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I LOVE U,I KILL U

カテゴリ: その他のアニメーション

安野モヨコがマリとか、そういうクダラナイ、メタ的な記事ではございませんのでご安心ください。





<シン・エヴァ:雑感1>



シンエヴァの核とは、確信をもって、Aパートです。他は旧劇の焼き直しだからどうでもいい。8号機も2号機もCGも庵野は画面サボってる。めんどくせえから任せたろ、デジ部に。摩砂雪を監督から下ろすのやめろや、画面が良くなくなる。本田雄がいない時点で映像面は破綻していたのかもしれないけれど…


なんとなく書き下し
・3番目の綾波(シンエヴァでは黒波)のやり直し
・シンジくんに対する、外部の強制力のなさ
(放っておいてもらえた、考える時間をもらえた;旧劇だと大人に振り回されて、いっさい休息がなかった)
それが、田舎っぽい、地産地消的な「第3村」につながったのでは
・だから、黒波が消えても踏ん切りがついたのか?
・黒波の部分だけわかんない


おれがシンジくんだったら、黒波の消滅によって、もう一度、立ち直れなくなる/苦しむと思うんですよ。重要なポイントではないかもしれないけれど、とても個人的には気になるところで。でも、あれなのかな、いろいろ支えてもらって、それもとても繊細に。それで、その支えてもらった分だけ頑張ろう、みたいな。自分にできることを、みたいな。

シンジくんも、黒波がうすうす消滅してしまう、4んでしまうことは気づいていたのかもしれない。そもそも、綾波レイの影を追っていなかった。だって、「Q」ではあれだけ3番目(黒波)とは会話できていませんでしたもんね。「綾波」に対する執着、つまり依存がなくなったのかなあ

なんかそんな感じがする。新劇場版は綾波を軸に見ていくと、構造がおもしろい。綾波レイと最初のコンタクトをする「序」。綾波レイと親睦を深めて、サードインパクトを起こすほどの影響をもたらした「破」。2番目(髪長・綾波)にこだわって、ダダをこねてヴィレとヴンダーから出ていった「Q」。なんと綾波は大量生産されていることがわかって(冬月との将棋シーン)、その結果、何にも興味がなくなり、気力もなくなった「Q」のラスト。

と考えていくと、「Q」までは、綾波レイにとても依存していたことが分かります。すると、「シン」は綾波から、ひいては何かから、自立する物語だったのでは。ゲンドウもそんな感じだったし(うろ覚え)、大人になることが自立ならば、まあラストのサラリーマン・シンジくんもなんとなく納得がいきますよね。書いてて思うが、自立というテーマを描きたかったのではないかなあ。

ゲンドウの独白のシーン、Dパートかな。あれもものっそい長いですけど、要するに、「ぼくはユイに会いたい」ですから。「なにか」から、自立できたシンジくんと、最後まで依存してしまったゲンドウの対立の構図なんだコレは。


ということで、ようやく、踏ん切りもつきました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のラスト、シン・エヴァンゲリオン劇場版はようやく少し分かったかなあという感じで感想が出せてほっと一息…



ん?コメントが来ている
で ウルトラマン見たの?

[UMA]6回目の偉業は、ぼくのダービーもようやく終わらせてくれた
http://royal2627.ldblog.jp/archives/59365863.html


鬼畜かな?( ^ω^)
見てるわけねえだろw

こんなに燃費がわるい物書きにお付き合いいただき感謝ですが、まあそのね、少しでもご支援していただけたら、まあそれこそリッター5キロみたいな燃費も少しは良くなるものです。よろしくお願いします。

ウィッシュリスト
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/335C4VIWR7XKF?ref_=wl_share

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ときどきみる

こういう意見を時々見るんだけれど、いやそれは違うかな、たぶんそういう経験がない人の理想論だなあと思ったので。おっこほど若くはないにせよ、似たような日々を送った自分からすると、若おかみの見方は随分と異なる。



自分の父親は塾を経営してました。全科目、そして事務処理も含めて全て1人でやっていた。で、2年ほど前に急逝しました。だれが残務処理をするか、そこで割と復職が楽であり親父の塾の最後をきちんとやってあげたい自分が手を挙げました。というか、まあ正直に言うと自分にしかできなかった。

親父が急に死んで、たった1人で塾の残務処理(精算)をする、そして、塾をそのまま続けるか決断を迫られた。随分きつかったけれど、まずは身内の死亡の際に「じっとしている」とおかしくなりそうになるんです。忙しい方がいい。これから受験の生徒に対して最大限できることだったり、自分なりになんとかやる。ご父兄のみなさんとの面会でも、たとえば、他への転塾はどこがいいか、とか相談に乗る。関係会社と連絡を取り合う。銀行や役所に毎日行って煩雑な手続きをする。これほんの一部ですけど、それだけ忙しいと、親父が死んだ事実と四六時中付き合わなくて済むんです。




