テレビをぼけーっと眺めてたら、良い爆発に出会えた。
・爆煙その1

クロス光→爆煙(カゲ1色)
丸型フォルムが放射状に広がっていく。ああ、これは美しいです。どの辺がより膨張しているのか、勢いよく展開しているのか、そこに対して明確な意図を感じる。たとえば、中央部の煙の広がるスピードが遅いのに対し、下部の煙はそれよりもはるかに速く広がっていく。一見地味に見えますが。
同スロー

細かいこと言うと、若干ですが、下部の煙の方が上部よりも速い。これってどういうことかというと、下方に強く煙が進んでいくこと、を描写している。もっと踏み込めば、「地面を考慮して、潰れて広がっていく」煙を描いていると思うんですよ。だから、これは凄いと思う。
![01]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/2/22a619c0-s.jpg)
![07]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/2/e255467e-s.jpg)
衝撃波はブラシかなにかですかね、欲を言えば、画面外に出るくらいでも良かった。贅沢ですね。あと、注目してもらいたいのは、中央部の膨張です。グッと煙が内側から押し出されているのが分かる。てか、ど真ん中に透過光入れてますね。ボカしたりしてるのかな。
・爆煙その2

これは終わりの方の爆発。モコモコ感がいいですね。
「爆煙その1」と、同じ人によるものではないかなということで一応触れておこう。
カゲは2色ですね。1カット目は、5個ぐらいの塊に分けて動かしている感じかなあ。それぞれ別個に動いている。あとは、煙の尻尾(触手煙:飛んでいく細いやつ)の消え方も写実的で良い。
最初に紹介した煙は本当にスゴイ。直感だけど。直感的に良いなと思うものには、何かしら理屈があると思う。黄金比とかあるじゃないですか、ああいう感じ。いやあ、こういう煙ってやっぱいいな。
・爆煙その1

クロス光→爆煙(カゲ1色)
丸型フォルムが放射状に広がっていく。ああ、これは美しいです。どの辺がより膨張しているのか、勢いよく展開しているのか、そこに対して明確な意図を感じる。たとえば、中央部の煙の広がるスピードが遅いのに対し、下部の煙はそれよりもはるかに速く広がっていく。一見地味に見えますが。
同スロー

細かいこと言うと、若干ですが、下部の煙の方が上部よりも速い。これってどういうことかというと、下方に強く煙が進んでいくこと、を描写している。もっと踏み込めば、「地面を考慮して、潰れて広がっていく」煙を描いていると思うんですよ。だから、これは凄いと思う。
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![07]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/2/e255467e-s.jpg)
衝撃波はブラシかなにかですかね、欲を言えば、画面外に出るくらいでも良かった。贅沢ですね。あと、注目してもらいたいのは、中央部の膨張です。グッと煙が内側から押し出されているのが分かる。てか、ど真ん中に透過光入れてますね。ボカしたりしてるのかな。
・爆煙その2

これは終わりの方の爆発。モコモコ感がいいですね。
「爆煙その1」と、同じ人によるものではないかなということで一応触れておこう。
カゲは2色ですね。1カット目は、5個ぐらいの塊に分けて動かしている感じかなあ。それぞれ別個に動いている。あとは、煙の尻尾(触手煙:飛んでいく細いやつ)の消え方も写実的で良い。
最初に紹介した煙は本当にスゴイ。直感だけど。直感的に良いなと思うものには、何かしら理屈があると思う。黄金比とかあるじゃないですか、ああいう感じ。いやあ、こういう煙ってやっぱいいな。
増尾爆発のタイミング
増尾爆発の最も天才的な部分、秀でた部分を上げるとするならば、それはタイミングである。増尾のタイミング、原画の流れといえば、白コマによって成り立っているように思う。
■「ふしぎの海のナディア」39話:増尾作画

クロスフィルター(十字光)→爆発
白コマがダダダッと入り、爆発がそれに合わせて展開していく。じっさい、これで伝わっていると思っていたが、思いの外、増尾作画のタイミングは伝わっていないようだ。今回はいい機会と思い、丁寧に説明することにした。
同スロー

まず、増尾の白コマには2種類ある。「閃光」の役割を果たす白コマと、「爆発の立体感」を出す白コマの2つである。
時代にもよるが、爆発した瞬間の白コマ(白コマAとする)は、おそらく「閃光」の役割として、2~3枚ほど入る。その後、爆発が広がっていく際にも、白コマ(白コマBとする)は見られる。この白コマBは爆発の間に入っていくが、これによって、あたかも一瞬で、目の前に迫りくるような爆発となる。つまり、白コマBは、「爆発の奥行・立体感」を示すためにあるのだ。
さて、ここからは、増尾作画の変遷の話になる。メンドウという人は、読み飛ばされたい。
「最初期の増尾爆発にあった金田系の要素は、ショックコマへと引き継がれた」という結論を2年ほど前に出した。この結論は変わらないままだが、もしかすると、金田系の中抜きによる爽快さを、ショックコマによって、増尾は発展させようと試みたのではないか。つまり、中抜きの発展(※つまり金田系の発展、今石作画みたいな)とは別系統で、ショックコマによる金田系の発展は増尾が行ったのではないか?今は、そのように考えている。
閑話休題。増尾氏が急逝してから、いろいろ見直した。中でもとりわけすごかったのは、「ふしぎの海のナディア」の39話である。この作品で増尾は”メカニック作画監督”というクレジットではあるが、増尾作画のエフェクトも多い。いや、ほぼ全てのエフェクト作画が増尾によるものであると言い切っても過言ではない。それくらい、ナディア39話は増尾密度の高いフィルムだった。
増尾作画に触れたいという人にとって、ナディアはうってつけの作品となるだろうと思う。

(■僕のヒーローアカデミア[2017/TV/25話])
田中宏紀作画(※推測)
1カット目では立体的なフォルムで規模を伝える。2カット目はフィールドが高温になっていることを描写。だから、2カット目は(爆発そのものを誇張しすぎないように)、平面的になっている。
同一部スロー:赤味の変化

