安野モヨコがマリとか、そういうクダラナイ、メタ的な記事ではございませんのでご安心ください。
<シン・エヴァ:雑感1>
<シン・エヴァ:雑感1>
シンエヴァの核とは、確信をもって、Aパートです。他は旧劇の焼き直しだからどうでもいい。8号機も2号機もCGも庵野は画面サボってる。めんどくせえから任せたろ、デジ部に。摩砂雪を監督から下ろすのやめろや、画面が良くなくなる。本田雄がいない時点で映像面は破綻していたのかもしれないけれど…
なんとなく書き下し
・3番目の綾波(シンエヴァでは黒波)のやり直し
・シンジくんに対する、外部の強制力のなさ
(放っておいてもらえた、考える時間をもらえた;旧劇だと大人に振り回されて、いっさい休息がなかった)
→それが、田舎っぽい、地産地消的な「第3村」につながったのでは?
・だから、黒波が消えても踏ん切りがついたのか?
・黒波の部分だけわかんない
おれがシンジくんだったら、黒波の消滅によって、もう一度、立ち直れなくなる/苦しむと思うんですよ。重要なポイントではないかもしれないけれど、とても個人的には気になるところで。でも、あれなのかな、いろいろ支えてもらって、それもとても繊細に。それで、その支えてもらった分だけ頑張ろう、みたいな。自分にできることを、みたいな。
シンジくんも、黒波がうすうす消滅してしまう、4んでしまうことは気づいていたのかもしれない。そもそも、綾波レイの影を追っていなかった。だって、「Q」ではあれだけ3番目(黒波)とは会話できていませんでしたもんね。「綾波」に対する執着、つまり依存がなくなったのかなあ。
なんかそんな感じがする。新劇場版は綾波を軸に見ていくと、構造がおもしろい。綾波レイと最初のコンタクトをする「序」。綾波レイと親睦を深めて、サードインパクトを起こすほどの影響をもたらした「破」。2番目(髪長・綾波)にこだわって、ダダをこねてヴィレとヴンダーから出ていった「Q」。なんと綾波は大量生産されていることがわかって(冬月との将棋シーン)、その結果、何にも興味がなくなり、気力もなくなった「Q」のラスト。
と考えていくと、「Q」までは、綾波レイにとても依存していたことが分かります。すると、「シン」は綾波から、ひいては何かから、自立する物語だったのでは。ゲンドウもそんな感じだったし(うろ覚え)、大人になることが自立ならば、まあラストのサラリーマン・シンジくんもなんとなく納得がいきますよね。書いてて思うが、自立というテーマを描きたかったのではないかなあ。
ゲンドウの独白のシーン、Dパートかな。あれもものっそい長いですけど、要するに、「ぼくはユイに会いたい」ですから。「なにか」から、自立できたシンジくんと、最後まで依存してしまったゲンドウの対立の構図なんだコレは。
ということで、ようやく、踏ん切りもつきました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のラスト、シン・エヴァンゲリオン劇場版はようやく少し分かったかなあという感じで感想が出せてほっと一息…
ん?コメントが来ている
ということで、ようやく、踏ん切りもつきました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のラスト、シン・エヴァンゲリオン劇場版はようやく少し分かったかなあという感じで感想が出せてほっと一息…
ん?コメントが来ている
で ウルトラマン見たの?[UMA]6回目の偉業は、ぼくのダービーもようやく終わらせてくれたhttp://royal2627.ldblog.jp/archives/59365863.html
鬼畜かな?( ^ω^)
見てるわけねえだろw
こんなに燃費がわるい物書きにお付き合いいただき感謝ですが、まあそのね、少しでもご支援していただけたら、まあそれこそリッター5キロみたいな燃費も少しは良くなるものです。よろしくお願いします。
ウィッシュリスト
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若おかみが成長物語ポルノかと言われたら、まったくそうではない
こういう意見を時々見るんだけれど、いやそれは違うかな、たぶんそういう経験がない人の理想論だなあと思ったので。おっこほど若くはないにせよ、似たような日々を送った自分からすると、若おかみの見方は随分と異なる。
自分の父親は塾を経営してました。全科目、そして事務処理も含めて全て1人でやっていた。で、2年ほど前に急逝しました。だれが残務処理をするか、そこで割と復職が楽であり親父の塾の最後をきちんとやってあげたい自分が手を挙げました。というか、まあ正直に言うと自分にしかできなかった。