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成長物語として描くのは異常だ、という言説がありますが、いや、親が死んだ時点で成長せざるを得ないんです。だってこれから、おっこは少なくとも「両親がいない子供」として生きていかなくてはならないんですから。そして、おっこを一人にしてぼーっとさせてはいけないんです。これは確実に言える。彼女に休ませる時間を与えようっていうのは、いっけん優しく見えるんですけど、時間をたっぷりと与えても、ただ四六時中ぼーっとして親の死と向き合うわけなんで、おかしくなりそうで余計にきついんです。だから、おばあちゃんは若女将に据えたんじゃないかな。なにかの役目を与えてあげることで、彼女なりに熱中できる部分を用意した。

ラストは微妙だけど、物語の全体構造が、なにか現実とはかけ離れた異常なものであるとはまったく思いません。むしろ、監督はこういった経験をしたことがあるのではないか。それぐらいの勘ぐりをしてしまうぐらいには、「身内の死」についてはリアリティのある映画でしたよ。

この前の無料配信で新劇場版を見直した後、そういえばTV版はどんな感じだっけ?となり調査。誰が描いたかあまり判明してないカットが多いような気がするエヴァ19話。まあ、作画オタク的には、後半の初号機による使徒捕食シーン、つまり磯光雄パートの印象が強すぎて他の作画に対して評価がなされていない。僕は作画オタクじゃないんで分からないですけど。

要するに、さほど話題になってこなかったエフェクト作画パート群について考えていく。いや、めっちゃ良いんですよ19話のエフェクト。



<1、弐号機アスカvsゼルエル>

どかどかアスカ乱発爆発
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球形爆発/村木作画(※推測)

ディテールの少ない球体が膨らむ。クワガタのような模様が入ることによって、爆発の高温部の表現と球形爆発の回転を表す。板野系、これまあめっちゃ簡単に言うと、爆発において「球形を重んじる」系統だと思ってください。んで、これはその板野系にあたる村木作画だろうと。

そう考えたのは、同時期(1994-5)の作品「マクロスプラス」の村木パートと似ているから

エヴァTV版.mp4_snapshot_00.59.06_[2020.05.17_22.50.32]エヴァTV版.mp4_snapshot_00.59.06_[2020.05.17_22.49.01]
マクロスプラス村木.mp4_snapshot_00.27_[2020.05.17_22.45.16]マクロスプラス村木.mp4_snapshot_00.27_[2020.05.17_22.45.34]
(■「マクロスプラス」1994-5/OVA:村木作画パート)

でもちょっと微妙なんだよなあ。サーカスだからかもしれないけれど、球形で爆発スタートなんですよねプラスは。男の戰いでは、「V」の形からスタートしていることがあるのよ。情報求ム。



レイ爆発後☆☆☆
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ショックコマ+みじん切り透過光:増尾作画(※推測)

このショックコマの特徴的な、タンタタン(※一度入れて少し間を置いた後、次のショックは連続で入れる)みたいな入れ方と、このローディテールな煙は増尾昭一であろうと。それと、これ透過光の使い方がもうなんか全然わからない。広がっていくドーナツみたいな閃光があると思うんですが、これどうやってやったんだろう。

リスフィルム(黒い紙)をドーナツの形に沿って細かく穴を空け、それを連続で撮影したのかな。めっちゃ手間かかってんなあ。あ、難しい話だ!逃げろ!とか思ったでしょ!ヘンタイ!

セル時代の透過光の原理はいたって簡単です。リスフィルムによる透過光撮影というのは、たとえばビームなどの形に穴を空けて、その下から光を入れてやるとセルにその形の光が漏れて映る、つまり感光するというわけですね。

そんで原理は簡単だけど、当時はセル時代。たいへんに手間がかかったはず。こんな1コマ1コマ複雑な撮影を駆使するのは増尾昭一のみ。証明終了。てかこの爆発と技法、めっちゃいいなあ。



はい疲れてきたので、次からは画像だけじゃ


ゼルエル侵入
エヴァTV版.mp4_snapshot_00.58.31_[2020.05.17_21.49.31]エヴァTV版.mp4_snapshot_00.58.32_[2020.05.17_21.49.32]
増尾or村木作画(※推測)

どっちでもおかしくないけど、やや村木寄り。増尾さんならもうちょっと煙どうしを繋げて書くはず。ここも見直したら意外と良かった。
村木煙については、過去記事参照→エヴァ8話のついで;村木、鴨川作画(90年代編)





