![51]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/0/605540b6-s.jpg)
調べ尽くしたい所存です。
(※念入りに調べましたが、各パートは推測です。)
■『まいっちんぐマチコ先生(1984)』
おそらく本谷さんの初原画。(※初動画は『さすがの猿飛(1984)』)
75話
ガス爆発

(※多少ショックの表現が目に悪いと思ったので、消しているコマがあります。ご了承してね。実際に見たい方は、本編で確認して下さい。)
爆発・煙のアニメーター、という認識が『メガゾーン』等で出来上がってしまっているので、爆発シーンがあるときは無条件で本谷さんだと思ってしまう。推測ですが、おそらくこのガス(おなら)爆発周辺が本谷さんではないかなあと。他には、煙のカットとかもありましたね。

これは上記の一部切り抜きです。
これだけの物量。女の子も机も、破片もしっかり描いて動かしているのが分かります。
めっさ上手い。
突き破りドーン

ここだけ見ると、「なんぞこれ」という感じですが。
まあ、おならで加速して壁を突き破ってます。
破片の細かさがポイントですね。散らせ方が丁寧です。
79話
メガネ泣いてるところ

6枚リピート。
増尾さんもそうですが、エフェクト描かれる方は涙の作画もまた上手い気がします。
(※この辺りは、上野さんかもしれません。)
Bパート玄関

ちょっとショック表現については、知人から情報を得まして。
『北斗の拳』でも使っているかもということを参考に、ここ辺りかなあと。
…と色々推測立てて見ましたが、
「まいっちんぐマチコ先生」は、正直全然分かんないです。
特に79話は全然ですね。
■『メガゾーン23(1985)』
これは、『メガゾーン』の1作目です。パート2(秘密ください)の方は本谷パートがとても有名ですが、こちらはどちらかと言えば庵野・山下パートが有名な作品ですね。

(※緑はパート判明してる人、赤はそうでない、かつエフェクトを描く人)
正直増尾パートもよく分かってないんですが、警察署前の戦闘あたりかなあと増尾配信のときにありまして。福島さんに限っては、全然分かってない。となると本谷さんパートは、2作目や『オーガス』と比べながら調べる他なく。これに絞り込んだんですが、正直微妙なところです。
タンクローリー爆発、メカ落下


一面の透過光や、ショック表現が特定箇所。全体的なメカの重力感や、煙のじんわりとした感じで判断しました。そうそう忘れちゃいけない、後は破片ですね。コンクリ破片の崩れ方と落下の仕方が、すごくゆっくりで写実的になってる所も大きい。本谷パートは、この後に起き上がるとこのダブラシ煙ぐらいまでじゃないかと。
ここじゃなかったら、後はパトカー潰す所かなあ。あそこのガラス破片はよく似ている気がしますが…福島さんのような気もします。
■『大魔獣激闘 鋼の鬼(1987)』
ケーブル暴れ


突如巻き上がるケーブル。無理やり引っこ抜かれたような格好で、周囲にはその破片が広がる。ケーブルの先に重そうな機械類がくっついているのは、その「無理やりさ」を演出するため。その機械類が崩壊していく様も、また作画密度の高さに圧巻される。一瞬ピンと張るケーブルは、伸長の限界を示していて、それを超えた後の開放感にも似たケーブルの暴れ方が素晴らしい。
ケーブルの落下と煙


立ち上がる化け物に引きずられる形で、ケーブルは穴へと吸い込まれる。重量感ある立ち上がりと同時に、煙も発生しているため、中の部分が削れて粉塵となっているという表現なのだろう。2コマの煙の上には、破片(ガラス+石)と電気のエフェクトが走り、情報量を増す。ここでは、ちっちゃい破片(ガラス)と大きな破片(削られた石の一部)を使い、画一的な画面にならないように設計されていると感じる。
本谷作画は、この辺りかなあと推測しました。ハルカが取り込まれて、ケーブル引っこ抜く辺りとか、ガラスが割れるところとかですね。ケーブルの挙動っていうのは、『王立宇宙軍』でも『AKIRA』でもあったけど、これだけ上手く描くにはやっぱ上手な人でないと描けないと思います。
また共通事項として、これらのgifで見られる破片は、『メガゾーン23』などで見られた破片とよく似ています。それも推測の根拠の一つですが…AKIRA以前は、「破片などで情報量を増やし、写実的にする」と前も述べましたが、それは変わらず、この「鋼の鬼」でも発揮されているように感じます。
今回は以上です。
「ポケ戦」5話の磯爆発と、最近グッときた爆発・煙と、黒田結花作画
![12]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/7/0790432a-s.jpg)
まだまだいい爆発というのは眠ってるものです。
■『Under the Dog(2014)』 ティザー映像


伊藤秀次爆発。
表面温度のリアルさもあるけど、中から爆発してる感じが出ててスゴイいい。爆発した後、爆発の現象が終わった表面が中心部に吸い込まれていくみたいな。
■『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(1989)』 5話


磯爆発。
ピンと張っていた糸が切れるような脱力感あふれる爆発表現が上手い。これは多分、反応兵器(核兵器)だと思うんですけど、他のエフェクトアニメーターとは大分違ってる印象を受けました。庵野・本谷といった写実派は、吹き戻しであるとか、建物から煙が出る描写を(現実の現象をそっくりそのまま)緻密・精巧に描くという感じなんですが、0080磯は何か違うなあと。
この辺りの影の付け方が印象的です。
![15]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/b/6b33e46e-s.jpg)
![22]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/5/c536b6bc-s.jpg)
0080磯は、西洋絵画における印象派の感じがします。決して(写実派ほど)細部まで描き込まれてるわけではないのに、そこに写実派とは違うリアルを感じてしまう。写実性というものが存在していながら、緻密なディテールは存在していない。「磯は理論派」という意味が、段々と分かってきたような気がする。
庵野・本谷が数学者だとすると、磯は物理学者みたいな。前者の論理性には飛躍がないんだけど、後者は部分的に飛躍が見られる。数学っていうのは、やはり階段を上がるように丁寧に記述していくんだけど、物理学というのは比較的その丁寧さが少ないという感じで、ある種感覚的というか。そこら辺の違いで、映像そのものに受ける印象が変わってくるんだと思う。まあ、完全なる推測ですが。
■『メガゾーン23(1985)』


本谷作画(※推測)
ロボの上半身の崩れ方と、一面に広がる透過光ショックが見どころ。4カット目(gif2個目)の高架橋のコンクリが崩れて、瓦礫が散らばるシーンもかっこいい。こうぐわあっと、ゆったりと落下していくんだよね。リアル。
■『クレヨンしんちゃん 爆発! 温泉わくわく大決戦(1999)』




木上作画(※推測)
全体的に、モクモク煙。じんわりとした煙と、橋のガレキの落ち方も重力にしたがっている感じが素晴らしく堪らん。ガレキがゆっくりと落ちていくんだよね。その後には1コマショックもある、爆発(gif3個目)。これはレイアウトが上手いのかなあ、押し寄せる感じがある。4個目は、右足の勢いで煙がブワッと従うのがいいよね。
■『ブラック・ブレッド(2014)』 1話

おそらく吉成兄作画。
基本2コマなのに、それ以上にぬるぬるに感じる。これは、CGベースの作画なんすかね。すごいよね。じわじわくる煙の感じとか、これ作画なのかなあ。『ヤマト2199』とかのCG爆発ってまだちょっとアレじゃないですか。メカは「CGでもいけるかも」っていうのが僕の中ではあるんですけど、爆発・煙・炎系統のゆらぎがあるエフェクトはまだ難しい。でもこのエフェクトはいい感じですよね。
黒田結花作画(※推測)
突っ込むエンジュと煙、そして破片。ゆっくりと立体的に広がる煙には、目を見張る。上手いなあ。そんな書き込んでもないのにね。写実性バリバリ。画面右上、左に散らばる破片は地味ですが、これまたいい感じに散らばしてるし、破片の動きが丁寧でいい仕事してる。
■『ロボットガールズZ(2014)』 4話(実質2話)
黒田結花作画(※推測)
爆発から3コマで。画面を縦横無尽に動き回る破片が心地いい。煙自体もレベルが高く、政勝タイプの煙。最近は書き込み多めの煙と爆発だらけですが、これは写実的で素晴らしいです。
上のブラブレの煙、とっても気に入ってまして。そんでロボガをふと見る機会があったんですけど、そうすると似てる煙があるじゃないですか。もうウキウキになりまして、両者比較してみたんですよ。そうすると、カゲの入れ方の度合い・付け方は、けっこう似てると思うんですよね。フォルムもそこそこ似てるし。
(確定したらですが)この方の作画は注目していきたいと思います。
「AKIRA」以前の本谷利明の作画(1) 「オーガス」
「AKIRA」の後とは、意外と違うトコが多かったりします。
AKIRA以後、例えば「紅狼(1993)」とかでは、AKIRAドームのフルアニメーションの煙みたいな、ぷるぷる1kで動く煙など、色々とAKIRAっぽい写実作画であるんですけど、AKIRA以前は写実表現の方向性が違っています。
例えばこれとか。
■『メガゾーン23(1986)』
本谷煙

これは、あっちの記事にもある『メガゾーン』における本谷作画ですが、AKIRAとは大分違っています。まず第一に、ぷるぷる煙は存在してません。これは見て分かると思う。さらには、リミテッド調なのとカゲの付け方が違うこと。後は、意図的なセル消しみたいなモンが見られたり、作画リピートによる労力の簡略化、その分画面の情報量を破片等で増やす手法で写実性を表現してると思うんですよ、この時代の本谷さんは。
もっと振り返ると、ここらへん。(※パートは僕の推測なので、参考程度に)
■『超時空世紀オーガス(1984)』 2話 7話
爆発詰め合わせ




この頃は、まだ本谷さんのキャリアが始まったばかりとも言える時期で、エフェクトの方向性を探っているようにも感じますが、一端にAKIRA以後の本谷作画も見え隠れしてる。「ヘルタゲ」などで見られる、透過光の使い方が若干特定箇所かも。後は、細い煙の触手。これが本谷さんっぽい。後はですね、オーガスにおけるエフェクト作画という意味では、(特定とまではいかないけど)増尾と同じくらい目立ってる。
水中から出現するシーン

球体にまとわり付く水と、それが飛び散る作画。特に飛び散る水のビチャビチャした感じとかスゴイいいっすよね。こんな密度の高い作画は、オーガスでは中々見られない。だから、まあ本谷さんかなあと思ったわけです。(※もしかしたら、古川さんの可能性もある。)
【2014/08/23 追記】偶然ブログ記事を本谷さんご本人に確認していただいて、このカット群については本谷さんのお仕事で確定のようです。
敵メカが墜落するシーン