親父が急に死んで、たった1人で塾の残務処理(精算)をする、そして、塾をそのまま続けるか決断を迫られた。随分きつかったけれど、まずは身内の死亡の際に「じっとしている」とおかしくなりそうになるんです。忙しい方がいい。これから受験の生徒に対して最大限できることだったり、自分なりになんとかやる。ご父兄のみなさんとの面会でも、たとえば、他への転塾はどこがいいか、とか相談に乗る。関係会社と連絡を取り合う。銀行や役所に毎日行って煩雑な手続きをする。これほんの一部ですけど、それだけ忙しいと、親父が死んだ事実と四六時中付き合わなくて済むんです。
成長物語として描くのは異常だ、という言説がありますが、いや、親が死んだ時点で成長せざるを得ないんです。だってこれから、おっこは少なくとも「両親がいない子供」として生きていかなくてはならないんですから。そして、おっこを一人にしてぼーっとさせてはいけないんです。これは確実に言える。彼女に休ませる時間を与えようっていうのは、いっけん優しく見えるんですけど、時間をたっぷりと与えても、ただ四六時中ぼーっとして親の死と向き合うわけなんで、おかしくなりそうで余計にきついんです。だから、おばあちゃんは若女将に据えたんじゃないかな。なにかの役目を与えてあげることで、彼女なりに熱中できる部分を用意した。
ラストは微妙だけど、物語の全体構造が、なにか現実とはかけ離れた異常なものであるとはまったく思いません。むしろ、監督はこういった経験をしたことがあるのではないか。それぐらいの勘ぐりをしてしまうぐらいには、「身内の死」についてはリアリティのある映画でしたよ。
エヴァ19話「男の戰い」のエフェクト作画を振り返る(1)
この前の無料配信で新劇場版を見直した後、そういえばTV版はどんな感じだっけ?となり調査。誰が描いたかあまり判明してないカットが多いような気がするエヴァ19話。まあ、作画オタク的には、後半の初号機による使徒捕食シーン、つまり磯光雄パートの印象が強すぎて他の作画に対して評価がなされていない。僕は作画オタクじゃないんで分からないですけど。
要するに、さほど話題になってこなかったエフェクト作画パート群について考えていく。いや、めっちゃ良いんですよ19話のエフェクト。
<1、弐号機アスカvsゼルエル>
どかどかアスカ乱発爆発
球形爆発/村木作画(※推測)
ディテールの少ない球体が膨らむ。クワガタのような模様が入ることによって、爆発の高温部の表現と球形爆発の回転を表す。板野系、これまあめっちゃ簡単に言うと、爆発において「球形を重んじる」系統だと思ってください。んで、これはその板野系にあたる村木作画だろうと。
そう考えたのは、同時期(1994-5)の作品「マクロスプラス」の村木パートと似ているから
(■「マクロスプラス」1994-5/OVA:村木作画パート)
でもちょっと微妙なんだよなあ。サーカスだからかもしれないけれど、球形で爆発スタートなんですよねプラスは。男の戰いでは、「V」の形からスタートしていることがあるのよ。情報求ム。
レイ爆発後☆☆☆
ショックコマ+みじん切り透過光:増尾作画(※推測)
このショックコマの特徴的な、タンタタン(※一度入れて少し間を置いた後、次のショックは連続で入れる)みたいな入れ方と、このローディテールな煙は増尾昭一であろうと。それと、これ透過光の使い方がもうなんか全然わからない。広がっていくドーナツみたいな閃光があると思うんですが、これどうやってやったんだろう。
リスフィルム(黒い紙)をドーナツの形に沿って細かく穴を空け、それを連続で撮影したのかな。めっちゃ手間かかってんなあ。あ、難しい話だ!逃げろ!とか思ったでしょ!ヘンタイ!
セル時代の透過光の原理はいたって簡単です。リスフィルムによる透過光撮影というのは、たとえばビームなどの形に穴を空けて、その下から光を入れてやるとセルにその形の光が漏れて映る、つまり感光するというわけですね。
そんで原理は簡単だけど、当時はセル時代。たいへんに手間がかかったはず。こんな1コマ1コマ複雑な撮影を駆使するのは増尾昭一のみ。証明終了。てかこの爆発と技法、めっちゃいいなあ。
はい疲れてきたので、次からは画像だけじゃ
ゼルエル侵入
増尾or村木作画(※推測)
どっちでもおかしくないけど、やや村木寄り。増尾さんならもうちょっと煙どうしを繋げて書くはず。ここも見直したら意外と良かった。
村木煙については、過去記事参照→エヴァ8話のついで;村木、鴨川作画(90年代編)
ネルフ破壊ビーム
摩砂雪?(※推測)
かっちょいいけど分かんねえな!