ネルフ破壊ビーム
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摩砂雪?(※推測)

かっちょいいけど分かんねえな!
鴨川、橋本敬さんではなかろう。こういう内側から湧き出るような爆発は書かないはず。合田浩章さんはメカだろう。じゃあ、村木か増尾になるわけですが、爆発の輪郭がジャギってない(NO村木)、立体的に膨らんでいく爆発(NO増尾)である。ということで、二人とも違うと思う。

こうなってくると摩砂雪かもしれない、でもテレコム系(※ジブリの焦げ茶色の煙を思い出してください)だったはずだ、摩砂雪のエフェクトは。だから、わかんない。情報求ム(二度目)



以上です。もうちょい時間かければ、摩砂雪エフェクトとか追えて分かるはず(適当)。こう年代別に整理しときたいねえ…

スマートフォン向けアプリ「EVA-EXTRA」内において、オーディオコメンタリー版(急きょの様子;4/22,23に録音)が公開中です。それで、こういった情報の整理は「STAY HOME EVA」というコンセプトとはズレもいいところなので、遅らせて出そうかと思ったけれど、どうせ情報はどこかで整理されてしまうわけなので。出しちゃえニッサン。基本的に新しい情報だけ。敬称略あり。



「序」
・爆発/増尾昭一
故・増尾昭一に言及あり。まあこのブログ読んでる人には既出の内容というか、それでも良かったですね。「増尾さんの原画は今でも使われている」というところは正直に驚いた。血しぶきであったり、破片のガヤであったり、タタキであったり、ディテールアップのような原画が主に使われている様子です。アーカイブされている。

・高倉武史(ディテールワークス)
鉄オタらしい

・シンジがトウジを殴り返すところ
カラー弐号機(Twitterカラー公式;加藤亜姫(※1))曰く、鶴巻和哉原画
※1加藤亜姫:序・破・Qで制作進行を担当(「Q」では「制作進行チーフ」とクレジット)


・ミサトの干している下着
松原秀典原画
松原さんは版権絵でも、じっさいの洋服があれば本物を作画参考にするらしい。

・ヤシマ作戦時の作業員モブなど
コヤマシゲト原画
鶴巻「コヤマさんに書かそう、動けない(絵だから)から書けるだろ(原文ママ)」(※カラー弐号機)

貞本原画のモブシーン(作業員がケーブルを引っ張るシーン)以外は、モブシェルターに逃げているあたりのモブ住民。カウントダウンのあたり。貞本も作画の参加予定はもともとなかった。


・ラミエルとの戦闘シーンのラスト
「彼に託すべきです」のあたり、姿勢を立て直すエヴァ初号機のあたりの煙は鶴巻原画
そういうテイストがあるらしい(カラー弐号機)。



「破」
・加持さんとリツコの戯れシーン
パースの点で、デジ部(カラーデジタル部)といろいろと摩砂雪が当時話し合っていた。摩砂雪は「パースの鬼(カラー弐号機)」らしく、キャラクターに対して空間があっていないと気色悪いとのこと。この場合における空間とは、キャラクターがどの位置に(壁から何cm程度離れて)いるのか、ということ。


・ミサトの部屋の散らかり(ペンペンがミサトの服に突き刺さっているところ)
平松禎史原画(※これは全記録全集にも載っていたような…)
その後のダンボールに囲まれるシンジも平松原画(カラー弐号機)



「Q」

・将棋のシーン
シンジと冬月が、将棋を「差す」シーンは鈴木俊二
将棋駒の漢字はテクスチャなどの貼り付けではなく、手書きになっている。「少年将棋は打てるかね?」(※2)という冬月のセリフには、神村(クロックワークス代表)さんが「3.33のときになんで直さなかったんだろうか…」と述べている。
※2 将棋は「打つ」ではなく「差す」と呼ぶのが一般的には正しいため

・連弾のシーンの馬
前田真宏原画

※第13号機覚醒後パンアップしていくときの大判セルも前田真宏



・シンジくんが持ってきた本の背表紙などの映り込み
増田朋子(グラフィックデザイン※3)が専ら担当
おそらく、テクスチャの張り込みなど2Dのディテールアップが彼女の貢献が大きいと思われる。
※3 序、破でのクレジットは「2Dデジタルワーク」

・シンジくんがDATを直してもらったところ
頬を染めるシンジは、林明美原画
総作監の本田雄に絵が最も近かったので、Qではたくさんの仕事をされた(カラー弐号機)