戦闘機の墜落による水柱と、その周辺の飛び上がった水が自然に消え行く描写。多分これタタキ(粉塵エフェクト表現手法の一つ)使ってないですよね、全部原画で細かい散水の動きとか描いてる。庵野や増尾さんは色々原画以外(タタキとかコピック等)も使って爆発描いたりしますが、本谷さんは原画で全部表現する人ですね。
本谷利明の水作画、というものを見た記憶が無いですが、多分「新魔神伝バトルロイヤルスクール」などでは、細かい人体の構成作画みたいなものもしてるので(※リンク先ちょいグロ)、相当に水作画も上手いのではと思う。これまた完全なる推測ですが。まあ、増尾さんも「うる星劇場版」でめっちゃスゴイ水作画描いてますし、上手い人は何描いても多分上手い。
『AKIRA』では、匙屋さんの言及があった通り、チャレンジャー事故の落とし込みのような気がするし(※生クリームという喩えは非常にグッときた)、王立庵野の再現とも思える。何に本谷利明が影響されたかは定かでは無いけど、とにかく『AKIRA』の周辺時期に「写実表現の方向性」が変わったのは事実だと思います。
AKIRA以後、例えば「紅狼(1993)」とかでは、AKIRAドームのフルアニメーションの煙みたいな、ぷるぷる1kで動く煙など、色々とAKIRAっぽい写実作画であるんですけど、AKIRA以前は写実表現の方向性が違っています。
例えばこれとか。
■『メガゾーン23(1986)』
本谷煙

これは、あっちの記事にもある『メガゾーン』における本谷作画ですが、AKIRAとは大分違っています。まず第一に、ぷるぷる煙は存在してません。これは見て分かると思う。さらには、リミテッド調なのとカゲの付け方が違うこと。後は、意図的なセル消しみたいなモンが見られたり、作画リピートによる労力の簡略化、その分画面の情報量を破片等で増やす手法で写実性を表現してると思うんですよ、この時代の本谷さんは。
もっと振り返ると、ここらへん。(※パートは僕の推測なので、参考程度に)
■『超時空世紀オーガス(1984)』 2話 7話
爆発詰め合わせ




この頃は、まだ本谷さんのキャリアが始まったばかりとも言える時期で、エフェクトの方向性を探っているようにも感じますが、一端にAKIRA以後の本谷作画も見え隠れしてる。「ヘルタゲ」などで見られる、透過光の使い方が若干特定箇所かも。後は、細い煙の触手。これが本谷さんっぽい。後はですね、オーガスにおけるエフェクト作画という意味では、(特定とまではいかないけど)増尾と同じくらい目立ってる。
水中から出現するシーン

球体にまとわり付く水と、それが飛び散る作画。特に飛び散る水のビチャビチャした感じとかスゴイいいっすよね。こんな密度の高い作画は、オーガスでは中々見られない。だから、まあ本谷さんかなあと思ったわけです。
【2014/08/23 追記】偶然ブログ記事を本谷さんご本人に確認していただいて、このカット群については本谷さんのお仕事で確定のようです。
敵メカが墜落するシーン

戦闘機の墜落による水柱と、その周辺の飛び上がった水が自然に消え行く描写。多分これタタキ(粉塵エフェクト表現手法の一つ)使ってないですよね、全部原画で細かい散水の動きとか描いてる。庵野や増尾さんは色々原画以外(タタキとかコピック等)も使って爆発描いたりしますが、本谷さんは原画で全部表現する人ですね。
本谷利明の水作画、というものを見た記憶が無いですが、多分「新魔神伝バトルロイヤルスクール」などでは、細かい人体の構成作画みたいなものもしてるので(※リンク先ちょいグロ)、相当に水作画も上手いのではと思う。これまた完全なる推測ですが。まあ、増尾さんも「うる星劇場版」でめっちゃスゴイ水作画描いてますし、上手い人は何描いても多分上手い。
『AKIRA』では、匙屋さんの言及があった通り、チャレンジャー事故の落とし込みのような気がするし(※生クリームという喩えは非常にグッときた)、王立庵野の再現とも思える。何に本谷利明が影響されたかは定かでは無いけど、とにかく『AKIRA』の周辺時期に「写実表現の方向性」が変わったのは事実だと思います。
「ばらかもん」1話アバンの芝居作画
うますぎる。『canaan』OPの佐藤雅弘の時みたいに感動した。
■『ばらかもん』 1話 アバン

全体の脱力感の表現がスゴイ。後退する足の疲れた感じ、墨汁が入ったバケツを落とす脱力した左手、そして何と言っても筆を持ったままの右手。もう少し力が抜けてしまえば、その手からは簡単に筆が落ちてしまうと分かるぐらいに、右手首・指の作画が素晴らしい。
どなたが描いてるかは分かりませんが、本当素晴らしいです。
巧すぎて口あんぐり。
【2014/08/14 追記】
アバンの回想までの一連のカットは、菊池勉さんらしい。
ちょっと他のお仕事も調べてみたくなりますね。
■『ばらかもん』 1話 アバン

全体の脱力感の表現がスゴイ。後退する足の疲れた感じ、墨汁が入ったバケツを落とす脱力した左手、そして何と言っても筆を持ったままの右手。もう少し力が抜けてしまえば、その手からは簡単に筆が落ちてしまうと分かるぐらいに、右手首・指の作画が素晴らしい。
どなたが描いてるかは分かりませんが、本当素晴らしいです。
巧すぎて口あんぐり。
【2014/08/14 追記】
アバンの回想までの一連のカットは、菊池勉さんらしい。
菊池勉@k2tom009
久しぶりにお仕事の報告
2014/07/09 09:35:56
ばらかもん1話、頭から回想入るとこまで、あと最後の方でふすま倒れて紙が来るとこと立ち上がるとこの2カット
菊池勉@k2tom009
感想:じ、時間かけた割には思ったより普通に仕上がったw丁寧に作ったからそれなりにちゃんとしてくれてよかったけどそれなりだったなぁ。エフェクト苦手なんで水滴動画漁ってやってました。脳内だけで作ってたらかなり酷いことになっていただろう・・・ほんとすごい勉強になった
2014/07/09 09:45:40
ちょっと他のお仕事も調べてみたくなりますね。
増尾昭一エフェクトの概要と、その天才的な作画の魅力
こんな長くするつもりはなかったんですが、まあしょうがない。
■増尾昭一 爆発作画集ver2.01
増尾の80~90年代のいいとこ取りをした動画を作りました。一部エンコ上手くいってないですが、まあ一度ご覧いただければ幸いです。動画タイトルは、とある先人のエフェクト動画が好きなので、そこから取らせて頂きました。爆発作画集とあるように、増尾メカに関しては殆ど入れていません。「タイラー」のそよかぜとか、「ヤマト2520」とかのメカ好きなんですが、今回は省いてます。爆発だらけですが、楽しめてもらえたらいいです。
増尾昭一という名前を初めて意識したのは、『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』でした。特技監督ですね。それからずっと、増尾という人物はメカとエフェクトを写実的に描く人だなあということと、デジタルに強いという認識ぐらいしか持っていませんでしたが、例の『うる星やつら 156話』でようやっと調べ始めて、まあ本当にここまですごい人だとは思ってもみなかったとなったのが最初の感想です。
早速、増尾エフェクトに入って行きましょう!
1、初期:80年代前半(81~85)
![49]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/d/0d11a1ea.jpg)
80年代にはロボットアニメを中心に、『六神合体ゴッドマーズ』『超時空世紀オーガス』『戦え!!イクサー1』『さすがの猿飛』『幻夢戦記レダ』などの作画で活躍されました。特に『オーガス』においては、月に150カット以上という凄まじい仕事量を見せつけています。
この時代は、増尾さんのアニメーター初期時代でもあり、 エフェクトは意外にも山下系作画となっています。山下系というと、金田エフェクトを少し発展させた形で、80.90年代は人気を博しました。メカの方も当然と言わんばかりに、コテコテした山下調の描き方をしています。ただ、パースを誇張するようなメカ作画は殆ど見られません。ここは意外と、初期増尾の特徴かもしれません。
■『超時空世紀オーガス(1983~84)』 20話

金田・山下系爆発。ショックと白コマはオーガスの時代から既に見られます。庵野秀明との破片比較というマニアックな話もあるらしいですが、僕自身理解してないので省略。
![42]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/a/0a43b9e7-s.jpg)
![08]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/f/f/fffeb693-s.jpg)
![12]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/7/7/777172ee-s.jpg)
![14]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/3/43b1622f-s.jpg)
■『超時空世紀オーガス』 34話

また『オーガス』の後半では、このようにまん丸な球形の板野系爆発も確認できます。この時代は、『愛・おぼえていますか』で作監補としても活躍されました。板野一郎ないしはマクロスの影響があったのは確かだろうと思います。一説によると、「初代マクロス」に参加できなかったため、スタジオジャイアンツを飛び出したというのも逸話として存在していて、増尾昭一のマクロスへの情熱を感じます。というか全般的に、増尾昭一は濃いオタクであったろうと思います。
初期増尾まとめ
・山下系9割、板野系1割
・ショックと白コマを2kで使う
・刻み海苔みたいな破片
・テレコム系な色使い(特に煙)
・金田パース的な誇張は殆どない
2、中期:80年代後半(85~88)
![34]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/f/dfc46dd0-s.jpg)
中期においては、初期後半(『オーガス(後期)』『幻夢戦記レダ』や『ダーティペア)で見られた板野系なエフェクトが、『戦え!!イクサー1シリーズ』や『プロジェクトA子』『くりいむれもんPART4 POPCHASER』などで、完成されます。具体的には、ムーンラインというディテールと、板野系のまん丸なフォルムの2つが特徴です。後は、ショックの表現がより多くなってきます。初期の時代に山下調であったエフェクトは、板野の系譜をなぞるように丸みを帯びて変化していきます。山下系フォルムはこの時期には、ほぼ消滅しています。
■『プロジェクトA子(1986)』

![58]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/b/0/b0b7514e-s.jpg)
![59]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/5/2/52fa39e5-s.jpg)
![06]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/d/9dbca3f8-s.jpg)
![07]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/7/5/75ca9131-s.jpg)
左上がショックの一部分。左下の白コマと合わせて、ショックを形成しています。
■『幻夢戦記レダ(1985)』

![03]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/e/9eafae03-s.jpg)
![06]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/1/21a2e9b3-s.jpg)
![08]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/a/e/ae590d0e-s.jpg)
![09]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/6/269f66bf-s.jpg)
レダでは、こういった赤いBGのコマで作られるショックも見ることができる。また、「イクサー」や「POPCHASER」においては、6k以上の長いショックや、「ズコン!」という文字ショックコマも散見される。
![31]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/d/0df067d9-s.jpg)
![05]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/5/9/5996068b-s.jpg)
(※左が「POPCHASER」、右が「イクサー」)
中期増尾のまとめ
・山下系の消滅と共に板野系フォルムへの転換
・ムーンラインの本格的始まり
・ショック&白コマの長さ(時たま6k以上)
・シャー芯みたいな破片がたくさん
・爆発の色は、オレンジ、ピンクが多い(=庵野とそっくり)
3、庵野王立・AKIRA本谷以降:90年代(87,88~95)
![44]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/0/20c95956-s.jpg)
AKIRA本谷というのは、僕の造語です。『AKIRA』の中で本谷利明が描いた濃密・緻密なフルアニメーション煙のシーンのことを指しています。この煙に当時のエフェクトを描くアニメーターたちはとてつもない影響を受けて、何とかリミテッドに落とし込もうと努力を重ねます。また同時期に、『王立宇宙軍』で描いた庵野秀明の写実黄金期の爆発・煙もまた影響を与え、87,88年頃に立体的な煙を描こうとするムーブメントが起きたと推測しています。増尾も例外でなく、影響を多分に受けてエフェクトは変化していきます。また、『トップをねらえ!』では演出・原画、『王立宇宙軍』では助監督として、幅広い活躍も見られます。
フォルムが大きく変わります。それまでは、板野系を基調としたまん丸だったフォルムが、一転して全体にこだわるフォルムになります。特徴的なディテールであった、ムーンラインは少し鳴りを潜め、他のカゲと合体してクワガタのようになっているか、ハイライトや透過光が少し入る程度に落ち着きます。
■『クラッシャージョウ 氷結監獄の罠(1989)』 ムーンライン・透過光の例