鴨川、橋本敬さんではなかろう。こういう内側から湧き出るような爆発は書かないはず。合田浩章さんはメカだろう。じゃあ、村木か増尾になるわけですが、爆発の輪郭がジャギってない(NO村木)、立体的に膨らんでいく爆発(NO増尾)である。ということで、二人とも違うと思う。
こうなってくると摩砂雪かもしれない、でもテレコム系(※ジブリの焦げ茶色の煙を思い出してください)だったはずだ、摩砂雪のエフェクトは。だから、わかんない。情報求ム(二度目)
以上です。もうちょい時間かければ、摩砂雪エフェクトとか追えて分かるはず(適当)。こう年代別に整理しときたいねえ…
要するに、さほど話題になってこなかったエフェクト作画パート群について考えていく。いや、めっちゃ良いんですよ19話のエフェクト。
<1、弐号機アスカvsゼルエル>
どかどかアスカ乱発爆発
球形爆発/村木作画(※推測)
ディテールの少ない球体が膨らむ。クワガタのような模様が入ることによって、爆発の高温部の表現と球形爆発の回転を表す。板野系、これまあめっちゃ簡単に言うと、爆発において「球形を重んじる」系統だと思ってください。んで、これはその板野系にあたる村木作画だろうと。
そう考えたのは、同時期(1994-5)の作品「マクロスプラス」の村木パートと似ているから
(■「マクロスプラス」1994-5/OVA:村木作画パート)
でもちょっと微妙なんだよなあ。サーカスだからかもしれないけれど、球形で爆発スタートなんですよねプラスは。男の戰いでは、「V」の形からスタートしていることがあるのよ。情報求ム。
レイ爆発後☆☆☆
ショックコマ+みじん切り透過光:増尾作画(※推測)
このショックコマの特徴的な、タンタタン(※一度入れて少し間を置いた後、次のショックは連続で入れる)みたいな入れ方と、このローディテールな煙は増尾昭一であろうと。それと、これ透過光の使い方がもうなんか全然わからない。広がっていくドーナツみたいな閃光があると思うんですが、これどうやってやったんだろう。
リスフィルム(黒い紙)をドーナツの形に沿って細かく穴を空け、それを連続で撮影したのかな。めっちゃ手間かかってんなあ。あ、難しい話だ!逃げろ!とか思ったでしょ!ヘンタイ!
セル時代の透過光の原理はいたって簡単です。リスフィルムによる透過光撮影というのは、たとえばビームなどの形に穴を空けて、その下から光を入れてやるとセルにその形の光が漏れて映る、つまり感光するというわけですね。
そんで原理は簡単だけど、当時はセル時代。たいへんに手間がかかったはず。こんな1コマ1コマ複雑な撮影を駆使するのは増尾昭一のみ。証明終了。てかこの爆発と技法、めっちゃいいなあ。
はい疲れてきたので、次からは画像だけじゃ
ゼルエル侵入
増尾or村木作画(※推測)
どっちでもおかしくないけど、やや村木寄り。増尾さんならもうちょっと煙どうしを繋げて書くはず。ここも見直したら意外と良かった。
村木煙については、過去記事参照→エヴァ8話のついで;村木、鴨川作画(90年代編)
ネルフ破壊ビーム
摩砂雪?(※推測)
かっちょいいけど分かんねえな!