・カヲルくん顔ぶっ飛び後の、マリのおっぱい揺れ
井上俊之原画


全般
・電柱のミニチュアガチャ
そのガチャの電線が4本だったため神村さんは買わなかった。なぜかというと、日本の電気システムは三相交流を用いているために、基本的に3本であり、3の倍数の本数でないとおかしいから。

・0706作戦は実はいろいろと大変だった
ゲヒルン(Twitterで防災アカウントNERVなどを運営)の中の人(石森さん)がご活躍されたそうです。その縁でオーディオコメンタリーに呼ばれたらしい。

以上です。ミスなどありましたらご指摘お願いします。

エフェクトひさびさ

現在YouTubeにおいて、新劇序・破・Q3作すべて無料配信中、ということで、ひさびさのエフェクト記事にあわせて、ひさびさのエヴァのエフェクトについて触れたい。


エヴァを象徴するクロス光とは言わずもがな
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こういうヤツ

「トップをねらえ!」「エヴァシリーズ」を見て分かるとおり、「風の谷のナウシカ」に参加してからずっと庵野秀明はクロス光を多用してきた。エヴァが攻撃する際はもちろん、使徒の攻撃の結果もクロス光になってたりしますよね。破の水柱とか、序のサキエルが攻撃した後のジオフロント内に広がるものだったり。

なにが言いたいかというと、庵野さんはずっと作品内でこれを使ってきていた、それも大変な愛着をもって。敵味方の攻撃など関係なく使ってきたわけですが、「シン・エヴァ冒頭10分」ではそのクロス光に大きな変化がありました。衝撃的だったのに誰も触れていないので、驚きました。


変化したクロス光;マリ殲滅シーン
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特報からあったカット。ここまでの流れを踏まえると、割と分かりやすいかと思う
なんじゃとわからない?それでは、以下の図を見てください、すべてまるっと理解できます

説明

そうです。中心の「球体」の有無が大きな変化だったのです。Qまでのクロス光は、ほぼ直線だけで構成されていました。刺々しさやビームの強さを表現したかったのかどうかは分かりませんが、とにかく直線だけでクロス光は形どられていた。それがこんなに変化してるんですよ!衝撃を受けない方がおかしい。


マリ殲滅その2
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美しい・・・マズルフラッシュと交じるように、球体ありのクロス光が連続して発生している。


それで、これをどこから使おうかと思ったのか、つまり着想については、おそらく「エヴァQ」の庵野爆発からじゃないかなあと。あ、Q冒頭の改2号機が回転する爆発全原画のところじゃないですよ。改2VSマーク9の戦闘シーンのラスト、自爆シーン。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q|庵野パート
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これ過去に言及したんですが、やはり庵野作画だと思う。決め手はディテールの少ない球形爆発であること。こんな板野調を現代アニメでやるのは、故・増尾昭一か庵野秀明しかいない。増尾昭一のディテールやショックコマとはわずかに異なっている。よって、庵野秀明作画だろうと。

直線ばっていた他のクロス光に比べて、このシーンのクロス光はややなめらかになっていますよね。そこから、なんやかんやあり(マズルフラッシュを真似たとか)中心に球体を足したんじゃないかなあと。その辺は微妙ですが、どうでもいいことだ。とにかく、この「球体ありクロス光」は衝撃も衝撃。いやあ、カッコいい。もう進歩はないと思われたクロス光が、まだ進化していく。そこが凄い。

5000年ぶりのエヴァネタ

今は作画とかアニメを扱っていますが、まさしく黎明期といえる、2012~2013年くらいはエヴァQとその考察だけをしているブログでした。他のアニメなんて取り上げたことはなかったんですよ。めっちゃエヴァオタ、まあ成人してから初めてまともに見たアニメが「エヴァ序」ですから、衝撃も受けます。むしろ、衝撃しかなかった。プラグスーツがシュッとなるだけで興奮していた。


シン・エヴァ公開日予測 最終修正版

こういうのをガンガン書いてた。で、ひさびさに予告とか見ると、割とまだまだドキドキする。というか、めっちゃ興奮してました。いやあQのアバンすげえカッコええなあと、うっとりと見とれていた。冒頭発表の7月6日も楽しみ。

でだ、本題は、シン・エヴァンゲリオンの公開日。これの予想。これまでは上記の記事のように「シンジのDATの数字」が関係していると思って推測していました。もはや新劇場版でもなくなったので、関係ないだろう…そう当初は思いましたが、いや違う。まだ関係性はある。そう思うのはこちらの画像。


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『シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT 1(冒頭10分40秒00コマ) 0706版』世界同時上映決定!