![27]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/7/1/71414ede-s.jpg)
![29]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/d/cdf3d4d5-s.jpg)
![30]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/f/e/fe1dfe66-s.jpg)
![32]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/8/e82048b6-s.jpg)
■『クラッシャージョウ 氷結監獄の罠』 ムーンライン・クワガタの例

![32]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/5/c59d9acd-s.jpg)
![34]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/7/e/7eecb9e2-s.jpg)
![35]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/3/0/30366177-s.jpg)
![36]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/b/8/b86b11e7-s.jpg)
ライン同士が繋がって丸を形成せずに離れて、クワガタのようになっているのが分かるかなあ。多分、右上が一番分かりやすい。これは「ナディア」、「ジャイアントロボ」、「クラッシャージョウ」など多数の作品で確認できる増尾爆発の大きな特徴の一つでもあり、魅力の一つでもあります。
■『ふしぎの海のナディア(1990)』 白コマの例

このカットでは、白コマの多用が顕著です。具体的に言うと、1Fごとに白コマがインサート(挿入)されているという感じです。上記のカットではその違いを分かりやすくするために、最初のカットでは白コマをそのままスクショしていますが、2つ目のカットでは白コマを意図的に外しています。
■『クラッシャージョウ 最終兵器アッシュ(1989)』 じわ煙の例


これまでの増尾煙ではテレコム系や板野系の煙が見られていました。が、この『クラッシャージョウ』のように、じわっとした感じの煙がこの頃から顕著に描かれるようになります。これは先程の「87.88年写実ムーブメント」の影響によるものだと推測しています。また、この「じわ煙」が後年の写実的な煙へと繋がっていきます。
AKIRA本谷以降の増尾のまとめ
・写実的なフォルム特化へ
・ムーンラインの変化とカゲへの影響
・じわ煙(ゆっくりとした煙)
・細かくて小さい破片
・爆発の色は、ピンクとオレンジが殆ど
・白コマの多用
4、エヴァ以降:90年代末~2000年代(95~07)
![42]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/b/4b11f9b0-s.jpg)
『エヴァ』以降は、爆発というか原画を描く機会が減ります。それは、『エヴァ』のような大きめのプロジェクトにメインスタッフとして関わったことと、ディレクション(監督・演出)の方面に行ったことが大きな要因だと思います。そして、爆発を自体を描くことも減り、煙やメカの作画が多くなってきます。
■『無敵王トライゼノン(2000)』
(※『機神咆吼デモンベイン』と誤表記していたので、訂正しました。)

■『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007)』

![56]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/3/4/34bb650f-s.jpg)
![58]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/b/3/b334f134-s.jpg)
![03]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/4/c48bcf4a-s.jpg)
![06]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/d/2d4522b2-s.jpg)
『クラッシャージョウ』の時代の増尾煙は、じわっとした動き、比較的枚数を多く使うことで、本谷煙を実現しようと試みていました。しかし、00年代以降になると橋本敬史的なフォルム、ボコボコとした不規則な写実フォルムへと転換していきます。またクルミのようなカゲのラインの付け方により、写実的なフォルムを型取り、立体的にしようとしています。
エヴァ以降の増尾のまとめ
・爆発を担当するのが減る
・煙の形は、写実的なフォルム特化
・カゲの付け方で立体感を出す(中心部を気球のように張る)
・デジタルで、破片・ガヤといった素材追加で情報量を増やす
・ドーム型爆発の増加
★:増尾昭一の魅力まとめ
ここからは、配信ではうまく伝えられなかった増尾エフェクトの魅力について紹介と説明を。それぞれ項目別にして、紹介していこうと思います。
■増尾サーカス(オーガス、A子)


上はオーガスですので、83,84年あたり。(下のA子は1895年あたり)メカもそうですけど、業界に入って2、3年でこんなキレイなサーカスが描けるのは凄まじいものがありますね。元から、熱意の大きい方だったと思います。特に、この20話においてはサーカスやミサイル作画がたくさんあります。これ本当に1人で描いたのかよ、とんでもねえな化け物だよという感じです。
■ムーンラインによる爆発の温度差表現(ダーティペア、POP)


これがすごい。ムーンラインの目的というのは、高温部・低音部に分かれる爆発表面の表現のためにあるようです。または、あまりに爆発の表面に何もないとタイミングで勝負するしかなくなり。それを避けるための単純なアクセント的な使用も考えられます。これが後年のカゲの基礎になっているかもしれません。
■フォルム特化の煙(ヤマト2199、エヴァ序)


「宇宙戦艦ヤマト2199」方は、カゲの部分が分かりにくいと思うのですが、簡単に説明すると、中心部を張るように(浮き出るように)見せるので、その周りにカゲを付けています。というかエヴァもボヤかしてるので見にくいですね。参考資料として、序の原画を見てもらうと分かりやすいと思います。

(エヴァンゲリヲン:序 全記録全集より)
10年代以降は、こういった煙が本当によく見られます。整ったフォルムをじわっと動かす。これによって、煙・爆発の写実性はますます高まり、いい意味で「地味な煙」となっています。これがすさまじい職人ワザだと僕は思うのです。目立ってナンボのエフェクト作画であえて「地味な煙」とみなされるモノを描く力量やその勇気!安易な流行に流されず、自分のスタイルを貫く意志を持つ人は、エフェクトでは庵野秀明・佐々木政勝・村木靖と増尾さんぐらいなもんでしょう。
■ドーム型の爆発(ジャイアントロボ、彼氏彼女の事情)


半球ドーム型に広がる爆発。DAICON4の庵野とかそうですね。ビックバンのような急速的な爆発スピードで見るものを圧倒し、凌駕します。簡単なように思えますが、タイミングをきちっと分かってないとダサくなるんですよ。ドーム爆発はエフェクト的特徴として、ドーム爆発の煙が終わりに右方向に流れていきます。まあカッコイイの一言でいいですよね。
と、こういったところで増尾エフェクトの概要と魅力についての紹介はほぼ終わりです。目立ってナンボのエフェクトもいいですが、増尾系と言ってもいい、ナチュラルな煙や描き込みが少なくて、写実的に見える煙もたまには愛してやってください。煙が泣きます。
また先日、金曜ロードショーでエヴァが三週連続、放映されることが決定しました。すしお、平松禎史、本田雄、松原秀典、橋本敬史といった人たちの濃い作画の中で、増尾昭一の作画もさんさんと輝いております。それが増尾作画と認知されていないだけで、記憶に残るような爆発も描いているのです。煙だけ描いてると思った?残念!そんなわけはない!僕はココらへんが、増尾作画だと思っています。
■『エヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009)』

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![13]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/d/6d7e4a01-s.jpg)
![16]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/d/cd21964f-s.jpg)
増尾さん、まだ白コマとショック使ってるんです。すごいっすよね、より洗練して使ってるんですよ。本当、パねえわ。また物語においても、ちょうど転換となる「3号機の起動実験」というポイントで増尾昭一に爆発作画を託すのは、庵野秀明からのこの上ない信頼を感じます。
■『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012)』

![45]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/2/02a4efcb-s.jpg)
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![01]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/b/d/bdfb8f31-s.jpg)
ここで本当に紹介終わり。
増尾エフェクトの魅力とは、ショックや白コマといった比較的古めの表現と、デジタルやCGといった比較的新しい表現の混在にあります。昔の表現に固執するわけでもなく、また新しい表現に安易に乗り換えていくわけでもなく、どちらにもある良いところ・有用性の高い部分を自分の作画に変換する形で、再表現する巧さにあるのです。だから、他のアニメーターに比べると地味かもしれません。でもその慎ましさは、アニメーターの中では珍しいと思います。目立ってナンボと考える人が多い中で、増尾さんは自分の持つ絶大な実力をハッキリと認識しているので、目立つ必要もないのです。だからこそ、僕らは増尾昭一という人物の人柄にまで想像力を働かせることができるのだと思います。
■増尾昭一 爆発作画集ver2.01
増尾の80~90年代のいいとこ取りをした動画を作りました。一部エンコ上手くいってないですが、まあ一度ご覧いただければ幸いです。動画タイトルは、とある先人のエフェクト動画が好きなので、そこから取らせて頂きました。爆発作画集とあるように、増尾メカに関しては殆ど入れていません。「タイラー」のそよかぜとか、「ヤマト2520」とかのメカ好きなんですが、今回は省いてます。爆発だらけですが、楽しめてもらえたらいいです。
増尾昭一という名前を初めて意識したのは、『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』でした。特技監督ですね。それからずっと、増尾という人物はメカとエフェクトを写実的に描く人だなあということと、デジタルに強いという認識ぐらいしか持っていませんでしたが、例の『うる星やつら 156話』でようやっと調べ始めて、まあ本当にここまですごい人だとは思ってもみなかったとなったのが最初の感想です。
早速、増尾エフェクトに入って行きましょう!
1、初期:80年代前半(81~85)
![49]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/d/0d11a1ea.jpg)
80年代にはロボットアニメを中心に、『六神合体ゴッドマーズ』『超時空世紀オーガス』『戦え!!イクサー1』『さすがの猿飛』『幻夢戦記レダ』などの作画で活躍されました。特に『オーガス』においては、月に150カット以上という凄まじい仕事量を見せつけています。
この時代は、増尾さんのアニメーター初期時代でもあり、 エフェクトは意外にも山下系作画となっています。山下系というと、金田エフェクトを少し発展させた形で、80.90年代は人気を博しました。メカの方も当然と言わんばかりに、コテコテした山下調の描き方をしています。ただ、パースを誇張するようなメカ作画は殆ど見られません。ここは意外と、初期増尾の特徴かもしれません。
■『超時空世紀オーガス(1983~84)』 20話

金田・山下系爆発。ショックと白コマはオーガスの時代から既に見られます。庵野秀明との破片比較というマニアックな話もあるらしいですが、僕自身理解してないので省略。
![42]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/a/0a43b9e7-s.jpg)
![08]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/f/f/fffeb693-s.jpg)
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![14]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/3/43b1622f-s.jpg)
■『超時空世紀オーガス』 34話