鴨川、橋本敬さんではなかろう。こういう内側から湧き出るような爆発は書かないはず。合田浩章さんはメカだろう。じゃあ、村木か増尾になるわけですが、爆発の輪郭がジャギってない(NO村木)、立体的に膨らんでいく爆発(NO増尾)である。ということで、二人とも違うと思う。
こうなってくると摩砂雪かもしれない、でもテレコム系(※ジブリの焦げ茶色の煙を思い出してください)だったはずだ、摩砂雪のエフェクトは。だから、わかんない。情報求ム(二度目)
以上です。もうちょい時間かければ、摩砂雪エフェクトとか追えて分かるはず(適当)。こう年代別に整理しときたいねえ…
新劇エヴァ/オーディオコメンタリー整理
スマートフォン向けアプリ「EVA-EXTRA」内において、オーディオコメンタリー版(急きょの様子;4/22,23に録音)が公開中です。それで、こういった情報の整理は「STAY HOME EVA」というコンセプトとはズレもいいところなので、遅らせて出そうかと思ったけれど、どうせ情報はどこかで整理されてしまうわけなので。出しちゃえニッサン。基本的に新しい情報だけ。敬称略あり。
「序」
・爆発/増尾昭一
故・増尾昭一に言及あり。まあこのブログ読んでる人には既出の内容というか、それでも良かったですね。「増尾さんの原画は今でも使われている」というところは正直に驚いた。血しぶきであったり、破片のガヤであったり、タタキであったり、ディテールアップのような原画が主に使われている様子です。アーカイブされている。
・高倉武史(ディテールワークス)
鉄オタらしい
・シンジがトウジを殴り返すところ
カラー弐号機(Twitterカラー公式;加藤亜姫(※1))曰く、鶴巻和哉原画
※1加藤亜姫:序・破・Qで制作進行を担当(「Q」では「制作進行チーフ」とクレジット)
・ミサトの干している下着
松原秀典原画
松原さんは版権絵でも、じっさいの洋服があれば本物を作画参考にするらしい。
・ヤシマ作戦時の作業員モブなど
コヤマシゲト原画
鶴巻「コヤマさんに書かそう、動けない(絵だから)から書けるだろ(原文ママ)」(※カラー弐号機)
貞本原画のモブシーン(作業員がケーブルを引っ張るシーン)以外は、モブシェルターに逃げているあたりのモブ住民。カウントダウンのあたり。貞本も作画の参加予定はもともとなかった。
・ラミエルとの戦闘シーンのラスト
「彼に託すべきです」のあたり、姿勢を立て直すエヴァ初号機のあたりの煙は鶴巻原画
そういうテイストがあるらしい(カラー弐号機)。
「破」
・加持さんとリツコの戯れシーン
パースの点で、デジ部(カラーデジタル部)といろいろと摩砂雪が当時話し合っていた。摩砂雪は「パースの鬼(カラー弐号機)」らしく、キャラクターに対して空間があっていないと気色悪いとのこと。この場合における空間とは、キャラクターがどの位置に(壁から何cm程度離れて)いるのか、ということ。
・ミサトの部屋の散らかり(ペンペンがミサトの服に突き刺さっているところ)
平松禎史原画(※これは全記録全集にも載っていたような…)
その後のダンボールに囲まれるシンジも平松原画(カラー弐号機)
「Q」
・将棋のシーン
シンジと冬月が、将棋を「差す」シーンは鈴木俊二
将棋駒の漢字はテクスチャなどの貼り付けではなく、手書きになっている。「少年将棋は打てるかね?」(※2)という冬月のセリフには、神村(クロックワークス代表)さんが「3.33のときになんで直さなかったんだろうか…」と述べている。
※2 将棋は「打つ」ではなく「差す」と呼ぶのが一般的には正しいため
・連弾のシーンの馬
前田真宏原画
※第13号機覚醒後パンアップしていくときの大判セルも前田真宏
・シンジくんが持ってきた本の背表紙などの映り込み
増田朋子(グラフィックデザイン※3)が専ら担当
おそらく、テクスチャの張り込みなど2Dのディテールアップが彼女の貢献が大きいと思われる。
※3 序、破でのクレジットは「2Dデジタルワーク」
・シンジくんがDATを直してもらったところ
頬を染めるシンジは、林明美原画
総作監の本田雄に絵が最も近かったので、Qではたくさんの仕事をされた(カラー弐号機)
・カヲルくん顔ぶっ飛び後の、マリのおっぱい揺れ
井上俊之原画
全般
・電柱のミニチュアガチャ
そのガチャの電線が4本だったため神村さんは買わなかった。なぜかというと、日本の電気システムは三相交流を用いているために、基本的に3本であり、3の倍数の本数でないとおかしいから。
・0706作戦は実はいろいろと大変だった
ゲヒルン(Twitterで防災アカウントNERVなどを運営)の中の人(石森さん)がご活躍されたそうです。その縁でオーディオコメンタリーに呼ばれたらしい。