これはエヴァファンのみんなにとってかっこええ感じのアイコンですよね。新劇からの人も、昔からの人も、コアな人もライトな人もみんな含んで。まあ宣伝やないう感じなんですけど。マティスUBなんてのはとうぜんとして、ぼくたちの予想を毎回超えてくる庵野・轟ペアによる宣伝はもっと奇抜で斬新だったはず。それは破の宣材を見れば分かる。



じゃあ、この画像が持つ意味って変わってくるんですよ。

予想01

新劇エヴァにおける、数字のデザインというのは極めて大事です。「EVANGELION:3.0」とかめちゃくちゃ重要な数字のときにしか、数字のデザインをいじったりはしてこなかった。こんなとこでいじってくるということは、めちゃくちゃ重要かもしくはなんらかの意味をもたねばなるまい。

予想02

つまり、こういうことです。これは「2020」をそのまま下の「0706」にずらせて被せろということ

どうなるかは、もちろんお分かりですね?

2726
27→26

数字が小さくなっていっている。エヴァQまでは「DATの数字」が大きくなっていきました。エヴァ序では「1」(公開日:2007年9月1日)、エヴァ破では「27」(公開日2009年06月27日)、エヴァQでは「28」(公開日:2012年11月17日、月日足し算)



そして今まで登場していない数字、四半世紀もアニメを騒がせ続けた、「エヴァ」と「ヱヴァ」の総決算と考えれば自ずと答えは一つに絞られる。そう、最終2話のラスト


26

ここだ!ここに違いない。ここが公開日だ!

ここまでくればキレイな数字で締めたいはず。

公開予定は2020年、その中で26日、かつ土曜日は

9月26日、12月26日
(1月25日、6月26日)

この4つだけ。そして、異常な雰囲気となってしまう、オリンピック開催時期を避けたいと思えば、答えは一つ。

2020年12月26日

ここが大本命です。

しかし、2007年からリアルに14年近くかかるというのは、もう運命みたいなもんだなあと。あと10分アバンはなにをやるのかな、ぼくはぜんぶひっくり返して、序からやり直すような気もします。もしくは、空白の10年を描くかもしれない。考え出すとキリがない…ここが「1.0+3.0」の「1.0」部分かもしれません。とにかく、いよいよ決着がつくので楽しみです。

いつか後編もやろう~と思ったら、3年経ってた。
前編⇢エヴァQ エフェクト担当者別整理 アバン+Aパート
(  ^ω^)…オドロキヤナ




階段シーン:?
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押し寄せる煙、ダブラシてますね。これ意外に巧いと思うのが、壁に当たった後の煙の進み方。画面のように、ドリルのように進んでいく。



胎盤から第13号機出現:橋本敬史
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ところどころに黒赤のカゲが入り、波がジャンプするように躍り出る。水蒸気の表現として、ダブラシた煙を何個か入れてるかな。




セントラルドグマ(地下パート)以降は、もう最近では類を見ないエフェクト祭り


第13号機の爆煙:伊藤秀次
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ショックコマとともに、回転して展開される煙



狙撃されるマーク9:伊藤秀次?
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煙の立ち方ぐらいしか根拠なし。銃弾が煙を切り裂いた後に、同心円状に形を変えていくのが良いね。


48]50]
52]54]

地下パートは、後方であろうと、煙が動いている。井上鋭もやっているかもしれない。柔らかそうに動く煙を見て、そう思った。



弐号機切り裂き:伊藤秀次
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湧き出るような球形の爆発が3つぐらい塊で重なり、透過光やハイライトを最初に、誇張して大きく見せ、小さくしていく。伊藤秀次エフェクトはそんな印象。


使徒丸めて吸い上げ:?
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波作画。奥に引っ張られていく波もいいけど、手前の波がそれに影響を受けて、大きく揺れているのもまた良い。奥の方の波の動きは、お互いに干渉しあって、左右に小刻みに揺れている。



弐号機突き刺し爆発:橋本敬史
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ショックコマ多め。初撃の煙の伸び方が良い。そして画面手前に押し寄せてくる爆発。最後には、全面透過光になっていく。ここちょっとスロモな感じもいいっすね。



武器拾い上げ、しぶき:?
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水中から、しぶきを立てながら武器を装填。武器から垂れ落ちていく水もいいし、同時に飛び上がるしぶきは重力に応じて落下していく。ああ上手い。誰かはわかんないけど、めっちゃ上手い。



弐号機自爆:庵野秀明? ★
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ここはやや悩みましたが、球形+少ないディテールで、内部から押し広がっていく爆発。2カット目の最後に、ボワッと広がるじゃないですか。あのタイミングが最高に気持ち良い。だったら、庵野秀明じゃないかなと。Qの中でも、めっちゃお気に入りの爆発。