また『オーガス』の後半では、このようにまん丸な球形の板野系爆発も確認できます。この時代は、『愛・おぼえていますか』で作監補としても活躍されました。板野一郎ないしはマクロスの影響があったのは確かだろうと思います。一説によると、「初代マクロス」に参加できなかったため、スタジオジャイアンツを飛び出したというのも逸話として存在していて、増尾昭一のマクロスへの情熱を感じます。というか全般的に、増尾昭一は濃いオタクであったろうと思います。
初期増尾まとめ
・山下系9割、板野系1割
・ショックと白コマを2kで使う
・刻み海苔みたいな破片
・テレコム系な色使い(特に煙)
・金田パース的な誇張は殆どない
2、中期:80年代後半(85~88)
![34]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/f/dfc46dd0-s.jpg)
中期においては、初期後半(『オーガス(後期)』『幻夢戦記レダ』や『ダーティペア)で見られた板野系なエフェクトが、『戦え!!イクサー1シリーズ』や『プロジェクトA子』『くりいむれもんPART4 POPCHASER』などで、完成されます。具体的には、ムーンラインというディテールと、板野系のまん丸なフォルムの2つが特徴です。後は、ショックの表現がより多くなってきます。初期の時代に山下調であったエフェクトは、板野の系譜をなぞるように丸みを帯びて変化していきます。山下系フォルムはこの時期には、ほぼ消滅しています。
■『プロジェクトA子(1986)』

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![59]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/5/2/52fa39e5-s.jpg)
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![07]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/7/5/75ca9131-s.jpg)
左上がショックの一部分。左下の白コマと合わせて、ショックを形成しています。
■『幻夢戦記レダ(1985)』

![03]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/e/9eafae03-s.jpg)
![06]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/1/21a2e9b3-s.jpg)
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![09]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/6/269f66bf-s.jpg)
レダでは、こういった赤いBGのコマで作られるショックも見ることができる。また、「イクサー」や「POPCHASER」においては、6k以上の長いショックや、「ズコン!」という文字ショックコマも散見される。
![31]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/d/0df067d9-s.jpg)
![05]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/5/9/5996068b-s.jpg)
(※左が「POPCHASER」、右が「イクサー」)
中期増尾のまとめ
・山下系の消滅と共に板野系フォルムへの転換
・ムーンラインの本格的始まり
・ショック&白コマの長さ(時たま6k以上)
・シャー芯みたいな破片がたくさん
・爆発の色は、オレンジ、ピンクが多い(=庵野とそっくり)
3、庵野王立・AKIRA本谷以降:90年代(87,88~95)
![44]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/0/20c95956-s.jpg)
AKIRA本谷というのは、僕の造語です。『AKIRA』の中で本谷利明が描いた濃密・緻密なフルアニメーション煙のシーンのことを指しています。この煙に当時のエフェクトを描くアニメーターたちはとてつもない影響を受けて、何とかリミテッドに落とし込もうと努力を重ねます。また同時期に、『王立宇宙軍』で描いた庵野秀明の写実黄金期の爆発・煙もまた影響を与え、87,88年頃に立体的な煙を描こうとするムーブメントが起きたと推測しています。増尾も例外でなく、影響を多分に受けてエフェクトは変化していきます。また、『トップをねらえ!』では演出・原画、『王立宇宙軍』では助監督として、幅広い活躍も見られます。
フォルムが大きく変わります。それまでは、板野系を基調としたまん丸だったフォルムが、一転して全体にこだわるフォルムになります。特徴的なディテールであった、ムーンラインは少し鳴りを潜め、他のカゲと合体してクワガタのようになっているか、ハイライトや透過光が少し入る程度に落ち着きます。
■『クラッシャージョウ 氷結監獄の罠(1989)』 ムーンライン・透過光の例

![27]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/7/1/71414ede-s.jpg)
![29]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/d/cdf3d4d5-s.jpg)
![30]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/f/e/fe1dfe66-s.jpg)
![32]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/8/e82048b6-s.jpg)
■『クラッシャージョウ 氷結監獄の罠』 ムーンライン・クワガタの例

![32]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/5/c59d9acd-s.jpg)
![34]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/7/e/7eecb9e2-s.jpg)
![35]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/3/0/30366177-s.jpg)
![36]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/b/8/b86b11e7-s.jpg)
ライン同士が繋がって丸を形成せずに離れて、クワガタのようになっているのが分かるかなあ。多分、右上が一番分かりやすい。これは「ナディア」、「ジャイアントロボ」、「クラッシャージョウ」など多数の作品で確認できる増尾爆発の大きな特徴の一つでもあり、魅力の一つでもあります。
■『ふしぎの海のナディア(1990)』 白コマの例

このカットでは、白コマの多用が顕著です。具体的に言うと、1Fごとに白コマがインサート(挿入)されているという感じです。上記のカットではその違いを分かりやすくするために、最初のカットでは白コマをそのままスクショしていますが、2つ目のカットでは白コマを意図的に外しています。
■『クラッシャージョウ 最終兵器アッシュ(1989)』 じわ煙の例


これまでの増尾煙ではテレコム系や板野系の煙が見られていました。が、この『クラッシャージョウ』のように、じわっとした感じの煙がこの頃から顕著に描かれるようになります。これは先程の「87.88年写実ムーブメント」の影響によるものだと推測しています。また、この「じわ煙」が後年の写実的な煙へと繋がっていきます。
AKIRA本谷以降の増尾のまとめ
・写実的なフォルム特化へ
・ムーンラインの変化とカゲへの影響
・じわ煙(ゆっくりとした煙)
・細かくて小さい破片
・爆発の色は、ピンクとオレンジが殆ど
・白コマの多用
4、エヴァ以降:90年代末~2000年代(95~07)
![42]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/4/b/4b11f9b0-s.jpg)
『エヴァ』以降は、爆発というか原画を描く機会が減ります。それは、『エヴァ』のような大きめのプロジェクトにメインスタッフとして関わったことと、ディレクション(監督・演出)の方面に行ったことが大きな要因だと思います。そして、爆発を自体を描くことも減り、煙やメカの作画が多くなってきます。
■『無敵王トライゼノン(2000)』
(※『機神咆吼デモンベイン』と誤表記していたので、訂正しました。)

■『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007)』

![56]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/3/4/34bb650f-s.jpg)
![58]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/b/3/b334f134-s.jpg)
![03]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/4/c48bcf4a-s.jpg)
![06]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/d/2d4522b2-s.jpg)
『クラッシャージョウ』の時代の増尾煙は、じわっとした動き、比較的枚数を多く使うことで、本谷煙を実現しようと試みていました。しかし、00年代以降になると橋本敬史的なフォルム、ボコボコとした不規則な写実フォルムへと転換していきます。またクルミのようなカゲのラインの付け方により、写実的なフォルムを型取り、立体的にしようとしています。
エヴァ以降の増尾のまとめ
・爆発を担当するのが減る
・煙の形は、写実的なフォルム特化
・カゲの付け方で立体感を出す(中心部を気球のように張る)
・デジタルで、破片・ガヤといった素材追加で情報量を増やす
・ドーム型爆発の増加
★:増尾昭一の魅力まとめ
ここからは、配信ではうまく伝えられなかった増尾エフェクトの魅力について紹介と説明を。それぞれ項目別にして、紹介していこうと思います。
■増尾サーカス(オーガス、A子)


上はオーガスですので、83,84年あたり。(下のA子は1895年あたり)メカもそうですけど、業界に入って2、3年でこんなキレイなサーカスが描けるのは凄まじいものがありますね。元から、熱意の大きい方だったと思います。特に、この20話においてはサーカスやミサイル作画がたくさんあります。これ本当に1人で描いたのかよ、とんでもねえな化け物だよという感じです。
■ムーンラインによる爆発の温度差表現(ダーティペア、POP)


これがすごい。ムーンラインの目的というのは、高温部・低音部に分かれる爆発表面の表現のためにあるようです。または、あまりに爆発の表面に何もないとタイミングで勝負するしかなくなり。それを避けるための単純なアクセント的な使用も考えられます。これが後年のカゲの基礎になっているかもしれません。
■フォルム特化の煙(ヤマト2199、エヴァ序)


「宇宙戦艦ヤマト2199」方は、カゲの部分が分かりにくいと思うのですが、簡単に説明すると、中心部を張るように(浮き出るように)見せるので、その周りにカゲを付けています。というかエヴァもボヤかしてるので見にくいですね。参考資料として、序の原画を見てもらうと分かりやすいと思います。

(エヴァンゲリヲン:序 全記録全集より)
10年代以降は、こういった煙が本当によく見られます。整ったフォルムをじわっと動かす。これによって、煙・爆発の写実性はますます高まり、いい意味で「地味な煙」となっています。これがすさまじい職人ワザだと僕は思うのです。目立ってナンボのエフェクト作画であえて「地味な煙」とみなされるモノを描く力量やその勇気!安易な流行に流されず、自分のスタイルを貫く意志を持つ人は、エフェクトでは庵野秀明・佐々木政勝・村木靖と増尾さんぐらいなもんでしょう。
■ドーム型の爆発(ジャイアントロボ、彼氏彼女の事情)


半球ドーム型に広がる爆発。DAICON4の庵野とかそうですね。ビックバンのような急速的な爆発スピードで見るものを圧倒し、凌駕します。簡単なように思えますが、タイミングをきちっと分かってないとダサくなるんですよ。ドーム爆発はエフェクト的特徴として、ドーム爆発の煙が終わりに右方向に流れていきます。まあカッコイイの一言でいいですよね。
と、こういったところで増尾エフェクトの概要と魅力についての紹介はほぼ終わりです。目立ってナンボのエフェクトもいいですが、増尾系と言ってもいい、ナチュラルな煙や描き込みが少なくて、写実的に見える煙もたまには愛してやってください。煙が泣きます。
また先日、金曜ロードショーでエヴァが三週連続、放映されることが決定しました。すしお、平松禎史、本田雄、松原秀典、橋本敬史といった人たちの濃い作画の中で、増尾昭一の作画もさんさんと輝いております。それが増尾作画と認知されていないだけで、記憶に残るような爆発も描いているのです。煙だけ描いてると思った?残念!そんなわけはない!僕はココらへんが、増尾作画だと思っています。
■『エヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009)』

![03]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/0/101d0d76-s.jpg)
![08]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/e/9/e9dfbb6e-s.jpg)
![13]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/d/6d7e4a01-s.jpg)
![16]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/c/d/cd21964f-s.jpg)
増尾さん、まだ白コマとショック使ってるんです。すごいっすよね、より洗練して使ってるんですよ。本当、パねえわ。また物語においても、ちょうど転換となる「3号機の起動実験」というポイントで増尾昭一に爆発作画を託すのは、庵野秀明からのこの上ない信頼を感じます。
■『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012)』

![45]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/0/2/02a4efcb-s.jpg)
![46]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/6/d68c2873-s.jpg)
![49]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/5/9/59232e43-s.jpg)
![01]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/b/d/bdfb8f31-s.jpg)
ここで本当に紹介終わり。
増尾エフェクトの魅力とは、ショックや白コマといった比較的古めの表現と、デジタルやCGといった比較的新しい表現の混在にあります。昔の表現に固執するわけでもなく、また新しい表現に安易に乗り換えていくわけでもなく、どちらにもある良いところ・有用性の高い部分を自分の作画に変換する形で、再表現する巧さにあるのです。だから、他のアニメーターに比べると地味かもしれません。でもその慎ましさは、アニメーターの中では珍しいと思います。目立ってナンボと考える人が多い中で、増尾さんは自分の持つ絶大な実力をハッキリと認識しているので、目立つ必要もないのです。だからこそ、僕らは増尾昭一という人物の人柄にまで想像力を働かせることができるのだと思います。
アオイホノオは、今世紀最高の漫画原作ドラマである!
最初に言っとく。原作知らなくてもいい、ガイナや庵野に興味ある人は見よう!!
■アオイホノオ 公式サイト

