が追いつかない。


着地
20170524165459
QTB+ポン寄り QTBで画面が引き締まった後に寄る。この2カット上手いなあ



そんで、このポン寄り祭りの後に、次紹介するカットが来ると、異質に感じる。もっと正確に言うと、興奮する。

★OD腕ばさあ
20170524173800
うつつちゃん見上げティルトアップ→クロス光→TB

撮影でガヤや雷を入れている以外は、ODのカットはTBだけ。なのに、すごく盛り上がる。ODかっけえなあ、強そうだなってなる。それは、おそらく、ここまで多用してきたポン寄りのおかげで、普通の技法が特別なものへと変化しているからだ、と思うんですよね。ここ一週間カレーパンだったのに、今日はカレーライスだ、なんか嬉しいみたいなノリ。


やっぱ、素晴らしいカットは何度見ても良いすね。このOPの印象が強く残っているから、12話のカッツェとのバトルも盛り上がり、カタルシスがある。ついに、変身するかODみたいな。