増尾昭一かもしれない、けれど、まあ、増尾さんだったら、ショックを入れてくるだろうみたいな。しかし、庵野増尾どっちなんだ、っていうのが、この2013年作品でも存在してるのがなんか嬉しい。



ブンダーパートからは、橋本敬史オンパレードです。
ここからは特に記載しない限り、橋本作画(※推測)です。


ブンダー被弾
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橋本爆発にしては、ショックコマ多め、というのが初見の印象でした。楕円nディテールはいつも通りあるけども、普段より透過光が大きめな気がする。橋本爆発といえば、尾っぽの煙の伸び方。この画面だと、左上に尾っぽ煙が飛んでいくんですけど、そのおかげで、奥行きが感じられる。


マーク9への攻撃:橋本敬史 ★
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ここも放射状に広がっていく、伸びていく煙が良い。「レイアウトが良い」とはこういう事を言うのかもしれんなあ。さっきのと違うのは、ここはショックコマを挟んでガンガン画面手前に爆発が押し寄せてきている点ですね。それで臨場感が出る。ここのショックいいなあ。



その他類似作画

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ブンダー被弾2 ★
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ここは逆光なんで、ほぼ透過光一色という感じ。後ろへ流れていく煙も、その真っ白な透過光のアクセントになってますね。



八号機の建物への落下:井上俊之
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煙が奥から4つくらい発生していく。井上俊之の煙と言えば、とにかくディテールが少ない。煙の表面には、殆ど何もいれない。それ以外も最小限のカゲ。各ブロック毎を、ぶどうの実のように線で区切って、煙の動きを表現する。


地下からの胎動:?
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地下からセントラルドグマが隆起し、ネルフ本部を破壊(だっけ?)。ネルフ本部が破壊されて破片になるタイミングが、パリっとした感じでいい。


弐号機避けた後の爆発:増尾昭一?
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半球ドーム型の爆発は、ベテランの人がやる印象。00年台以降の増尾は、こういった、半球爆発が多い。温度表現の(波のような)ディテールも増尾さんっぽいが、どうだろうか。うーん微妙だ。


このへんかな~ざっと見たけど分からん部分も多い。井上鋭さんの煙ってどんな感じなんだろう。パプリカぐらいしか分からんなあ。

・NHKアニメワールド 龍の歯医者  http://www.nhk.or.jp/anime/ryu/

さて、「龍の歯医者」です。元々アニメ(ーター)見本市で発表された鶴巻和哉作品でしたが、長編化が決まり、NHKで前後編に分かれて放映されました。尺は前後編合わせて、だいたい90分。


「龍」という、科学を超えた力がある。龍には弱点があり、それが虫歯菌である。虫歯菌が増え続けると、龍の力は弱まる。そこで、龍の力を保つべく、「龍の歯医者」という組織が日夜龍の歯の手入れを行っている。龍の歯医者の一員である、『ノノコ』はある日、龍の歯から人が出てくるところに出くわす。歯から出てきた少年は、『ベル』という軍人だった。彼らは、数奇な「運命」に巻き込まれつつも、生きようと奮闘していく。

あらすじはこんな感じ。以下ネタバレ注意

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




まず、この作品でもっとも良くなかった点は、ブランコです。
これには大体の人が文句を言いたいところだと思う。

09]
ブランコは恐れもなく銃撃戦の最前線へと躍り出ますが、まったく被弾しない。「死なずのブランコ」と劇中で呼ばれるように、かすりすらしない。無謀な行動には、何か理由がないと、キャラの行動原理に説明がつきません。だから、ブランコは「ここでは死なないこと」を把握している可能性が高い。

すなわち、「キタルキワ」を知っている可能性が高い。そうでなければ、銃弾が飛び交う戦場で冷静にいられる彼の行動原理は理解できないし、黒縁メガネ軍人も叫んでいたように、「ブランコには弾が当たらない、そして戦火の渦中において彼は冷静である」という描写を執拗にする意味もない。

そこまで描写したならば、これはもう後編で回収する宿題です。元・龍の歯医者でなくてもよくて、「銃弾が飛び交う中、冷静でいられる理由」が示されたらよし。ブランコの背景には、何かがあった。それが後編のラストで、明かされるものだと思っていましたが、


30]
けっきょくは何もなし。ブランコの行動原理は謎のままで終わりました。彼には、どのような背景があったのか、思考があったのか、まったく分からないままに彼は死んでいった。あー、こりゃ浦沢直樹みたいなハッタリかまされたなあと思ったわけです。風呂敷は広げたけど畳まない。いや、浦沢直樹でも少しは畳むのに、これは本当に何も畳んでません。