んで、この爆発は、巻き込みも、タイミングもすげえ良いんだけど、それと同じくらい、赤色部分の処理もいいんですよ。だって、爆発表面の温度って様々ですから、単色で表すのは困難なのは明らか。赤色の中で、グラデつけることで、細かい温度が表現できる。その上、カゲの代わりにもなる(なんと、黄色の部分はカゲがない!なのに立体的に見える!やばい!)。これ考えたなーと思う。
田中宏紀って平面的な爆発・煙が多いじゃないですか、単色も多い。ただ、クソうまいから、立体的に書こうと思えば、1カット目みたいに書けるんですよ。だから、平面的な爆発が多いのは、意図的だということが分かる。なんで、田中宏紀って平面的に書くんだろう?と前から思ってた。
アニメの中で重要なのは、立体です。そうじゃなかったら、奥行を作るために、アホみたいにでかいマルチプレーンカメラなんか作らんだろうし、アニメなんて全てDLEで良いはず。平面的な単色煙が多い、田中宏紀もそれは同じと思う。たぶん、これで立体を表現したいんですよ。すげえ緻密に線を描き分けて、カゲつけて、ハイライトつけて、みたいなのも絶対できる。それだけの技量をもったアニメーターですから。
だけど、そういった方向とは違う、エフェクトを目指している。平面的な爆発の中でも、立体感は出せる。影やハイライトを極力使わない方向で、具体的にいうと、少ないディテールで立体的なエフェクトを描きたいと考えているのではないかと思う。だから、こういった処理になったと思うんですよね。赤色単色だと流石に浮いてしまうけど、線も入れたくない。じゃあ、撮影処理でグラデかけようと思ったのではないか。線の描き込みや色トレス以外の方法で、カゲを描いて温度を描き、立体を表現しようとしている。そう感じる。
■「ふしぎの海のナディア」39話:増尾作画

クロスフィルター(十字光)→爆発
白コマがダダダッと入り、爆発がそれに合わせて展開していく。じっさい、これで伝わっていると思っていたが、思いの外、増尾作画のタイミングは伝わっていないようだ。今回はいい機会と思い、丁寧に説明することにした。
同スロー

まず、増尾の白コマには2種類ある。「閃光」の役割を果たす白コマと、「爆発の立体感」を出す白コマの2つである。
時代にもよるが、爆発した瞬間の白コマ(白コマAとする)は、おそらく「閃光」の役割として、2~3枚ほど入る。その後、爆発が広がっていく際にも、白コマ(白コマBとする)は見られる。この白コマBは爆発の間に入っていくが、これによって、あたかも一瞬で、目の前に迫りくるような爆発となる。つまり、白コマBは、「爆発の奥行・立体感」を示すためにあるのだ。
さて、ここからは、増尾作画の変遷の話になる。メンドウという人は、読み飛ばされたい。
「最初期の増尾爆発にあった金田系の要素は、ショックコマへと引き継がれた」という結論を2年ほど前に出した。この結論は変わらないままだが、もしかすると、金田系の中抜きによる爽快さを、ショックコマによって、増尾は発展させようと試みたのではないか。つまり、中抜きの発展(※つまり金田系の発展、今石作画みたいな)とは別系統で、ショックコマによる金田系の発展は増尾が行ったのではないか?今は、そのように考えている。
閑話休題。増尾氏が急逝してから、いろいろ見直した。中でもとりわけすごかったのは、「ふしぎの海のナディア」の39話である。この作品で増尾は”メカニック作画監督”というクレジットではあるが、増尾作画のエフェクトも多い。いや、ほぼ全てのエフェクト作画が増尾によるものであると言い切っても過言ではない。それくらい、ナディア39話は増尾密度の高いフィルムだった。
増尾作画に触れたいという人にとって、ナディアはうってつけの作品となるだろうと思う。
僕のヒーローアカデミア/25話:エフェクト作画

(■僕のヒーローアカデミア[2017/TV/25話])
田中宏紀作画(※推測)
1カット目では立体的なフォルムで規模を伝える。2カット目はフィールドが高温になっていることを描写。だから、2カット目は(爆発そのものを誇張しすぎないように)、平面的になっている。
同一部スロー:赤味の変化

んで、この爆発は、巻き込みも、タイミングもすげえ良いんだけど、それと同じくらい、赤色部分の処理もいいんですよ。だって、爆発表面の温度って様々ですから、単色で表すのは困難なのは明らか。赤色の中で、グラデつけることで、細かい温度が表現できる。その上、カゲの代わりにもなる(なんと、黄色の部分はカゲがない!なのに立体的に見える!やばい!)。これ考えたなーと思う。
田中宏紀って平面的な爆発・煙が多いじゃないですか、単色も多い。ただ、クソうまいから、立体的に書こうと思えば、1カット目みたいに書けるんですよ。だから、平面的な爆発が多いのは、意図的だということが分かる。なんで、田中宏紀って平面的に書くんだろう?と前から思ってた。
アニメの中で重要なのは、立体です。そうじゃなかったら、奥行を作るために、アホみたいにでかいマルチプレーンカメラなんか作らんだろうし、アニメなんて全てDLEで良いはず。平面的な単色煙が多い、田中宏紀もそれは同じと思う。たぶん、これで立体を表現したいんですよ。すげえ緻密に線を描き分けて、カゲつけて、ハイライトつけて、みたいなのも絶対できる。それだけの技量をもったアニメーターですから。
だけど、そういった方向とは違う、エフェクトを目指している。平面的な爆発の中でも、立体感は出せる。影やハイライトを極力使わない方向で、具体的にいうと、少ないディテールで立体的なエフェクトを描きたいと考えているのではないかと思う。だから、こういった処理になったと思うんですよね。赤色単色だと流石に浮いてしまうけど、線も入れたくない。じゃあ、撮影処理でグラデかけようと思ったのではないか。線の描き込みや色トレス以外の方法で、カゲを描いて温度を描き、立体を表現しようとしている。そう感じる。
なびき作画の魅力/特にファブリックについて
「なびき」というのは、アニメーションの作画工程において、最も基本的なものの一つです。なびくものって、例えば、髪の毛だったり、服だったり、いろいろあります。アニメにおいて、風の動き/方向/強さは間接的に表現します。そのため、基本的な作画練習の題材として出されます。
直近の例として一つ
◆「3月のライオン(2017/TV)ED」