以上です。ミスなどありましたらご指摘お願いします。
「序」
・爆発/増尾昭一
故・増尾昭一に言及あり。まあこのブログ読んでる人には既出の内容というか、それでも良かったですね。「増尾さんの原画は今でも使われている」というところは正直に驚いた。血しぶきであったり、破片のガヤであったり、タタキであったり、ディテールアップのような原画が主に使われている様子です。アーカイブされている。
・高倉武史(ディテールワークス)
鉄オタらしい
・シンジがトウジを殴り返すところ
カラー弐号機(Twitterカラー公式;加藤亜姫(※1))曰く、鶴巻和哉原画
※1加藤亜姫:序・破・Qで制作進行を担当(「Q」では「制作進行チーフ」とクレジット)
・ミサトの干している下着
松原秀典原画
松原さんは版権絵でも、じっさいの洋服があれば本物を作画参考にするらしい。
・ヤシマ作戦時の作業員モブなど
コヤマシゲト原画
鶴巻「コヤマさんに書かそう、動けない(絵だから)から書けるだろ(原文ママ)」(※カラー弐号機)
貞本原画のモブシーン(作業員がケーブルを引っ張るシーン)以外は、モブシェルターに逃げているあたりのモブ住民。カウントダウンのあたり。貞本も作画の参加予定はもともとなかった。
・ラミエルとの戦闘シーンのラスト
「彼に託すべきです」のあたり、姿勢を立て直すエヴァ初号機のあたりの煙は鶴巻原画
そういうテイストがあるらしい(カラー弐号機)。
「破」
・加持さんとリツコの戯れシーン
パースの点で、デジ部(カラーデジタル部)といろいろと摩砂雪が当時話し合っていた。摩砂雪は「パースの鬼(カラー弐号機)」らしく、キャラクターに対して空間があっていないと気色悪いとのこと。この場合における空間とは、キャラクターがどの位置に(壁から何cm程度離れて)いるのか、ということ。
・ミサトの部屋の散らかり(ペンペンがミサトの服に突き刺さっているところ)
平松禎史原画(※これは全記録全集にも載っていたような…)
その後のダンボールに囲まれるシンジも平松原画(カラー弐号機)
「Q」
・将棋のシーン
シンジと冬月が、将棋を「差す」シーンは鈴木俊二
将棋駒の漢字はテクスチャなどの貼り付けではなく、手書きになっている。「少年将棋は打てるかね?」(※2)という冬月のセリフには、神村(クロックワークス代表)さんが「3.33のときになんで直さなかったんだろうか…」と述べている。
※2 将棋は「打つ」ではなく「差す」と呼ぶのが一般的には正しいため
・連弾のシーンの馬
前田真宏原画
※第13号機覚醒後パンアップしていくときの大判セルも前田真宏
・シンジくんが持ってきた本の背表紙などの映り込み
増田朋子(グラフィックデザイン※3)が専ら担当
おそらく、テクスチャの張り込みなど2Dのディテールアップが彼女の貢献が大きいと思われる。
※3 序、破でのクレジットは「2Dデジタルワーク」
・シンジくんがDATを直してもらったところ
頬を染めるシンジは、林明美原画
総作監の本田雄に絵が最も近かったので、Qではたくさんの仕事をされた(カラー弐号機)
・カヲルくん顔ぶっ飛び後の、マリのおっぱい揺れ
井上俊之原画
全般
・電柱のミニチュアガチャ
そのガチャの電線が4本だったため神村さんは買わなかった。なぜかというと、日本の電気システムは三相交流を用いているために、基本的に3本であり、3の倍数の本数でないとおかしいから。
・0706作戦は実はいろいろと大変だった
ゲヒルン(Twitterで防災アカウントNERVなどを運営)の中の人(石森さん)がご活躍されたそうです。その縁でオーディオコメンタリーに呼ばれたらしい。
以上です。ミスなどありましたらご指摘お願いします。
シン・エヴァAVANT1のクロス光エフェクト
エフェクトひさびさ
現在YouTubeにおいて、新劇序・破・Q3作すべて無料配信中、ということで、ひさびさのエフェクト記事にあわせて、ひさびさのエヴァのエフェクトについて触れたい。
エヴァを象徴するクロス光とは言わずもがな
こういうヤツ
「トップをねらえ!」「エヴァシリーズ」を見て分かるとおり、「風の谷のナウシカ」に参加してからずっと庵野秀明はクロス光を多用してきた。エヴァが攻撃する際はもちろん、使徒の攻撃の結果もクロス光になってたりしますよね。破の水柱とか、序のサキエルが攻撃した後のジオフロント内に広がるものだったり。
なにが言いたいかというと、庵野さんはずっと作品内でこれを使ってきていた、それも大変な愛着をもって。敵味方の攻撃など関係なく使ってきたわけですが、「シン・エヴァ冒頭10分」ではそのクロス光に大きな変化がありました。衝撃的だったのに誰も触れていないので、驚きました。