最近といえば、監督不行届のあまりの出来の悪さに愕然として、「原作の良い部分が、出てねえじゃねえか」と喚き散らしたし、4年前くらいに大好きな漫画が3部作で実写化された時に、コマまで同じに撮りますと聞いて、一抹の不安は覚えながらも、そこそこな期待をして待った映画が駄作だったこともあったし、とにかく”漫画原作が実写化(アニメ化)される”ことには期待感など全くなく、むしろ恐怖感の方が大きかった。
そのため、島本和彦原作の『アオイホノオ』の実写化も「ふーんヤスケン庵野役なんだー」ぐらいのノリでガッツリ本気で見ようなどとは思ってもいなかった。だから録画もしてないし、番組予約すらしていないし、アオイホノオが放映される日を知ったのは、偶然に見たTwitterからだった。
まあ、原作ファンとして、また罪もない作品が傷つけられるのを見守ってやるかという傍観者の気持ちで、番組へ臨む。
お、「この話はフィクションである」を明朝でやってんじゃん。どんなにひどくても、ここだけは評価できるな~。なんて偉そうな視聴者でいたのだが、そんなのは瞬く間に消える。
!?




初っ端に、DAICON3の映像!?この監督分かってる!これはすごい!
21世紀といえども、よもや地上波で「DAICON3」が見れるなど、誰も予想できなかったであろう。
ここで分からない人のために解説しておくと、DAICON3(大阪で3回目の意味)という日本SF大会が開催されるとき、運営主体であった岡田斗司夫、武田康廣に依頼を受け、赤井孝美、山賀博之、そして庵野秀明を中心に制作されたアニメーションが「DAICON3」である。
■「DAICON3」
「DAICON3」の終了と共に、制作組織も解散される予定だったが、すんごいものが出来たので解散するのはもったいないと次回の「DAICON4」に向けて、正式に制作組織として作ったのが「DAICON FILM」である。
つまり、簡単にいえば、自主制作アニメである。赤井がキャラ、庵野がメカ・エフェクト、山賀は背景を描いたのだ。スゴイんだけど、そんなものが地上波に出るなんて予想も何も無かった。こんなことやれる監督が日本にもいたんだと、昨今相次いだ実写化の失敗を恨みつつも、ただただ画面にへばり付くしかなかった。
そしてお話が始まる。




まずは焔くん(島本和彦)の、漫画分析から始まる。この自然な上から目線、若者の心理描写として原作漫画「アオイホノオ」はずば抜けているのだ。この「自分だけが分かっている」「自分の中にだけ王国がある」感じが、これでもかという風に原作まんまに出ている。主演の人は上手い。柳楽優弥さんだっけ、上手い。ナルシストというか、青年特有の傲慢なくせに打たれ弱い感じ、そういうもんの芝居が上手い。
![45]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/1/913b8d82-s.jpg)
![46]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/a/6af215ef-s.jpg)
そして、焔くんが色々とあだち充について語った後、パラパラ漫画の授業が行われる。何十枚かで、動きのある絵を作って来いというもの。焔くんは、自信満々に描き上げ、友達に見せて自慢をするが、後ろの方で何やら騒々しい。なんだなんだと駆けつけると、 一人の男のパラパラ漫画がスゴイらしい。




フィアットがパトカーを押しつぶし、ボンネットが上がりつつ、細かい破片が画面いっぱいに飛び散っているではないか。この精密な車のディテールと、破片の踊り具合、ボンネットの挙動、フィアットが飛ぶ感じ、どれをとっても衝撃的であったろう。それにしてもよく再現してある。


そりゃ焔くんも、驚いてパラパラされる。原作漫画では島本和彦の嘆きが書いてあったが、「僕の描いていたのはパラパラ漫画にしかすぎない」と。そうなのだ、焔が自信満々に描いたのは、所詮パラパラ漫画であり、この男が描いたのは”アニメーション”になっていたのだ。

これを描いたのが、「風立ちぬ」主演声優、庵野秀明。ヤスケンいい感じに庵野を演じてくれそうです。一応この後にも出てくるであろうから、ネタバレが嫌という方は見るのを避けてもらいたいが、これはダイエーの計算用紙に描いたペーパーアニメで、庵野秀明の作画のスゴさが分かると思う。
■「へたな鉄砲も数打ちゃ当たる!」「じょうぶなタイヤ!」庵野秀明(1979,80)
ちなみに、「へたな鉄砲も数打ちゃ当たる!」の方は、庵野が浪人生時代に描いたものである。すなわち19歳でこんなのを描いてたのだ。底知れないエフェクトの観察力には、今も驚くばかりである。
さて本題に戻ろう。こんなのを19やそこらで見たら、誰だって才能の差に驚き、自分の力の無さを嘆くだろう。
焔くんは、叫びながら学校内を走る。


しかし、そこは青年。青年特有の謎ポジティブにより、「まだまだ俺には無限の可能性がある」とかバズ・ライトイヤーみたいなことを言い出す始末。原作通りにするにしても、大声を出して笑ってしまった。島本和彦漫画と言えば、大声を出して走るのが一種のお決まりでもあるが、実写化するとこんな面白いのか。


そして、ここで後々のアニメ界を担う人材の紹介。山賀博之は言うまでもなく、ガイナの現社長。南雅彦はボンズの社長として今も奮闘してると思う。(※正直、さほど知らない)原作漫画の雰囲気そのままのキャスティングは見事の一言である。ただ「王立」のことを、広告会社か配給会社のせいで付けられた「オネアミスの翼」と呼ぶのはオタキングが怒りそうでもある。

お話は、5分間のショートフィルムを班ごとに作るというものに進む。焔たちのチーム「なんなとくクリスマス」は、学生特有の軽いノリでフィルムを作ろうとするが、理想主義者な焔くんは怒りまくる。そんな適当じゃダメだろうと。

結果、見るに堪えないフィルムとなってしまったが、学生時代のプロジェクトの進め方としては、岡田斗司夫曰くこれが正解らしい。「作品の完成」が何よりも優先されるのだから、確かにとは思う。まあそんな理屈は、焔くんみたいな若者には通用しない。焔の怒りは高まるばかりである。
ここら辺りも原作の感じはすごく洗練されて出ている。まあ細かいこと言うと、南に焔が突っかかるときはやりすぎのような気もするが十分許容の範囲内。

そして山賀たちの班のフィルム。ウルトラマンを学生で作ったのだ。ちなみに僕は、DAICON関係では多分コレだけ実物を見たことがない。


![10]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/e/9e7315bd-s.jpg)
![17]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/d/9d8fdbe9-s.jpg)
結果は、大ウケ。大した設備やお金もない中、素顔のウルトラマンを、色をつけたジャージとウインドブレーカー、胸のカラータイマー、本家の効果音を使用などの省エネ制作にもかかわらず、リアルに再現。「手法があったのに気付かなかった」と、焔の心はボロボロになる。

「次は絶対感動させてみせる」という庵野の言葉を受けて、「絶対オレは感動しないからな!」と言い残し、また走る焔くんであった…
(※ちなみに焔のセリフは、ドラマオリジナル)
OPは金田っぽいコマ撮りで、これまた面白い。
■「アオイホノオ 比較動画」
元ネタあるとはこれまた驚き。ラッキーマンは何となしにそうかもなあというぐらいで、ただ金田っぽくしてるだけだと思ってました。作画ファンが持ってる知識の有意義な使い方ですね。ちなみに判明してないパートの1個目は、「スケバン刑事」みたいな女性キャラっぽいっすね。二個目はガチガチのロボもんっぽい。まあ分からんわけですが。
まあこんな感じで、本当に面白かった。
決して、原作と構成や場面、セリフが一致してるわけではないのに、原作を100%以上実写化しているように感じるのは、時代背景を綿密に検証した美術や小物などのおかげだと思います。焔くんの机の感じ、雑誌の黄ばんだ感じとか、あの時代の女の眉毛とか、そういう細かいところをよく考えて作っているように感じます。原作とも比べて記事にしようかなとも思いましたが、そういや明日2話だし、とにかく見てもらおう精神で、1時間くらいで書き上げました。
ということで、タイトルに嘘偽りはございません。これは、21世紀数ある漫画原作の実写化においてベストと言っても過言ではない出来です。多分、焔くんの漫画とか漫画のコアなネタよりも、庵野のネタの方がよく出てくるように思います。(次回予告で、ヤスケンがもうウルトラマンの動きやってたし)原作では行ってないけど、DAICON4ぐらいまで行くんじゃないのかなあ。流石に無理か。
明日深夜(金曜深夜)2話放送。これは、見なきゃ損です。ガチで。
■アオイホノオ 公式サイト

最近といえば、監督不行届のあまりの出来の悪さに愕然として、「原作の良い部分が、出てねえじゃねえか」と喚き散らしたし、4年前くらいに大好きな漫画が3部作で実写化された時に、コマまで同じに撮りますと聞いて、一抹の不安は覚えながらも、そこそこな期待をして待った映画が駄作だったこともあったし、とにかく”漫画原作が実写化(アニメ化)される”ことには期待感など全くなく、むしろ恐怖感の方が大きかった。
そのため、島本和彦原作の『アオイホノオ』の実写化も「ふーんヤスケン庵野役なんだー」ぐらいのノリでガッツリ本気で見ようなどとは思ってもいなかった。だから録画もしてないし、番組予約すらしていないし、アオイホノオが放映される日を知ったのは、偶然に見たTwitterからだった。
まあ、原作ファンとして、また罪もない作品が傷つけられるのを見守ってやるかという傍観者の気持ちで、番組へ臨む。
お、「この話はフィクションである」を明朝でやってんじゃん。どんなにひどくても、ここだけは評価できるな~。なんて偉そうな視聴者でいたのだが、そんなのは瞬く間に消える。
!?