髪の毛、マフラー、コートと、すべて違う動き方ですね。髪の毛は上下にじんわりと動きますが、マフラーはバタバタと激しめに動き、コートの首元は小刻みに動く。これは素材を考慮している意図があるために、タイミングや動きの大きさがそれぞれ異なっているんだと思う。
これは、「天使のたまご」なんかで有名な、名倉靖博による作画なんですが、やっぱ上手いなあ。三月のライオンのEDは、TV付けて適当に目に入ったんですけど、画面の前で釘付けになった。さて、そんな名倉さん繋がりでもう一つ。
◆「メトロポリス(2001/劇場)」

(名倉靖博はキャラデ・総作監)
ティマの白衣は薄くボロボロなために、小刻みに激しく動く。一方、シンイチのジャケットはボロボロではないし、ジャケットなのでそこそこ頑丈な作り。だから、ティマの白衣ほどは、なびかない。素材の違い、損傷の程度によって、なびき方を変えている。
◆「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜(2015/TV)21話」

中村豊作画
2カット目のなびきに注目。瞬間移動した後なので、最初はその移動の影響によって激しくなびくけれど、その後は段々と静まっていく。マントのなびきが大胆でカッコイイ、画面左でマントが大きく揺れて、手前では、首元や肩~腕が僅かになびく。
そうなんですよ、「なびき」作画といえば、マントとか丈の長いパーカーとかが多い。マントって布の面積が広いんで、画面映えしやすい。上手い人が書けば、それ相応のかっこよさは担保されると思う。それでも、なびきって基本中の基本ですから、これ見ると、基本の大事さが身に染みて分かりますね。閑話休題、特にスゴイんが、次のヤツなんですよ。
★「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2009/TV)OP1」

いやあ、このカットはヤバイ。外側のなびきもそうですけど、エドのパーカーの内側から空気が入って、フードが右によれて暴れる。そんで、一瞬だけ、左に大きくバウンドして風のアトランダムさも描写する。繰り返しますが、内側から空気が入ってパーカーが暴れているのが自然と伝わる。それがすげえなあと。後、ここは質感の表現もいいんですよ。エドのパーカーの厚さと柔らかさを表現している。特に、フード部分が柔らかそうだなあ、と感じられるほどに描写しきっている。
ちなみに、これは川元利浩による作画。「カウボーイビバップ」とか、直近だと「血界戦線」のキャラデをやった人ですね。川元さんはキャラクターデザイン方面で有名ですかね、僕は最近知りました。
基本的に、なびきとは、風や気流を表現するためにある。どのように風が吹き、どのくらいの強さで、どういった風なのか、そういったものを表現します。表面的には、ただ、なびいているだけですが、根本には様々な意図があります。
例えば、革のジャケットと、薄いカーディガンがあったとして、それらが同じ風でなびくだけでも、その様相は異なる。つまり、異なっている時は、素材や質感を考慮して描写している。素材も違えば、質感も違うし、柔らかさや硬さ、長さも異なる。それらの根本の原理を考慮しているかどうかによって、なびき一つとっても画面に差が出る。唸るような/釘付けになるような作画は、原理が堅固であることが多いので、その部分が重要だと僕は思う。これはよく練られていると思い膝を叩くわけです。
直近の例として一つ
◆「3月のライオン(2017/TV)ED」

髪の毛、マフラー、コートと、すべて違う動き方ですね。髪の毛は上下にじんわりと動きますが、マフラーはバタバタと激しめに動き、コートの首元は小刻みに動く。これは素材を考慮している意図があるために、タイミングや動きの大きさがそれぞれ異なっているんだと思う。
これは、「天使のたまご」なんかで有名な、名倉靖博による作画なんですが、やっぱ上手いなあ。三月のライオンのEDは、TV付けて適当に目に入ったんですけど、画面の前で釘付けになった。さて、そんな名倉さん繋がりでもう一つ。
◆「メトロポリス(2001/劇場)」

(名倉靖博はキャラデ・総作監)
ティマの白衣は薄くボロボロなために、小刻みに激しく動く。一方、シンイチのジャケットはボロボロではないし、ジャケットなのでそこそこ頑丈な作り。だから、ティマの白衣ほどは、なびかない。素材の違い、損傷の程度によって、なびき方を変えている。
◆「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜(2015/TV)21話」

中村豊作画
2カット目のなびきに注目。瞬間移動した後なので、最初はその移動の影響によって激しくなびくけれど、その後は段々と静まっていく。マントのなびきが大胆でカッコイイ、画面左でマントが大きく揺れて、手前では、首元や肩~腕が僅かになびく。
そうなんですよ、「なびき」作画といえば、マントとか丈の長いパーカーとかが多い。マントって布の面積が広いんで、画面映えしやすい。上手い人が書けば、それ相応のかっこよさは担保されると思う。それでも、なびきって基本中の基本ですから、これ見ると、基本の大事さが身に染みて分かりますね。閑話休題、特にスゴイんが、次のヤツなんですよ。
★「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2009/TV)OP1」

いやあ、このカットはヤバイ。外側のなびきもそうですけど、エドのパーカーの内側から空気が入って、フードが右によれて暴れる。そんで、一瞬だけ、左に大きくバウンドして風のアトランダムさも描写する。繰り返しますが、内側から空気が入ってパーカーが暴れているのが自然と伝わる。それがすげえなあと。後、ここは質感の表現もいいんですよ。エドのパーカーの厚さと柔らかさを表現している。特に、フード部分が柔らかそうだなあ、と感じられるほどに描写しきっている。
ちなみに、これは川元利浩による作画。「カウボーイビバップ」とか、直近だと「血界戦線」のキャラデをやった人ですね。川元さんはキャラクターデザイン方面で有名ですかね、僕は最近知りました。
基本的に、なびきとは、風や気流を表現するためにある。どのように風が吹き、どのくらいの強さで、どういった風なのか、そういったものを表現します。表面的には、ただ、なびいているだけですが、根本には様々な意図があります。
例えば、革のジャケットと、薄いカーディガンがあったとして、それらが同じ風でなびくだけでも、その様相は異なる。つまり、異なっている時は、素材や質感を考慮して描写している。素材も違えば、質感も違うし、柔らかさや硬さ、長さも異なる。それらの根本の原理を考慮しているかどうかによって、なびき一つとっても画面に差が出る。唸るような/釘付けになるような作画は、原理が堅固であることが多いので、その部分が重要だと僕は思う。これはよく練られていると思い膝を叩くわけです。
超獣機神ダンクーガ01話の写実エフェクト
追記・修正・訂正済み(2017-07-28)
失礼しました
■超獣機神ダンクーガ(1985/TV)01.02話
爆発1