こうなると、ブランコというキャラクターに魅力ってないんですよ。単純に「引っ掻き回し役」として、彼は存在しただけなんで。彼の生まれや背景は、物語にまったく関係がないんです、引っ掻き回すためだけならば、それがブランコである必要性がないんです。他の誰でもいい。

ブランコというキャラクターを作った。姿見をこだわった。ならば、彼の存在意義や背景、思考回路は必要です。少なくとも僕はそう思う。何のために龍へと潜り込んだのか、そして何故、銃弾に当たらない自信があったのか。もったいない。意味ありげなワードでやいのやいのは、まあ好む人もいるかもしれませんが僕はもう食傷です。ラストなんてB級パニック映画ですよ。



対して、ベルの造形と思考の過程は良かった。

52]
ベルは、歯医者(ノノコ)たちが自分の運命を受け入れて、生き延びようとしないことに憤慨します。でも、ノノコから「長生きしたいの?」と問われると、何も言えなくなってしまう。ベルは単純に長く生きた方がいいと思っていたわけでもないけれど、あまり考えていなかった。とりあえず、生きていれば良い、運命に抗わないのは変だ、とぼんやり思っていたわけです。


20]25]
それがノノコや歯医者の価値観に触れることによって、変容していく様は見事だった。ベルは最終的に、自分の運命、すなわち自分の死に場所を、自分で決めようと決断します。だから、ノノコには歯医者にはなれないと伝えた。歯医者になることは、運命を自分では左右できないということですから。



美術・作画、そして世界観は素晴らしかったですね
流石はスタジオ・カラーといったところ

08]40]
ノスタルジーな淡い背景
いろんな時代の服装が混じってるじゃないですか、あれもまたいいんですよ
それだけ、彼らが「龍」を共通のものとして、結束している証拠なんで



00]49]
54]20]
前後編通じて、「流線背景+武器構えポーズ」のカットは過剰なほど多用されていた
戦闘シーンだともはやデフォルトになってたかなあ
均一的になっちゃったのは少し良くなかった



38]
ここのガヤは過剰すぎるかなあ。まあこれは多分、個人差があります。
僕だけかもしれんけど、情報量が多すぎて、ここで重要な奥の煙に目がいかん。
重要じゃなきゃ、こんな綿密に描き込まないだろう。


00]
ここも一緒。瓦礫だけでも、これだけ書き込んでいるのに、その上過剰にガヤを足している。
だから、ディテールはあまり考慮されていないのかと思えば、


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こういった居住空間の洗濯物や写真機のディテールは凝っていて、
彼らの生活がありありと想像できる良いカットがある。
とくに劇伴と供に流された日常のシーンは、素晴らしかった。



また日常シーンの中で良かったのは、龍が進路を変更するシーンで建物の軋むところ

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特に2カット目は良く出来ていて、bookスライドだけで、遠近と軋みを表現している 
引っ張られるワイヤー部分が傾いていく加減も良い




作画は言い出すとキリがないので一部のみ


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衝撃波のあとに発生する煙のタイミング



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ディテールは泡っぽくないのに、なんでか泡に見えて面白かった
CGのフォルムと動きで泡らしく見せていると思う


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一旦ドカンと広がったあとに、細かく伸びていく、分かれていく。押し出されるように展開するので、立体感も出る。前述のディテール過剰と違って、ここではタタキも効果的に働いている。
(※これ村木作画じゃん、なんで当時は反応しなかったんだろう[2024/01/17])


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この波は上手いCGかな
船先で割いたあと、左右に分かれるわけですが、微妙に振動しつつ後ろへ流れていく



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水中のゆらぎ


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滑り落ちるのを武器で支えて体勢を立て直しつつ、網を張る
下半身の力の移動が丁寧



総論として、前編は良かった、特にラスト1カットはやられたなあという感じで、楽しみに後編を待ってたけれど、あんなんじゃあなあ。龍の歯部分の世界観は、淡くて良かった。

『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』公式サイト
http://doraeiga.com/2017/ 


カチコチといえば、嫌なことを思い出しますが、とにもかくにも映画ドラえもん最新作です。そんで、けっこうコレが面白そう。のび太たちが南極で遊んでいると、(当時人が住んでいなかったはずなのに)古代遺跡があって、物語が始まっていく。そんな感じです。詳しくは公式サイトで。


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今までの映画とは少しテイストの違うポスター
イメージボードをそのまま出すことで、ラフな印象をもたせる