初っ端に、DAICON3の映像!?この監督分かってる!これはすごい!
21世紀といえども、よもや地上波で「DAICON3」が見れるなど、誰も予想できなかったであろう。
ここで分からない人のために解説しておくと、DAICON3(大阪で3回目の意味)という日本SF大会が開催されるとき、運営主体であった岡田斗司夫、武田康廣に依頼を受け、赤井孝美、山賀博之、そして庵野秀明を中心に制作されたアニメーションが「DAICON3」である。
■「DAICON3」
「DAICON3」の終了と共に、制作組織も解散される予定だったが、すんごいものが出来たので解散するのはもったいないと次回の「DAICON4」に向けて、正式に制作組織として作ったのが「DAICON FILM」である。
つまり、簡単にいえば、自主制作アニメである。赤井がキャラ、庵野がメカ・エフェクト、山賀は背景を描いたのだ。スゴイんだけど、そんなものが地上波に出るなんて予想も何も無かった。こんなことやれる監督が日本にもいたんだと、昨今相次いだ実写化の失敗を恨みつつも、ただただ画面にへばり付くしかなかった。
そしてお話が始まる。




まずは焔くん(島本和彦)の、漫画分析から始まる。この自然な上から目線、若者の心理描写として原作漫画「アオイホノオ」はずば抜けているのだ。この「自分だけが分かっている」「自分の中にだけ王国がある」感じが、これでもかという風に原作まんまに出ている。主演の人は上手い。柳楽優弥さんだっけ、上手い。ナルシストというか、青年特有の傲慢なくせに打たれ弱い感じ、そういうもんの芝居が上手い。
![45]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/1/913b8d82-s.jpg)
![46]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/a/6af215ef-s.jpg)
そして、焔くんが色々とあだち充について語った後、パラパラ漫画の授業が行われる。何十枚かで、動きのある絵を作って来いというもの。焔くんは、自信満々に描き上げ、友達に見せて自慢をするが、後ろの方で何やら騒々しい。なんだなんだと駆けつけると、 一人の男のパラパラ漫画がスゴイらしい。




フィアットがパトカーを押しつぶし、ボンネットが上がりつつ、細かい破片が画面いっぱいに飛び散っているではないか。この精密な車のディテールと、破片の踊り具合、ボンネットの挙動、フィアットが飛ぶ感じ、どれをとっても衝撃的であったろう。それにしてもよく再現してある。


そりゃ焔くんも、驚いてパラパラされる。原作漫画では島本和彦の嘆きが書いてあったが、「僕の描いていたのはパラパラ漫画にしかすぎない」と。そうなのだ、焔が自信満々に描いたのは、所詮パラパラ漫画であり、この男が描いたのは”アニメーション”になっていたのだ。

これを描いたのが、「風立ちぬ」主演声優、庵野秀明。ヤスケンいい感じに庵野を演じてくれそうです。一応この後にも出てくるであろうから、ネタバレが嫌という方は見るのを避けてもらいたいが、これはダイエーの計算用紙に描いたペーパーアニメで、庵野秀明の作画のスゴさが分かると思う。
■「へたな鉄砲も数打ちゃ当たる!」「じょうぶなタイヤ!」庵野秀明(1979,80)
ちなみに、「へたな鉄砲も数打ちゃ当たる!」の方は、庵野が浪人生時代に描いたものである。すなわち19歳でこんなのを描いてたのだ。底知れないエフェクトの観察力には、今も驚くばかりである。
さて本題に戻ろう。こんなのを19やそこらで見たら、誰だって才能の差に驚き、自分の力の無さを嘆くだろう。
焔くんは、叫びながら学校内を走る。


しかし、そこは青年。青年特有の謎ポジティブにより、「まだまだ俺には無限の可能性がある」とかバズ・ライトイヤーみたいなことを言い出す始末。原作通りにするにしても、大声を出して笑ってしまった。島本和彦漫画と言えば、大声を出して走るのが一種のお決まりでもあるが、実写化するとこんな面白いのか。


そして、ここで後々のアニメ界を担う人材の紹介。山賀博之は言うまでもなく、ガイナの現社長。南雅彦はボンズの社長として今も奮闘してると思う。(※正直、さほど知らない)原作漫画の雰囲気そのままのキャスティングは見事の一言である。ただ「王立」のことを、広告会社か配給会社のせいで付けられた「オネアミスの翼」と呼ぶのはオタキングが怒りそうでもある。

お話は、5分間のショートフィルムを班ごとに作るというものに進む。焔たちのチーム「なんなとくクリスマス」は、学生特有の軽いノリでフィルムを作ろうとするが、理想主義者な焔くんは怒りまくる。そんな適当じゃダメだろうと。

結果、見るに堪えないフィルムとなってしまったが、学生時代のプロジェクトの進め方としては、岡田斗司夫曰くこれが正解らしい。「作品の完成」が何よりも優先されるのだから、確かにとは思う。まあそんな理屈は、焔くんみたいな若者には通用しない。焔の怒りは高まるばかりである。
ここら辺りも原作の感じはすごく洗練されて出ている。まあ細かいこと言うと、南に焔が突っかかるときはやりすぎのような気もするが十分許容の範囲内。

そして山賀たちの班のフィルム。ウルトラマンを学生で作ったのだ。ちなみに僕は、DAICON関係では多分コレだけ実物を見たことがない。


![10]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/e/9e7315bd-s.jpg)
![17]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/d/9d8fdbe9-s.jpg)
結果は、大ウケ。大した設備やお金もない中、素顔のウルトラマンを、色をつけたジャージとウインドブレーカー、胸のカラータイマー、本家の効果音を使用などの省エネ制作にもかかわらず、リアルに再現。「手法があったのに気付かなかった」と、焔の心はボロボロになる。