[01.02話の回想に使われていた(5話以降もあるかも)]
爆発2★★

[追記その2]
「爆発2」「爆発3」あたりは、鶴山修(つるやまおさむ)さんらしい。
(※Twitter上で新井淳さんからご指摘ありました。ありがとうございます)
このシーンが圧巻。高温、強光の中心部において、画面がモノクロになる。ビームがその場全体を押しつぶしていく、戦車がぐしゃあと壊れていく。ミサイル打つ所は上に剥がれていくし、タイヤはわずかに地面にめり込む。緻密だなあ。そして球形の爆発へと繋がる。いやあ、このカットはマジでスゴイ。
上下2シーンは、ダンクーガにおいて特殊・異質だと思う。なぜかというと、本編や回想の他のシーンでは、もっぱらに爆発は金田系エフェクト中心だったから。ここまで球形爆発を全面に持ち込んだものは、この時代ではあまり見られないと思う。球形爆発は、マクロスに代表される、板野一郎がおそらく生み出したもので、その他は庵野秀明、増尾昭一がこういった作画をした。他にもいるかも。
金田系、金田調(もしくは山下系)っていうのは下記のような作画(同01話)

「へ」の字型のような煙や、直線ばった形の煙が多くある。あとは、まあタイミングが、球形爆発のようにじんわりとした感じではない。ガッガッがという感じで、止まっては進んでを繰り返す感じ。
爆発3★

戦闘機が壊れて爆発と上がっていく。写実的
回想以外だと1話では他にも。
爆発4★

こういった作画も見受けられた。ひしゃげていく戦闘機、ビームによって分解されるパーツの破片描写が美しい。そして、ここでも爆発は球形。
![53]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/c/ec0eeb85-s.jpg)
2話以降も金田系じゃないエフェクトは見受けられますが、だいたいが劇画タッチなエフェクトで、1話のような写実カットは少ないと思う。1話クレジットでは、福島喜晴らが参加。ぶっちゃけ、福島さんしか分からん。福島さんも名前知っている程度だしで、知人に尋ねたところ、この時期の福島さんはバリバリの金田系らしい。なんでか聞くまでは根拠もないのに、「これが福島作画か!」って勝手に思い込んでたんご。
[追記]
01話の敵の奇襲シーンは羽原信義さんらしい(情報いだたきました)、失礼しました。羽原さんって金田エフェクト描くイメージだった。(誤解を招くといけないんで、福島喜晴さんの年表は別記事に移動じゃー)。とにかく、ここの爆発めっちゃ良くない?カッチョええ。
失礼しました
■超獣機神ダンクーガ(1985/TV)01.02話
爆発1

[01.02話の回想に使われていた(5話以降もあるかも)]
爆発2★★

[追記その2]
「爆発2」「爆発3」あたりは、鶴山修(つるやまおさむ)さんらしい。
(※Twitter上で新井淳さんからご指摘ありました。ありがとうございます)
このシーンが圧巻。高温、強光の中心部において、画面がモノクロになる。ビームがその場全体を押しつぶしていく、戦車がぐしゃあと壊れていく。ミサイル打つ所は上に剥がれていくし、タイヤはわずかに地面にめり込む。緻密だなあ。そして球形の爆発へと繋がる。いやあ、このカットはマジでスゴイ。
上妻晋作 S Kozuma @kozuma_
@arasansan @iguchi190 1話で戦車が吹き飛ぶ所を鶴山くんが一コマ作画でやった影響かな…密度の濃さにラッシュで観てた人間が「おおっ!」となった。
新井淳 @arasansan
@kozuma_ @iguchi190 凄いですよね~ 1話の超リアルで細かいメカ描写。ああいうのは鶴山修さんが現代兵器の写真集買い込んで作画されたらしいですね。1話は3ヵ月かかったとか?
(ダンクーガ - togetterまとめ より一部引用。新井、上妻さんらの会話の一部)
上下2シーンは、ダンクーガにおいて特殊・異質だと思う。なぜかというと、本編や回想の他のシーンでは、もっぱらに爆発は金田系エフェクト中心だったから。ここまで球形爆発を全面に持ち込んだものは、この時代ではあまり見られないと思う。球形爆発は、マクロスに代表される、板野一郎がおそらく生み出したもので、その他は庵野秀明、増尾昭一がこういった作画をした。他にもいるかも。
金田系、金田調(もしくは山下系)っていうのは下記のような作画(同01話)

「へ」の字型のような煙や、直線ばった形の煙が多くある。あとは、まあタイミングが、球形爆発のようにじんわりとした感じではない。ガッガッがという感じで、止まっては進んでを繰り返す感じ。
爆発3★

戦闘機が壊れて爆発と上がっていく。写実的
回想以外だと1話では他にも。
爆発4★

こういった作画も見受けられた。ひしゃげていく戦闘機、ビームによって分解されるパーツの破片描写が美しい。そして、ここでも爆発は球形。
![53]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/c/ec0eeb85-s.jpg)
2話以降も金田系じゃないエフェクトは見受けられますが、だいたいが劇画タッチなエフェクトで、1話のような写実カットは少ないと思う。1話クレジットでは、福島喜晴らが参加。ぶっちゃけ、福島さんしか分からん。福島さんも名前知っている程度だしで、知人に尋ねたところ、この時期の福島さんはバリバリの金田系らしい。なんでか聞くまでは根拠もないのに、「これが福島作画か!」って勝手に思い込んでたんご。
[追記]
思い込みには気をつけよう!
[追記その2]
上記で一応、訂正しましたが再度
「爆発2」「爆発3」は、羽原信義さんではなく、鶴山修(つるやまおさむ)さんです。今度はたぶん大丈夫だと思います。何度も間違えてすいません。ちょっと情報の精査が甘かったかなと思います。何か不備などありましたら、指摘してくださると助かります。
[追記その2]
上記で一応、訂正しましたが再度
「爆発2」「爆発3」は、羽原信義さんではなく、鶴山修(つるやまおさむ)さんです。今度はたぶん大丈夫だと思います。何度も間違えてすいません。ちょっと情報の精査が甘かったかなと思います。何か不備などありましたら、指摘してくださると助かります。
グランブルーファンタジー5話の煙とか
知人から「良いエフェクトあるんご」と情報をいただきました
5話
煙1