公園で日向ぼっこしてる有名な油絵(※情報ありがとうございます→ジョルジュ・スーラの代表作らしい) があったと思うんですが、あれと印象が似ている
あえて緻密な画にしないことで、冒険の内容を自然と想像させる。
これからどんな冒険が始まるんだろうと、ワクワクする。


下記リンクのポスターも魅力的ですね。コピーも良い。
◆「映画ドラえもん」新ポスター6種類を公開 新宿地下に期間限定で掲出
http://animeanime.jp/article/img/2017/02/27/32718/106105.html 



エフェクトもPVを見る限り良さそう。というか、めっちゃ良い。

遺跡崩れ
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氷崩れ
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一つ目は微妙ですけど、氷が崩れていく辺りは桝田さんじゃないかなー
影の付け方とか破片のこだわりがちょっと桝田作画っぽい
 



まあ少し気になる点もあって

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屈折表現や水の透明感が見事。
誰が描いているかは分からないけれど、上手い人が描いているのは分かる。

ただ、ドラえもんの表情が気になった。口がちょっと開いてしまっていて、「本当にこいつ助けた方がいいのか?(1人でも大丈夫じゃないのか)」みたいに思ってしまう。少しもったいない。ブリキや雲の王国でドラえもんが機能停止するときって、本当にもう真顔(もしくはとち狂った顔)なんですよ。だから、そういったドラえもんを見ると、「こいつは助けないとダメだ」って思うんですが、あまりにもアホ顔だと、勝手に蘇生しそうで緊張感が薄れてしまう。


とにもかくにも、完全新作のドラえもん映画では、久々にワクワクしております。大人の自分がPVだけで胸躍るんですから、子供はもっと楽しめる。そんな作品だと思います。監督は「劇場版 青の祓魔師」などを監督された、高橋敦史さん。劇場版ドラえもんでは初監督。公開は3/4。楽しみです。 

初見で見た時は、これCGなのかと目を疑った。
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カセットガール - アニメ(ーター)見本市第35話


CGの技巧が優れてるのは言うまでもないんだけど、特に流れるような金田アクションと、作画に引けをとらないエヘクト。この2点が特筆すべき点かなあ。金田系アニメーターの摩砂雪はコンテでも金田アクション随所に盛り込んでくるんですが、今回も自然に放り込んでて上手い。


爆風ふっとばされアクション
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爆風で吹き飛ばされた後、空中に放り出されて雪の上に着地までのアクションです。これの何処がスゴイかと言うと、CGでサバサバした金田アクションをやってるとこですね。しかも上手く決まっている。普通のCGIだったら、もっと女の子が空中にいる時間は長いです。こんなに短い上、破綻していないのは偉業と思う。カラーデジタル部はコマ落としを多用したんじゃないのかな、摩砂雪はアニメでも特撮でもよくやるし。


おっとっと
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観直した中で一番良かったアクションはこのシーン。
板がずれて後ろに動いたために重心も一緒に動いて、女の子は体が前のめりに。その後、真正面からの風に押されてしまい上半身は後ろへと傾く。この間、下半身は固定されたままなんで、殆ど動けないんですが、最初の方では抵抗しようと内股になってたり、後半の風に姿勢を持って行かれて、少し開いちゃってる。いやあ、細かいとこまでちゃんとコントロールしてやろうというのが伺えます。




レンタル屋爆発
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2回閃光した後の爆発。
一回目の煙はタイミングがいい、じんわりタメてます。その後は、ガヤも混じりながらの全面煙。ある程度勢いで押してるのと、2色という色数でセルルックにやってるのが良いです。ここはリアルと漫画が混ざった感じですね、一回目の煙は少しリアルなんだけど、2回目の煙はちょっと漫画っぽくド派手に。


どっかーん着地
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カメラに衝撃波が届く瞬間にショック表現として、ビデオのノイズを使っているのもまた良いですねえ。エフェクト本体は4色程度かな。煙自体の展開や、煙が冷えていく描写を色と透過光でコントロールしてますね。舞い上がって消える破片も綺麗だ。後は、前の方にニョキッと出てくる煙かな。この煙のタイミングがものっそい良いですね、煙全体のじんわり感を上手く演出してると思う。 



総括すると、アクションについては挑戦的な表現で、しかも金田アクションとの親和性が高い点に驚きました。なんとなく、「金田系」と「CG」は両極端に位置していると思っていたので。ある種到達点とも思う。エフェクトは破片、瓦礫も含めて、総合力が高い。2色の煙は下手なアニメーターが書くより断然素晴らしいです。タイミングもそうですけど、画面を何とかコントロールしようとしている工夫と試行錯誤が伝わってくる。面白かったです。

カセットガール - アニメ(ーター)見本市第35話

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