「次は絶対感動させてみせる」という庵野の言葉を受けて、「絶対オレは感動しないからな!」と言い残し、また走る焔くんであった…
(※ちなみに焔のセリフは、ドラマオリジナル)
OPは金田っぽいコマ撮りで、これまた面白い。
■「アオイホノオ 比較動画」
元ネタあるとはこれまた驚き。ラッキーマンは何となしにそうかもなあというぐらいで、ただ金田っぽくしてるだけだと思ってました。作画ファンが持ってる知識の有意義な使い方ですね。ちなみに判明してないパートの1個目は、「スケバン刑事」みたいな女性キャラっぽいっすね。二個目はガチガチのロボもんっぽい。まあ分からんわけですが。
まあこんな感じで、本当に面白かった。
決して、原作と構成や場面、セリフが一致してるわけではないのに、原作を100%以上実写化しているように感じるのは、時代背景を綿密に検証した美術や小物などのおかげだと思います。焔くんの机の感じ、雑誌の黄ばんだ感じとか、あの時代の女の眉毛とか、そういう細かいところをよく考えて作っているように感じます。原作とも比べて記事にしようかなとも思いましたが、そういや明日2話だし、とにかく見てもらおう精神で、1時間くらいで書き上げました。
ということで、タイトルに嘘偽りはございません。これは、21世紀数ある漫画原作の実写化においてベストと言っても過言ではない出来です。多分、焔くんの漫画とか漫画のコアなネタよりも、庵野のネタの方がよく出てくるように思います。(次回予告で、ヤスケンがもうウルトラマンの動きやってたし)原作では行ってないけど、DAICON4ぐらいまで行くんじゃないのかなあ。流石に無理か。
明日深夜(金曜深夜)2話放送。これは、見なきゃ損です。ガチで。
増尾昭一配信、お疲れ様でした
<追記:2014/07/22>
配信音声の録画ができました!
アニメーター偉人録FINAL 総力特集!増尾昭一 ~カラー/GAINAX・庵野秀明作品とメカ・エフェクト作画の軌跡~ 配信録画
http://blog.livedoor.jp/shikohitomakoto/archives/39973349.html
「増尾昭一の魅力、作画概要」や「AKIRA本谷が与えた写実的エフェクト影響」、「増尾昭一の写実性の起源は、○○にある」、「序クレジット:特技監督に込められた本当の意味」など、見所たくさんです。
是非、一度御覧ください。
(※オマケパート再録予定でしたが、3人の都合が合わなかったため、延期となっています。申し訳ありません。少なくとも、1ヶ月以内には上げられるよう努力しますので、ごゆっくりお待ちください。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もうちょっと短く(本来は2時間程度)まとめるはずだったんですが、今回はこんな感じになりました。4時間にもなってしまって見てる人は、疲れて大変だったと思います。お疲れ様です。それ以上に、配信の準備、データの管理、当日の配信などでいとうさんにはご苦労・ご迷惑をおかけしました。本当にお疲れ様です。以下は、色々と配信について。
最初にお礼を
アニメーターの橋口さん・本谷さんを筆頭に、配信記事のツイート、リツイート、お気に入り、ありがとうございました。漏れがあったらダメなので、全員はご紹介できませんが、本当にありがとうございます。また、生で配信を見ていただいた方はありがとうございます。いやー長くて申し訳ない、お疲れ様です。僕の担当した部分は拙い部分もあったと思いますが、聞いて頂いて嬉しいです。配信を聞けなかったという人は、後日出来上がるであろう配信録画をお待ちください。オマケパートも再録する予定ですので、もう見たという方も是非ご期待ください。
増尾のみの配信にしなかったのは?
増尾に絞ることも当然出来なくはないんですが、エフェクトの転換期として「AKIRA本谷」「王立庵野」というのはどうしても取り上げざるを得ない重要なエポックだったし、僕が見る側の人ならば「AKIRA本谷の与えた影響」はどうしても聞きたいなと思ってたからです。
大まかな説明として、87年ごろから出現した写実的なエフェクトを最終的に完成させた(リミテッドに落とし込んだのに成功した)のが磯光雄である、というのを聞いていまして、それをもう楽しみに配信を待っていました。『ポケットの中の戦争』における、磯パートの上手さというものが何度見てもよく理解できてなかったんですが、今回流れで見るとすごくよく分かりました。磯エフェクトのスゴさの理解というのは、世代的なものであるようにも感じます。80年代を経て、磯作画にぶつかると感動するものがあったんだろうと思います。
また磯に限らず、『クラッシャージョウ』や『ナディア』における増尾昭一の作画変化というものの説明には必ず87,88年が絡んでくると思いますので、そういう意味でも80年代末の色んなアニメーターのエフェクトは外せないものと僕は思います。だから、やっぱり「AKIRA本谷」とかは外せません。
長すぎる!
長くなったのは、ごめんなさい!長くても3時間ぐらいでまとめられると僕は思ってたんですが、思いの外時間がかかりました。当人たちも長くなればなるほど、身体的にも辛いのでわざとやっているわけではありません。 しかも、語りたいところを大幅にカットしてあの時間です。00年代からの増尾エフェクトに関しても、大幅に内容を削っています。
エヴァ少なくね?
実際問題、増尾さんが関わっているとがソース付きで判明したのがTV版では19話ぐらいだったので、エヴァにはあまり触れませんでした。新劇に関しては、「ここ増尾かもなあ」というのが序・破・Q全部あったのですが、断定にまでは至らず、 結果序とQを少しだけ流すということになりました。そこについては、またブログでご紹介できればと思っとります。
エヴァを絡めた話になると、ちょっと違う方向へと行ってしまう感じもあったので、今回は見送りました。エヴァにおける特技監督という増尾さんの役割について、配信では本当にサワリ程度でしたが、全部のカットに関わっている可能性すら十分にあるので、もっと増尾特技監督の仕事をブログで紹介できればいいです。
配信の感想
作画は好きなんですが、作画界隈にはすごく疎くて、有名な名前を聞いても「誰それ」となることが多いんですが、いとうさんのお名前は去年知りまして、配信はちょうど岡田さんの回からかな、聞き出しまして。面白いなあ、いつかこういうことやってみたいなあと思っていたのが去年の冬でした。
今回実際にお呼ばれされたわけですが、自分が思っていたよりもはるかに難しかったというのが正直な気持ちです。テキストだと上手くできるんですが、配信というメディアだと自分の主張とか、言いたいことがなかなか上手くいかなくてですね、原稿づくりに当日の6時ぐらいまで四苦八苦しました。
結局作った原稿も失敗だったなあと感じました。3人で話すんだから、そういう想定をしなきゃいけないんですけど、1人で読むことにあまりに重点を置きすぎた感じがします。それから、魅力を伝えるという点ではできなかったかもかなあという思いが少し。増尾エフェクトの概要説明だから、それはそれでいいんですけど、最初は1時間あれば自分の担当パートは絶対終わるという気持ちでいたのに結局終わり頃まで関わってしまったので、魅力という観点からももう少し考えていればなあと思った次第です。
それでも、やり残したということはないです。やってみて初めて分かるということも多々あると思いますので、そういうのはもう仕方がないです。
今回は、古いアニメにも大変詳しい大匙屋さんとオールマイティーに作画を語られているいとうさんの力があってこそできた企画だと思います。 本当に3ヶ月という長い間お疲れ様でした。3人それぞれの増尾への思いをぶつけられた配信になったと思います。いやー本当にありがとうございました。
それから、この企画のきっかけともなった、増尾昭一記事へのコメントをくださったホロホロさんには感謝をしてもしきれません。あれだけ詳しい方が突っ込んでくれていなければ、僕が調べることも無かったろうし、今回の企画も無かったと思います。そういうわけで、もうご覧になってるかどうかは分かりませんが、ホロホロさん、本当にありがとうございました。
また配信音声の録画とか、オマケパートとか色々ありますので、よろしくお願いします。
配信音声の録画ができました!
アニメーター偉人録FINAL 総力特集!増尾昭一 ~カラー/GAINAX・庵野秀明作品とメカ・エフェクト作画の軌跡~ 配信録画
http://blog.livedoor.jp/shikohitomakoto/archives/39973349.html
「増尾昭一の魅力、作画概要」や「AKIRA本谷が与えた写実的エフェクト影響」、「増尾昭一の写実性の起源は、○○にある」、「序クレジット:特技監督に込められた本当の意味」など、見所たくさんです。
是非、一度御覧ください。
(※オマケパート再録予定でしたが、3人の都合が合わなかったため、延期となっています。申し訳ありません。少なくとも、1ヶ月以内には上げられるよう努力しますので、ごゆっくりお待ちください。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もうちょっと短く(本来は2時間程度)まとめるはずだったんですが、今回はこんな感じになりました。4時間にもなってしまって見てる人は、疲れて大変だったと思います。お疲れ様です。それ以上に、配信の準備、データの管理、当日の配信などでいとうさんにはご苦労・ご迷惑をおかけしました。本当にお疲れ様です。以下は、色々と配信について。
最初にお礼を
アニメーターの橋口さん・本谷さんを筆頭に、配信記事のツイート、リツイート、お気に入り、ありがとうございました。漏れがあったらダメなので、全員はご紹介できませんが、本当にありがとうございます。また、生で配信を見ていただいた方はありがとうございます。いやー長くて申し訳ない、お疲れ様です。僕の担当した部分は拙い部分もあったと思いますが、聞いて頂いて嬉しいです。配信を聞けなかったという人は、後日出来上がるであろう配信録画をお待ちください。オマケパートも再録する予定ですので、もう見たという方も是非ご期待ください。
増尾のみの配信にしなかったのは?
増尾に絞ることも当然出来なくはないんですが、エフェクトの転換期として「AKIRA本谷」「王立庵野」というのはどうしても取り上げざるを得ない重要なエポックだったし、僕が見る側の人ならば「AKIRA本谷の与えた影響」はどうしても聞きたいなと思ってたからです。
大まかな説明として、87年ごろから出現した写実的なエフェクトを最終的に完成させた(リミテッドに落とし込んだのに成功した)のが磯光雄である、というのを聞いていまして、それをもう楽しみに配信を待っていました。『ポケットの中の戦争』における、磯パートの上手さというものが何度見てもよく理解できてなかったんですが、今回流れで見るとすごくよく分かりました。磯エフェクトのスゴさの理解というのは、世代的なものであるようにも感じます。80年代を経て、磯作画にぶつかると感動するものがあったんだろうと思います。
また磯に限らず、『クラッシャージョウ』や『ナディア』における増尾昭一の作画変化というものの説明には必ず87,88年が絡んでくると思いますので、そういう意味でも80年代末の色んなアニメーターのエフェクトは外せないものと僕は思います。だから、やっぱり「AKIRA本谷」とかは外せません。
長すぎる!
長くなったのは、ごめんなさい!長くても3時間ぐらいでまとめられると僕は思ってたんですが、思いの外時間がかかりました。当人たちも長くなればなるほど、身体的にも辛いのでわざとやっているわけではありません。 しかも、語りたいところを大幅にカットしてあの時間です。00年代からの増尾エフェクトに関しても、大幅に内容を削っています。
エヴァ少なくね?
実際問題、増尾さんが関わっているとがソース付きで判明したのがTV版では19話ぐらいだったので、エヴァにはあまり触れませんでした。新劇に関しては、「ここ増尾かもなあ」というのが序・破・Q全部あったのですが、断定にまでは至らず、 結果序とQを少しだけ流すということになりました。そこについては、またブログでご紹介できればと思っとります。
エヴァを絡めた話になると、ちょっと違う方向へと行ってしまう感じもあったので、今回は見送りました。エヴァにおける特技監督という増尾さんの役割について、配信では本当にサワリ程度でしたが、全部のカットに関わっている可能性すら十分にあるので、もっと増尾特技監督の仕事をブログで紹介できればいいです。
配信の感想
作画は好きなんですが、作画界隈にはすごく疎くて、有名な名前を聞いても「誰それ」となることが多いんですが、いとうさんのお名前は去年知りまして、配信はちょうど岡田さんの回からかな、聞き出しまして。面白いなあ、いつかこういうことやってみたいなあと思っていたのが去年の冬でした。
今回実際にお呼ばれされたわけですが、自分が思っていたよりもはるかに難しかったというのが正直な気持ちです。テキストだと上手くできるんですが、配信というメディアだと自分の主張とか、言いたいことがなかなか上手くいかなくてですね、原稿づくりに当日の6時ぐらいまで四苦八苦しました。
結局作った原稿も失敗だったなあと感じました。3人で話すんだから、そういう想定をしなきゃいけないんですけど、1人で読むことにあまりに重点を置きすぎた感じがします。それから、魅力を伝えるという点ではできなかったかもかなあという思いが少し。増尾エフェクトの概要説明だから、それはそれでいいんですけど、最初は1時間あれば自分の担当パートは絶対終わるという気持ちでいたのに結局終わり頃まで関わってしまったので、魅力という観点からももう少し考えていればなあと思った次第です。
それでも、やり残したということはないです。やってみて初めて分かるということも多々あると思いますので、そういうのはもう仕方がないです。
今回は、古いアニメにも大変詳しい大匙屋さんとオールマイティーに作画を語られているいとうさんの力があってこそできた企画だと思います。 本当に3ヶ月という長い間お疲れ様でした。3人それぞれの増尾への思いをぶつけられた配信になったと思います。いやー本当にありがとうございました。
それから、この企画のきっかけともなった、増尾昭一記事へのコメントをくださったホロホロさんには感謝をしてもしきれません。あれだけ詳しい方が突っ込んでくれていなければ、僕が調べることも無かったろうし、今回の企画も無かったと思います。そういうわけで、もうご覧になってるかどうかは分かりませんが、ホロホロさん、本当にありがとうございました。
また配信音声の録画とか、オマケパートとか色々ありますので、よろしくお願いします。
【告知】ウェブ配信を7/19(土)にやります
今回、大匙屋さんの企画で、いとうさんがやっておられる作画配信にお邪魔させて頂きます。
喋るのは得意ではないんですが、そこそこに頑張ります。
作画に特別詳しいわけではないのですが、増尾さんのエフェクトは好きなので、ええいままよの精神で引き受けました。作画を語る配信といっても、小難しい配信ではありませんので、ご安心を。むしろ今回に限って言えば、一般のライトなアニメ視聴者さんの方も楽しめる気がします。爆発や煙を見て、カッケー!と思える方なら誰でも大丈夫です。気軽にご覧ください。
概要!(いとうさんのブログから引用)
ひゃ~並べてみると、とんでもない作品の数!
配信の中では、エフェクトの基本知識、増尾昭一のエフェクト・メカの魅力といった比較的ライトな話題から、昔のアニメ(『超時空世紀オーガス』、『ふしぎの海のナディア』、『AKIRA』等)を通じてのエフェクト作画の変遷とか作画的にディープなところもやります。
アニメーションにおけるエフェクト作画の楽しさや魅力について少しでも感じてもらえれば、エフェクトをこよなく愛する自分としてこれ以上の幸せはありません。
7/19(土)夜9時をお楽しみに!
※配信などについて何か質問があれば、askの方で受け付けていますのでお気軽に。
喋るのは得意ではないんですが、そこそこに頑張ります。
(※画像クリックで、配信記事へと飛べます)
作画に特別詳しいわけではないのですが、増尾さんのエフェクトは好きなので、ええいままよの精神で引き受けました。作画を語る配信といっても、小難しい配信ではありませんので、ご安心を。むしろ今回に限って言えば、一般のライトなアニメ視聴者さんの方も楽しめる気がします。爆発や煙を見て、カッケー!と思える方なら誰でも大丈夫です。気軽にご覧ください。
概要!(いとうさんのブログから引用)
【時間】
7/19(土) 21:00~(夜9時から!)
【配信URL】
【出演者】
【配信内容】
アニメーター偉人録FINAL
総力特集! 増尾昭一
~カラー/GAINAX・庵野秀明作品とメカ・エフェクト作画の軌跡~
今回は『ふしぎの海のナディア』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』で知られる増尾昭一さんを総力特集でお届けします。
80年代前半、摩砂雪、高橋ナオヒト(音無竜ノ介)と共にスタジオジャイアンツに入社した氏は、数あるSF・アクションアニメに原画、作画監督として参加。
メカ・アクションアニメーターとして質・量共に充実した仕事を生み出しました。中でも戦闘シーンにおける爆発作画は「増尾爆発」と呼ばれ、氏の作画の個性の一つとして知られています。
その後、作画スタジオ・グラビトンを結成。西島克彦、伊藤浩二、庵野秀明をはじめとする同世代の若手アニメーターと活動を共にしつつ、GAINAX作品のメインスタッフとして参加。
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』では助監督、『トップをねらえ!』では演出として作画と共にその腕を奮います。
90年の『ふしぎの海のナディア』では、氏の大得意分野でもある戦艦作画のスペシャリストとして、番組終盤で登場する「Nノーチラス号」の作画を一手に引き受け注目を集めました。
以降は旧GAINAXスタッフが設立したGONZOなどでも活躍。作画のみならず演出家、デジタルエフェクト方面のディレクターとしての仕事も多数残しました。
近年はスタジオカラーに所属し『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の特技監督としてエフェクト画面の手描き・CGのハイブリット効果を実現し、作品全体のビジュアルに貢献しています。
【紹介作品】
・戦国魔神ゴーショーグン(1981)作画
・六神合体ゴッドマーズ(1981~1982)原画
・さすがの猿飛(1982~1984)原画
・プラレス3四郎(1983~1984)
・超時空世紀オーガス(1983~1984)原画
・超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(劇場/1984)作画監督補
・ダーティペア(1985)原画
・くりぃむレモンPART4 POPCHASER(OVA/1985)原画(ぬるちひるこ名義)
・幻夢戦記レダ(OVA/1985)アニメーター
・メガゾーン23(OVA/1985)原画
・魔法のスター マジカルエミ(1985~1986)原画
・超獣機神ダンクーガ(1985)OP2原画
・戦え!!イクサー1 Act.I(OVA/1985)原画(ぬるちひるこ名義)
・うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ(劇場/1985) 原画
・プロジェクトA子(劇場/1986) メカニック作画監督 原画
・ダーティペア(劇場/1987)
・戦え!!イクサー1 ACT.III 完結編(OVA/1987)原画(ぬるちひるこ名義)
・オネアミスの翼 王立宇宙軍(劇場/1987)助監督
・プロジェクトA子2 大徳寺財閥の陰謀(OVA/1987)原画
・魔女っ子クラブ四人組 A空間からのエイリアンX(OVA/1987)原画
・破邪大星ダンガイオー(OVA/1987~1989)原画
・メタルスキンパニック MADOX-01(OVA/1988)原画
・ダーティペア(OVA/1987~1988)エンディング原画
・AKIRA(劇場/1988)原画
・トップをねらえ! Gun Buster(OVA/1988~1989)演出 原画
・クラッシャージョウ 氷結監獄の罠(OVA/1989)原画
・クラッシャージョウ 最終兵器アッシュ(OVA/1989)原画
・バオー来訪者(1989) 原画
・冥王計画ゼオライマー(OVA/1988~1990)原画
・ふしぎの海のナディア(1990~1991) 絵コンテ 演出 メカ作監 原画
・サイレントメビウス(劇場/1991) 作画監督 原画
・EXPER ZENON エクスパーゼノン(OVA/1991) 原画
・SILENT MOBIUS THE MOTION PICTURE(劇場/1991)原画
・帝都物語(OVA/1991) 原画
・おたくのビデオ(OVA/1991)演出 原画
・ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日(OVA/1992~1998) スペシャル・ゲストアニメーター スペシャル・ゲストキーアニメーター 原画
・無責任艦長タイラー(1993) メカニックデザイン 原画
・紅狼(OVA/1993) 監督、脚本、絵コンテ、原画
・TYLOR The Irresponsible Captain AN EXCEPTIONAL EPISODE ひとりぼっちの戦
Tylor'sWar(OVA/1994) メカニックデザイン メカニック作画監督
Tylor'sWar(OVA/1994) メカニックデザイン メカニック作画監督
・Angel Cop(OVA/1989~1994) ストーリーボード アニメーションディレクター SPECIAL THANKS
・YAMATO2520(OVA/1995~1996)ビジュアルエフェクト演出 スペシャル・メカニック原画 作画監督 原画
・新世紀エヴァンゲリオン(1995~1996) 演出 原画
・彼氏彼女の事情(1998~1999)原画
・鉄コミュニケイション(1998~1999)原画
・ゲートキーパーズ(2000) 超科学エフェクト メカ設定 メカ作監 原画
・無敵王トライゼノン(2000~2001) 原画 15話
・シックス・エンジェルズ(劇場/2002)
・ガン×ソード(2005)原画
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特技監督、原画
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009) 特技監督・原画
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(劇場/2012) 特技監督・原画
・宇宙戦艦ヤマト2199(2013)原画
・蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-(2013) 原画
ひゃ~並べてみると、とんでもない作品の数!
配信の中では、エフェクトの基本知識、増尾昭一のエフェクト・メカの魅力といった比較的ライトな話題から、昔のアニメ(『超時空世紀オーガス』、『ふしぎの海のナディア』、『AKIRA』等)を通じてのエフェクト作画の変遷とか作画的にディープなところもやります。
アニメーションにおけるエフェクト作画の楽しさや魅力について少しでも感じてもらえれば、エフェクトをこよなく愛する自分としてこれ以上の幸せはありません。
7/19(土)夜9時をお楽しみに!
※配信などについて何か質問があれば、askの方で受け付けていますのでお気軽に。
野中作画のつづき(仮)
こちらの記事の続きです。
野中記事を見にきてもらっている人がそこそこ多いのに、流石にあれだけでは申し訳ない気持ちがあるので作り置きしといたgifと少しの説明をしようと思いまして急遽作りました。『きんいろモザイク』とか『未確認で進行形』は一部しか見れてない(※というか野中参加でまともに見れてるのが無い・・・ors)ので、また主要な作品をそれなりに見てから色々と野中の魅力というのを考えたいと思います。まあ、ド素人の解釈なので、ごゆっくりとそんなに期待せず待ってもらえればと思います。8月頃には記事ができればなと考えてます。
■『恋愛ラボ(2013)』 OP