(※クライマックスは三輪、三木さん2人で描き分けたらしいです。情報いただきました)
[追記]三木作画(※推測)三輪作画(※詳しい方から情報をいただきました)
背動カットの一つ目のエフェクトは急激な爆煙なのか、透過光を一瞬入れている。ここは煙も上手いですけど、破片に愛情を感じるなあ。こんだけ立法破片を巧みに動かす、というのはすなわち、破片が好きじゃないとやらないだろうし。間々のビームもいい感じに画面にショックを与える。
ラストの遠景カットは、カゲは一つ、ハイライト(もしくは透過光)は一つで、立体感を強調するために、煙の下方にカゲを置いていてる。あとは後ろの煙を止めて、前の煙だけ動かしていることで、奥行きが出ている。その前までは、単純に温度表現なんだろうけど。これエフェクトもさることながら、アクションも上手い(後ヅメっぽいのが良い)。しかし、誰かは分からないw
煙2

[追記]三輪作画(※推測)
これは一つ目のやつと全然タイミングが違っていて、また別の人なのかなと。こっちも面白いですよね。最初にショックコマがあって、クロス光と球形の衝撃波に発展して、最後に爆煙と二度目の衝撃波が広がっていく。画面に迫る、伸びてくる煙のタイミングがそれまでよりも速いスピードで、臨場感を与えている。大胆なタイミング。
煙3

これなんかはハイライトなしで、四層に分けて、煙を展開、規模の大きさを示す。ハイライトがない理由はなんだろう、遠景だから高温度の部分が目立たないとかそういう感じかなあ。中野フラッシュはちょくちょく点在している。遠景だけど、破片は細かく動いてて、またこれが、たぶん破壊力の大きさとかを感じさせるのに効果的だと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
原画クレジット見ると、小澤三輪三木とエフェクトアニメーターが参加されてました。ちょいちょい調べたり動画見たりしましたが、ぶっちゃけ三輪さんは、うーん分からんなあ助けてくれえという感じ。直近だと「傷物語Ⅱ」に参加されているようなので、また見て、判断したいと思う。現時点では、三輪さんは破片にこだわりある方なのかなあという印象。
あと、グラブル全体的に見てですけど、色彩の淡い感じが良いですね。
かすれた線も世界観に合っていると思う(適当
5話
煙1

(※クライマックスは三輪、三木さん2人で描き分けたらしいです。情報いただきました)
[追記]
背動カットの一つ目のエフェクトは急激な爆煙なのか、透過光を一瞬入れている。ここは煙も上手いですけど、破片に愛情を感じるなあ。こんだけ立法破片を巧みに動かす、というのはすなわち、破片が好きじゃないとやらないだろうし。間々のビームもいい感じに画面にショックを与える。
ラストの遠景カットは、カゲは一つ、ハイライト(もしくは透過光)は一つで、立体感を強調するために、煙の下方にカゲを置いていてる。あとは後ろの煙を止めて、前の煙だけ動かしていることで、奥行きが出ている。その前までは、単純に温度表現なんだろうけど。これエフェクトもさることながら、アクションも上手い(後ヅメっぽいのが良い)。しかし、誰かは分からないw
煙2

[追記]三輪作画(※推測)
これは一つ目のやつと全然タイミングが違っていて、また別の人なのかなと。こっちも面白いですよね。最初にショックコマがあって、クロス光と球形の衝撃波に発展して、最後に爆煙と二度目の衝撃波が広がっていく。画面に迫る、伸びてくる煙のタイミングがそれまでよりも速いスピードで、臨場感を与えている。大胆なタイミング。
煙3

これなんかはハイライトなしで、四層に分けて、煙を展開、規模の大きさを示す。ハイライトがない理由はなんだろう、遠景だから高温度の部分が目立たないとかそういう感じかなあ。中野フラッシュはちょくちょく点在している。遠景だけど、破片は細かく動いてて、またこれが、たぶん破壊力の大きさとかを感じさせるのに効果的だと思います。
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原画クレジット見ると、小澤三輪三木とエフェクトアニメーターが参加されてました。ちょいちょい調べたり動画見たりしましたが、ぶっちゃけ三輪さんは、うーん分からんなあ
あと、グラブル全体的に見てですけど、色彩の淡い感じが良いですね。
かすれた線も世界観に合っていると思う(適当
けものフレンズのエフェクト作画
大人気ですね、けものフレンズ。このブームには便乗していこう
全編フルCGの拙さは各所で言われているとおりですが、エフェクト、特に炎に関しては、けっこう出来が良かったと個人的には思いますよ。
07話

カレーを作る時の炎ですね。これは火が2個あるんだと思う、内炎と外炎は基本的には、同じ動きですから。ちぎれた炎が空中へと浮かんでいくんですが、それを細かいガヤで描写している。
12話

05話と同じく、引っ張られて、ちぎれた炎の消滅を描写。あとは、さっきのもそうですけど、動き方がフォトリアルで好み。いいゆらぎ方なんすよ、あっちいってこっちいってという感じの動き方で。ここは特に大事なワンシーンだったんで、エフェクトにも力入れたと思います。
ロングショットの船上における炎も良かった
![49]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/7/6770fa02-s.jpg)
あと、これは炎じゃないですけど、
05話

ジャパリバスが再始動する時に、タイヤから生じた煙。CGにしては、珍しく2色で構成されている。フォルムが惜しい感じはするけれど、煙の発生や広がるタイミングはとても良い。
全編フルCGの拙さは各所で言われているとおりですが、エフェクト、特に炎に関しては、けっこう出来が良かったと個人的には思いますよ。
07話

カレーを作る時の炎ですね。これは火が2個あるんだと思う、内炎と外炎は基本的には、同じ動きですから。ちぎれた炎が空中へと浮かんでいくんですが、それを細かいガヤで描写している。
12話

05話と同じく、引っ張られて、ちぎれた炎の消滅を描写。あとは、さっきのもそうですけど、動き方がフォトリアルで好み。いいゆらぎ方なんすよ、あっちいってこっちいってという感じの動き方で。ここは特に大事なワンシーンだったんで、エフェクトにも力入れたと思います。
ロングショットの船上における炎も良かった
![49]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/7/6770fa02-s.jpg)
あと、これは炎じゃないですけど、
05話