変化したクロス光;マリ殲滅シーン
特報からあったカット。ここまでの流れを踏まえると、割と分かりやすいかと思う
なんじゃとわからない?それでは、以下の図を見てください、すべてまるっと理解できます
そうです。中心の「球体」の有無が大きな変化だったのです。Qまでのクロス光は、ほぼ直線だけで構成されていました。刺々しさやビームの強さを表現したかったのかどうかは分かりませんが、とにかく直線だけでクロス光は形どられていた。それがこんなに変化してるんですよ!衝撃を受けない方がおかしい。
マリ殲滅その2
美しい・・・マズルフラッシュと交じるように、球体ありのクロス光が連続して発生している。
それで、これをどこから使おうかと思ったのか、つまり着想については、おそらく「エヴァQ」の庵野爆発からじゃないかなあと。あ、Q冒頭の改2号機が回転する爆発全原画のところじゃないですよ。改2VSマーク9の戦闘シーンのラスト、自爆シーン。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q|庵野パート
これ過去に言及したんですが、やはり庵野作画だと思う。決め手はディテールの少ない球形爆発であること。こんな板野調を現代アニメでやるのは、故・増尾昭一か庵野秀明しかいない。増尾昭一のディテールやショックコマとはわずかに異なっている。よって、庵野秀明作画だろうと。
直線ばっていた他のクロス光に比べて、このシーンのクロス光はややなめらかになっていますよね。そこから、なんやかんやあり(マズルフラッシュを真似たとか)中心に球体を足したんじゃないかなあと。その辺は微妙ですが、どうでもいいことだ。とにかく、この「球体ありクロス光」は衝撃も衝撃。いやあ、カッコいい。もう進歩はないと思われたクロス光が、まだ進化していく。そこが凄い。
現在YouTubeにおいて、新劇序・破・Q3作すべて無料配信中、ということで、ひさびさのエフェクト記事にあわせて、ひさびさのエヴァのエフェクトについて触れたい。
エヴァを象徴するクロス光とは言わずもがな
こういうヤツ
「トップをねらえ!」「エヴァシリーズ」を見て分かるとおり、「風の谷のナウシカ」に参加してからずっと庵野秀明はクロス光を多用してきた。エヴァが攻撃する際はもちろん、使徒の攻撃の結果もクロス光になってたりしますよね。破の水柱とか、序のサキエルが攻撃した後のジオフロント内に広がるものだったり。
なにが言いたいかというと、庵野さんはずっと作品内でこれを使ってきていた、それも大変な愛着をもって。敵味方の攻撃など関係なく使ってきたわけですが、「シン・エヴァ冒頭10分」ではそのクロス光に大きな変化がありました。衝撃的だったのに誰も触れていないので、驚きました。
変化したクロス光;マリ殲滅シーン
特報からあったカット。ここまでの流れを踏まえると、割と分かりやすいかと思う
なんじゃとわからない?それでは、以下の図を見てください、すべてまるっと理解できます
そうです。中心の「球体」の有無が大きな変化だったのです。Qまでのクロス光は、ほぼ直線だけで構成されていました。刺々しさやビームの強さを表現したかったのかどうかは分かりませんが、とにかく直線だけでクロス光は形どられていた。それがこんなに変化してるんですよ!衝撃を受けない方がおかしい。
マリ殲滅その2
美しい・・・マズルフラッシュと交じるように、球体ありのクロス光が連続して発生している。
それで、これをどこから使おうかと思ったのか、つまり着想については、おそらく「エヴァQ」の庵野爆発からじゃないかなあと。あ、Q冒頭の改2号機が回転する爆発全原画のところじゃないですよ。改2VSマーク9の戦闘シーンのラスト、自爆シーン。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q|庵野パート
これ過去に言及したんですが、やはり庵野作画だと思う。決め手はディテールの少ない球形爆発であること。こんな板野調を現代アニメでやるのは、故・増尾昭一か庵野秀明しかいない。増尾昭一のディテールやショックコマとはわずかに異なっている。よって、庵野秀明作画だろうと。
直線ばっていた他のクロス光に比べて、このシーンのクロス光はややなめらかになっていますよね。そこから、なんやかんやあり(マズルフラッシュを真似たとか)中心に球体を足したんじゃないかなあと。その辺は微妙ですが、どうでもいいことだ。とにかく、この「球体ありクロス光」は衝撃も衝撃。いやあ、カッコいい。もう進歩はないと思われたクロス光が、まだ進化していく。そこが凄い。
©GOMISTATION 2012-2023 All rights reversed