このスカイダイビング感がたまらない。オレンジ髪の女の子ネクタイの挙動や髪のリアクション、空中でそれぞれが必死に体勢をとろうとしている描写、それによるキャラの性格表現(これはコンテがどのレベルにまで踏み込んでるかにもよるけど)とか、色々とすごいです。
後は、 この表現。
スッと画面からキャラがいなくなることで、体に当たる空気の強さ・流れを上手く描写してる。
![58]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/4/94f7bf63-s.jpg)
![00]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/2/6206baf6-s.jpg)
![30]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/a/da00e374-s.jpg)
![32]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/6/165ec024-s.jpg)
![13]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/a/2a04803f-s.jpg)
![15]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/8/1867f507-s.jpg)
特に、青い髪の女の子が消えるカットですね。この点に注目して見てもらうと、スッと空気に押し出されている感じが分かると思います。ここで空流も同時に分かる。画面右上、空間だったら右奥の方に吸い込まれていく感じで消えていく。
だから、ここはただ単に曖昧な空中を女の子たちが飛んでいるのではなくて、スカイダイビングのような具体的な場面を想定して描いているように感じます。その時点で、すごく優秀なアニメーターなんだろうということが分かります。何故かというと、「考えて描く」ということは、写実性の向上や受け手側の違和感の減少に繋がるからです。頭空っぽで描くと、いいカットって多分生まれません。
短いですが、今回はこんなところで・・・
次回はもっと野中作画の魅力を構成している要素へと迫りたいと思います。野中作画はすごいんだけど、何処がすごいのかはっきりしてない。どんなところに僕らは魅力を感じているのかが分かるように紹介できればなあと。1つ確かなのは、タイミングの人であるということ。後は何となくですが、野中作画の魅力は肩とか肘の関節の動きに詰まってる気がします。
野中記事を見にきてもらっている人がそこそこ多いのに、流石にあれだけでは申し訳ない気持ちがあるので作り置きしといたgifと少しの説明をしようと思いまして急遽作りました。『きんいろモザイク』とか『未確認で進行形』は一部しか見れてない(※というか野中参加でまともに見れてるのが無い・・・ors)ので、また主要な作品をそれなりに見てから色々と野中の魅力というのを考えたいと思います。まあ、ド素人の解釈なので、ごゆっくりとそんなに期待せず待ってもらえればと思います。8月頃には記事ができればなと考えてます。
■『恋愛ラボ(2013)』 OP

このスカイダイビング感がたまらない。オレンジ髪の女の子ネクタイの挙動や髪のリアクション、空中でそれぞれが必死に体勢をとろうとしている描写、それによるキャラの性格表現(これはコンテがどのレベルにまで踏み込んでるかにもよるけど)とか、色々とすごいです。
後は、 この表現。
スッと画面からキャラがいなくなることで、体に当たる空気の強さ・流れを上手く描写してる。
![58]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/9/4/94f7bf63-s.jpg)
![00]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/6/2/6206baf6-s.jpg)
![30]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/d/a/da00e374-s.jpg)
![32]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/6/165ec024-s.jpg)
![13]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/2/a/2a04803f-s.jpg)
![15]](https://livedoor.blogimg.jp/ouritu_dora/imgs/1/8/1867f507-s.jpg)
特に、青い髪の女の子が消えるカットですね。この点に注目して見てもらうと、スッと空気に押し出されている感じが分かると思います。ここで空流も同時に分かる。画面右上、空間だったら右奥の方に吸い込まれていく感じで消えていく。
だから、ここはただ単に曖昧な空中を女の子たちが飛んでいるのではなくて、スカイダイビングのような具体的な場面を想定して描いているように感じます。その時点で、すごく優秀なアニメーターなんだろうということが分かります。何故かというと、「考えて描く」ということは、写実性の向上や受け手側の違和感の減少に繋がるからです。頭空っぽで描くと、いいカットって多分生まれません。
短いですが、今回はこんなところで・・・
次回はもっと野中作画の魅力を構成している要素へと迫りたいと思います。野中作画はすごいんだけど、何処がすごいのかはっきりしてない。どんなところに僕らは魅力を感じているのかが分かるように紹介できればなあと。1つ確かなのは、タイミングの人であるということ。後は何となくですが、野中作画の魅力は肩とか肘の関節の動きに詰まってる気がします。
オールタイム・ベスト・爆発カット
「一番好きな爆発は何か」「オールタイム・ベストの爆発を1カット挙げろ」と言われたら、多分一生これを挙げ続ける気がします。
■『王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987)』

同カットスロー

ロケット打ち上げの時もそうですけど、庵野爆発って一枚絵で見るとパッとしない。いや十分カックイイのかもしれないけど、繋げて見た時の素晴らしさは一枚絵と比べると段違い。この爆発は特にそれが顕著で、見るたびに新しい発見をしてスゴイなあと感じる。説明みたいな文章も書いてみたけど、どこか陳腐で庵野爆発の本質から遠ざかるような感じがして辞めた。説明を放棄するとブログの意味も無い気がするけど、これが正直な感想。(※BSアニメ夜話における氷川竜介さんの解説が一番分かりやすいと思うので、ググってください。)技術的には最高に極まっていて、まさに庵野秀明の写実黄金期のベストカットだと思う。うん、何か言うたびにこの爆発のランクが下がっていくような気がするので、ここら辺にしておく。
■『王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987)』

同カットスロー

ロケット打ち上げの時もそうですけど、庵野爆発って一枚絵で見るとパッとしない。いや十分カックイイのかもしれないけど、繋げて見た時の素晴らしさは一枚絵と比べると段違い。この爆発は特にそれが顕著で、見るたびに新しい発見をしてスゴイなあと感じる。説明みたいな文章も書いてみたけど、どこか陳腐で庵野爆発の本質から遠ざかるような感じがして辞めた。説明を放棄するとブログの意味も無い気がするけど、これが正直な感想。(※BSアニメ夜話における氷川竜介さんの解説が一番分かりやすいと思うので、ググってください。)技術的には最高に極まっていて、まさに庵野秀明の写実黄金期のベストカットだと思う。うん、何か言うたびにこの爆発のランクが下がっていくような気がするので、ここら辺にしておく。
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