ジャパリバスが再始動する時に、タイヤから生じた煙。CGにしては、珍しく2色で構成されている。フォルムが惜しい感じはするけれど、煙の発生や広がるタイミングはとても良い。
中国アニメPV「武塾」のエフェクト作画
◆中国アニメ「武塾」PV
http://www.bilibili.com/video/av9523138/
※詳細は以下サイト様より
『中国のアニメスタジオ緑怪研による拳法学園アニメPV 「武塾」』
(※中国アニメブログ ちゃにめ!様から参照・引用)
(※なんか話題になってますが、こちらのページは「中国アニメブログ ちゃにめ!」様の記事から、エフェクト作画だけを抽出した、すなわち、便乗しただけのゴミクズ記事なんで、SNS等で等で共有する際は、こちらではなく、上記サイト様の元記事の方をシェアしてください。心が助かります)
・キック後の煙

煙の膨らみ、ハイライトも良いのですが、このPVでもっと面白いのは、煙の中のシルエットですね。
![38]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/a/5/a5c889d1-s.jpg)
![39]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/f/1f512de1-s.jpg)
煙の中にキャラがいる。そのキャラのカゲを、全身のシルエットとして映すのではなく、身体の右半分、とくに右肩から右腕あたりまでを濃く描くことで、煙が流れていく様子を丁寧に表現する。煙は、画面左から右へと、流れていく。ここで、やや右肩に引っ張られる形で、シルエットのカゲが移り変わっていく。こうすると、キャラの存在感は出るし、流れる煙じたいの爽快さも強くなる。
このシルエットの使い方は、別のカットでも見られました。
![07]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/8/1/81fb3a2b-s.jpg)
これは机のシルエット。こういうの考えるのってたぶん、クソめんどいんですよ。煙の中にある、物体に対して、どういったカゲが付くのか、それを真摯に考えて、描いて挑戦している。
・急制動で煙ぶわあ

[追記]原画:光学核心
キャラ作画(CGガイド)+エフェクト作画
キャラが速いスピードで入り込み、急制動。その結果として、煙が2つ発生している。最初の煙がブレーキの煙で、その後に、キャラクターを通過する煙が急制動のために起こった煙かな。ここの肝は、なんといっても、ダブラシの使い方。
![39]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/3/c/3c12533b-s.jpg)
![40]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/b/4b4585fa-s.jpg)
煙が手前にあるときは、ダブラシておいて、
![41]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/9/69f1a774-s.jpg)
![42]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/1/c1c28020-s.jpg)
奥側に行った途端に、ダブラシはなくなっている。これで、はっきりと、「煙が身体を通過した」と分かるわけです。だいたいは、こういう場面って全部ダブラシでやっちゃうんですけど、明確な意図を感じますよね。この煙は、身体を通過してんだぞ、と。物体的じゃないんだぞ、と。
袖に引っかかってる煙も細かくていい。ディテールとは、単純にハイライトやカゲのような装飾だけではなく、こういった細部の丁寧さもあるんでしょうね。
この通過煙はスゴく良い。たぶん、新興エフェクトの理想の一つじゃないかなあ。煙を物体として描くことよりも、”現象”としての煙をもっと全面に出したい、そういうのが新興エフェクトを描く人たちの考えだと自分は思っていますが、これは巧みに現象をアニメに落とし込んでいる。
<参照・引用文献>
・中国のアニメスタジオ緑怪研による拳法学園アニメPV 「武塾」
http://www.bilibili.com/video/av9523138/
※詳細は以下サイト様より
『中国のアニメスタジオ緑怪研による拳法学園アニメPV 「武塾」』
(※中国アニメブログ ちゃにめ!様から参照・引用)
(※なんか話題になってますが、こちらのページは「中国アニメブログ ちゃにめ!」様の記事から、エフェクト作画だけを抽出した、すなわち、便乗しただけのゴミクズ記事なんで、SNS等で等で共有する際は、こちらではなく、上記サイト様の元記事の方をシェアしてください。心が助かります)
・キック後の煙

煙の膨らみ、ハイライトも良いのですが、このPVでもっと面白いのは、煙の中のシルエットですね。
![38]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/a/5/a5c889d1-s.jpg)
![39]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/f/1f512de1-s.jpg)
煙の中にキャラがいる。そのキャラのカゲを、全身のシルエットとして映すのではなく、身体の右半分、とくに右肩から右腕あたりまでを濃く描くことで、煙が流れていく様子を丁寧に表現する。煙は、画面左から右へと、流れていく。ここで、やや右肩に引っ張られる形で、シルエットのカゲが移り変わっていく。こうすると、キャラの存在感は出るし、流れる煙じたいの爽快さも強くなる。
このシルエットの使い方は、別のカットでも見られました。
![07]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/8/1/81fb3a2b-s.jpg)
これは机のシルエット。こういうの考えるのってたぶん、クソめんどいんですよ。煙の中にある、物体に対して、どういったカゲが付くのか、それを真摯に考えて、描いて挑戦している。
・急制動で煙ぶわあ

[追記]原画:光学核心
キャラ作画(CGガイド)+エフェクト作画
キャラが速いスピードで入り込み、急制動。その結果として、煙が2つ発生している。最初の煙がブレーキの煙で、その後に、キャラクターを通過する煙が急制動のために起こった煙かな。ここの肝は、なんといっても、ダブラシの使い方。
![39]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/3/c/3c12533b-s.jpg)
![40]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/b/4b4585fa-s.jpg)
煙が手前にあるときは、ダブラシておいて、
![41]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/9/69f1a774-s.jpg)
![42]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/1/c1c28020-s.jpg)
奥側に行った途端に、ダブラシはなくなっている。これで、はっきりと、「煙が身体を通過した」と分かるわけです。だいたいは、こういう場面って全部ダブラシでやっちゃうんですけど、明確な意図を感じますよね。この煙は、身体を通過してんだぞ、と。物体的じゃないんだぞ、と。
袖に引っかかってる煙も細かくていい。ディテールとは、単純にハイライトやカゲのような装飾だけではなく、こういった細部の丁寧さもあるんでしょうね。
この通過煙はスゴく良い。たぶん、新興エフェクトの理想の一つじゃないかなあ。煙を物体として描くことよりも、”現象”としての煙をもっと全面に出したい、そういうのが新興エフェクトを描く人たちの考えだと自分は思っていますが、これは巧みに現象をアニメに落とし込んでいる。
<参照・引用文献>
・中国のアニメスタジオ緑怪研による拳法学園アニメPV 「武塾」
エヴァQ エフェクト担当者別整理 B~Dパート
いつか後編もやろう~と思ったら、3年経ってた。
前編⇢エヴァQ エフェクト担当者別整理 アバン+Aパート
( ^ω^)…オドロキヤナ
階段シーン:?

押し寄せる煙、ダブラシてますね。これ意外に巧いと思うのが、壁に当たった後の煙の進み方。画面のように、ドリルのように進んでいく。
胎盤から第13号機出現:橋本敬史

ところどころに黒赤のカゲが入り、波がジャンプするように躍り出る。水蒸気の表現として、ダブラシた煙を何個か入れてるかな。
セントラルドグマ(地下パート)以降は、もう最近では類を見ないエフェクト祭り
第13号機の爆煙:伊藤秀次

ショックコマとともに、回転して展開される煙
狙撃されるマーク9:伊藤秀次?

煙の立ち方ぐらいしか根拠なし。銃弾が煙を切り裂いた後に、同心円状に形を変えていくのが良いね。
![48]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/a/4aea9645-s.jpg)
![50]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/c/dcb72f0c-s.jpg)
![52]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/c/1ce636a9-s.jpg)
![54]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/6/e6d2bd69-s.jpg)
地下パートは、後方であろうと、煙が動いている。井上鋭もやっているかもしれない。柔らかそうに動く煙を見て、そう思った。
弐号機切り裂き:伊藤秀次

湧き出るような球形の爆発が3つぐらい塊で重なり、透過光やハイライトを最初に、誇張して大きく見せ、小さくしていく。伊藤秀次エフェクトはそんな印象。
使徒丸めて吸い上げ:?

波作画。奥に引っ張られていく波もいいけど、手前の波がそれに影響を受けて、大きく揺れているのもまた良い。奥の方の波の動きは、お互いに干渉しあって、左右に小刻みに揺れている。
弐号機突き刺し爆発:橋本敬史

ショックコマ多め。初撃の煙の伸び方が良い。そして画面手前に押し寄せてくる爆発。最後には、全面透過光になっていく。ここちょっとスロモな感じもいいっすね。
武器拾い上げ、しぶき:?

水中から、しぶきを立てながら武器を装填。武器から垂れ落ちていく水もいいし、同時に飛び上がるしぶきは重力に応じて落下していく。ああ上手い。誰かはわかんないけど、めっちゃ上手い。
弐号機自爆:庵野秀明? ★

ここはやや悩みましたが、球形+少ないディテールで、内部から押し広がっていく爆発。2カット目の最後に、ボワッと広がるじゃないですか。あのタイミングが最高に気持ち良い。だったら、庵野秀明じゃないかなと。Qの中でも、めっちゃお気に入りの爆発。
増尾昭一かもしれない、けれど、まあ、増尾さんだったら、ショックを入れてくるだろうみたいな。しかし、庵野増尾どっちなんだ、っていうのが、この2013年作品でも存在してるのがなんか嬉しい。
ブンダーパートからは、橋本敬史オンパレードです。
ここからは特に記載しない限り、橋本作画(※推測)です。
ブンダー被弾

橋本爆発にしては、ショックコマ多め、というのが初見の印象でした。楕円nディテールはいつも通りあるけども、普段より透過光が大きめな気がする。橋本爆発といえば、尾っぽの煙の伸び方。この画面だと、左上に尾っぽ煙が飛んでいくんですけど、そのおかげで、奥行きが感じられる。
マーク9への攻撃:橋本敬史 ★

ここも放射状に広がっていく、伸びていく煙が良い。「レイアウトが良い」とはこういう事を言うのかもしれんなあ。さっきのと違うのは、ここはショックコマを挟んでガンガン画面手前に爆発が押し寄せてきている点ですね。それで臨場感が出る。ここのショックいいなあ。
その他類似作画


ブンダー被弾2 ★

ここは逆光なんで、ほぼ透過光一色という感じ。後ろへ流れていく煙も、その真っ白な透過光のアクセントになってますね。
八号機の建物への落下:井上俊之

煙が奥から4つくらい発生していく。井上俊之の煙と言えば、とにかくディテールが少ない。煙の表面には、殆ど何もいれない。それ以外も最小限のカゲ。各ブロック毎を、ぶどうの実のように線で区切って、煙の動きを表現する。
地下からの胎動:?

地下からセントラルドグマが隆起し、ネルフ本部を破壊(だっけ?)。ネルフ本部が破壊されて破片になるタイミングが、パリっとした感じでいい。
弐号機避けた後の爆発:増尾昭一?

半球ドーム型の爆発は、ベテランの人がやる印象。00年台以降の増尾は、こういった、半球爆発が多い。温度表現の(波のような)ディテールも増尾さんっぽいが、どうだろうか。うーん微妙だ。
このへんかな~ざっと見たけど分からん部分も多い。井上鋭さんの煙ってどんな感じなんだろう。パプリカぐらいしか分からんなあ。
前編⇢エヴァQ エフェクト担当者別整理 アバン+Aパート
( ^ω^)…オドロキヤナ
階段シーン:?

押し寄せる煙、ダブラシてますね。これ意外に巧いと思うのが、壁に当たった後の煙の進み方。画面のように、ドリルのように進んでいく。
胎盤から第13号機出現:橋本敬史

ところどころに黒赤のカゲが入り、波がジャンプするように躍り出る。水蒸気の表現として、ダブラシた煙を何個か入れてるかな。
セントラルドグマ(地下パート)以降は、もう最近では類を見ないエフェクト祭り
第13号機の爆煙:伊藤秀次

ショックコマとともに、回転して展開される煙
狙撃されるマーク9:伊藤秀次?

煙の立ち方ぐらいしか根拠なし。銃弾が煙を切り裂いた後に、同心円状に形を変えていくのが良いね。
![48]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/a/4aea9645-s.jpg)
![50]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/c/dcb72f0c-s.jpg)
![52]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/c/1ce636a9-s.jpg)
![54]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/6/e6d2bd69-s.jpg)
地下パートは、後方であろうと、煙が動いている。井上鋭もやっているかもしれない。柔らかそうに動く煙を見て、そう思った。
弐号機切り裂き:伊藤秀次

湧き出るような球形の爆発が3つぐらい塊で重なり、透過光やハイライトを最初に、誇張して大きく見せ、小さくしていく。伊藤秀次エフェクトはそんな印象。
使徒丸めて吸い上げ:?

波作画。奥に引っ張られていく波もいいけど、手前の波がそれに影響を受けて、大きく揺れているのもまた良い。奥の方の波の動きは、お互いに干渉しあって、左右に小刻みに揺れている。
弐号機突き刺し爆発:橋本敬史

ショックコマ多め。初撃の煙の伸び方が良い。そして画面手前に押し寄せてくる爆発。最後には、全面透過光になっていく。ここちょっとスロモな感じもいいっすね。
武器拾い上げ、しぶき:?

水中から、しぶきを立てながら武器を装填。武器から垂れ落ちていく水もいいし、同時に飛び上がるしぶきは重力に応じて落下していく。ああ上手い。誰かはわかんないけど、めっちゃ上手い。
弐号機自爆:庵野秀明? ★

ここはやや悩みましたが、球形+少ないディテールで、内部から押し広がっていく爆発。2カット目の最後に、ボワッと広がるじゃないですか。あのタイミングが最高に気持ち良い。だったら、庵野秀明じゃないかなと。Qの中でも、めっちゃお気に入りの爆発。
増尾昭一かもしれない、けれど、まあ、増尾さんだったら、ショックを入れてくるだろうみたいな。しかし、庵野増尾どっちなんだ、っていうのが、この2013年作品でも存在してるのがなんか嬉しい。
ブンダーパートからは、橋本敬史オンパレードです。
ここからは特に記載しない限り、橋本作画(※推測)です。
ブンダー被弾

橋本爆発にしては、ショックコマ多め、というのが初見の印象でした。楕円nディテールはいつも通りあるけども、普段より透過光が大きめな気がする。橋本爆発といえば、尾っぽの煙の伸び方。この画面だと、左上に尾っぽ煙が飛んでいくんですけど、そのおかげで、奥行きが感じられる。
マーク9への攻撃:橋本敬史 ★

ここも放射状に広がっていく、伸びていく煙が良い。「レイアウトが良い」とはこういう事を言うのかもしれんなあ。さっきのと違うのは、ここはショックコマを挟んでガンガン画面手前に爆発が押し寄せてきている点ですね。それで臨場感が出る。ここのショックいいなあ。
その他類似作画


ブンダー被弾2 ★

ここは逆光なんで、ほぼ透過光一色という感じ。後ろへ流れていく煙も、その真っ白な透過光のアクセントになってますね。
八号機の建物への落下:井上俊之

煙が奥から4つくらい発生していく。井上俊之の煙と言えば、とにかくディテールが少ない。煙の表面には、殆ど何もいれない。それ以外も最小限のカゲ。各ブロック毎を、ぶどうの実のように線で区切って、煙の動きを表現する。
地下からの胎動:?

地下からセントラルドグマが隆起し、ネルフ本部を破壊(だっけ?)。ネルフ本部が破壊されて破片になるタイミングが、パリっとした感じでいい。
弐号機避けた後の爆発:増尾昭一?

半球ドーム型の爆発は、ベテランの人がやる印象。00年台以降の増尾は、こういった、半球爆発が多い。温度表現の(波のような)ディテールも増尾さんっぽいが、どうだろうか。うーん微妙だ。
このへんかな~ざっと見たけど分からん部分も多い。井上鋭さんの煙ってどんな感じなんだろう。パプリカぐらいしか分からんなあ。
幼女戦記 01話のエフェクト作画について
なんか今度は幼女が戦うらしい。しかも軍人で、しかもドイツ。2017年アニメはまだ自分には早いように感じます。まあ、エフェクトだけは踏ん張りたいものです。
そんで、エフェクト作監が橋本敬史なので、公開前から期待されていた方も多かったみたい。
さっそく見ていきましょうか。

爆発の中心は温度も高いですが、光の輝度もまた強い
強い光を受けているのを表現するのに、煙の輪郭線に透過光を使っているのが芸コマ
これけっこう画期的だとおもう

ショックコマ(白黒)→爆発した後、煙へ
上から下へほぼいっぺんに色を変えて温度表現をしているんですが、
さいごに立体感はちゃんと復活していて、地味にすごい
ゲス顔もきれいにマッチングしてますね
そんで、ぶっ飛んでラストの橋本(敬史)爆発のお話になるんですが、
まったく違った、小澤和則さんでした(ソース)。失礼しました。


なるほど、だからディテールが違っていたのか納得。見た瞬間、「これは橋本さんやな」だと思い込んでました。よく見ると、衝撃波のタイミングが小澤さんっぽい(gif1個目)。ダブラシ衝撃波は、「このすば」1期OPでもやってましたね。
内部への巻き込み方とかええなあ。明るい部分は透過光と薄いオレンジと濃いオレンジの、計3個で温度表現している。これどうやって描いてんだろ、手前と奥でレイヤー分けてんのかな。
そんで、エフェクト作監が橋本敬史なので、公開前から期待されていた方も多かったみたい。
さっそく見ていきましょうか。

爆発の中心は温度も高いですが、光の輝度もまた強い
強い光を受けているのを表現するのに、煙の輪郭線に透過光を使っているのが芸コマ
これけっこう画期的だとおもう

ショックコマ(白黒)→爆発した後、煙へ
上から下へほぼいっぺんに色を変えて温度表現をしているんですが、
さいごに立体感はちゃんと復活していて、地味にすごい
ゲス顔もきれいにマッチングしてますね
そんで、ぶっ飛んでラストの
まったく違った、小澤和則さんでした(ソース)。失礼しました。


なるほど、だからディテールが違っていたのか納得。見た瞬間、「これは橋本さんやな」だと思い込んでました。よく見ると、衝撃波のタイミングが小澤さんっぽい(gif1個目)。ダブラシ衝撃波は、「このすば」1期OPでもやってましたね。
内部への巻き込み方とかええなあ。明るい部分は透過光と薄いオレンジと濃いオレンジの、計3個で温度表現している。これどうやって描いてんだろ、手前と奥でレイヤー分けてんのかな。
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